Web広告を出稿するのであれば効率良く広告を表示させたいと考える企業は多いです。
同じ広告を見たユーザーは強く商品を意識するかもしれません。
Facebook広告の「フリークエンシー」は1人に対して広告が表示された回数を表すものです。
フリークエンシーの確認方法や目安が分かれば効率の良いWeb広告運用ができるでしょう。
この記事ではFacebook広告の「フリークエンシー」で分かることを解説します。
関連する機能も紹介しますので参考にしてください。
目次
Facebook広告の「フリクエンシー」で分かること
Facebook広告の「フリークエンシー」で分かることは、ユーザー1人に対して広告を表示した回数です。
表示回数を表す数字にインプレッション数というものがあります。インプレッション数で分かることは、広告が何回表示されたかです。
Facebook広告のフリークエンシーはこのインプレッション数から求めることができます。
インプレッション数÷リーチがフリークエンシーなのです。なお、リーチとは広告を最低1回見た人の数になります。
Facebookマーケティングの事例はこちら
フリークエンシーの確認方法
フリークエンシーは広告マネージャーから確認することができます。手順は以下のとおりです。
- 広告マネージャーのパフォーマンスをクリック
- パフォーマンスとクリック数を選択
- フリークエンシーの数値を確認
ターゲットしたユーザーに繰り返し広告を表示することにより認知度を上げることもできるでしょう。
しかしフリークエンシーが上昇しすぎるとパフォーマンスが低下する恐れもあるため注意が必要です。
Facebook広告のフリークエンシーの目安は?
ユーザーの立場に立って考えると、同じ広告が何度も表示されることで広告に飽きてしまうことがあります。
また自分に合わない広告を何度も表示されると、広告に対して嫌な気持ちになることもあるでしょう。
広告を掲載する大きな目的はユーザーに製品やサービスを気に入ってもらうことです。
広告に飽きたり嫌悪感を抱かれたりすると広告が逆効果になってしまいます。
Facebook広告のフリークエンシーの目安を知り、意図しない広告表示を防いでください。
一般的な目安
Facebook広告のフリークエンシーの一般的な目安は5回程度だといわれています。
それ以上広告を表示してしまうと、ユーザーは広告に対して嫌な気持ちを抱くようになるのです。
嫌悪感を持っている広告を何度も表示されることは苦痛でしかありません。広告が逆効果にならないように注意しましょう。
しかしこれはあくまで一般的な目安になります。広告は多種多様ですので、これらの目安が自社広告に当てはまるとは限らないのです。
最適な表示回数は商品やユーザー属性に依存する
広告で取り扱う商材は多種多様です。またターゲットをしたユーザーの属性もキャンペーンによって違います。
そのため一般的なFacebook広告のフリークエンシーの目安がすべての広告に当てはまるわけではありません。
最適な広告の表示回数はあくまで商材やユーザー属性に依存します。
また広告の表示回数は広告を出稿する目的によっても変わりますので注意しましょう。
認知拡大が目的の場合はフリークエンシーの数値が多少多くても良い場合もあります。
他指標と組み合わせて考える
フリークエンシーの数値が高くなる場合は広告の表示回数を減らしたほうが良いと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかしすべてのケースで同じように判断してしまうと、コンバージョンしてくれるユーザーを逃してしまう可能性もあります。
フリークエンシーの数値が多少高くてもコンバージョンがたくさんあれば問題ないケースも有るのです。
フリークエンシーを見て広告の配信方法を検討する場合は他の指数と組み合わせて検討してください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Facebook広告のフリークエンシー改善方法
フリークエンシーを見て改善していきたい場合、どうすれば良いのかを見ていきましょう。
ユーザー1人に対して同じ広告を見せ続けることがパフォーマンス低下の原因のひとつですので、それを改善していきます。
ターゲット再調整
フリークエンシーの数値が高くなるということは、ユーザー1人に対しての広告表示回数が増えているということになります。
これは広告を表示するターゲット層が設定されているためです。
