自社のコンテンツもSEOを意識したものにしたいという企業も多いことでしょう。
そのような企業におすすめなのが、ロングテールSEOです。ロングテールSEOはコンテンツの数が重要となります。
さて、一体どのようなことに気をつけてコンテンツを増やしていけば良いのでしょうか?
ロングテールSEOのメリットやデメリットも併せて解説するので、これからのSEO戦略に役立ててください。
目次
ロングテールSEOの効果的なやり方を解説
ロングテールSEOとは、複数の単語で構成される単語を使ったSEO戦略です。
複数のキーワードで検索されるものに合わせて構成するので、ターゲットを絞りやすくなります。
ひとつのキーワードではなく、複数のキーワードを組み合わせて構成するので、競合コンテンツが少ないことが特徴です。
コツコツとした地道な作業が要求されますが、継続的なコンテンツ作成ができれば効果が得られることでしょう。
しかし、ただ単にコンテンツを量産すれば良いというわけではありません。
そこで今回は、ロングテールSEOの効果的なやり方を解説していきます。
ロングテールSEOの基礎知識
ロングテールSEOのやり方について解説する前に、まずは基礎知識をご紹介します。
これから紹介するのは、ロングテールSEOの基礎知識です。まずはこれらをしっかり頭に入れましょう。
ロングテールという単語の由来
ロングテールという言葉は、クリス・アンダーソンによって提唱された言葉です。
ロングテールは、ニッチな商品を揃えることで売上などの成果に貢献する現象のことを呼びます。
由来となったのは、売上のグラフからです。商品ごとの売上のグラフを作成したことを想像してください。
ニッチな商品があれば、その売上が横に長く伸びるグラフが完成します。
このグラフの形から、ロングテールと名付けられました。
流入数を増やすロングテールSEO
ロングテールSEOは、コンテンツへの流入を増やすことができるでしょう。
コンテンツへの流入数の約80%がロングテールキーワードから生まれているといわれています。
競合が少ない分、クリックされる確率が高くなるからです。
そして、サイトの規模が大きくなればなるほど、ロングテールキーワードからの流入は大きくなります。
長い目で見ても、ロングテールSEOは効果的なSEO戦略といえるでしょう。
被リンクより効果的なロングテールSEO
被リンクとは、外部サイトに貼られたリンクのことを指します。
従来は、被リンクからユーザーを流入させてくることが主流でした。
しかし、被リンクだけに頼っていてはユーザーの獲得にはつながりません。
自社のコンテンツも充実させることで、SNS等に掲載される可能性もあります。
自然と被リンクになる可能性も上がるので、これまでの倍以上の流入数が望めるでしょう。
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ロングテールキーワードの選定方法は?
ロングテールSEOを進めることを決めたら、まずはキーワードを選定することになります。
キーワードの選定によって、どれくらいのユーザーが流入してくるかが決まるでしょう。
それでは、ロングテールキーワードの選定方法をご紹介いたします。
サジェスト機能を活用
簡単に活用できるのが、サジェスト機能です。
ブラウザで検索しようとすると、入力していないキーワードが候補として出てきた経験はありませんか?
