インターネットを使ってアクセスする際に最初に訪問するサイトは、ポータルサイトと呼ばれます。
Yahoo!やGoogleは検索エンジンサイトの中で、代表的なポータルサイトです。
今日では、旅行や飲食などあるテーマに特化した様々なポータルサイトが存在しています。
今回はポータルサイトのメリットやデメリット、作り方を徹底解説します。
成功事例も交えながらわかりやすくお伝えするので、お困りの方はぜひ最後までご覧ください。
目次
ポータルサイトとは
ポータルサイトの「ポータル」には、「入口」という意味があります。
インターネットにアクセスするときの入口になるWebサイトが、ポータルサイトです。
検索エンジンサイトの中で代表的な「Yahoo!」や「Google」検索エンジンを提供する企業が運営しています。
他にもプロバイダが運営する「OCN」や「BIGLOBE」などのポータルサイトがあります。
企業が運営する社員向けのものや、特定の地域に限定したものもあり用途に合わせて活用可能です。
ポータルサイトにはどのようなメリット、またはデメリットがあるのでしょうか?詳しく解説します。
ポータルサイトのメリット・デメリット
ポータルサイトを運営するにあたって注意したい点は、デメリットです。
運営側の目的によって多様に活用できるポータルサイトですが、メリットばかりではないことを覚えておいてください。
デメリットを理解した上で、メリットを上手に活かすポータルサイト作成が運営成功のキーポイントです。
まずは、メリットからお伝えします。
メリット
ポータルサイトのメリットは主に3つです。
- 情報をまとめることができる
- 検索がしやすくなる
- アクセス数を伸ばすことができる
1つ目と2つ目のメリットは、運営側とユーザーの双方に嬉しいメリットです。
特定のテーマを専門としたポータルサイトを運営する場合、ポータルサイトに情報が一括されているため、運営側はサイトの管理がしやすくなります。
ユーザーはポータルサイトを見て気になるページのリンクをクリックするだけで、情報を得ることが可能です。
情報がまとまっていることでユーザビリティの向上が期待できます。
これは検索をする際にも効果を発揮します。
情報を探すとき、関係のない情報が多かったり逆に少なかったりすると検索が困難になり、目的の情報を見つけることができません。
決まったテーマや範囲に限られたポータルサイト内では、ユーザーも運営側もキーワードを見つけやすくなります。
つまり、情報の検索がしやすくなるということです。
3つ目のメリットは、運営側にとって嬉しいメリットです。
ユーザーはポータルサイトを目的を持って最初に訪れます。
そのため、他のサイトと比べると一定数のアクセス数が見込めるわけです。
ポータルサイトに掲載されている企業は、自社の情報を不特定多数の客層にアピールすることができます。
また自社サイトのみでは見込めなかった客層にアプローチでき、客層を広げられます。
このようにポータルサイトは今まで見込めなかった新しい客層をターゲットにできる、という大きなメリットを企業にもたらします。
デメリット
ポータルサイトを作成するデメリットは、更新頻度を多くしなければならないことです。
ほとんどのユーザーは最新情報を欲しています。
ユーザーがポータルサイトを訪問したときに、古い情報や既に知っている情報ばかりだと見る価値のないものだと判断されます。
ポータルサイトへのアクセスが、自社サイトへのアクセスへと繋がらなければ、ポータルサイトの意味がありません。
情報は常に最新のものを掲載しましょう。
また、ユーザーが何を目的としてアクセスしているのかを考えて、そのニーズに応えられるようサイト運営をする必要があります。
次にポータルサイト作成について、解説しましょう。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
ポータルサイトの作り方①:内容の確定
ポータルサイト作成の第1歩は、どのようなポータルサイトにするのかという「内容を確定」することです。
内容の確定には以下の4つがポイントになります。
- ユーザーのニーズ
- 掲載企業のニーズ
- 競合サイト
- 目的
これらのデータを十分に集めて分析することで、質の高いポータルサイトを作成することができます。
ユーザーのニーズ調査
ユーザーがどのような情報を求めてアクセスするのか、何を必要としているのかをしっかりと把握する必要があります。
ユーザーの期待する情報とは見当違いの情報ばかりのサイトだと、せっかくアクセスされてもすぐに離脱されてしまいます。
その離脱を防ぐためにも、ユーザーのニーズをしっかりと調査しましょう。
ターゲットとする人々の流行やトレンドをリサーチすることも、場合によっては必要です。
掲載企業のニーズ調査
ポータルサイトはユーザーのことばかりではなく、掲載企業にも目を向けなければなりません。
