マーケターという仕事では、どれくらいの年収が得られるものなのでしょうか。

また努力次第で年収を上げられるのかどうか、何をしたら年収が上がるのかについても知りたいという人は多いでしょう。

ここではマーケターの年収や、年収を上げるためにやるべきことについてご紹介していきます。

キャリアパスや、未経験でも転職できるかどうかについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

マーケターの年収を調査

両手を広げるビジネスマン、グラフ、人、パソコン

企業のプロモーションを支えるマーケターという役割について、どれくらいの年収が得られるのか気になる人も多いでしょう。

この記事ではマーケターの年収について調査し、年収を上げるためにやるべきことについても詳しくご紹介します。

また、年収が高い人の特徴から、優れたマーケターの条件も洗い出してみました。

キャリアパスや未経験からの転職についても説明していますので、マーケターのキャリアを考えている方はぜひ最後までご覧ください。

マーケターの種類

ミーティングの様子

ひとくくりにマーケターといっても、扱う内容によって様々な種類があります。

  • プロダクトマネージャー
  • デジタルマーケター・Webマーケター
  • データアナリスト・データサイエンティスト
  • 広報
  • 広告・宣伝

それぞれの分野でのマーケターの働きについて詳しく見ていきましょう。

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーはPDMと略されることもあり、商品やサービスといった製品(プロダクト)を総合的に管理する仕事です。

