自然検索や広告からの訪問者をLP(ランディングページ)に迎えることはとても効果的なWebマーケティングの手法の1つです。
充実した内容のLPは訪問者の購買意欲を高め、CVに至る確率を上げてくれることでしょう。
今回の記事ではLPの構成で意識すべきポイントについて詳しく解説します。
LPの基本的な構成やCTA最適化によるCVへの影響、デザインの重要性などに関しても解説しますのでぜひ参考にしてください。
目次
LPの役割
LPの役割は自社の商品・サービスの魅力を訪問者に詳しく伝えて購入・成約を促すことにあります。
実際にCVに至った顧客の声やこれまでの実績・受賞歴などに触れて訪問者の意欲を高める構成になっています。
大きな特徴として、多くのLPには他のサイトや商品・サービスへのリンクがほとんどありません。
これは訪問者に余計な情報を与えて購入・成約への意欲を削がないようにするための工夫です。
単なる商品・サービスの紹介ページではなく、CV達成に特化した特別なページだといえるでしょう。
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LPの基本構成
LPには必ずこのような作りにしなければならないという決まりはなく、自社商品・サービスに適したページにして問題ありません。
ただ、訪問者の心を掴んでCVへ向かわせるための共通項的な構成というものが存在します。
自社のオリジナリティはその基本を踏まえた上で出す方が無難だといえるでしょう。
この項目ではそんなLPの基本構成を4つのポイントに分けてご紹介します。
ファーストビュー
LPの基本構成、1つ目はファーストビューです。
自然検索や広告からやってきた訪問者が最初に目にすることになる、ページの先頭にあたる部分をファーストビューといいます。
このファーストビューには訪問者が求める商品・サービスや問題解決のための情報が明確に示されていなければなりません。
ページを見た瞬間、訪問者に「ここなら求めているものが手に入りそうだ」と感じてもらう必要があるということです。
ファーストビューに必要な情報が記載されているかいないかでCVの達成率は大きく変わってくることでしょう。
商品・サービスの紹介
LPの基本構成、2つ目は商品・サービスの紹介です。
ファーストビューでは掴みが大事なので商品・サービスに関する説明は必要最小限にしなければなりません。
そんなファーストビューで省略した部分も盛り込んで、商品・サービスの魅力を大いに説明しましょう。
その際、ターゲットのペルソナを意識した内容の文章にすることを忘れてはいけません。
訪問者が何を求めてきたどのような人物なのか具体的に想像しながら、相手の心に響くような記述をすることが肝心です。
お客様の声・実績
LPの基本構成、3つ目はお客様の声・実績です。
自社の商品・サービスを利用したことで具体的にどのようなメリットがあったか、実績を詳しく紹介します。
購入・成約に至った個人や企業に取材を申し込んでコメントをもらうだけでなく、可能であれば画像も掲載させてもらいましょう。
利用した人物の画像があるのとないのとでは文章の説得力に大きな違いが出るからです。
件数が多ければ実績紹介のためのページを新たに作成するのも良い方法です。
クロージング
LPの基本構成、4つ目はクロージングです。
クロージングはページの締めくくりの部分であり、訪問者をCVへと促すための重要な箇所にあたります。
そこに至るまでに訪問者は商品・サービスの紹介を読んだと仮定されるので、改めて詳しい説明をする必要はありません。
それよりもむしろ、今だけの特典や割引の情報などを示して訪問者に「今行動しなければ損をする」と感じさせることが必要です。
CVの決め手となるような最後の一押しをすることがクロージングの大切な役割です。
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ファーストビューで意識すべきポイント
LPの基本的な構成のうち、ファーストビューの重要性は特に高いといえるでしょう。
訪れてすぐに「ここの商品・サービスは見てみる価値がある」と訪問者に感じてもらわなければ残りを見てもらえないからです。
この項目ではそんなファーストビューを作成するにあたって意識すべきポイントを2つご紹介します。
LPの第一印象が決まる
LPの第一印象はファーストビューで決まります。
綿密なペルソナ設定を行い、ターゲットに好印象を抱かせるような見た目を意識しなければなりません。
使うフォントの種類やサイズにも気を配り、強調したい部分は特に大きくして情報をアピールします。
商品・サービスに何らかの受賞歴があれば、それもファーストビューに記載しておきましょう。
アピールポイントをもれなくファーストビューに持ってきてはじめて、訪問者はページの残りに目を通してくれます。
読者目線でキャッチコピーを考える