新たな別のユーザーに対して広告を表示するように設定することで、フリークエンシーは低下します。
フリークエンシーの改善方法のひとつに、ターゲットの再調整が挙げられるでしょう。
同じ広告を使用し続けたとしても、違うユーザーに表示させることで効果を上げることができるのです。
バナーの複数使用と見直し
フリークエンシーが上昇してパフォーマンスが低下する原因のひとつに、ユーザーが広告を見飽きることがあります。
広告の内容は気になるけれど見飽きた広告をクリックする気持ちにはならないというユーザーもいるでしょう。
フリークエンシーの数値を見て効果を改善するために、バナーを複数枚用意するという手もあります。
同じ商材をアピールしていてもバナーが変われば気分も変わるのです。
バナーは登録して終わりではなく定期的に見直すことをおすすめします。
・ターゲットを再調整して別のユーザーに広告を表示させる
・バナーを複数使用して飽きさせないようにする
Facebook広告のフリークエンシーキャップ
Facebook広告のフリークエンシーキャップとは、1人のユーザーに対して広告を表示できる頻度の条件になります。
制限は最大表示数に関するものです。
実際に広告が表示されるかどうかはターゲット設定や広告オークションなどいくつかの要因に左右されます。
1人あたりの表示回数を制限することによりパフォーマンス改善につながるでしょう。
その機能や仕組みなどを紹介しますので参考にしてください。
機能・目的
1人のユーザーに同じ広告を表示し続けると、広告に嫌悪感を抱かれるかもしれません。
同じ広告を見続けたユーザーは、その広告に飽きてしまうでしょう。
このようなことを防ぐためにフリークエンシーキャップは有効です。
1人のユーザーに対して広告を表示できる頻度を制限しますので、広告に対する飽きや嫌悪感を防ぐことになるでしょう。
仕組み
Facebook広告のフリークエンシーキャップはユーザーが手動で設定することはできません。
Facebook側で自動調整されるものです。
紹介されているフリークエンシーキャップの制限には以下のようなものがあります。
- Facebookニュースフィードでは、2時間に1回以上の表示
- Instagramフィードでは、3時間に1回以上の表示
- Instagramストーリーズでは、6時間に1回以上の表示
Instagramとストーリーズに関しては、最初に表示された場所にかかわらず同じ広告主の広告に制限が掛かる仕組みです。
調整方法
フリークエンシーキャップの調整はFacebook広告の機能のひとつであるリーチ&フリークエンシーで行います。
フリークエンシーを確認して、予算の調整やターゲットの調整などをしていきましょう。
Facebook広告のリーチ&フリークエンシー
Facebook広告は「オークション」か「リーチ&フリークエンシー」のどちらかを利用して広告枠を購入します。
一般的に利用されているツールは、入札額によって広告料金が決まるオークション購入です。
リーチ&フリークエンシーは広告を表示する頻度を決めておくことができます。
他にもスケジュールに沿って広告を配信することや6ヶ月前からキャンペーンの予約が可能という特徴があるのです。
リーチ&フリークエンシーの概要・特徴
Facebook広告のリーチ&フリークエンシーは広告でリーチする利用者数を最大化して、広告を見る回数に最適化されます。
そのため、リーチ&フリークエンシーで広告を予約するとリーチやフリークエンシーキャップが優先されるのです。
目的によってはオークション購入タイプの方が効率的だということもありますので注意しましょう。
使用できるキャンペーン
リーチ&フリークエンシーを使用できるキャンペーンは以下のものが挙げられます。
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
- トラフィック
- 投稿のエンゲージメント
- アプリのインストール
- 動画の再生数
- コンバージョン
コンバージョンを目的に選択した場合は、広告表示場所がFacebookフィードやインスタント記事などになるでしょう。
それぞれ選択したキャンペーンの目的によって広告フォーマットや配置される場所が変わるのです。
設定方法
リーチ&フリークエンシーは、キャンペーンの目的から「リーチ&フリークエンシー」を選択します。
掲載期間やフリークエンシーの項目から設定を行ってください。
広告の配信スケジュールをあらかじめ設定することで、決められた予算で運用できるのもメリットといえるでしょう。
