webコンテンツに含める要素やアイデアを取捨選択し、適切に配置する作業をコンテンツの構成作業といいます。
細部のデザインなどに気を取られすぎて、基本の構成作業がおろそかになってはいませんか?
構成作業は、Webコンテンツの作成に欠かせません。きちんと行うことで集客効果の向上などが見込める大切な作業です。
今回の記事では、コンテンツ構成の手法や注意点などについて詳しく解説します。
コンテンツマップの作り方や構成作業に役立つ便利なツールなどもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
- 1 Webコンテンツの構成はどう考える?
- 2 Webコンテンツマップ(構成図)のつくり方は?
- 3 自社Webサイトの基本的なコンテンツ構成は?
- 4 Webコンテンツの構成を作るうえでの注意点は?
- 5 構成作りに便利なツールは?
- 6 自社Webサイトの目的を考えてコンテンツ構成を決めよう
- 7 ページ単位の構成はワイヤーフレームを作って確認
- 8 Webコンテンツの各ページ内の構成の基本は?
- 9 Webコンテンツの本文は一行の文字数も大事
- 10 Webコンテンツの構成に迷ったらテンプレートを参考にしてみるのもおすすめ
- 11 Webコンテンツの構成作りで悩んでいるなら
- 12 しっかりと構成を練ってWebコンテンツを充実させよう
Webコンテンツの構成はどう考える?
家を作る時には設計図が必要です。例えば一本一本の柱は立派でも、それぞれの組み立て方がちぐはぐだと家としての体をなしません。
Webコンテンツについても同様のことがいえます。企業が持つ情報がいかに豊富でも、それらを俯瞰し整理する視点がなくてはうまく機能しません。
Webコンテンツの構成は、いわば設計図を作るような営みとして考えられます。
ユーザーにとってどのような情報が必要で、どのように配置すれば最も効果的なのかを十分に検討し構成することが大切です。
Webコンテンツの構成を適切に行うことでユーザーの離脱率を下げたり、問い合わせなどの行動につなげやすくなったりします。
ユーザーの目線を常に意識しながら、しっかりとした構成を行いましょう。
Webコンテンツマップ(構成図)のつくり方は?
「構成が重要だといわれても、具体的な方法がわからない」とお困りではありませんか?
Webコンテンツ作成初心者の場合は、特に不安を感じる部分かもしれません。しかし、過度に心配する必要はありません。
適切な手法を用いることで、Webコンテンツの構成をスムーズに進められます。
特に大切なのは、Webコンテンツマップ(構成図)の作成です。文字通り地図のように全体を把握し構成を行う作業で、サイト作成に欠かせません。
ここからは、コンテンツマップのつくり方を具体的にご説明します。
必要な要素やアイデアを全て書き出す
まず、Webコンテンツで必要になりそうな要素やアイデアを思いつく限り書き出しましょう。
よいアイデアを出さなければと身構える必要はありません。連想ゲームをイメージするとよいでしょう。関連するアイデアをどんどん追加します。
複数人で多様な視点から要素やアイデアを出し合うのもよい方法です。
関連キーワードを集めてみるのも効果を発揮します。サジェストツール等を用いると関連ワードを確認できるので、ぜひ利用してみてください。
書き出したアイデアの中から盛り込むものをピックアップ
アイデアの洗い出しが終わったら、絞り込む作業に移ります。ユーザーにとって本当に必要な情報はどれか精査していきましょう。
ピックアップするためには、ユーザーの目線に立った正確な判断が必要です。独りよがりにならないよう多様な角度からの点検が求められます。
仮想の顧客像であるペルソナを活用するのも効果的です。ペルソナは細部まで作りこまれた人物イメージなので、具体的な絞り込みにも役立ちます。
ペルソナが自社サイトを訪れてくれるためにはどのような要素を盛り込めばいいのかを想定し、より具体的にピックアップしてみてください。
ピックアップしたものをグループ分けする
必要な要素が絞り込まれたら、それらをカテゴライズしてグループ分けする作業が必要です。
要素のひとつひとつは、そのままでは散漫な集合です。整理してグループ分けを行うことで、バラバラだった要素が意味を持って立ち現れてきます。
ワードが書きこまれた複数枚の付箋を内容に沿って貼り直し、カテゴリーごとにペンで囲むような作業をイメージすると分かりやすいかもしれません。
もちろん実際の作業はデジタル等で行うことも多いでしょうが、バラバラだった要素を整理しカテゴライズするイメージです。
ユーザーの導線を考えて構成を決める
ここまでの一連の作業が完了したら、いよいよ構成の大詰めに入ります。グループごとに整理された要素を配置し、コンテンツマップを作成しましょう。
構成の決定にあたっては、ユーザーの導線を意識することが重要です。
Webコンテンツの最終的な目標として購買行動や資料請求などのアクションが挙げられますが、そこに至る道筋を整えておく必要があります。
どのような工夫をすればユーザーはページを離脱することなくスクロールし、資料請求などに至ってくれるでしょうか?