ファーストビューでは限られたスペースに数多くの情報を詰め込まなければなりません。
そのため重要なことを端的に表現してくれる優れたキャッチコピーが必要になります。
キャッチコピーは読者目線を意識して、相手が抱えている悩みや問題を解決するような内容にしましょう。
キャッチコピーを読んだ訪問者に「これは私のことだ」と感じてもらえたら大成功です。
そのためにもLP作成前の詳細なペルソナ設定は欠かせません。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
商品・サービスの紹介で意識すべきポイント
ファーストビューで商品・サービスに関心を抱いた訪問者の心を、次の段階ではさらに強く引きつける必要があります。
そのために重要な役割を果たすのが商品・サービスの詳しい紹介をするセクションです。
この部分の紹介内容が期待外れなものだと、訪問者はすぐにページから離れてしまうでしょう。
ここでは商品・サービスの紹介で意識すべきポイントを2つに絞って詳しくご紹介します。
共感の得られるストーリー
商品・サービスを紹介する部分で肝心なのは訪問者の共感を得られるストーリーを意識することです。
広告などで興味を持ち、ファーストビューで関心を強めたとはいえ、訪問者の購買意欲はまだまだ低い状態です。
商品・サービスの紹介ではその意欲をいっそう高めるための工夫をこらさなければなりません。
そのためには訪問者の悩みや課題を明確に示すことと、自社の商材がそれらを解決に導くことを順序立てて説明する必要があります。
こうしたストーリー展開に共感してもらえるとCVの確率は格段に高くなります。
商品がもたらすベネフィットを明確にする
商品・サービス紹介のよくあるミスに「商品・サービスの説明に終始してしまうこと」があるので注意しなければなりません。
肝心なのは商材が訪問者にどんなベネフィット(便益)を与えるかです。その重要性は商材のスペックの説明よりも上だといえます。
とはいえ、訪問者は商材に関する詳しい説明を読んで他社の商品・サービスと比較検討する場合もあります。
あくまでも顧客の問題を解決することを念頭に置いて商品・サービスの説明をすることが大事といえるでしょう。
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お客様の声で意識すべきポイント
お客様の声・実績の部分では自社の商品・サービスを購入・導入した個人や企業の生の声を紹介します。
これによって商品・サービスが与えるベネフィットに説得力が加わり、いっそうCVに繋がりやすくなるでしょう。
この項目ではお客様の声・実績の紹介で意識すべきポイントを2つご紹介します。
イメージしやすい具体性を持たせる
お客様の声や実績の紹介では商材が与えるベネフィットについて具体的にイメージしやすいことが重要です。
顧客にどのような悩みや課題があり、それを自社の商品・サービスがどのように解決したかを分かりやすく示します。
数値で示すことができればそれに越したことはありません。また必要に応じて画像を用いることも効果的といえるでしょう。
取材を申し込んで商材に関するコメントをもらい、画像と合わせて掲載するのが一般的な方法です。
件数がある場合は実績をさらに詳しく紹介するためのページを作成しても良いでしょう。
デメリットも伝える
お客様の声・実績を紹介するセクションで見落とされがちなのがデメリットも隠さずに伝えた方が良いことです。
自社の商材に関することなので良いことばかり記載したくなりますが、訪問者に判断材料を与える意味ではデメリットも必要です。
これによって訪問者は他社の商品・サービスとの比較検討がしやすくなるでしょう。
明らかなデメリットが購入・導入した後になって分かるよりも顧客の心証を損なわずに済むという利点もあります。
クロージングで意識すべきポイント
クロージングはLPでファーストビューと並んで重要なセクションです。
ここで後一押しができるかできないかでCVの達成率は大きく変わるといって良いでしょう。
クロージングは以下のようなポイントに気を付けて作成します。
- 他社の商材との比較
- 限定性や特典のアピール
- ベネフィットのダメ押し
LPを最後まで見た後「他社と比べて決めたい」と考える消費者は少なくありません。
他社との比較のための離脱を避けたいと思うなら先回りして比較対象を用意しておくのが良いでしょう。
限定性や特典のアピールは「今ならお得」「今なら特典付き」などのプラス要素を提示する方法です。
今契約しなければ損をするという焦りを生じさせることで、迷っている消費者の背中を強く押しましょう。
ベネフィットのダメ押しは先に紹介した便益をもう一度思い出してもらうことです。
自分にとってこれだけの利益があるのだから契約しない理由はない、と感じさせることができれば成功です。
CTA最適化によるCVへの影響