注意点
リーチ&フリークエンシーは、条件を満たしている広告主のみ購入可能です。
条件によっては利用できない場合があるので注意してください。
リーチ&フリークエンシー購入はリーチやブランドの認知度・動画再生数のアップが目的の場合効果を発揮するといわれています。
特定のダイレクトレスポンスをコスト効率で促進したい場合は、オークション購入の方が適していることがあります。
Facebookマーケティングの事例はこちら
Facebook広告のリーチ&フリークエンシー特有の3つの機能
Facebook広告のリーチ&フリークエンシーはマーケティング目的で設定を行います。
利用できるキャンペーンの目的は限られていますが、リーチ&フリークエンシー特有の3つの機能を利用できるのです。
オークション購入形式にはない機能になりますので確認していきましょう。
リーチ・フリークエンシーやCPMの予測
フリークエンシ―やCPMなどの予測ができることがリーチ&フリークエンシ―の大きな特徴です。
リーチ&フリークエンシー購入で広告枠を予約すると、CPMが固定されます。
予約したインプレッションの100%を越えて広告配信があったとしても、設定した予算以上の課金はありません。
リーチ&フリークエンシーは、リーチとインプレッションの発生数を高い精度で予測することが可能になります。
しかし、CPMに影響を与える要因は多くありますので、100%保証されるものではありません。
アドシークエンス
リーチ&フリークエンシーでは、事前に広告をアップロードすることで、広告を任意の順番で配信することが可能です。
自社の広告配信についてスケジューリングができている場合は、活用すると良いでしょう。
ユーザーに段階を踏んで商材を認知してもらうなどの活用方法が考えられます。
フリークエンシーの指定
オークション購入とは違い、リーチ&フリークエンシーでは指定した期間のフリークエンシーを指定することが可能です。
広告の表示回数を制限することでターゲット層に対するリーチ数を伸ばすこともできるでしょう。
マーケットでのシェアが小さい場合や短いキャンペーンの場合はフリークエンシーを高くする戦略が有効です。
効果的な戦略を考えるためには、他にも様々な要因を考慮に入れる必要があります。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
フリークエンシーと合わせて活用したい「広告関連度診断」
広告への関心が高いユーザーに広告を配信できれば良い効果が得られるでしょう。
自分と関連の高い広告が表示されることでユーザーは興味を示すのです。
フリークエンシーと合わせて活用したいFacebook広告の機能のひとつに「広告関連度診断」があります。
Facebookは広告を見るユーザーと関連度の高い広告を配信する仕組みになっているのです。
広告関連度診断機能は配信した広告とリーチしたユーザーの関連度が診断できます。
診断項目は以下のとおりです。
- 品質ランキング
- エンゲージメント率ランキング
- コンバージョン率ランキング
広告関連度診断を活用することで、より効率的な広告の出稿方法を考えていきましょう。
Facebook広告の「フリクエンシー」を有効活用してマーケティングに活かすなら
広告を飽きさせないことや広告に嫌悪感を抱かせないことは必要です。
Facebook広告の「フリークエンシー」を確認することでそれらを防ぐことができるでしょう。
しかしFacebook広告には多くの設定があり、どうすれば最適な広告運用ができるのか不安に思うこともあるかもしれません。
Facebook広告の「フリークエンシー」を有効的に活用したいと考えるのならデジマクラスにご相談ください。
不安や疑問を解決してマーケティングに活かしていきましょう。
Facebookマーケティングの事例はこちら
まとめ
Facebook広告の「フリークエンシー」を見ることで、ユーザー1人に対しての広告の表示回数の指数が分かります。
同じ広告を見続けたユーザーは、その広告に対して飽きたり嫌な気持ちになったりするのです。
ユーザーにとって飽きてしまった広告や嫌悪感のある広告を表示させることは、広告としては逆効果になってしまうでしょう。
それを防ぐためには「フリークエンシー」を確認して対処するという方法がありました。
フリークエンシー機能について不安や悩みがある場合はデジマクラスにご相談ください。
マーケティングに活用できるように、一緒に悩みを解決していきましょう。