ユーザーの需要を意識し、導線が適切に機能するようにコンテンツマップを作成してみてください。
自社Webサイトの基本的なコンテンツ構成は?
さて、ここまでWebコンテンツ構成の手法等について具体的にご説明しました。
基本的な手法などを念頭に置きながら、実際に自社サイトのコンテンツを作成していくことになります。
ここからは、自社Webサイトの基本的なコンテンツ構成についてご紹介します。
会社概要
自社Webサイトを訪れたユーザーに対して、まずは自社の基本情報を正しく提供しましょう。
会社概要には社名や事業内容などのほか、住所や連作先なども掲載するのが一般的です。可能であれば免許なども載せると信頼度アップに役立ちます。
「どのようなことを行っている会社なのか」を知らせるとともに、自社に関心を持ったユーザーがアクセスできるように基本的な情報を掲載しましょう。
取引先や顧客からの信頼は貴重な財産になります。不信感を持たれないためにも、正確でわかりやすい会社概要を記載しましょう。
代表者挨拶
スーパーで野菜などを購入する際、「私が作りました」という言葉とともに生産者の顔写真が掲載されているパッケージを見かけたことはありませんか?
作り手の人柄や思いが目に見えると、消費者の信頼感はアップする傾向があります。これはWebコンテンツの世界でも同様だといってよいでしょう。
企業の代表者はどのような人物で、何を大切にしているのか。こうした情報はユーザーの信頼感につながります。代表者挨拶を掲載し信頼を獲得しましょう。
学歴・経歴・資格などの基本情報はもちろん必要ですが、こうした情報の羅列のみに留まると代表者の人柄があまり見えません。
代表者の信念やパーソナルな思いなども交え、血の通った文章を掲載するのがおすすめです。趣味や特技などを公開するのもよいでしょう。
また、顔写真もぜひとも掲載しておきたいコンテンツのひとつです。
野菜のパッケージと同様に、代表者の顔を掲載することでユーザーが安心感や信頼感を覚えてくれる効果が見込めます。
製品・サービスの紹介
自社Webサイトの最終目的のひとつとして、見込み客や潜在顧客を購買行動につなげることがあります。
製品・サービスの良さをきちんと知ってもらえなければ、購買行動を呼び起こすのは困難です。過不足なく、必要な情報を提供しましょう。
企業にとって、自社製品やサービスは我が子のような存在かもしれません。いくら語っても足りない独自の特徴や魅力があるはずです。
とはいえ、Webコンテンツにおいて重要なのはユーザーの関心を離さないことです。
あまりにも冗長だったり構成が不十分だったりすると、製品・サービスの魅力がきちんと伝わらないままページを離脱されてしまう恐れがあります。
基本的な構成をきちんと組み立てて、効果的な紹介ページを作成しましょう。
製品展開が多岐に渡る場合などは、適宜新たなページに遷移させるなどしてコンテンツを見やすくする工夫も必要です。
よくある質問
ユーザーの疑問や不安を解消することは、購買行動につなげるための大切な営みのひとつです。
電話やメールでの問い合わせに至る前段階でユーザーの疑問を解消できれば、これに越したことはありません。
なぜなら、電話やメールでの問い合わせに対して腰が重いユーザーもいるからです。問い合わせに逐一回答するのは企業にとっても負担になります。
そのため、「よくある質問」あるいは「FAQ」などのコーナーを自社Webサイトに作成するとよいでしょう。
「よくある質問」ページを作成するにあたっては、ユーザーが抱き得る疑問や不安を正確に想定しておくことが重要です。
積み重ねてきた事例や現場の声なども活用しながら、予想される質問を全て書き出してみるのもよいでしょう。
その上で類似した質問をまとめたりカテゴリーごとに分類したりして、ブラッシュアップしながら掲載内容を決定すると漏れが少なくなります。
ユーザーの需要にしっかりとマッチした「よくある質問」ページは、自社の負担減にもつながる頼れる存在です。綿密な想定をもとに作成しましょう。
お客様の声
製品やサービスを選ぶ際、いわゆる「口コミ」を参考にしたことはありませんか?
