インターネットが普及した現代では簡単に情報収集ができるようになりました。
そんな時代背景とともに登場したキュレーションサイトは近年マーケティングへの活用法として注目されています。
今回はキュレーションサイトをマーケティングで活用する方法を見ていきましょう。
目次
キュレーションサイトをマーケティングで活用する方法を解説
キュレーションサイトはマーケティングへの活用法として注目されています。
その強みを活かして誘導することで自社製品やサービスの購買に繋げることができるのです。
しかしキュレーションサイトについてよく知らないまま導入しても成果を上げることはできないでしょう。
まずはキュレーションサイトとはどのようなものなのかご説明します。
- Web上の情報を集めてまとめたもの
- 特定のカテゴリやキーワードでまとまっている
- ユーザーは短時間で情報収集ができる
インターネット上には膨大な量の情報が集まっています。
その中で1つ1つ情報を集めていくのは時間がかかり効率的ではありません。
しかしキュレーションサイトにはユーザーが知りたいカテゴリ・キーワードに関連する情報がまとめられているのです。
情報がまとめられているので「まとめサイト」という名でも知られています。
ユーザーは効率的に情報を見ることができるのでキュレーションサイトの需要は高いといえるでしょう。
キュレーションサイトは「キュレーションメディア」「キュレーションサービス」とも呼ばれます。
今回はそんなキュレーションサイトをマーケティングに活用する方法を詳しく解説します。
キュレーションサイトの強み
マーケティングへの活用が期待されるキュレーションサイトですがどのような強みがあるのでしょうか。
まずはキュレーションサイトの強みについて解説していきます。
検索結果で上位表示されやすい
キュレーションサイトには検索結果の上位に表示されやすいという強みがあります。
インターネットで何かを検索した時にキュレーションサイトが検索結果に出てくることは多いのではないでしょうか。
検索結果はキーワードとの関連性が高いものから上位表示される仕組みになっています。
キュレーションサイトは関連する記事を多く掲載しているため上位に表示されやすくなっているのです。
検索結果で上位表示されやすいということは多くのユーザーの目に留まりやすいといえるでしょう。
スマートフォン利用に強い
スマートフォンに強いのはキュレーションサイトの強みといえます。
空き時間やちょっと調べ物をしたい時などにスマートフォンで検索する人は少なくないでしょう。
スマートフォンは現代人にとって知りたいことを手軽に検索できるツールとなりました。
ユーザーがスマートフォンを利用してキュレーションサイトを見る機会が多いのは強みといえるでしょう。
多様化したニーズに対応している
キュレーションサイトの強みには多様化したニーズに対応していることもあげられます。
当たり前のことですが全てのユーザーに同じニーズがあるわけではありません。
それは性別や年代で分けても同じことがいえるでしょう。
20代女性という括りであっても興味・関心は人それぞれ異なるからです。
そんな多様化するニーズに対応できるのがキュレーションサイトなのです。
キュレーションサイトはテーマや目的に沿って記事をまとめているものが多いでしょう。
ユーザーはインターネットで検索することで興味・関心のあるキュレーションサイトにたどり着くことができます。
コンテンツマーケティングの事例はこちら
キュレーションサイトを使うメリット・デメリット
キュレーションサイトはユーザーにとって効率的に情報収集ができる便利なものです。
そしてマーケターにとってはユーザーの購買意欲を高めることに繋げることもできます。
しかしキュレーションサイトをマーケティングに活用する際にはメリットだけでなくデメリットも知っておく必要があるでしょう。
メリット
キュレーションを活用したマーケティングにはどのようなメリットがあるのかご紹介します。
- リアルタイムに情報発信ができる
- 配信が簡単で時間をかけずに作成できる
- CVR(コンバージョン率)のアップが期待できる
キュレーションサイトはインターネット上の配信なのでリアルタイムな情報を発信することができます。
例えば女性のファッションやメイクの情報はこれまで雑誌での発信がメインでした。
しかし雑誌は企画から販売までの期間を考えるとリアルタイムの情報とはいえません。
一方でキュレーションサイトなら流行や話題のものをすぐにユーザーに発信することが可能なのです。
また情報を集めてまとめるため一から記事を作成するよりも時間をかけずに配信することができるでしょう。
そしてマーケティングにとって重要なのはCVR(コンバージョン率)のアップではないでしょうか。
Webサイトの訪問者がどれだけ購入に至ったのかを示すのがCVRです。
