企業の戦略としてアプリを導入する企業が増えています。企業アプリを導入することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
こちらでは企業アプリ導入によって企業が受けるメリットについて解説しています。
アプリとWebサイト使い分けの方法や準備段階で必要なことなどについても紹介しているので、ぜひ企業アプリ導入の参考にしてください。
目次
企業アプリの特徴
企業アプリとはインターネットを通じて多くの顧客にサービスを提供することを目的とした、サーバー上のアプリケーションソフトです。
企業アプリの特徴は何といっても集客率を上げられることでしょう。販促機能も豊富でマーケティングの幅を広げるツールです。
顧客にアプリを使ってもらえばそれだけ顧客との距離が近くなり、店舗の情報やサービスを頻繁に発信しアピールすることができます。
さまざまな機能を搭載したアプリは若い人だけでなく、今では幅広い年齢層に利用され売上向上の基になっているのです。
スマホが全世代に行きわたりつつある現在では、あらゆる企業がアプリを利用して顧客のニーズに合わせたサービスを行っています。
行き届いたサービスが顧客に合わせて行えるというのも、企業アプリの特徴といえるでしょう。
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企業アプリが注目される理由
企業アプリは顧客にダウンロードしてもらうことで、身近なスマホを利用し顧客と繋がることができるのです。
企業アプリが注目を集めている背景には、そのスマホの普及率が大きく関わっているといえるでしょう。
スマホは年齢を問わず多くの世代で利用されています。企業アプリもまたどの世代にも利用されるようになりました。
そして企業は常に新しい情報を発信し、顧客と繋がることで購買意欲を高める努力をしています。
このように顧客との距離を縮めるためのツールとして企業アプリは様々な企業に注目されているのです。
アプリとWebサイトの使い分け
インターネットで販促し顧客を集める場合、利用するのは主にアプリとWebサイトになります。
アプリとWebサイトはそれぞれどういったものなのか、二つの違いや使い分けの方法について解説していきましょう。
アプリはアプリケーションの略でスマホやタブレットでダウンロードして利用するソフトウェアです。
ダウンロードすることでホーム画面にアイコンが表示され、そのコンテンツにはポイントやクーポン配布などの情報が掲載されます。
常に新しい情報を発信することで、情報を受け取る顧客は常に企業と繋がっているという親近感を覚えるでしょう。
Webサイトはホームページです。ホームページはブラウザ上に表示され、ダウンロードの必要なくいつでも顧客は訪れることができます。
ダウンロードしないならその方が便利と思う人もいるかもわかりませんが、Webサイトはブラウザを閉じれば画面から消えてしまいます。
その時は興味を持ってもらえたとしてもブラウザを閉じた後は、その企業は顧客の頭の中から消えてしまう可能性もあるのです。
そこで、アプリとWebサイトの使い分けという考え方が重要になってきます。
アプリは既存顧客を育成し、Webサイトは新規顧客獲得で利用するという考え方です。
アプリは既存顧客育成向き
アプリは既存の顧客にダウンロードしてもらうことで、より顧客との繋がりが深くなることが期待できます。
アプリでポイントを貯めることができ、お得な会員情報を随時受け取ることができるので、顧客の方も速やかにそれに応えられます。
アプリはスマホやタブレットのホーム画面にアイコン表示され、情報はその都度ホーム画面に表示されるのです。
これは既存の顧客に対して常に新しい情報を、購入見込み者である顧客に対してピンポイントで広告宣伝をしていることになります。
アプリを利用し既存顧客を大きく育成することがアプリの大きな役割だといえるのです。
Webサイトは新規顧客獲得向き
Webサイトは広く様々な人の訪問を受けることができます。まったく購入したことの無い顧客でも立ち寄ることができるのです。
新規顧客として獲得することは充分に可能です。一旦新規顧客として登録してもらい、その後にアプリをダウンロードしてもらうのです。
そのためにWebサイトは新規顧客獲得向きといわれています。新規獲得した顧客にお得感が満載のアプリで販促を行い購入に持ち込みます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
企業アプリを導入するメリット
顧客によりお得な情報を発信して売上向上をはかるのが企業アプリの役割とお話しましたが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