この機能がサジェスト機能といわれています。サジェスト機能で表示されるキーワードは、よく検索されているワードです。
サジェスト機能は誰でも簡単に使える機能なので、積極的に活用しましょう。
自社に適したキーワードを選ぼう
いくら検索されやすいキーワードを選んでも、自社に適していなければ意味がありません。
検索したキーワードと関係がないコンテンツが表示されても、ユーザーは惹かれないでしょう。
検索されやすさも大切ですが、自社に適しているかどうかの方が大切です。
キーワードを選定する際は、自社に適しているかどうかをしっかり確認しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ロングテールSEOの全体像を理解しよう
ロングテールSEOのキーワードの選び方をご紹介しましたが、全体像についても理解しておきましょう。
いくつかのキーワードが重要となるロングテールSEOは、少し複雑な構造をしています。
ロングテールキーワードは記事ページ
ロングテールキーワードは、記事ページに盛り込みます。
自社で設定したキーワードに合わせて、記事を書くようにしましょう。
ここで注意してほしいのが、検索数が少ないワードでも手を抜かないことです。
検索数が少なくても、良質な記事であればSNS等で共有される可能性もあります。
もちろん、検索数がどれだけあるかは大切ですが、多い少ないで手のかけ方を変えないようにしましょう。
カテゴリーにミドルキーワードを
カテゴリーには、ミドルキーワードと呼ばれるものを使います。
ミドルキーワードには、ある程度検索数があるキーワードを選ぶと良いでしょう。
さらに、作成しているコンテンツを分けやすいキーワードをおすすめします。
カテゴリーで分けられたサイトは分かりやすく、ユーザーの満足度も高いです。
カテゴリーページは記事が増えるに従って、上位に表示される可能性も高くなります。
そのため、カテゴリーページも手を抜かないようにしましょう。
トップページにはビッグキーワード
トップページには、最も検索されやすいビッグキーワードを持ってきます。
最初は競合が多いため、なかなか上位には表示されないかもしれません。
しかし、ロングテールSEOを進めていくうちに、トップページが上位に表示されるようになります。
ロングテールSEOに成功すれば、トップページからコンバージョンにつなげることも可能です。
最終的には大きな結果が得られることを期待して、トップページを作成しましょう。
ロングテールSEOのやり方
ロングテールSEOにはキーワードが重要であることがお分かりになったかと思います。
キーワードが選定できたら、ユーザーに引っかかるコンテンツを作っていくことになるでしょう。
ロングテールSEOのやり方をご紹介するので、これから紹介するやり方を参考にしてください。
メインのキーワードを設定
いくつかのキーワードを選定したかと思いますが、その中からメインのキーワードを決めます。
メインのキーワードは検索数が多いものや自社のサービスに合っているものを選びましょう。
メインのキーワードを設定する場合は、Googleキーワードプランナーを活用することがおすすめです。
Googleキーワードプランナーで10,000回以上検索されているワードを選ぶことが、主流とされています。
関連キーワード調査
メインのキーワードに合わせて、関連するキーワードを調査します。
メインのキーワードだけでは競合が多いので、さらにユーザーを絞り込めるキーワードを選んでください。
関連キーワードを調査するなら、Googleサジェストがおすすめです。
Googleに検索ワードを入力すると、検索数が多いキーワードが同時に出てきます。
自社のコンテンツと関連するキーワードが上位に表示されれば、それをキーワードに設定すると良いでしょう。
キーワードのカテゴリー分け
キーワードが選定できたら、キーワードをカテゴリーごとに分けてください。
基本的には、1ページあたり1キーワードで分けます。
メインのキーワードが上位階層に来るようにし、下に行くほど検索されづらいキーワードを設定します。
カテゴリーに合わせてコンテンツを作成していくので、カテゴリー分けは丁寧に行いましょう。
コンテンツ設計と作成
キーワードがしっかりとカテゴリー化できれば、コンテンツを作成していきます。
コンテンツを作成するコツは、検索ワードの解決策となるようにすることです。
タイトルや見出しにキーワードを盛り込みながら、コンテンツを作成していきます。
もし、競合記事がある場合はそれ以上の情報を盛り込み、自社ならではの情報を与えると良いでしょう。
関連性のある内部リンク作成
コンテンツに訪れてもらい、記事を読んでもらうだけでは売上にはつながりません。
商品の購入や問い合わせにつながるような内部リンクは、必ず作成するようにしてください。
ユーザーにどのような行動を取ってほしいかで、どのようなリンクを作成するかは異なります。
検索ワードに関連する内部リンクを作成することで、コンバージョン率の向上にもつながるでしょう。
ロングテールSEOのメリットは?
ロングテールSEOのポイントややり方をご紹介してきましたが、メリットが気になるという人も多いでしょう。
実はロングテールSEOには、他のSEO戦略にはないメリットがたくさんあります。
コンバージョン率が高くなる
コンバージョン率とは、コンテンツに訪れた人がどれだけ商品の購入や問い合わせに至ったかを表す数字です。
ロングテールSEOなら、ひとつのキーワードで絞るよりも、ダイレクトにユーザーを絞ることができます。
興味があるユーザーが訪れるため、コンバージョン率が高くなることが期待できるでしょう。
低コストで実施できる
ロングテールSEOは、低コストで実施することができます。
なぜなら、広告費や技術が必要ないからです。自社完結でできるので、コストを抑えることができます。
もちろん、プロに頼んだ方が質は高くなりますが、コストを抑えるためには自社で進めていく方が良いでしょう。
長期的な集客が可能
ロングテールSEOは、長期的な集客が期待できます。これは、ターゲットに絞ったコンテンツが提供できるからです。
しかし、何も対策をしないとユーザーはすぐに離れてしまいます。
定期的にデータをチェックしながら、ユーザーに合わせたコンテンツを作成することが求められるでしょう。
競合が少ない
ロングテールSEOは、競合が少ないというメリットもあります。
競合が少ないということは、それだけ自社のコンテンツへの流入が期待できるでしょう。
もしも他社がSEOに力を入れて上位に上がったとしても、急に下位になる心配もありません。
ロングテールSEOのデメリットは?
