動画を使って視覚的なアプローチができる広告に「ディスプレイ広告」があります。
この「ディスプレイ広告」の導入を検討したいけれど、費用など概要が分からないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、デジタル広告の費用・ディスプレイ広告の種類・費用対効果について解説していきます。
また、「ディスプレイ広告」のメリットやデメリット、注意点についてもご紹介いたしますので是非参考にしてください。
目次
ディスプレイ広告にかかる費用を解説
ディスプレイ広告にかかる費用は、ユーザーが広告をクリックしてくれた回数に応じてクリック課金(PPC)が発生する仕組みです。
逆にいうとクリックされない場合には、どれほど広告が表示されていたとしても広告費がかかりません。
上記のような仕組みであるため予算以上に広告費がかかってしまうという不安がよぎりますが、上限予算の設定が可能です。
これは、1日のクリック課金が上限予算に達した場合に広告の表示を停止してくれる設定です。
しかし、急に集中的なアクセスが発生した場合にはこの1日の上限予算を超える可能性があります。
ディスプレイ広告の種類
前項ではディスプレイ広告の種類によって費用の仕組みが異なると記述いたしましたが、主な広告の種類をご紹介します。
Googleディスプレイネットワーク(GDN)
まずは、「GDN」ともいわれる「Googleディスプレイネットワーク」についてのご説明します。
Googleディスプレイネットワーク広告は、Googleが運営するさまざまなサービスに広告を表示することができるものです。
Googleが運営しているサービスといえば65万種類以上のアプリ、200万以上のWebサイトがあるといわれています。
その膨大なサービスのユーザーに対して広告が表示されるため、非常に大きな効果が見込めるものといえるでしょう。
尚、Googleの検索エンジンで検索したキーワードから自動予測されて広告が表示される「リスティング広告」とは別物になります。
Yahoo! ディスプレイ広告(YDN)
次に、(YDN)といわれる「Yahoo!ディスプレイ広告」についてです。
この広告では、Yahoo! JAPANの各サービスサイトや提携サイトのコンテンツページに広告を掲載できます。
Yahoo! JAPANのユーザー数は国内でも最大級ですので、こちらも膨大なユーザーの目に触れることができる広告です。
Yahoo! ディスプレイ広告は、ユーザーが過去に閲覧・検索したページによって広告の表示が変わる仕組みとなっています。
そのため、広告に記載される商品に潜在的に関心を持った層にアプローチができるため非常に有効です。
YouTube広告
最後にYouTube内に掲載できるYouTube広告についてご説明します。
YouTubeは、今や世代を問わず多くのユーザーが定着していますので、多くのユーザーに広告を見てもらうことができます。
バナーのサイズは、視界には入りやすいもののユーザーの邪魔にはならない大きさです。
YouTubeは、10代〜20代の利用率が95%、30代40代でも80%以上の人が利用しているといわれています。
そのため、若者向けのサービスの宣伝にはYouTube広告は必要不可欠といえるでしょう。
Googleディスプレイネットワーク(GDN)にかかる費用
主なディスプレイ広告の種類が分かりましたが、それらの費用についてもご説明していきます。
まずはGoogleディスプレイネットワークの費用ですが、1クリックにかかる広告費は広告主が入札する仕組みです。
そのため設定したクリックの単価によって変わりますので、広告主によってかかる費用は変動します。
このクリック単価の入札というのは、高く入札すればするほど上位表示されやすくなるというものです。
しかし、クリック単価の入札額だけでは上位表示はされません。
入札額・広告の品質・広告表示オプションの見込み効果によって上位表示されるかどうかが決定する流れです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Yahoo! ディスプレイ広告(YDN)にかかる費用
続いてYahoo!ディスプレイ広告のご説明です。
こちらもGoogleディスプレイネットワークと同様に入札する仕組みなっています。
上位表示にされるには、やはり入札金額と広告の品質で変わるため広告主によってかかる費用は変動するといえるでしょう。
また、このような仕組みになっていますので、クリック単価を高値で入札しなくても上位表示されることがあります。
YouTube広告にかかる費用
そしてYouTubeのディスプレイ広告の費用のご説明です。
YouTubeのディスプレイ広告にかかる費用の目安としては、1クリック2円~6円といわれています。
しかし、YouTubeのディスプレイ広告のクリック単価も入札形式であるため変動する仕組みです。
広告の配信はGoogle広告からの設定となり、さらにはYouTubeチャンネルの作成も必要になります。
ディスプレイ広告の費用対効果を上げるためには
せっかく広告を出しても効果が無ければ、費用がかさむばかりで意味がありません。
そこでこの項目では、ディスプレイ広告の費用対効果を上げるためにできる以下3点の対策についてご紹介していきます。
- 広告出稿の目的・ターゲット層の明確化
- リターゲティング広告から始める
- 効果測定して分析を実施する
広告出稿の目的・ターゲット層の明確化
どのような形であっても、広告はターゲット層がいかに明確であるかが非常に重要です。
例えば利用ユーザーが主に40代男性のサイトに、20代~30代女性向けのファッション広告を掲載してもクリック率は上がりません。
逆に20代女性が主なユーザ―であるWebサービスに男性向けの釣り道具の広告を掲載しても、同様に効果が無いのは単純明快です。
そして潜在的に需要が見込める層にアプローチするのか、顕在的に需要がある層にアプローチするのかも、明確にする必要があります。
広告を掲載する場合にはターゲット層を可能な限り明確にして、利用者層と広告のターゲット層をマッチさせましょう。