ユーザーの生の声は説得力や信頼性を感じさせやすいため、見込み客や潜在顧客の心を動かす上で効果的な場合があります。
したがって、「お客様の声」を自社Webサイトに掲載することは有効な手法のひとつであるといってよいでしょう。
お客様の声に関連したページを作成する上で重要なのは、いかに説得力を持たせるかです。具体的には以下のような点に留意するとよいでしょう。
- 数値的な説得力
- 独自性・具体性による説得力
まず数値的な説得力に関しては、実際に製品やサービスを利用した顧客の満足度などを数値化して示す方法があります。
製品を利用する前後でどのような変化があったか、どのくらい満足感を得られたかなどを具体的な割合などで示すと効果的です。
グラフや図表なども活用して、ユーザーが視覚的に情報を把握しやすいように工夫するのもよいかもしれません。
独自性・具体性による説得力に関しては、顧客の声が通り一遍な焼き増しのように感じられてしまわないための取り組みが必用です。
生身の個人がきちんとレビューしていると感じられなければ、信頼度は低下するでしょう。独自性・具体性を有し、ユーザーに響く内容が必要です。
例えば個人情報掲載に関する許可を得た上で、顧客の年齢・氏名・顔写真なども載せられれば「お客様の声」の具体性は増すでしょう。
特に顔写真はまさに一人ひとりに独自のものなので、信頼感を増す上で有力なコンテンツです。可能であればぜひ掲載を検討してみてください。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームを用意しておけば、企業の営業時間外にもユーザーが問い合わせ可能です。
ユーザーがストレスなく問い合わせができる環境づくりは、集客効果の面からも軽視できません。
お問い合わせフォームの作成はともすればテンプレート的だと考えがちですが、実は多様な観点からのチェックが必要な部分です。
Webコンテンツを閲覧する中で自社に関心を持ったユーザーが問い合わせをしてくれれば、購買行動などにつなげられる可能性は高まります。
そのためにも、お問い合わせフォームを入力する際の抵抗感・負担感をできるだけ少なくすることが大切です。
入力画面は、ユーザーの抵抗感を軽減するためにもできるだけシンプルで分かりやすいものにしましょう。スマホでも入力しやすい工夫も必要です。
また、入力項目が多岐に渡るとユーザーは負担を感じるので必要最低限の内容に留めましょう。単にテンプレート的に作成するのは望ましくありません。
自社が本当に必要とする情報は何か、よく考慮して入力項目をブラッシュアップしましょう。
採用情報
有能な人材の確保は、企業にとって大きな財産となります。
現代社会では就職活動に必要な情報をインターネットで収集することも多いので、自社Webサイトには採用情報も掲載しておくとよいでしょう。
自社サイトを訪れた就活生がスムーズに情報を収集できるよう、採用状況・条件・試験などに関する情報などを分かりやすく掲載します。
より多くの就活生に興味を持ってもらうためには、採用情報ページの充実も求められます。
「先輩たちがどのような仕事をしているのか・会社の雰囲気はどうか」など、活き活きとした現場の声を掲載するのもおすすめです。
社員の声や会社内の写真なども掲載すると就活生は企業についてイメージしやすくなり、問い合わせや応募数の向上も期待できるかもしれません。
コラム
長い目で見た時に、特に大きな効果を発揮する情報もあります。コラムもそのひとつといってよいでしょう。
ユーザーにとって魅力的な情報をコラムとして発信することで、ユーザーとの間に長期的な関係性を築くことが期待できます。
とはいえ、きちんとした指針なく執筆するのは望ましくありません。また、ユーザーとの関係性を維持するためには継続的な発信が必要です。
目的を明確にし、しっかりとした内容のコラムを着実に発信し続けることが望ましいでしょう。
SEO対策などに力を入れて、ユーザーが検索エンジンから辿り着きやすいコラムにする工夫も重要です。
社員紹介
先ほど「代表者挨拶」の大切さについてご説明しましたが、企業を構成するのは代表者だけではありません。
一人ひとりの社員も、企業を支える大切な存在です。社員に対する信頼度は、とりもなおさず企業の信頼度に直結すると考えてよいでしょう。
はつらつとした現場の姿が浮かんでくるような社員紹介は、取引先や顧客に安心感を持ってもらうためにも役立ちます。
社員紹介を掲載するにあたっては、顔写真や社員本人の声なども掲載し具体的で信頼性のある紹介ページにするとよいでしょう。
業務中の一コマやオフィス内の風景など、職場イメージが湧きやすい画像を掲載するのも効果的です。
様々な年代・性別・部署の社員の写真を掲載して、親しみをもってもらうとよいでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Webコンテンツの構成を作るうえでの注意点は?