ロングテールSEOには、デメリットもいくつか存在することが現実です。
デメリットを把握した上で、メリットを最大限に活かせるような運用を心がけると良いでしょう。
どれもしっかりとした運用をしていれば、デメリットになることを防げるものばかりです。
コンテンツ管理は必須
ロングテールSEOで欠かせないのが、コンテンツ管理です。
コンテンツの情報が古くなってしまうと、検索結果で上位に表示されなくなってしまいます。
定期的にコンテンツをチェックし、常に新しい情報を与えられるようにしましょう。
低品質なコンテンツが出来ることも
ロングテールSEOは、コンテンツの数が重要となります。
そのため、コンテンツを量産しようとして低品質なコンテンツができてしまうかもしれません。
せっかくコンテンツを閲覧したユーザーがいたとしても、品質が悪ければすぐに離れてしまいます。
これを防ぐためには、品質チェックを徹底して行うことが重要です。
コンテンツの責任者を決め、低品質なコンテンツが増えないよう確認し、良質なコンテンツを増やしましょう。
計画性がないと中途半端になる
ロングテールSEOは地道な作業が必要とされます。
そのため、計画性がないと、結果が出る前に中途半端になってしまうかもしれません。
多くのコンテンツが必要とされるので、途中で挫折してしまっては意味がないでしょう。
ロングテールSEOを進める場合はしっかり計画を立て、計画通りに進んでいるかを定期的にチェックすることをおすすめします。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ロングテールSEOの分析方法
ロングテールSEOは、定期的な分析が必要です。そこで分析のポイントについてもご紹介したいと思います。
検索流入数とコンバージョン
検索流入数とコンバージョンは、必ず確認しましょう。
- 検索からどれだけの人が興味を持ってくれたか
- 記事を読んだ人がどれだけコンバージョンにつながったか
この2点は、企業の成長に最も大きく影響する事柄ともいえるでしょう。
思ったほど検索流入数とコンバージョンが伸びていないのであれば、コンテンツの見直しが必要です。
検索流入数を増やすためには
検索流入数を増やすためには、キーワードの選定が不可欠です。
そして、検索結果の上位に来るようなコンテンツを作成する必要があります。
そのためには、ひとつのページに複数のキーワードを盛り込みすぎないことが重要です。
複数のキーワードが盛り込まれていたら、重複コンテンツと判断される場合があります。
そうなると上位に表示されなくなるので、1ページ1キーワードになっているのかしっかり見直しましょう。
コンテンツの定期的な更新
コンテンツは、定期的に更新することが大切です。
更新が長い間止まってしまうと、検索結果がどんどん下位に降りてしまいます。
下位に行くほどクリックされる確率は下がってしまうことは明らかです。
上位に表示され続けるためにも、更新は怠らないようにしてください。
ロングテールSEOのコツは良質なコンテンツ作成にあり
ロングテールSEOを成功させるコツは、良質なコンテンツを作成することです。
ユーザーに信頼してもらえるようなコンテンツになることで、自然とユーザーも増えていきます。
競合にはない情報を入れ込むことで、他社との差別化にもつながるでしょう。
まとめ
ロングテールSEOの導入を検討している人は、今回の記事がヒントになったのではないでしょうか?
低コストから始められることができるロングテールSEOは、取り入れやすいSEO戦略です。
地道な作業が必要とされますが、コンテンツが増えれば増えるほど効果が見られます。
ロングテールSEOの導入は、しっかりと計画を立て、自社に合ったキーワードを選定することが大切です。
ロングテールSEOを使いながら、コンバージョンにつながる良質なコンテンツを作成しましょう。