モバイル広告は、スマートフォンやWebページなどに配信される広告のことです。
広告はWebサイトやアプリ内に挿入される画像やバナー動画が主な形式になります。
ネット社会の現代では、携帯端末向けのモバイル広告が注目されつつあるのが現状です。
この記事では、モバイル広告の概要と活用のメリット・デメリットについてご紹介します。
目次
モバイル広告の概要
インターネット利用時は、多くの方が検索サイトやWebサイトを利用していると思います。
モバイル広告は検索サイトの検索結果ページに表示されたり、各種Webサイトや携帯アプリ内で配信される広告です。
主に動画バナーや画像など、スマホや携帯を対象に表示される広告全般をモバイル広告といいます。
スマートフォンの普及で、モバイル広告はネット利用者の目に入る機会が多くなり注目を浴びているのが特徴です。
それでは、モバイル広告がここまで普及された理由についてご紹介します。
モバイル広告が注目されている背景
現代では日本全体で約90パーセント以上の人がスマートフォンを所有しています。
パソコンよりも圧倒的にスマートフォンを操作する時間が多い現代人に、モバイル広告は高い効果を発揮します。
インターネット利用者が増えてネット閲覧者が増加し、広告を目にする機会が増加していることが要因です。
閲覧者が広告を眺める時間が多ければ多いほど、モバイル広告の需要は高まっています。
では、注目度の高いモバイル広告にはどのような種類があるのでしょうか。
以下でモバイル広告の種類と特徴を詳しく解説していきます。
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リスティング広告
モバイル広告の種類1つ目は「リスティング広告」です。
リスティングという言葉に馴染みがない方もいると思いますが、英語ではlistingと書きます。
- 一覧表
- カタログ
- リスト
上記が主なリスティングの意味です。
リスティング広告は別名、検索連動型広告やPPC(PayPerClick)と呼ばれる広告になります。
では、リスティング広告の特徴について触れながらモバイル広告について理解を深めましょう。
特徴
リスティング広告の最大の特徴は、検索エンジンの検索ページに広告表示されることです。
リスティング広告はGoogleとYahoo!の検索エンジンに、閲覧者の検索履歴に沿った内容の広告を掲載します。
日本の主な検索エンジン使用率は、GoogleとYahooの2つが90パーセントを占めるのが現状です。
つまり、これらの検索エンジンにリスティング広告を掲載すればそれだけ多く閲覧されることになります。
リスティング広告は検索結果ページ最上部と最下部に表示される仕組みです。
上部と下部のどちらに広告が表示されるかは、広告費用や検索ワードによって左右されています。
メリット:予算に合わせて運用できる
リスティング広告のメリットは、広告主が費用を決められる点です。
つまり、低予算でも広告自体は出すことが可能なので利用しやすい利点があります。
自分で決めた費用から始めることができるため、無理のない運営が可能です。
リスティング広告を掲載するには、事前に広告主がいくつか設定をします。
- 広告単価
- 検索ワード
- クリック単価
- 入札単価
これらの要素を踏まえ、閲覧者が広告をクリックしたタイミングで料金が発生するシステムです。
この仕組みが、リスティング広告がPayPerClick(PPC)広告と呼ばれる所以になっています。
つまり、リスティング広告の価格は事前に設定した広告品質で変化すると覚えておきましょう。
デメリット:ある程度予算が必要
リスティング広告のデメリットは人気の検索ワードを設定すると、ある程度コストがかかることです。
リスティング広告は検索ワードで広告が表示されるため、競争率の高いワードであるほど高額になります。
広告掲載順は検索ワードに影響されるため、より宣伝するためには検索ワードは重視する要素です。
また、クリック単価や入札単価を高額にすれば競合との競争に有利ですが、それだけ予算が必要になります。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
インタースティシャル広告
モバイル広告の2つ目はインタースティシャル広告です。
主にモバイルアプリを操作する際に挿入される広告のことを指しています。
また、スプラッシュページとも呼ばれており、Webページ間を移動時に表示される仕組みです。
インタースティシャル広告は、ネットサイトを閲覧すると自然に目にする機会が増える特徴があります。