ここまで自社webサイトの具体的な構成をご紹介してきましたが、実際にサイトを立ち上げる場合にはどのような点に注意すればよいのでしょうか?
まず気を付けておきたいのは、「目的を見失わない」ということです。
特にWebコンテンツ作成初心者の場合、サイトを作ることそのものに満足してしまいがちです。
結果として華美なデザインにばかり傾倒してしまったり、冗長な内容が詰め込まれたサイトになってしまったりする場合もあります。
しかし、Webコンテンツはあくまでも手段であり自己目的化するのは問題です。本来の目的はユーザーとの関係性構築にあります。
取引先・見込み客・潜在顧客などにとって使いにくいWebサイトでは意味がないといってよいでしょう。
常に基本の目的に立ち返り、ユーザーにとってストレスのない構成を心がける必要があります。
また、Webコンテンツならではの特徴に留意することも大切です。Webコンテンツは、新聞などと違い一目で全ての情報を把握できません。
ユーザーはひとつのページをスクロールしながら読み進め、時にはページ間を移動したりしながら情報を追っていきます。
そのため各ページを適切に構成し、ユーザーに最後まで読み進めてもらう工夫が必用なのです。
また、コンテンツSEOの視点などもWebコンテンツ構成においては欠かせない要素なのでご注意ください。
構成作りに便利なツールは?
ここまで、Webコンテンツ構成の具体的な手法や自社Webサイトの構成例などについてご説明してきました。
いざコンテンツ作成にあたって、どのようなツールを利用すればよいのかお悩みの方はいらっしゃいませんか?
専用のツールを一から勉強するのは大変そうだと二の足を踏んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください。パワーポイントやエクセルなどの比較的馴染み深いツールでも、コンテンツ構成は十分に可能です。
ここからは、構成作りに役立つツールについてご紹介します。
パワーポイント
パワーポイントはプレゼンテーションなどにも多用されるソフトです。スライド資料の作成などで使用したことのある方も多いのではないでしょうか?
プレゼンテーションに強みのあるソフトだけあって、見やすいコンテンツマップを作成できるのがパワーポイントの利点のひとつです。
Smart Art機能を用いれば多数のテンプレートも使用できるので、簡単に視覚的なコンテンツマップを作成できるでしょう。
エクセル
エクセルは表計算ソフトとして人気を集めていますが、Webコンテンツの構成作業にも活用できることをご存知でしょうか?
セルの色付け・囲み枠などの機能を活用しながら、スマートにコンテンツマップを作成することが可能です。
特に、エクセルは大量の情報を階層ごとにまとめることにも力を発揮します。
先述のパワーポイントの場合、1スライドに収まる情報量には限りがあります。情報量が多い場合はエクセルの使用も検討するとよいでしょう。
Googleスプレッドシート
先述したパワーポイントやエクセルはOfficeの有料ソフトですが、無料のツールを用いてweb構成を行うこともできます。
特に使い勝手がよいツールのひとつが、Googleスプレッドシートです。こちらはGoogleアカウントを取得すれば無料で使用できます。
操作性はエクセルに類似しているため、導入のハードルも比較的低い場合が多いでしょう。
Googleスプレッドシートは、複数人で同時に編集するのが容易なのもメリットです。チームでやり取りしながら作業したい時などにも役立ちます。
Google Jamboard
Google Jamboardというツールをご存知でしょうか?