キュレーションサイトはもともとそのコンテンツへの興味が高いユーザーが訪問します。
そのためニーズがマッチングしやすく購入に至る可能性が高まるでしょう。
デメリット
どのようなマーケティング法でもメリットもあればデメリットもあるものです。
デメリットを理解して効果的なキュレーションサイトの活用をしていきましょう。
- 独自性がなくなるリスクがある
- キュレーションサイトのみに頼るリスクがある
- 信ぴょう性の低い情報を参考にすると信頼を失う
キュレーションサイトを見ていると「これって別のサイトでも見た気がする」という経験はないでしょうか。
そもそもキュレーションサイトは「まとめサイト」とも呼ばれ情報を集めてまとめたものです。
つまり似たようなキュレーションサイトができる可能性があるといえるでしょう。
情報の発信やコンテンツの提供だけが目的ならそれでもいいかもしれません。
しかしマーケティングに活用するのなら企業の独自性が必要です。
キュレーションサイトは配信が簡単ですがそれだけに頼らないようにしましょう。
自社製品の魅力の発信や意見をしっかりとユーザーに伝えることを忘れないようにしてください。
そしてキュレーションサイトの作成の際には著作権や情報の信ぴょう性にも注意しましょう。
誤った情報の発信や他記事の無断転載は防がなければなりません。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
様々な情報収集形態
キュレーションサイトの作成にはまず情報収集を行う必要があります。
ここではキュレーションサイトの様々な情報収集の形態を見ていきましょう。
アルゴリズム型
キュレーションサイトの情報収集形態の1つとしてアルゴリズム型があります。
アルゴリズム型はAIを活用して自動で情報収取をする仕組みです。
多くの情報の中からAIが情報収集をしてくれるので、よりユーザーが求めるものを提供できるでしょう。
人力型
AIが情報収集して整理する形態もあれば人間がそれを行う場合もあります。
人間が情報収集を行うのである程度カテゴリが限定されたサイトになることが多いでしょう。
キュレーターやライターが情報収集・編集まで行い、記事にしていく方法です。
ユーザー投稿型
人力型のようなサイト専属のライターではなく一般のユーザーが投稿するキュレーションサイトもあります。
コンテンツ作成のための時間を短縮できる一方で投稿するユーザーによって内容に差が出てしまうのがデメリットです。
内容の信ぴょう性などはしっかりとチャックしていく必要があるでしょう。
他にはSNSなどの外部サイトの引用を集めたキュレーションサイトもあります。
ユーザーのリアルな意見や最新情報を集めることができるのがポイントです。
コンテンツマーケティングの事例はこちら
キュレーションサイトの成功事例
キュレーションサイトをマーケティングに活用した成功事例を見ていきましょう。
恋愛・グルメ・ファッション・ビジネス・ニュースなどキュレーションサイトには多岐にわたるカテゴリがあります。
その中でもファッションはECサイトへの誘導でマーケティングに繋げやすいのが特徴です。
あるファッションブランドは自社のブランド力を高めるためにファッション情報を配信するサイトを立ち上げました。
そのキュレーションサイトで最新のファッション情報を発信しながら自社製品の紹介も行います。
自社のオウンドメディアへの掲載やSNSのシェア機能を活用してサイトの訪問者数アップを実現させたのです。
その結果サイトへのアクセス数が増加し自社商品の購買に繋がりました。
キュレーションサイト活用を成功させるコツ
キュレーションサイト活用を成功させるにはどのようなことに注意すべきなのでしょうか。
ここではキュレーションサイトをマーケティングに活用する時のコツをご紹介します。
デメリットを回避しながらコツを押さえて成功に導きましょう。
ターゲット層をよく分析する
マーケティングをする上でターゲット層の分析は重要です。
それはキュレーションサイトを活用する場合にも同じことがいえるでしょう。
キュレーションサイトは関連するカテゴリやキーワードをもとに情報収集することが多いです。
そのためターゲットを絞ってコンテンツを作成する必要があります。
自社製品・サービスの顧客層がどのような情報を求めているのか分析しましょう。
ユーザーからの信頼を得てブランド力を形成する
キュレーションサイトはインターネット上にある情報を集めてまとめたものです。
その中には事実と異なるものや信ぴょう性が薄い情報もあるでしょう。
もし虚偽の内容や信ぴょう性が薄い情報をユーザーに提供するとどうなるでしょうか。
そのキュレーションサイトへの信頼は失われてしまうでしょう。
ユーザーからの信頼を失ってしまうとキュレーションサイト活用を成功させることができません。
信頼性の高いキュレーションサイトを作成して企業のブランド力を高めることも成功へのカギとなるのです。