LPで重要な役割を果たすのは目を引くキャッチコピーやボディコピーだけではありません。CTAも同じくらい重要です。
CTA(Call To Action)は行動喚起と訳されるもので、資料請求や問い合わせを促すリンクやボタンを意味します。
適切なCTAが配置してあるのとないのとではCVに大きな影響が出るので注意しなければなりません。
この項目ではLPにおいてCTAが果たす役割と、CTAと並んで重要なEFOについて解説します。
CTAの役割
CTAのボタンやリンクはCVに直結しています。訪問者に抵抗なくCVへ進んでもらうことがCTAの果たすべき役割だといえます。
そのため訪問者にとって分かりにくいものではいけません。デザインもコピーもできるだけ分かりやすいものにしましょう。
またCTAのボタンやリンクはLPの末尾に配置しなければならないという決まりはありません。
ファーストビューや各セクションの間など、要所要所にCTAを配置してCVへの道を開いておきましょう。
LPの中の何がきっかけになってCVに至るかは訪問者によって違います。
購入や成約を思い立った時にCTAのボタンやリンクがすぐに見つかればCVのチャンスを逃さずに済むでしょう。
EFOの重要性
EFO(Entry Form Optimisation)は日本語では入力フォーム最適化と訳されます。
EFOもまたLPではCTAと並んで重要であり、決しておろそかにするべきではありません。
せっかくLPの内容を見て訪問者の購買意欲が高まっても、入力フォームが煩雑で難解だとその意欲を削がれてしまうからです。
入力しづらいレイアウトや細かくて見にくい表示の入力フォームはCVを妨げることになります。
訪問者の目線に立って、シンプルで面倒の少ない入力フォームに最適化しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
LPにおけるデザインの重要性
CTAとEFOで触れた通り、ボタンやリンク・入力フォームは訪問者にとって見やすく分かりやすいものでなければなりません。
それと同じで、LPにおいて全体のデザインはCVの達成率に深く関わる重要なものだといえます。
全体のデザインについて考えないまま作ってもなかなか効果的なLPにはならないでしょう。
この項目ではそんなLPにおけるデザインの重要性について詳しく解説します。
デザインによって反応は変化する
LPを作成する際、重要なのはペルソナ設定を入念に行うことです。
自社商品・サービスのターゲットはどのような人物なのかを分析し、その人物に響くようなLPにしなければなりません。
商材にもよりますが、もしもターゲットが若い女性の場合、あまりにも地味で無機質なLPではCVに繋がらない可能性が高くなります。
逆にターゲットが年配の男性の場合、派手派手しくて子供っぽい内容のLPを作ってもすぐに離脱されてしまうことでしょう。
LPのデザインによって訪問者の反応は大きく変わります。よりターゲットに受け入れられやすい見た目のLPを目指しましょう。
メリハリをつける
様々な企業のLPを見ると、煩雑すぎて肝心なことが伝わらないものや単調で購買意欲の湧きづらいものも少なくありません。
せっかくボディコピーの内容が良くても全体的にメリハリのないLPではCVに繋がりにくくなってしまいます。
LPの作成はファーストビューからクロージングまで一貫して訪問者の目線で考えることとメリハリのある構成を意識しましょう。
効果的な写真の使用
文字ばかり書き連ねてあって写真を一切使っていないLPは、もしもあるとすれば訪問者には好まれないでしょう。
LPは商材の写真や顧客・企業の写真を適切に使って分かりやすいものにしなければなりません。
LPをチェックする訪問者は多くの場合、他社との比較検討をしている段階です。まだまだ顧客と呼ぶことはできません。
文字ばかりのLPはそんな訪問者たちに対して不親切な印象を与えるのでCVに繋がりにくくなるのです。
写真を活用して分かりやすいLPになるよう心がけましょう。
効果を得られるLPの構成にしたいなら
LPはWebマーケティングの重要な手法の1つです。効果的なLPであるか否かはCVの達成に直結しています。
それほど重要なLPなので、作成にあたってはファーストビューからクロージングまで一切手を抜けません。
もしも効果を得られるLPの構成にしたいときは、デジマクラスのコンサルタントに相談してみてください。
Webマーケティングのプロフェッショナルが親身になってお話をうかがい、適切なアドバイスをさせていただきます。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回の記事ではLPの構成で意識すべきポイントについて解説しました。
商材とターゲットに合わせて作られた効果的なLPは売上げアップに大いに貢献してくれることでしょう。
本稿がより良いLP作成のための一助となれば幸いです。