自社のホームページやECサイトなどWebサイトを作成する際に必要となるのが「ドメイン」です。
ドメインとはWeb上の「住所」にあたるものであり「独自ドメイン」「共有ドメイン」に大別されます。
一般的にビジネスユースでは独自ドメインが有利とされていますが、具体的な重要性やメリットはあまり知られていません。
この記事では独自ドメインを取得する重要性やメリット・デメリットに加え、選び方や申し込み方法などを紹介します。
目次
独自ドメイン取得の重要性
独自ドメインはWebサイトのアドレスになるものであり、空きさえあれば自由に決められることが特徴です。
特に企業がWebサイトを構築する際には、カスタマイズも簡単な独自ドメインを選ぶべきだといえます。
とりわけ、企業のWebサイトではユーザーに覚えやすいドメイン名を選ぶことで、ブランディングにも好影響を与えます。
したがって、独自ドメインを選ぶ際は単なるアドレスと考えるのではなく、ブランディングの一環として選ぶことが重要です。
共有ドメインとの相違点
共有ドメインとは文字どおり、他の人(企業)と共有するドメインであり、管理会社が運営します。
一般的には無料ブログを作成する際に用いられることから、主に個人に利用されているのが特徴です。
無料で始められることから、リスクなく気軽に始められる反面、サイトのデザインなどは大きく制限されます。
また、あくまでもドメインを所有するのは管理会社であることから、サービスを停止されればサイトは閉鎖されるのがデメリットです。
したがって、長期的な戦略をもって運営されるECサイトやブランディングサイトには向きません。
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独自ドメインの種類
ドメインには独自ドメインと共有ドメインに大別されますが、さらに独自ドメインには「ccTLD」「gTLD」の2種類があります。
自社サイトを円滑に運営するには、「ccTLD」「gTLD」の特徴を的確に把握しておくことが大切です。
ここでは国別・分野別に割り当てられる「ccTLD」「gTLD」の概要について解説します。
ccTLD
「ccTLD」とは国コードトップレベルドメインと呼ばれ、「.jp」「.us」など国別に割り当てられているドメインです。
さらに日本に割り当てられている「.jp」は汎用JPドメイン(=「.jp」)と属性JPドメインに分類されます。
なお、属性JPドメインの概要は以下のとおりです。
- 「.co.jp」:企業向け
- 「.ne.jp」:ネットワークサービス向け
- 「.ac.jp」:大学など教育機関向け
- 「.go.jp」:政府機関・特殊法人向け
「ccTLD」は日本の企業であることを強く印象付けるドメインであり、用途に沿った属性JPドメインを取得することが大切です。
gTLD
「gTLD」とは分野別トップレベルドメインと呼ばれ、「.com」「.net」など分野別に割り当てられているドメインです。
世界中、誰でも取得できるドメインであり、代表的なものは用途によって以下のとおりとなります。
- 「.com」: 商業組織用(Commercial)
- 「.net 」:ネットワーク用(Network)
- 「.org」:非営利団体用(Organization)
- 「.info」:制限なし(Information)
- 「.biz」:ビジネス用(Business)
- 「.name」:個人名用(Name)
- 「.mobi」:モバイル用(Mobile)
なお、「gTLD」における用途は厳密なものではなく、目安として捉えておくと良いでしょう。
また、近年追加されたドメインを「新 gTLD」と呼び、「.club」「.xyz」や地名を用いた「.tokyo」「.yokohama」などがあります。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
独自ドメイン取得のメリット
ECサイトやブランディングサイトなど、企業がWebサイトを作成する際には独自ドメインを用いるべきだとされています。
しかし、独自ドメイン取得の具体的なメリットについて答えられる人は意外と多くありません。
ここでは、Webサイトを構築するにあたって知っておきたい、独自ドメイン取得のメリットについて紹介します。
ブランド力向上
独自ドメインは「空き」さえあれば、様々な言葉・文字を用いることができます。
企業がECサイトやブランディングサイトなどのWebサイトを構築する場合、社名・商品名を用いることが一般的です。