では、インタースティシャル広告の特徴をご紹介するのでチェックしてみてください。
特徴
Webページを読み進めていく内に、閲覧サイトよっては別サイトへのリンクが挟まれていることがあります。
「ページをスキップする」などのリンクと広告が表示されるのが特徴です。
表示されたリンク先へ移動するか、一定時間経過で目的ページに移動できる仕組みになっています。
Webページの全画面にポップアップされたり、コンテンツの一部を隠す広告がインタースティシャルです。
モバイルアプリではアプリダウンロードを促す広告として導入され、ゲームクリア時や画面移動時に表示されます。
メリット:費用を抑えて運用できる
インタースティシャル広告のメリットは他の広告に比べて費用が安いことです。
広告を閲覧するターゲットが予めある程度絞られているため、クリック費用が抑えられる利点があります。
インタースティシャル広告は、閲覧者が広告をクリックした分料金が発生する仕組みです。
そのため、特定のターゲットに宣伝可能な長所がありインパクトを与えやすいのがメリットといえます。
また、クリック単価はおよそ10円前後から設定可能なので運営コストを抑えることが可能です。
デメリット:SEOに悪影響を及ぼす可能性がある
インタースティシャル広告は費用が安いメリットから利用しやすく、ユーザーの目に触れやすい広告です。
しかし、アプリ利用やページ移動時に挿入されるため「ユーザーの閲覧を妨げる」と判断されやすい特徴があります。
Googleはインタースティシャル広告基準を設けており、基準違反はSEO対策上問題ありとみなされる点に注意です。
基準によって「悪質広告」と判断された場合、Googleから広告をブロックされる場合があります。
インタースティシャル広告を活用する場合、ユーザーの利便性を考慮した宣伝が必要です。
ネイティブ広告
ネイティブ広告はネイティブアド広告とも呼ばれ、ネイティブ=自然という言葉の意味に沿った広告といえます。
広告を閲覧するユーザーにとって不自然ではない形で表示されるのが、ネイティブ広告の特徴です。
では、ネイティブ広告にはどういった特徴やメリットがあるのかを詳しく解説していきます。
特徴
ネイティブ広告は通常コンテンツ内の一部分として自然に違和感なく表示される広告のことです。
ユーザーが利用するコンテンツと広告が融合しているため、閲覧者の不快感やストレスを軽減できます。
広告はWebページやコンテンツ内容を損ねるデザインがありますが、ネイティブ広告はその欠点がありません。
ユーザー側の目に自然と入る形式のため認知されやすい特徴のモバイル広告です。
メリット:自然に広告へ誘導できる
目にする機会が多いネイティブ広告には、X(旧Twitter)やInstagramのSNSに表示されるインフィード型があります。
インフィード型広告はSNS投稿やタイムラインの間に表示されて、投稿に溶け込んでいるので違和感がありません。
閲覧者が投稿先へ繋がるリンクをクリックするとサイト外へ移動し、関連した公式HPや商品ページに誘導できます。
また、メディア記事の中やコンテンツの一部として表示されるPR広告もネイティブ広告の代表例です。
元々記事に興味があるユーザーにアピールできるため、広告を表示することで自然と集客できるメリットがあります。
デメリット:広告作成の負担が大きい
ネイティブ広告は、ユーザーの興味を引くだけではなく閲覧されるための高クオリティが広告に求められます。
魅力的な広告を制作するためには、それだけの労力とコストがかかることを想定しなくてはなりません。
いくら自然に広告を閲覧できても、広告に魅力がなければ商品まで誘導することができないためです。
また、SNSやWebコンテンツなど複数メディアを利用したい場合はコンテンツごとに広告を制作する必要があります。
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リッチメディア広告
リッチメディア広告とは、音声や動画を使ったインターネット広告の手法です。
閲覧者の目を引いて印象を残したり注目を集めることで、ユーザーからのアクションを誘う目的があります。
では、リッチメディア広告の特徴を解説しますので他のモバイル広告との違いを確認してみてください。
特徴
音声や映像の動画や映像を作成し、商品やサービスを紹介する広告がリッチメディア広告です。
動画のリッチメディア広告は自動再生されるタイプとバナータイプがあります。
バナータイプはユーザーがバナーをタップしたりクリックすると映像が再生される仕組みです。
動画は再生後にメッセージ表示でユーザーを目的へ誘導するタイプと、再生後にバナーへ変わるものが存在します。