続いて企業アプリを導入することで企業が受けるメリットについて挙げてみましょう。
- 情報を発信しやすくなる
- 会員カードやポイントカードになる
- 顧客を管理分析しやすくなる
- SNSサイトとの連携が可能になる
上記のようなメリットがあるのです。それぞれのメリットについて詳しく解説していきましょう。
情報発信がしやすくなる
アプリをダウンロードするとスマホやタブレットにアイコン表示がされます。
アイコンをタッチしてアプリを起動するだけの手軽さでサイトへ移動ができるのは、大きなメリットでしょう。
その上にプッシュ通知機能でターゲットを絞って情報を発信することが可能となるのです。
常に新着情報をタイムリーに受け取ることができるので、顧客にとってもメリットとなり購買意欲も高まる原因となります。
ポイントカードとして利用できる
アプリをダウンロードすると画面上にバーコードやQRカードが表示され、会員証として使用でき、ポイントが貯まるカードにもなるのです。
アプリは顧客をよりスムーズにサイトに誘導するために必要なものですが、これは企業にとっても大きなメリットです。
顧客情報の分析がしやすくなる
アプリ導入によって顧客情報を管理し分析もしやすくなるのもメリットの1つです。
POSレジなどと連携すれば顧客データも収集しやすくなります。顧客データの収集や分析結果により、アプリの追加開発を行ないましょう。
SNSサイトとの連携も可能
SNSサイトとの連携をすることでより詳細な購買行動を知る事ができるのもメリットといえます。
SNSの口コミなどから行動データを収集する事で顧客とのコミュニケーションも可能となり、情報の発信もターゲットを絞りやすくなります。
企業アプリはブランディングにも活用できる
また企業アプリはブランディングを顧客にイメージしてもらうために活用することも出来るのです。
アプリのアイコンはスマホやタブレットのホーム画面に表示されます。顧客はそのアイコンをいつも見ることになるのです。
その結果アイコンのイメージと企業をすぐに結びつけ、アイコンによってブランドを思い起こさせることができるのです。
アイコンでブランドを想起させる
ファッションのサイトに行って買物がしたい・レストランを探したいなどと考えた時にアイコンが目に入れば即行動を起こせます。
アイコンをタップするだけでお目当てのショップを訪れることができるのです。またタイミングよくお得情報が届けばなおさらでしょう。
エンゲージメントを高めやすい「プッシュ通知」機能
アプリのプッシュ通知機能で顧客のニーズに合わせた情報が随時発信され、その情報はホーム画面に通知されます。
顧客はますます企業やショップに対して親近感を持ち、顧客エンゲージメントを高める結果となるのです。
エンゲージメントを高まれば顧客はショップや商品に愛着を持ちファンとなり、継続しての購入が見込めるでしょう。
顧客エンゲージメントを高めていくことで、顧客生涯価値の向上をも見込むことができるのです。
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企業アプリを導入するデメリット
企業アプリを導入することのメリットについてお話しましたが、導入することでのデメリットは無いのでしょうか。
デメリットには開発にかかるコストや管理や維持に関する問題があります。デメリットについて挙げてみましょう。
- ダウンロードの必要がある
- 開発コストがかかる
- 管理や維持が必要となる
せっかくのアプリも顧客がダウンロードしてくれなければ意味がありません。ダウンロードは面倒と思われることが多いのです。
ダウンロードやアップデートには通信量が必要となり、アプリのコンテンツの容量によっては顧客に大きなストレスを与えかねません。
コンテンツの見直しやアプリ自体管理が重要にもなってきます。
開発コストがかかる
アプリの開発にはコンテンツの内容によってコストがかかる場合が多いのです。Webサイトに比べるとコストは高くなります。
さらに顧客の誘導を維持するためにはアプリの改善も必要になるでしょう。引き続いてコストがかかる場合もあるのです。
アプリの管理・維持が必要
アプリはリリース後の不具合や使い難さを改修することを前提としていることが多く、リリース後の管理や維持が重要になります。
顧客にとって魅力あるアプリであり続けるためには、管理や維持をした上で改修をしていく必要があるのです。
またコンテンツすべてが必ずしも結果に直結しない場合もあることもデメリットの1つといえるでしょう。
企業アプリの開発前の準備
企業アプリを開発する時はどのようなことに気を付けて準備する必要があるのでしょうか。続いてアプリ開発前の準備について解説します。