集客のためには、掲載企業にどのようなニーズがあるのか事前に調査が必要です。
ポータルサイトには情報の量が重要なため、掲載企業が集まらないと中身のないものになってしまいます。
ポータルサイトへ掲載される企業のニーズにも応えられるよう、競合サイトや企業のリサーチを行いましょう。
競合サイトの調査
ポータルサイトにはYahoo!やGoogleのような多くの情報をもつ総合型ポータルサイトや地域型ポータルサイトなど、それぞれに特徴があります。
特徴を最大限に活かすこともポータルサイト運営には欠かせませんが、どの程度競合がいるのか調査しなければなりません。
競合サイトの数やコンテンツの充実さなどを確認して、競合サイトと比較されても選ばれるポータルサイトを作成しましょう。
明確な目的
ポータルサイトを成功させるためには、しっかりとした目的が必要です。
何のためにポータルサイトを運営するのか、将来を見据えたビジョンを持ってサイト運営を行いましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ポータルサイトの作り方②:立案
どのようなポータルサイトを作成するのか、内容が決まったら次のステップへと移りましょう。
内容を実現していくために、幅広い視点から案を出します。
その案を練って3つ目のステップへと繋げます。これが立案です。
利用する価値をつくる
ユーザーにアクセスしてもらうためには、そのサイトを訪問する価値を作らなければなりません。
他の競合サイトに比べて豊富な情報が掲載されている、どこよりも新しい情報が手に入るなどの利用価値を作成する準備をしましょう。
企業が掲載する価値をつくる
ユーザーだけのためではなく、掲載企業にとっても価値のあるものにしなければならないのがポータルサイトです。
複雑な手続きを簡素化できたり多くの集客が見込めたり、企業にとって価値のあるものにしましょう。
ビジネスモデル
ポータルサイトには3つのビジネスモデルがあります。
- 広告型
- 掲載課金型
- 成功報酬型
3つの内、どのタイプのビジネスモデルで運営していくのか予め決めておく必要があります。
1つ目の広告型というのは、ポータルサイトの典型的なビジネスモデルです。
サイト内に動画広告やバナーを設置して、収益を上げます。
ある程度のアクセス数が必要になるのが、広告型の特徴です。
2つ目の掲載課金型というのは、情報を記載する企業や店舗などから掲載費として収益を上げるシステムです。
掲載課金型のポータルサイトを採用しているのは飲食店や不動産などが多く、年額や月額で徴収することで定期的な収益が見込めます。
3つ目の成功報酬型というのは、ポータルサイトに掲載した企業や店舗が成果によって運営者へ手数料を支払う仕組みです。
新たに顧客を獲得したり店舗へと予約が入ったりと、成果が目に見えた形で表れるのが特徴です。
それぞれの特徴を理解した上で、ポータルサイトを運営していきましょう。
マネーフローの決定
ポータルサイト作成やその後の運用にはコストが必要になります。
サイト運営によって得た収益をどのように分けるかを、立案の時点でしっかりと考えておきましょう。
例えば、ポータルサイトによって何らかの成果報酬が生じた場合を想定してみてください。
ユーザーから運営者を通して掲載企業へとマネーフローを構築すると、ユーザーの金銭を一時的に預る形になるため、運営者の責任が大きくなります。
ユーザーから掲載企業を通して最後に運営者へと構築した場合は、ユーザーと企業間の成約確認の手間がかかり、集金が困難になる可能性があります。
ポータルサイトの作り方③:制作
ポータルサイトの方針が決まったら、最後はサイト自体を実際に作成しましょう。
ポータルサイトを作成する方法は3つあります。
- WordPressを利用する
- ポータルサイトサービスを利用する
- 制作会社へ外注する
自作する場合は専門的な知識が必要になり、外注する場合は費用がかかります。
どちらにせよ制作手順は同じなため、1つずつ確認しましょう。
要件定義
決定した内容や規模のポータルサイトを作成するために、必要となる機能や要件を考えていきます。
制作会社へ依頼する場合は、この要件定義をしっかりと行わないとトラブルの原因になります。
具体的な数値や最終目標などは明確にしておきましょう。
構成・デザイン制作
ポータルサイトの骨組みとなる構成を制作していきます。
ターゲットとなるユーザーに受け入れられやすいデザインにしたり、利用しやすい機能を取り入れたりしましょう。
ポータルサイトを実際に利用するユーザーの立場で、構成やデザインを考えることがポイントです。
コーディング
設計されたデザインを基に、ページを作成していきます。
ページ数が多くなるポータルサイトでは、一般的に読み込みスピード重視でプログラミングが構築されます。
ここで要点やデザインに修正が生じた場合は手直しが可能です。
しかしコーティングを終えて修正となると、費用がかかる可能性があるため注意が必要です。
