Webでの広告運用を行う上で、年々拡大傾向にあるのが動画広告の市場です。

動画広告では文字や画像だけの広告と違い、音楽や映像、ナレーションなどを使い多くの情報をユーザーに伝えることができます。

今回はその動画広告の中で使われているCPVについて解説していきましょう。

CPVの計算方法やCPV課金の対象となる定義などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

CPVの概要

ビジネスマンとスマホ

CPVとは「Cost Per View」の略称で、動画広告を1回視聴することについてのコストを表します。

動画広告単価の測定に使用される指標で、ユーザーが動画広告をどれだけ視聴したかを示す指標です。

リスティング広告では、1クリックあたりのコストを示すCPCや1,000回インプレッションあたりのコストを示すCPMが使われます。

そういった指標と同様に動画広告では視聴に対してのコストを表すCPVが広く使われているのです。

また、CPVの定義は媒体ごとに異なり課金対象が最後まで視聴した場合や一定時間の視聴などで分かれることも特徴の1つでしょう。

 

ワンポイント
CPVは動画広告の1回当たりの視聴についてのコストを表す指標。

CPVの計算方法

計算機を持つ男性

CPVの計算方法は以下の通りです。

CPV=広告出稿費用÷動画広告の再生回数

例えば、10,000円の広告費に対して動画広告が1,000回視聴された場合にはCPVは10円ということになります。

しかし、CPVの定義は媒体ごとに異なるので動画広告が再生されたとしてもCPVがカウントされない場合もあるのです。

一定時間の視聴等の条件が達成された場合のみCPVとしてカウントされます。

 

動画広告活用の事例はこちら

 

媒体によって「視聴」の定義は違う

ポイント 男性

CPVは媒体によっても視聴の定義が変わります。

視聴の定義の例は以下の通りです。

  • CPV ー 一定時間の視聴でカウント
  • CPCV ー 広告を最後まで視聴しなければカウントされない

CPVと似た指標としてCPCVがありますが、これは動画を最後まで視聴しなけらばカウントされません。

動画の内容をしっかりと見てもらうことに重点を置いている広告の場合ではCPCVが使われます。

対してCPVは動画のクリックのみでもカウントされるなど、視聴の定義が媒体によって変わるのが特徴です。

媒体自体の特徴として、じっくり見られる可能性の高いものではCPCVに近いような長い秒数の表示で広告費が発生します。

また、数秒で遷移されやすいSNSなどの媒体では短い秒数の表示で広告費が発生するように設定されているのです。

それぞれの媒体の視聴の定義を確認した上で、特徴に合わせた動画広告を作成することも重要でしょう。

 

ワンポイント
CPVのカウントでは数秒の視聴のものから完全視聴が必要なものまでさまざまな条件がある。

各媒体のCPV課金

仕事中のビジネスマン

媒体ごとのCPV課金の特徴について解説していきましょう。

YouTube

動画と評価

Youtubeの動画広告ではいくつか広告の種類が分かれています。

再生画面内をすべて使ったインストリーム広告や、動画再生途中に最大6秒間の動画広告が流せるバンパー広告などです。

また、モバイル端末の再生画面外で動画広告が流れるアウトストリーム広告もあります。

インストリーム広告ではCPV課金が採用されていて、広告費の発生条件として途中で広告がスキップされた場合では料金が発生しません。

つまり、ユーザーが広告の内容を理解するような時間まで再生されなければ広告費が発生しない仕組みです。

そのため、広告がすぐにスキップされたものには広告費が発生しないので無駄な広告費を抑えることができます。

Facebook

Facebookの動画広告は自分の投稿などが時系列で表示されるタイムライン上に流れます。

タイムライン上では音声の出ない状態で広告の動画が再生され、CPV課金での運用が可能です。

YouTubeのインストリーム広告同様に一定時間の再生がされた場合に広告費が発生します。

YouTubeの場合はユーザーが見ている動画と同じ大きさの画面で広告が流れるので見やすく、比較的長い時間再生される可能性が高いです。

対してFacebookのタイムライン上で流れる動画広告ではYouTubeの広告ほどじっくり見られることはありません。

そのため、FacebookのCPV課金の条件となっている再生時間は10秒が目安に設定されています。

広告の内容も短い時間で閲覧されることを想定した構成が必要でしょう。

X(旧Twitter)