リターゲティング広告から始める
ディスプレイ広告には、リターゲティング(リマーケティング)と呼ばれるターゲティング方法があります。
これは自社のサイトなどを閲覧してくれた人をターゲットに、広告掲載を行う方法です。
既に自社のサービスを知っているユーザーに広告を掲載するため、サービス購入に繋がる可能性が高くなります。
リターゲティングは非常に便利な機能であるため、初めはリターゲティングの利用をおすすめいたします。
効果測定して分析を実施する
ディスプレイ広告は、掲載した後の作業の方が大事であるといえます。
希望クリック数に達していないようであれば、ターゲット層や広告の質を見直さなくてはなりません。
そして、クリック数は達していてもサービス購入に繋がっていない場合には、サイトの見直しが必要だといえるでしょう。
このように、掲載後の結果を逐一確認・分析・対策をすることで、広告の効果を最大限に引き出せるようにします。
インターネット広告の事例はこちら
ディスプレイ広告のメリット
ここまでディスプレイ広告の種類や費用について記述しましたが、ディスプレイ広告のメリットを挙げていきます。
潜在層にアプローチできる
ディスプレイ広告は、潜在的に需要があるユーザーへのアプローチに非常に向いている広告です。
GoogleやYahoo!などのキーワードを検索で掲載される検索広告の場合、ユーザーが直接検索しているため需要ははっきりしています。
しかし、ディスプレイ広告の場合はWebサービスなどのユーザーの目に触れる仕組みです。
そのため、サービスの存在を知らない人にもサービスを知ってもらうことが可能になります。
よって、顕在的にサービスの需要がある層へのアプローチが可能になりますので、これはメリットの1つといえるでしょう。
可視性が高く目に留まりやすい
ディスプレイ広告は、画像や動画を使用するため多くの情報を広告に載せることができます。
また、インパクトの大きい広告を載せることが可能なため、可視性が高く目に留まりやすいのが特徴です。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ディスプレイ広告のデメリット
前項ではディスプレイ広告のメリットを述べましたが、逆にデメリットも存在します。
この項目では留意しておくべきデメリットについてご説明していきます。
コンバージョンにつながりにくい
ディスプレイ広告は、リスティング広告に比べると消費者の購買につながりにくいといえます。
先ほどメリットとして述べましたが、ディスプレイ広告は潜在層向けの広告です。
そのため即購入を狙うというよりも、多くの人に自社のサービスを知ってもらうということに重点を置いた広告といえます。
よって、ターゲット層を明確にしてリスティングなどの他の広告と合わせた活用を検討する必要があるでしょう。
効果測定が難しい
ディスプレイ広告は、テキスト・画像・動画にて構成されています。
そのため、分析が必要な箇所が多く広告効果の測定が難しいのが特徴です。
ディスプレイ広告は、運用の改善を繰り返していくことで広告の効果を上げていかなければなりません。
しかし、クリック数などを基に広告内容を見直したい場合でも、調整箇所が多いとなると改善に多くの時間を要してしまいます。
よって、リスティング広告などに比べると効果の測定が難しい点がデメリットとして挙げられるでしょう。
広告費の消化が早い
ディスプレイ広告は多くのユーザーの目に留まるようにアプローチできる点がメリットです。
しかし、逆に捉えると多くのユーザーの目に留まることで購買意欲のないユーザーがクリックする可能性が高くなります。
先ほども述べましたが、ディスプレイ広告はクリック数で広告費が決まる仕組みです。
そのため、結果に繋がらないクリックは広告費の消化に繋がるというデメリットになってしまうでしょう。
ディスプレイ広告を使用する際の注意点
それでは、ディスプレイ広告を活用するにあたっての注意点はあるのでしょうか。
この項目では、2つの注意点をご紹介します。
どの媒体で出稿しているのか把握しておく
ディスプレイ広告が掲載されるのは、GoogleやYahoo!傘下のwebサービスやアプリです。
そのため非常に多くの媒体で配信されています。
つまり、どのような媒体に配信されているのかを広告主が把握しにくいという側面があるのです。
時には、広告主が意図していないコンテンツに掲載されてしまうというリスクがあります。
そのため、広告の掲載されている媒体を把握してイメージダウンに繋がりそうな場合には、配信先除外の設定が必要となります。
アドフラウドに注意する
アドフラウドとは、近年ネット広告に対して不正なプログラム等を利用した詐欺的な行為のことです。
人を装い大量のクリックをすることで広告費を発生させて広告主に損害を与えるため、非常に問題となっています。
広告配信サイトにて対策を講じているようですが、このアドフラウドについては広告主も知っておかなければなりません。
広告主側も、明らかにクリック数に不審な変化がある場合は対策を講じる必要があります。
ディスプレイ広告の運用に困ったときは?
ディスプレイ広告の費用対効果などをご紹介しましたが、実際の活用時に思ったような成果が出ないということも考えらます。
時間をかけても効果が得られず時間と費用を無駄にしてしまっては意味がありません。
そのような際は、やはり専門知識を持つプロのマーケティングコンサルタントに相談することをおすすめいたします。
マーケティングコンサルタントに相談すれば、効率的に成果を上げる近道になりますので、是非ご検討ください。
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まとめ
ディスプレイ広告費は広告クリック数に応じて発生し、1日の上限予算も設定可能であるなど導入しやすくメリットも多い広告です。
広告の効果を高めるためには、広告出稿の目的・ターゲット層の明確化し、効果測定・分析をこまめに実施する必要があります。
それでも効果が出ない場合や、不安・悩みがある場合には是非デジマクラスをご活用ください。