システムの構築
ユーザーが実際に目にするページを制作するのがコーティングとすると、システム構築は目に見えないデータやサーバーを作成します。
ユーザーの入力した内容や情報をデータベースへ保存したり、入力情報を基に検索結果を表示させたりなど必須ステップです。
ポータルサイトを検索結果で上位表示させるために、SEO対策も忘れず行いましょう。
管理画面構築
ポータルサイトはユーザーだけのものではありません。
運営者はもちろん、掲載企業にとっての管理画面が必要になります。
掲載企業が情報を更新するためであったりアクセス数を閲覧して業務内容を改善をしたり、使いやすさが重要です。
管理画面が使いにくいものだと更新が滞ってしまい、ユーザの離脱に繋がりかねません。
ユーザーと同じように、使い勝手を意識したページ作成を心がけましょう。
コンテンツの準備
ポータルサイトの構成が完璧であっても、実際に掲載する情報がなければ意味がありません。
最終段階でコンテンツを準備し始めるのではなく、ある程度ポータルサイトの内容や方針が決まった時点で収集を始めましょう。
利用規約などを用意して、公開後にトラブルが発生しないよう未然に防ぐことも必要です。
ユーザーからの問い合わせの対応を減らすために、使い方ガイドを準備することで、ユーザビリティの向上にもなります。
どのようなコンテンツが必要か、ユーザーの立場で考えましょう。
ポータルサイトの運用
ポータルサイトの制作が完了したら、運用し始めましょう。
ゼロからのスタートとなるため、軌道に乗るまでは時間がかかります。
失敗をできるだけ減らすためにもテスト運用を行なったり実際に自分たちで利用してみたり、問題点をなくしていきましょう。
また、ポータルサイトを運用して収益を上げるには専門的な知識も必要です。
運用に困った場合、プロのアドバイスも成功のカギになります。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
ポータルサイト作成時の注意点
ポータルサイトを作成する場合、注意点が3つあります。
- セキュリティ対策をしっかりと行うこと
- リンク切れがないかその都度確認すること
- コンテンツの内容を精査すること
1つ目のセキュリティ対策をしっかりと行うことで、個人情報の流出を防ぐことができます。
ユーザーと企業を繋ぐ第三者の運営者は、双方の情報を守らなければなりません。
サーバー攻撃などに対応できるセキュリティ対策を忘れずに行いましょう。
2つ目のリンク切れの確認は、ユーザーの信用性に関わります。
どのページを見てもリンクが切れてるポータルサイトは、利用する価値がありません。
いつ見ても最新の情報が掲載されており、利便性の高いポータルサイトを目指しましょう。
3つ目のコンテンツの精査を怠ると、ユーザーに不利益が生じる可能性があります。
ポータルサイトに掲載するリンク先のコンテンツは企業側が作成しているものがほとんどです。
ポータルサイトに相応しい情報か、またその情報は誤っていないのか、公開前にしっかりと精査しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ポータルサイトの成功事例
ポータルサイト運用を成功した事例を分析すると、ある共通点が見えてきます。
それは、「独自のコンテンツ」と「情報の量と新しさ」です。
競合サイトが少ないポータルサイトは、それだけ比較されるサイトが少ないことになるため、アクセスされやすくなります。
また独自のコンテンツを構築することで、コアなユーザーを獲得することができます。
情報の量と新しさはユーザーの利便性に繋がり、ページの離脱を防ぐことも可能です。
ポータルサイトの信頼度を高めユーザビリティを向上させることが、ポータルサイト運用の成功に繋がります。
ポータルサイトの作り方で悩んだら
ポータルサイトは自社制作が可能ですが、時間も手間もかかります。
ポータルサイト制作に充てる時間も人材もない、という方はぜひデジマクラスへの相談も考えてみてください。
事業としてポータルサイトを立ち上げて、新たに運用していくまでのプロセスを支援するサービスを提供しています。
是非一度、ご相談ください。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
まとめ
ポータルサイト作成の手順と注意点を解説しました。
ユーザーの個人情報に関わることもあるので、セキュリティ対策は十分に行いましょう。
ポータルサイト運用の成功には、サイトの信用度がキーポイントとなります。
情報の正確さや掲載しているコンテンツが相応しいものか、その都度精査してください。
更新を頻繁に行うことで、利用する価値を高めることができます。
ポータルサイト運用をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。