これらの広告はユーザーの操作で内容が変化する双方向性を持つものがあり、より印象に残りやすいのが特徴です。
メリット:拡散される可能性がある
リッチメディア広告は工夫された興味を引く内容であればあるほど、SNSなどを通して拡散される可能性があります。
拡散に伴って閲覧者が増加し、アクセスされる回数が増えるので大きな宣伝効果を得られるのがメリットです。
広告内容が面白ければユーザーは映像の続きが気になり、自然と誘導先のサイトへアクセスすることが期待できます。
また、静止画より豊かな表現でアピールでき、商品やサービスの魅力を伝えやすい点が特徴です。
デメリット:容量が重く敬遠されがち
リッチメディア広告は大容量の音声データや動画を制作するため、それだけ費用が必要になります。
また、通常のモバイル広告と比べ必要なデータ容量が重いため、やや敬遠されがちなのがデメリットです。
リッチメディア広告はフラッシュ映像やgifアニメーションなど、専門技術を用いて制作する広告になります。
幅広い表現方法で注目を集めますが、制作には一定の知識や技術を要する点を考慮してください。
・データ容量が重くやや敬遠されがちな面がある
動画広告
動画広告は文字通り動画で商品やサービスを宣伝するモバイル広告です。
主にYouTubeなどの動画サイトやWebサイト上のバナー枠に表示される動画タイプの広告です。
では、動画広告の特徴について順を追って解説していきます。
特徴
動画広告は映像と音声、文章を使ってユーザーの視覚にフルに訴えかける効果が期待できます。
そのため、より商品の宣伝効果が向上しユーザーが興味を抱きやすいのが特徴です。
動画サイトや表示バナーが動画広告になっており、クリックによるCPV課金制を導入するケースが主流になります。
メリット:利用イメージが伝わりやすい
パソコンや端末の画面を大きく使った動画広告は、内容に趣向を凝らすことが可能です。
そのため、商品やサービスの魅力を演出して視聴者に伝えやすいメリットがあります。
また、動画広告にはCPV課金制が導入されている場合がほとんどです。
CPV課金は動画広告が最後まで再生された場合か、30秒以上再生された場合のみ料金が発生する仕組みになります。
そのため、広告費用を大幅に抑えられる点が特徴です。
デメリット:視聴されない可能性がある
動画広告はユーザーが興味を持たない限り、そもそも視聴されないというデメリットが存在します。
制止画と異なり一瞬で視覚に入る広告ではないため、視聴されなければ広告効果が得られません。
その点に注意した上で、よりユーザーに視聴されやすい動画を制作する工夫が必要になります。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
モバイル広告の活用例をご紹介
モバイル広告を活用し、一人でも多く集客する工夫がWebマーケティングにはかかせません。
では、モバイル広告の活用例にはどういったものがあるのでしょうか。
- TVや雑誌の情報発信に加え、更に幅広い客層に認知させるSNSのネイティブ広告
- モバイルアプリユーザーに広告でゲームプレイさせアプリを宣伝、ダウンロードへ誘導
- 動画広告を制作し、Webサイトの商品紹介ページに関連商品として表示させる
上記の様に、モバイル広告を他の宣伝手法と組み合わせると幅広い年齢層に認知してもらえます。
広告は閲覧してもらうことに意味があるため、目につきやすい動画広告やSNS広告はおすすめです。
また、実際にサービスを広告で操作させたり、広告自体に興味を持たせる工夫も大切です。
モバイル広告運用の悩みの解消方法
モバイル広告はWebマーケティングにはかかせない広告です。
広告の種類と活用方法を理解すれば、商品やサービスの効果的な宣伝に繋がります。
ただし、実際どのモバイル広告を活用すればいいか迷うこともあるかもしれません。
モバイル広告の運用に悩んだときは、ぜひデジマクラスまでご相談ください。
モバイル広告制作のアドバイスや導入の仕方についてサポートさせていただきます。
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まとめ
モバイル広告活用の際は、メリットとデメリットを踏まえた上で運用することが大切です。
どのモバイル広告を制作するかは、広告費や制作にかかる労力を加味した上で決定してください。
モバイル広告が成功すれば、より効果的な集客に繋がり商品を認知してもらう機会が増加します。
魅力的なモバイル広告を活用し、商品やサービスを効果的に宣伝していきましょう。