プロダクトの成功に向け、市場や競合相手を分析してユーザーニーズを把握し、プロダクトの開発・改善・販促を総合的に行います。

開発したプロダクトが市場に認められるよう様々な戦略を立て、周囲と連携を取りながら業務を進めていくことが重要です。

その仕事は多岐にわたり、俯瞰的に物事を捉えるための大局観が求められるでしょう。

デジタルマーケター・Webマーケター

デジタルマーケターWebマーケターはその名の通り、マーケターとしての仕事をWeb上の情報をもとに進めていく仕事です。

ホームページの運営からSNSやWeb広告の運用に至るまで、Webを通じて企業や製品の販促や改善に取り組みます。

Web上での施策の成果はアクセス数やクリック数など数値に反映されやすくシビアな反面、効果が把握しやすいともいえるでしょう。

数字と向き合いながらSEO対策やLPO対策・広告運用を進め、市場にアプローチしていきます。

データアナリスト・データサイエンティスト

ガッツポーズする男性

データアナリストデータサイエンティストは、共にビジネス上の課題についてビッグデータの収集や分析から改善策を探る仕事です。

データアナリストはコンサル型やエンジニア型がありますが、いずれもデータを収集・分析して改善策を立てるという部分では共通しています。

データサイエンティストはより扱う課題の範囲が広く、データの分析やアルゴリズム・分析モデルの構築などを行う専門家といえるでしょう。

これらの仕事も大きく見れば経営やプロダクトの課題解決のために行われるため、マーケターとしての仕事の1つといえます。

広報

広報は企業やブランドを広く認知してもらい、その価値を高めていくことが主な仕事です。

プロダクトに関するメディアなどへの情報発信マーケティングミックスに無くてはならない存在といえるでしょう。

厳密にいえば広報とマーケターではゴールが異なりますが、目標達成のためのリサーチやプロモーションなど共通する部分も多いです。

広告・宣伝

広告・宣伝は広報と同様に、マーケターとしての仕事の一部分といえるでしょう。

プロダクトの広告出稿や販促を通じて売上の増加や認知の向上を目指す仕事です。

より費用対効果を高めるためのリサーチや、訴求効果を高めるためのターゲティングなど、マーケティングの手法はここでも活かされます。

マーケターの平均年収

グラフと男性

マーケターの年収は、業界や企業によって大きく異なり、また本人の実力や経験によっても変わってきます。

大きくまとめれば日本企業のマーケターの平均年収は700~800万円程度といえるでしょう。

一方、外資系企業のマーケターになると5年以上の経験を積んで800~1000万円程度、7年以上で最高1200万円程度になることもあります。

外資系企業には能力主義の会社が多いため、優秀であればあるほど高い収入を得ることが可能になるでしょう。

マーケターとして年収が高い人の特徴

契約獲得

マーケターとして高い収入を得るためにはどうしたらよいか、年収が高い人の特徴から探っていきましょう。

年収が高いマーケターの特徴としては、プレゼン力が高いこと・知識量が多いこと・社内調整力があることが挙げられます。

それぞれのポイントについて具体的に見ていきましょう。

プレゼン力が高い

自身の持っている知識や成功体験から導き出される戦略を他者にわかりやすく伝えるためには、何よりも高いプレゼン力が必要です。

どんなに優れたプランでも、取引先や上司から良いと認めてもらえなければ実行に移すのは難しいでしょう。

なぜその戦略が必要となるのか、どのような影響が生じた結果どのような成果を上げるのかをわかりやすく相手に伝えられなければなりません。

論理的で説得力のあるプレゼンができることは、マーケターとして自分の力を発揮するための必須能力といえます。

知識量が多い

辞書

高収入を得られる優れたマーケターの特徴として、知識量がずば抜けていることも挙げられます。

戦略立案のために必要な情報を集め、的確に分析して企画するためには、データの分析手法や市場の動き方など多くの知識が必要です。

その知識も、どこまで覚えれば完了という類のものではありません。

統計学やWeb解析の知識はもちろんのこと、常に時流の変化に応じた新しい技術や情報を取り入れていく勤勉さも求められるでしょう。

社内調整力を持っている

能力の高いマーケターであっても、上司やキーマンなど社内からの印象が悪ければ発言権を得られないこともあります。

日頃から周囲と良好な関係を築き、ここぞという時にサポートしてもらえるような社内調整力も、マーケターとして成功するために欠かせません。

そのためには自分のことばかりではなく、相手の立場に立って行動することも必要です。

互いに力を貸し合えるような信頼関係を持っておくことで、孤立せずに自分や周囲の力を十分に活かして大きな結果に結び付けられます。

 

ワンポイント
年収が高い有能なマーケターは、プレゼン力・知識量・社内調整力を身につけています。

マーケターに必要な能力

PCを見る女性

前項で確認した優れたマーケターの姿から、改めてマーケターに必要な能力を紐解いていきましょう。

マーケターとして成功するためには、論理的思考力プレゼン力情報収集力が必要になります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

論理的思考力

優れたマーケターには論理的思考力が不可欠です。

問題を切り分けながら仮説を立てていき、それを立証するための情報を集め、データを分析して戦略を立てる。

このように、PDCAを回しながら客観的に問題を見つめ、改善に取り組むためにはロジカルシンキングが欠かせません。

また、自分の考えを他者に共有する際にも論理的な組み立てをすることで分かりやすく伝えることができます。

プレゼン力

男性

マーケターにとって、プレゼンテーションの場は避けて通れません。

自分のアイデアの必要性や妥当性をしっかりと理解してもらい、相手の決断を促すためには高いプレゼン力が求められます。

プレゼンテーションには論理的な組み立てやわかりやすい言葉選びのほか、見やすい資料の作成方法や話をする態度なども重要です。

これらは練習を積んで身につけるしかないため、何度も練習を重ねてプレゼン力を上げていきましょう。

情報収集力

マーケターとしての能力を発揮するためには、情報収集力も問われることになります。

マーケティング戦略においてはデータの裏付けがカギになるため、必要な情報が集まらなければ企画の方向性も定まりません。

そのため、どのような手法で必要な情報を集めるかという部分でマーケターの手腕が問われることになります。

市場に合った施策を打ち出していくためにも、SNSやニュースなど各所にアンテナを張りめぐらせて情報を収集する必要があるのです。

 