スマホを見る男性

X(旧Twitter)の動画広告もFacebook同様にタイムライン上に広告が表示されます。

X(旧Twitter)やFacebookはサービスを利用する際に、年齢や性別などのユーザーの情報を登録することが必要です。

その情報をもとに自社のターゲット層となるユーザーを選んで広告が出稿できるので効率良く運用できます。

X(旧Twitter)の動画広告では動画の長さが最長で2分20秒までと設定されている点も特徴の1つでしょう。

ユーザーの閲覧も短い時間であることが想定されているため、CPV課金の設定時間も短時間で細かく設定されています。

タイムライン上でスクロールされてしまう可能性も高いため、表示時間だけでなく画面の表示領域の設定も行われているのです。

動画の画面の半分以上またはフルスクリーンで表示されていなければ広告費が発生しないような仕組みになっています。

Instagram

Instagramタイムラインに表示される形式とストーリーズに表示される形式の2パターンがあります。

ストーリーズの機能は24時間で消える投稿で、アーカイブが残らない気軽さから利用するユーザーも多い機能です。

ストーリーズ広告はフィード上に表示される広告で、クリックすると縦型フルスクリーンで内容が表示されます。

動画の長さは最大で120秒まで設定可能です。

CPV課金の設定基準はFacebook同様で、10秒表示されることが広告費が発生する目安となっています。

ミュート状態で再生されることも多いので、広告の内容を字幕を効果的に活用して訴求することも重要です。

CPVとCPCVの相違点

資料を持つ男性

CPVと似た指標でCPCVがあります。

2つの指標の違いについて解説していきましょう。

CPCVは完全視聴

CPCVは「Cost Per Completed View」の略称で、CPV同様に動画広告の視聴に対するコストを示す指標です。

CPCVの場合は動画を最後まで見なければ視聴のカウントに入りません。

一方、CPVは動画の視聴またはクリックなどでカウントされ最後まで見る必要がないというのが大きな違いです。

広告費が発生する視聴では、ユーザーは必ず最後まで広告を視聴しているので伝えたい内容がしっかりと理解してもらえます。

しかし、ユーザーは広告途中で離脱するケースが多いため、広告掲載主はCPVのほうを採用しやすい傾向があるのです。

完全視聴であるべき理由

動画広告は他のバナー広告のような画像や文字での広告に比べてはるかに多くの情報を伝えることが可能です。

映像や字幕、ナレーションなどを駆使して商品の魅力を伝えることができますが、もっとも重要なことは視聴してもらうことでしょう。

どんなに効果的な広告内容となっていても、ユーザーが途中で見るのを辞めてしまっては伝えたい内容を十分理解してもらえません。

また、途中で離脱されてしまうということは広告内容に魅力が低いとも捉えることができます。

完全視聴のコストであるCPCVを計測すると、広告内容をしっかり伝えられると共にユーザーの興味の度合も図れるのです。

CPCVで成果を挙げることができれば、短い秒数などにアレンジして他の媒体へとさらに広げていくことも可能でしょう。

 

ワンポイント
・CPCVは動画広告の完全視聴が必要となる
・完全視聴はユーザーに広告の内容をすべて伝えられるとともに、広告内容の魅力が高いと捉えることもできる

CPCVの計算方法

計算する男性

CPCVの計算方法は以下の通りです。

CPCV=広告出稿費用÷動画広告の完全視聴数

CPCVの求めかたは基本的にCPVと同様です。

違いとしては、動画広告を完全視聴しなければカウントされない点でしょう。

動画広告が再生されている途中でスキップされた場合ではCPCVにはカウントされません。

 

動画広告活用の事例はこちら

 

CPCV課金の概要

グラフ 資料

動画広告の完全視聴で初めてコストが発生するCPCVでは大きく分けて2つの課金形式があります。

その2つの課金形式の特徴について解説していきましょう。

入札方式

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入札方式の場合は広告を掲載したい企業同士で入札を行い、良い条件を提示した企業の動画広告が採用されます。

入札自体は媒体側で自動で行われており、広告出稿したい企業の入札条件を照らし合わせて一瞬で決定する仕組みです。

そのため通常のオークションのように相手の値を見ながら価格がつりあがっていくことはありません。

特定のキーワードを検索したユーザーに向けて広告を発信するリスティング広告では、人気のあるキーワードでは価格が高騰します。

広告価格はその都度自動で決定しているので、表示回数が伸び悩む場合には広告単価を上げることで露出の可能性が上がるでしょう。

逆に予定よりも早い期間で広告予算を消化してしまう場合では、単価を下げて多くの人に閲覧してもらえるような工夫が必要です。

固定方式

固定方式の場合はあらかじめ、1再生当たりの金額が決められています。

固定方式でのCPCVの金額はおよそ数円~200円程度が目安です。

これも入札方式同様に人気のある媒体での広告出稿の場合は金額が上がる傾向があります。

固定方式の場合は再生単価が決まっているため、広告予算に対して再生される回数があらかじめ分かることが大きなメリットでしょう。

 

ワンポイント
・入札形式では媒体側で好条件を提示した広告を自動で表示するようになっている
・固定方式ではあらかじめ広告単価が決められており、予算に対しての表示回数が事前に分かることがメリット