ホワイトボードのような使い方ができるため、Web会議などで使用したことがある方もいらっしゃるかもしれません。
専用のディスプレイやアプリを通して内容を複数人で共有できるので、リモートワークなどを推進している企業でも活用しやすいでしょう。
まさにホワイトボードのように、手書きの文字や図形を書き込むことが可能で、感覚的に使用しやすいのもGoogle Jamboardの大きな利点です。
ふせん機能や図形機能もそなわっているので、上手に活用してアイデアの整理などにも役立ててみてください。
Adobe XD
Adobe XDは、webサイトやアプリのデザインで使われることが多いソフトです。プランによっては無料で使用できる点も人気を集めています。
デザイナー経験があるなどで使用したことがある方は、Adobe XDを活用して見やすいコンテンツマップを作成するのもおすすめです。
デザインと聞くと専門外の方はハードルが高く感じるかもしれませんが、Adobe XDは比較的直観的に操作でき未経験者でも挑戦しやすいツールです。
直観的に美しい図を作成できるので、Adobe XDを使ってサイトマップを作成してみるのもよいでしょう。
自社Webサイトの目的を考えてコンテンツ構成を決めよう
さて、ここまでWebコンテンツの構成について手法・内容・ツールなどに焦点を当ててご紹介してきました。
ここで注意しておきたいのは、自社Webサイトの目的です。ゴールや中間目標がはっきりしていないと、コンテンツの構成もまとまりません。
良質なコンテンツ配信を通じて、見込み客や潜在顧客の獲得を目指す場合もあるでしょう。採用情報に特化したサイトを作る場合もあるかもしれません。
また、自社の商品やサービスについての認知度を広げて自社のファンや取引先の拡大を試みる場合もあるでしょう。
目的は単一ではなく、複合的に組み合わさることも一般的です。
自社Webサイトの目的をしっかりと意識しながら、目的達成に適したコンテンツ構成を行う必要があります。
コンテンツマーケティングの事例はこちら
ページ単位の構成はワイヤーフレームを作って確認
ワイヤーフレームという言葉をご存知ですか?
コンテンツマップはサイト内全体の設計図のような存在ですが、ワイヤーフレームはさらに狭い範囲であるページごとのレイアウトを示すものです。
Webコンテンツ構成にあたっては、サイト全体だけでなく各ページの構成も適切に作りこむ必要があります。
というのも、Webコンテンツは一目でサイト全体を確認できません。検索エンジンから特定のページに直接辿り着く場合もしばしばです。
単独のページでもユーザーの関心をつかめるサイトにするため、ワイヤーフレームでページ単位の構成をしっかりと確認しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Webコンテンツの各ページ内の構成の基本は?
さて、ワイヤーフレームは具体的にどのように作成したらよいのでしょうか?
内容によっても細かい部分はそれぞれ違いますが、Webコンテンツのページの多くに適用可能な基本的な構成が存在します。
具体的には、以下の要素に留意しながらページを作成していくとよいでしょう。
- コンテンツトップ
- 目次
- 本文
コンテンツトップ
何か調べ物をしている時のことを想像してみてください。検索エンジンでヒットしたページが有用か否かを、どのタイミングで判断しますか?
ページをきちんと最後までスクロールして、隅々まで確認してから評価することは少ないのではないでしょうか?