社名・商品名などをドメイン名にすることでユーザーはURLを覚えやすくなり、競合他社との差別化を図ることができます。
つまり、ドメイン名においても社名・商品名をアピールすることになり、ブランド力向上につながることは大きなメリットです。
信用度アップ
独自ドメインをURLに使用することで、ユーザーはWebサイトを自力で運営していることがわかります。
ユーザーの立場からすれば、無料で取得できる共有ドメインを活用しているサイトは本気度を感じることができません。
反対に独自ドメインを使用しているWebサイトは、設定の手間やコストをかけていることから、本気でサイトを運営していることがわかります。
なお独自ドメインを活用している場合、専用のメールアドレスが取得できることから、さらに信用度がアップすることもメリットの1つです。
SEOで有利
独自ドメインを活用することで、HTMLの調整・プラグインの追加などが柔軟に対応できることから内部SEO対策が可能となります。
また、SEOの評価はドメインに結び付くことから、サーバーを変更した場合においても評価は引き継がれるのが通例です。
もちろん、共有ドメインであってもSEO対策は可能ですが、長期的な視野からすると独自ドメインが有効であることに間違いありません。
したがって、独自ドメインでWebサイトを立ち上げた場合、コツコツと集客することが大切だといえるでしょう。
独自ドメイン取得のデメリット
ブランド力の向上など、前項で紹介したとおり独自ドメイン取得のメリットは様々ですが、デメリットもいくつかあります。
事前に独自ドメイン取得のデメリットを把握しておくことは、Webサイトを運営する上でとても大切です。
ここでは独自ドメイン取得のメリットともに知っておきたい、デメリットについて解説します。
設定の手間とコストがかかる
独自ドメイン取得のデメリットとしてあげられるのが、設定の手間とコストがかかる点です。
独自ドメインを活用するには、自らサーバーやWordPressなどのブログソフトウェアを用意し設定しなければなません。
また、独自ドメインを取得するには年間数百円~数千円のコストがかかることもデメリットです。
ただし、慣れれば数時間で設定可能であり、Webサイトを自由にカスタマイズできることを考えれば大きなデメリットではありません。
自力での集客が必須
共有ドメインのメリットは比較的集客しやすいことですが、独自ドメインは自分で1から集客を行わなければなりません。
もちろん、社名や商品名などをドメイン名とすることで、ある程度の集客は可能ですが限界があります。
なおWebサイトの集客を行うにはSEOに対する知識が必須であり、専門的なスキルに加え豊富な経験が必要です。
また、ある程度集客数を確保するには、一定の時間を要することもデメリットだといえます。
独自ドメインの選び方
独自ドメインのメリット・デメリットは前項において解説しましたが、実際に取得する場合にはどのように選べば良いのでしょうか。
独自ドメインの選び方次第で企業のブランディングや集客にも影響を与えることから、しっかりとした対策が必要です。
ここでは、企業がWebサイトを運営する際、最適となる独自ドメインの選び方について解説します。
ドメインの意味で選ぶ
企業がECサイトやブランディングサイトを運営する場合、ドメインはその意味で選ぶのが一般的です。
ドメインの意味には2つあり、1つは前項で紹介した分野別トップレベルドメインの用途に沿ったドメイン名とします。
もう1つはWebサイトを運営する目的に沿って、社名や商品・サービス・ブランド名などをドメイン名とすることです。
例えば、商業用でWebサイトを運営する場合であれば「社名.com」「商品名.com」とします。
社名・商品名や用途に沿った種類のドメインを用いれば、サイトの内容が判別しやすくなり、集客にも好影響を与えるでしょう。
金額の違いで選ぶ
独自ドメインはその種類によって金額が大きく異なることから、金額の違いで選ぶことも1つの考え方になります。
一般的に広く認知されている「.com」「.jp」は高額になり、近年追加された「.club」「.xyz」は安価です。
企業が独自ドメインを用いる理由の1つに、ユーザーからの信用度をアップさせることがあげられます。
したがって、長期的に運営するWebサイトに用いるなら、多少高額となっても「.com」「.jp」を選ぶと良いでしょう。
独自ドメインの取得方法
自社のホームページやブランディングサイト、ECサイトなどを構築する際、独自ドメインの使用が有効であることを紹介してきました。
しかし、実際の取得方法を把握しておかなければ、希望する独自ドメインを取得することはできません。