ワンポイント
マーケターとして活躍するためには論理的思考力・プレゼン力・情報収集力が必要とされます。

マーケターとして年収を上げるためにやるべきこと

指先

優秀で稼げるマーケターとして年収を上げるためには、どのようなことに取り組めばよいのでしょうか。

まずできることとしては、前述したマーケターに必要とされるスキルを磨いて精度を高めていくことです。

論理的思考力を磨いて早く正確に判断できるようにし、そのうえで他者の心を動かせるようなプレゼン力をつけ、企画を実績につなげましょう。

持論を裏付ける情報収集力ももちろん重要です。そのほか、より上を目指す向上心も年収アップのためには欠かせません。

これらの力を駆使して実績につなげることで業績アップや売上アップに貢献し、それが評価されることで年収アップにつながります。

 

ワンポイント
年収を上げるためには向上心を持って必要なスキルを磨き、結果を残しましょう。

マーケターのキャリアパス

ポイント

マーケターにはどのようなキャリアパスが考えられるでしょうか。

選択肢としては、より高い年収や裁量のために転職するか、独立してフリーランスになることが考えられます。

それぞれの選択肢について詳しく見てみましょう。

より高い年収や裁量を求めて転職する

あらゆる分野でマーケターの存在が必要とされている現代において、マーケターとして身につけたスキルや経験はどんな業界でも役立ちます。

そのため、中には転職によって現在よりも高い収入や裁量を得られるケースもあるでしょう。

特に専門的な知識を持ち、キャリアを積んだマーケターはより必要とされるため、好条件での転職が期待できるといえます。

つまり、優秀であるにもかかわらずなかなか年収が上がらないというマーケターでも、転職することで年収アップの可能性があるのです。

独立してフリーランスとして働く

マーケターとして十分な経験を積んだら、独立してフリーランスとして働くことも可能です。

コンサルタントや代理店として独立し、社外から依頼を受けて業務を行うことで、より自由に能力を発揮できるという利点があります。

もちろんフリーランスとしての苦労はつきものですが、案件次第では会社勤めをするよりも大きな利益が得られる場合もあるでしょう。

また、独立とはいかないまでも、副業や趣味でブログやポータルサイトなどの運営を行うマーケターもいます。

 

ワンポイント
マーケターとしてのキャリアパスには、 高い収入や裁量を求めて転職する、あるいは独立するという選択肢があります。

マーケターは未経験でもなれるのか

ビジネスマン

マーケターという仕事は未経験でもなれるのでしょうか。

求人サイトなどではマーケターの求人でも「未経験可」というものが散見されるため、結論を言えば未経験でも転職可能です。

しかし、求人数はそれほど多くなく、求められるスキルなどを考慮すると、未経験からの転職は難易度が高いというのが現実でしょう。

マーケティング職は未経験でも、例えばITエンジニアからWebマーケターなど、前職での経験が活かせる場合もあります。

未経験からの転職を考えるなら、マーケターの仕事に活かせるスキルや経験があるかどうか、よく自己分析を行うことが必要です。

マーケターとしてのスキルを活かして転職するには?

ビジネス,ポイント

マーケターとしての仕事は多岐にわたり、転職先の企業や部門によって大きく異なる部分もあります。

マーケターとしてのスキルを活かして転職するのであれば、ぜひ専門の転職エージェントを活用しましょう。

スキルの棚卸しのサポートから始まり、応募先企業の選定や企業との折衝など、転職活動を幅広くサポートしてくれます。

専門的な知識を持ったプロの力を活用することで、しっかりと自分のスキルを活かした転職を成功させましょう。

まとめ

マーケター

マーケターの年収やキャリアパスなどについて詳しく解説してきましたが、参考になったでしょうか。

マーケターはこれからの企業活動になくてはならない存在であり、特にデジタル分野のマーケターはさらに需要が高まっていくでしょう。

マーケターとして求められるスキルを身につけることで、マーケティング業界に限らず、幅広い業界で活躍することが可能です。

専門的な知識やスキルを身につけ、経験を積んでいくことで、優秀なマーケターとして年収アップを狙いましょう。