ページの冒頭でつまらなそうと判断すれば、そのままページを離脱し新たな情報を探すこともよくあるでしょう。
スクロールせずに画面内に現れるページの冒頭は、ユーザーが最初に目にする部分です。この部分をファーストビューと呼びます。
ファーストビューに魅力がなければページを離脱されてしまうことにもなりかねません。ページのトップでユーザーの心をつかむ必要があります。
ユーザーの困りごとに寄り添ったり、得られる利益を明確に提示したりする内容を盛り込むのがよいでしょう。キャッチコピーなども効果的です。
ユーザーはどのような悩みを解決でき、どのような知識やノウハウを得られるのかを簡潔に提示し、「このページを最後まで読みたい」と思わせてください。
目次
目次の有無で、ページの読みやすさは大きく変わります。ページの冒頭で興味をひかれたユーザーは、まず目次をざっと確認することが多いでしょう。
目次を一読すれば、ページ内の情報がおおまかに把握できるような内容が理想的です。ページをスクロールさせるための動機付けとしても機能します。
欲しい情報が絞り込まれているユーザーであれば、目次の中から自分に必要な部分をクリックして読みたい部分に飛ぶこともあるでしょう。
目次は効率よく情報を得たいユーザーにとっても、ページから早々に離脱されることを防ぎたい企業にとっても役立ちます。
本文
Webコンテンツの大きな部分を占める本文。本文に魅力がなければユーザーをページに留まらせることは難しいでしょう。
本文の内容を決定するためには、事前に十分なリサーチを行いユーザーの需要を把握しておく必要があります。
専門家によるコメントや官公庁のデータの引用なども適宜使用することで、記事の権威性や信頼性も高まります。
また、本文で大切なのは内容だけではありません。画像を挿入したり段落を整えたりして、ユーザーが読みやすいページにするための工夫も必要です。
もちろん、SEOに基づき重要なキーワードを適切な方法で盛り込むことにも留意しましょう。
検索の上位に表示されなければそもそもユーザーに認知されるチャンスすら失いかねないので、SEOには常に最新の注意が求められます。
Webコンテンツの本文は一行の文字数も大事
Webコンテンツの本文で大切なのは、内容だけではないとお伝えしました。ユーザーの見やすさを意識したページ設定が求められます。
一行あたりの文字数は、意外と見落としがちですが注意すべき部分です。
一般的に、横書きの場合は35文字程度の文字数が読みやすいといわれています。
コンテンツの内容・対象者などによって最適な文字数はある程度変動しますが、一行にあまりにも多くの文字数を詰め込むと読みにくくなります。
また、一段落ごとの行数等にも配慮しなくてはなりません。スマホ画面で閲覧しても読みやすいように調整するのが理想です。
人気のあるサイトなども参考にしながら、ユーザーが読みやすいように文字数を調整しましょう。
Webコンテンツの構成に迷ったらテンプレートを参考にしてみるのもおすすめ
Webコンテンツの構成にあたっては、内容の絞り込みから各ページの配置まで様々な点に注意が必要です。
自社のwebサイト作成にあたってどこから手を付けたらよいかわからないとお悩みの方は、テンプレートを参考にしてみるのもよいでしょう。
企業ホームページなどには、ある程度普遍的な「型」があります。
商品やサービスの販売・顧客獲得・企業の人材確保など目的は様々ですが、「ユーザーを離脱させない」という視点は共通しています。
ユーザーの目に留まり、スクロールしてもらうためのテンプレートを参考にすることで、コンテンツ構成への迷いを軽減できるでしょう。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
Webコンテンツの構成作りで悩んでいるなら
ここまで、Webコンテンツの構成作りの手法や具体例などをお伝えしてきました。
コンテンツの構成作りでは、様々な観点からの検討が必要です。Webサイトの基礎ともいえる部分なので、手を抜かずにしっかりと練り込みましょう。
構成にお悩みの方は、一度専門家に相談してみるのもおすすめです。専門家の知見を加味することで、構成の質がぐっと上がることが期待できます。
デジマクラスでは、Webサイトの作成などに関するご相談も承っております。相談は電話・メールのほかLINEからも可能です。
豊富な経験や確かなノウハウに基づいたコンサルティングを提供していますので、構成にお悩みの方はぜひデジマクラスへご相談ください。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
しっかりと構成を練ってWebコンテンツを充実させよう
コンテンツ構成は、Webサイトで集客効果を上げるための要となる部分です。構成をおろそかにしていては、結果を上げることは難しいでしょう。
きちんとした構成をつくり上げておけば、その後のサイト運営も楽になります。焦らずにしっかりと構成を練ることは、成功への近道です。
今回ご紹介した便利なツールや手法なども用いてしっかりと構成作業を行い、ユーザーを離脱させないサイト作りにトライしてみましょう。
構成に関する悩みがある場合は、専門家への相談なども効果的です。
様々な手段を活用しながら、ぜひユーザーの心をつかむコンテンツ構成を目指してみてください。