動画広告で用いられるその他の指標

オフィス 会議

動画広告に用いられるその他の指標について解説していきましょう。

CPM

CPMは「Cost Per Mille」の略称で、再生回数ではなく広告の表示回数で課金される形態の広告です。

広告が1,000回表示されるごとに課金がされる仕組みで広告費の計算方法は以下の通りになります。

CPM=広告の出稿費÷表示回数×1000

CPMの目安は1,000回の表示当たりでおよそ400~600円で設定されています。

CPVの形式と違い一瞬の表示でもカウントされてしまいますが、その分低いコストで広告を出稿することが可能です。

CPMは短い時間でもインパクトのある内容を多くの人に広めることを目的とした広告と相性がいいでしょう。

CPC

CPCは「Cost Per Click」の略称で、動画広告の1クリックごとに課金される形態の広告です。

動画広告の表示後などで、ユーザーが詳細な内容を求めた場合や購入などのアクションを行うためなどに使われます。

CPCの目安はおよそ50~300円が一般的な相場です。

比較的高めの単価設定ですが、広告のクリックでユーザーが企業のページに訪れるのでその後の効果を見込める可能性も高いでしょう。

また、認知を広げることが目的のCPMと違いアクションにつながらないクリックが増えすぎると広告費の高騰を招いてしまいます。

そのため、ターゲット層を絞りアクションにつながる可能性が高い媒体を選ぶことも重要な要素の1つです。

CPA

CPAは「Cost Per Acquisition」の略称で、1件のコンバージョンを獲得するのに費やした広告コストのことです。

CPCよりもさらに分かりやすく広告の効果を表す指標となります。

CPAの算出方法は以下の通りです。

CPA=広告費÷コンバージョン数

例えば、100万円の広告費をかけて1,000件販売できればCPAは1,000円となります。

CPMやCPCの指標ではあくまで広告を見たユーザーのみがカウントの対象でした。

しかし、CPAは広告を見て購入やサービスの入会までに至った数をカウントしているので広告の効果が明確に可視化できます。

CPAの値と商品を売った際の利益の額を照らし合わせて考えることで、広告運用の見直しを図ることができます。

CPI

CPIは「Cost Per Install」の略称で、1インストール当たりのコストを表す指標です。

これはCPA同様に広告の実績に対しての指標ですが、対象がインストールに限定されています。

主にスマートフォン向けのアプリなどで使われる指標で、ユーザーがインストールすることによって初めて課金される仕組みです。

ユーザーにインストールを促すには、まず動画広告を見てもらい広告をクリックすることでアプリページへ誘導します。

さらに、アプリページでダウンロードを促す必要があるのです。

インストール率が伸び悩む場合では、動画の視聴数や広告のクリック率など段階的に数値を見直すことが重要でしょう。

CPE

CPEは「Cost Per Engagement」の略称で、エンゲージメントを獲得するために費やしたコストを計る指標です。

エンゲージメントは本来「約束」などの意味がありますが、ここでは主にSNSなどで投稿に対するユーザーの反応を意味します。

媒体によってもエンゲージメントの詳細な行動は異なりますが、例を挙げるとお気に入り登録・リツイート・フォローなどです。

広告出稿側が求めるユーザーの行動を任意でエンゲージメントの対象として選択することができるのもCPEの特徴でしょう。

動画広告の運用に関して困ったら

引き受ける 男性

一口に動画広告といっても運用の方法はさまざまあります。

出稿先の媒体によって動画広告の閲覧状況が異なるため、動画の長さを調整することが必要です。

また、広告費の発生する視聴条件も動画の完全視聴にすることやインプレッションだけに特化することなどいろいろと選択できます。

自社商品に適した動画広告の運用に悩みがあれば、ぜひデジマクラスにご相談ください。

デジマクラスでは豊富な業界知識ノウハウを活用して悩みに合わせたアドバイスが行えます。

また、動画広告の出稿後の反響をみながら改善策を立てるサポートも行うことが可能です。

 

動画広告活用の事例はこちら

 

まとめ

男女のビジネスマン

SNSや動画視聴サービスの発展により、広告の形態も大きく変化しています。

これまで文字や画像のみのバナー広告などが主体だったのが、より多くの情報を伝えられる動画広告へと変化しているのです。

しかし、多くの情報を伝えられる動画広告ですがすべてのユーザーが最後まで動画を視聴するとはかぎりません。

動画の途中で離脱されることも多いため、短い時間で内容を伝えられる工夫や広告費の発生条件を細かく設定する必要があります。

広告の運用方法で悩みがあれば、デジマクラスに相談することがおすすめです。

プロの専門家の知識を得た上で、効果的な動画広告の運用を目指していきましょう。