最初にアプリ開発前に考えておくべきことはどのようなことなのかを挙げてみましょう。
- アプリを作る必要性
- 顧客のニーズを理解できているか
- 顧客にとってメリットがあるか
- 類似したサービスのアプリを参考にする
- 開発コストについて考える
まずは上記の内容をしっかりと考えて企業アプリを導入する必要があるのです。
必要性を見極める
本当に企業アプリを導入する必要があるのかどうかですが、これは最も大切なことです。
今抱えている課題がアプリを導入することで本当に解決に向かうのか、他によい方法はないのかを充分に考える必要があります。
アプリを導入する目的とどうなりたいのかという目標を明確にすることが大切です。
アプリが顧客のニーズにマッチしているか、顧客のニーズをしっかりと理解しているかなども確認しておきたい事柄でしょう。
同様にアプリは本当に顧客にとってメリットとなるかも充分に考えて実行に移すことが必要なのです。
類似サービスを調べる
類似したサービスのアプリ導入の成功事例などを事前に調べることも大切です。
どのようなアプリ導入をして成功しているかを参考にして、じっくりと考えるようにしてください。
企業アプリを導入することで急速に実績を伸ばした企業はどのような運営をしているのか、ヒントが必ずアプリの中にあるはずです。
開発・運用コストの検討
アプリ開発には初期だけでなく、運用する上でもコストがかかります。コスト回収も視野に入れた計画が必要になるでしょう。
企業アプリ開発については自社で開発するとなると知識や人材など開発する力のあるスタッフが必要となり、膨大な費用がかかります。
そこで多くの企業は企業アプリ開発を外注しているのです。制作会社に任せる方がコスト面でも安心できるでしょう。
ただすべてを丸投げすることはやめてください。自社企業のアプリです。他社との差別化や環境・機能・顧客ニーズなどは伝えるべきです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
企業アプリ開発を外注する際のポイント
企業アプリ開発を外注する場合に、決めておきたいことや注意すべきポイントには次のようなことがあります。
- 対応させるOS(プラットフォーム)を決める
- 機能についてのプラン
- 顧客と利益に対するバランスに注意
- アプリの容量に注意
対応するOSを決めることはアプリ開発に最初に必要なこととなります。OSのみでなく対応機種についても検討の必要があるのです。
すべてに対応させる場合はコストもそれだけかかるので、段階的なリリースも考慮しながら考えていくとよいでしょう。
続いて実装する機能のプランを立てる必要があるのです。
最初からすべての機能を実装するのではなく徐々に改善していくことも視野にいれましょう。
企業アプリを導入するにあたっては顧客の利益を考えることは当然必要です。顧客ファーストという考え方は大切です。
その上で、企業としての利益も考えて企画を立てる必要があります。ビジネスとして長期的な利益を生めるアプリ導入を考えましょう。
企業アプリに多いネイティブアプリでは、アプリの容量にも注意を払う必要があります。
顧客にダウンロードしてもらって初めて企業アプリは効果を発揮できるのです。
顧客のストレスにならないよう、データ容量の大きさについてもしっかりと配慮していく必要があるでしょう。
企業アプリの導入に困った時は?
企業アプリの導入には顧客への情報発信がしやすくなる他、顧客の管理や分析ができ売上向上が望めるなどメリットが多いです。
その反面コスト面などのデメリットも考えられます。企業アプリを外注するにあたっても考えておかなくてはいけないことがあるのです。
企業アプリの導入で困った時には、デジマクラスなどのコンサルタントに相談して導入をスムーズに成功させてください。
デジマクラスでは問題解決のために、さまざまなアドバイスで企業に寄り添います。
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まとめ
企業アプリを導入することで、企業には集客や売上向上が望めるというメリットがあります。
また顧客にとってもニーズに合わせた情報発信や、ポイント・クーポン発券などのメリットがあるのです。
メリットが多い企業アプリですがダウンロードが必要、管理や維持にコストがかかるなどのデメリットもあるのです。
企業アプリを開発するにあたっては、実行に移す前に確認したい事項についてしっかりと考えた上で導入に踏み切りましょう。
企業アプリの導入について少しでも不安や困ったことがあったらデジマクラスに相談して、問題解決の足掛かりにしてください。