ここではWebサイトを構築する際、事前に知っておきたい独自ドメインの取得方法を順を追って解説します。
ドメイン名の決定
独自ドメインを取得するには、まずドメイン名を決定する必要がありますが、2つの観点から決めなければなりません。
1つ目は「.com」「.jp」といったトップレベルドメインです。前項で紹介したとおり、トップレベルドメインは国もしくは用途で決めます。
商用利用であれば「.com」が一般的ですが、サイトの内容によって「.yokohama 」など、地名に由来するものも悪くはありません。
2つ目は最も企業のカラーが反映されるドメインです。可能な限り社名・商品名などユーザーに分かりやすいものを選ぶのがコツです。
ただし、あまり長いドメイン名だとユーザーに覚えてもらえないことから、長くなりすぎないよう配意しましょう。
空きドメインの検索
ドメインはレンタルサーバー運営会社もしくはドメイン取得サービスから取得しますが、その際に空きドメインを検索しなければなりません。
空きドメインは取得元のサイト内で検索することで表示されますが、希望するドメイン名が既に使用されていることも少なくありません。
この場合、トップレベルドメインもしくは希望するドメイン名を社名からブランド名に変更することなどを検討しましょう。
料金を確認して申し込み
ドメイン名及びトップレベルドメインが決定したら、料金を確認して申し込みを行いましょう。
ドメインの料金はトップレベルドメインの種類によって異なり、使用頻度の高い「.com」「.jp」は高額になります。
なお、契約期間は1年更新が一般的ですが、長期契約もしくは自動更新を選択しておくと、更新漏れなどのトラブル回避できるでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
主なドメイン取得サービス
独自ドメインを取得するには、ドメイン取得サービスを利用するのが一般的です。
日本国内で代表的なドメイン取得サービスには「Xdomain」「お名前.com」の2社がであり、それぞれに特徴があります。
ここでは、「Xdomain」「お名前.com」の特徴について紹介します。
お名前.com
GMOインターネットグループが運営する「お名前.com」は、580種類以上のドメインを取り扱うドメイン取得サービスです。
「.com」など人気のドメインが比較的安価で入手できるほか、各種キャンペーンも頻繁に開催されています。
また、管理画面も非常に扱いやすことから、独自ドメインを取得する際には必ずチェックしておきたいドメイン取得サービスです。
Xdomain
レンタルサーバーのトップブランドであるXserverの系列会社が運営するのが「Xdomain」です。
取得できるドメイン数は少なめですがXserverとの相性が良いことから、Xserverユーザーにおすすめだといえます。
また、比較的安価でドメインが取得できることも、Xdomainの大きなメリットです。
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独自ドメインに関して悩んだら
独自ドメインは1度取得・設定をしてしまうと、滅多なことがない限り変更することはありません。
したがって、独自ドメインの取得・設定は慎重に行いたいものですが、有効なドメインを設定するには豊富な経験が必要です。
独自ドメインに関して悩んだら、経験豊富で幅広い知識を持つデジマクラスのコンサルティングに相談してみましょう。
Webサイトの内容・活用目的に応じた独自ドメインの取得方法・活用方法について、適切なレクチャーを行なっています。
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まとめ
企業が自社のホームページやECサイトなどを制作する際に必要となるのが、Webサイトのアドレスである独自ドメインです。
独自ドメインには「ブランド力向上」「信用度アップ」「SEOで有利」といったメリットがあり、企業のWebサイトには最適だといえます。
なお、独自ドメインは空きさえあれば、好きなワードを用いられることから、社名や商品・サービス名をドメインにすることが可能です。
独自ドメインを取得するには、ドメイン取得サービスを利用することになりますが、各社の特徴を把握しておきましょう。
独自ドメインはWebサイトを構築する際にしか取得する機会がないため、独自ドメインに関して悩むことも少なくありません。
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