SEO対策を行う
キュレーションサイトを立ち上げても閲覧するユーザーが少なければ効果を期待することができません。
マーケティングへの活用に成功させるためには多くのユーザーの目に留まる必要があります。
そのためにはキュレーションサイト作成時にSEO対策を行いましょう。
SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジンの検索結果で上位表示されるようにすることです。
有名な検索エンジンには「Yahoo!」「Google」「goo」「Infoseek」といったものがあります。
検索エンジンで上位表示されることで多くのユーザーが閲覧し知名度アップに繋がるでしょう。
分析と改善を繰り返す
キュレーションサイトの記事は1度作成したらそれで終わりではありません。
情報は常に変化する可能性があるので最新の情報を提供できるように更新が必要となるでしょう。
またターゲットとするユーザーがどの程度反応しているのか分析することも大切です。
ユーザーがどのような情報を求めているのか分析をしてサイトの改善に繋げてください。
また検索エンジン側が検索結果の表示についてアルゴリズムを変更することも多いです。
自社のサイトが検索結果でどうなっているのか定期的に確認することをおすすめします。
活用の際の注意点
キュレーションサイトをマーケティングに活用する際にはどのようなことに注意すべきなのでしょうか。
- ターゲットや目的を明確にする
- 他サイトとの差別化(独自性を出す)
- 著作権侵害になっていないか
- 正しい情報を発信しているか
- ユーザーが求める内容になっているか
キュレーションサイトを作成するだけでもこれだけの注意点があります。
情報を集めてまとめるからとって全く同じサイトにしてはいけません。
著作権侵害になるとサイトだけでなく企業への信頼も失ってしまうでしょう。
これらの注意点を回避してユーザーにとって有益な情報を発信してください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
キュレーションサイトのマネタイズ
キュレーションサイトの多くは無料で閲覧することができます。
しかしマーケティングを行う以上そこにマネタイズが必要になるでしょう。
ここではキュレーションサイトのマネタイズモデルをご紹介します。
広告モデル
広告モデルはキュレーションサイトのマネタイズとして有名なので知っている人も多いでしょう。
自社のキュレーションサイトに広告を掲載し広告主から報酬を得るというものです。
広告のクリック数や広告動画の試聴によって報酬が発生するパターンがあります。
仲介モデル
ユーザーとサービス提供者を繋ぐことで収益を出す仲介モデルというマネタイズもあります。
双方のミスマッチを防ぐためにキュレーションサイトの信頼性やニーズの把握が求められるでしょう。
仲介モデルの例としては転職エージェントやクラウドソーシングなどが有名です。
ECモデル
インターネットを介して商品の販売をし収益を出すマネタイズをECモデルといいます。
キュレーションサイトの中で自社製品の紹介や魅力を発信し購買意欲を高めるのです。
商品の購入によって収益が決まるので閲覧数だけでなく魅力の発信も成功のカギとなるでしょう。
会員登録モデル
会員登録モデルはユーザーに有料会員登録をしてもらうことで収益を上げる方法です。
マネタイズとは「無料サービスから収益を出すこと」を意味するのに有料とはどういうことなのでしょうか。
例えばキュレーションサイトの一部を無料で閲覧できるとします。
そしてさらに多くの情報を得たいユーザーに有料会員を促すのです。
有料会員だけが得られる特典をつけるなどの工夫があるといいでしょう。
キュレーションサイトのマーケティング活用で悩んだら?
キュレーションサイトをマーケティングに活用したいという人は多いのではないでしょうか。
インターネットが普及した現代では情報発信の方法も検討していく必要があります。
しかしキュレーションサイトのデメリットを見ると不安に思う担当者もいるでしょう。
キュレーションサイトのマーケティング方法で悩むことがあればデジマクラスのコンサルタントに相談することをおすすめします。
専門的な知識を持ったコンサルタントに相談してキュレーションサイトの導入を成功させましょう。
まとめ
今回はキュレーションサイトをマーケティングに活用する方法について解説しました。
キュレーションサイトはインターネット上の情報を集めてまとめたものです。
関連するカテゴリやキーワードが集まっているので訪問するユーザーの関心が高いことがわかります。
そのためターゲットを絞ったマーケティングが可能になるでしょう。
しかしキュレーションサイトは情報の信ぴょう性や著作権など注意すべき点もあります。
デメリットや注意点を押さえてキュレーションサイトの活用を成功させましょう。