「海外向けのSEO対策を行おうか迷っている」という方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、海外向けのSEO対策を行うことで売り上げアップにもつなげることができます。
ただし適切にSEO対策を行わないと、事業の失敗につながりかねません。
そこで今回は、海外向けのSEO対策について徹底的に解説していきます。
海外戦略を取ろうか迷っている方は必見です。
目次
海外SEOの概要
ここでは海外SEOの概要について解説していきます。
- 海外SEOの必要性
- 海外SEOの考え方
まずはこれらのことを理解しておくといいでしょう。
必要性
特に世界へサービスや事業を展開しようと考えている方は、海外SEOを行う必要があるでしょう。
例えば、英語圏に住んでいる人を対象にシューズを販売していくとします。
このような場合だと、次のような対応が必要です。
- 英語版のECサイト作成
- 海外の検索エンジンにインデックス
- 海外のブランドの競合調査
日本だけをターゲットにしているのであれば必要ありませんが、世界をターゲットにしている方は必要不可欠です。
考え方
根本的な考えに立ち返ると、SEOは「ユーザーファースト」を目的としています。
そのため、日本・世界のどちらでも、SEOの基準が大きく変わるわけではありません。
海外向けのSEO対策であっても、質の高いコンテンツを提供する必要があります。
ここでいう質の高いコンテンツとは、例えば次のようなことです。
- 英訳が機械的でない
- わかりやすく読みやすい文章である
- 図や写真があって見やすい
そのため、海外向けのSEOでは、どのキーワードであっても高品質のコンテンツを提供することが重要です。
海外向けにSEO対策を行うメリット
ここでは海外向けにSEO対策を行うメリットについて解説していきます。
- 検索による流入が増える
- ブランディングの加速
順番に紹介していきます。
検索による流入が増える
日本のみならず海外向けのSEO対策を行うことで、検索による流入が増えます。
これは、単純にターゲットとする母数が増えるからです。
日本のみならず、同じような悩みを抱えているユーザーは世界に多くいます。
そのため、そういった方がニーズを満たすために検索結果からサイトに流入してくるのです。
結果として、売り上げや利益も上がりやすいのもメリットになります。
ブランディングの加速
海外向けのSEOを行うことで、ブランディングを加速することができます。
検索による流入が増えると同時に、認知される数も増えていくからです。
そうするとだんだん浸透していき、ブランドが確立されていくことにもつながります。
最初はブランディングを対象とする地域を広げて、だんだん絞っていく方がいいでしょう。
これはどこの地域がニーズが多いか知るためです。
その地域に向けて、サービスを供給していくことでブランディングも進めることができます。
SEO対策の事例はこちら
海外向けにSEO対策を行うデメリット
ここでは海外向けにSEO対策を行うデメリットについて解説していきます。
- 失敗の可能性
- 高コスト
もちろん成功すれば大きな利益を手に入れることができますが、失敗も同時に付きものです。
失敗の可能性
どの事業においてもそうですが、失敗する可能性はあるのです。
例えば次の2つの理由があげられます。
- 日本と世界においてニーズが違う
- コンテンツの質の低さ
同じようなニーズを持つ人ももちろんいますが、日本と世界が抱えている悩みは違うことが多い傾向にあります。
これはその国の文化や風習が関わってくるからです。
そのため、その国の文化を理解した上で悩みを解決できるようなコンテンツが必要になってきます。
もちろん日本のSEOで1位になっているコンテンツであっても、海外で1位になれる保証はありません。
そのためできるだけ世界やその地域でのニーズは何か、徹底的に調べる必要があります。
また、そもそもコンテンツの質が低いということもあります。
これは例えば、既存コンテンツをそのまま翻訳サイトで英訳し、そのまま掲載するということです。
翻訳サイトで訳したものはどうしても機械的になってしまいます。
加えて、文法や単語の意味的におかしくなったりもするので、結果コンテンツの質が下がってしまうということにつながるのです。
以上のような理由で海外SEOで失敗する可能性があります。
高コスト
海外SEOを行っていくと、何かと高コストになってしまいます。
ここでいうコストは大きく分けて次の2点です。
- リサーチや翻訳など時間的なコスト
- サーバー代などの金銭的コスト
多言語でSEO対策を行っていく上では、圧倒的に時間がかかるのです。
まずそもそもの言語をある程度理解して使うことができないと、業務に支障が出てしまいます。
加えて、ニーズの調査などのリサーチ時間や、日本語コンテンツを翻訳する時間など、時間的コストが非常にかかるのです。
また、サイト表示の速さなどを保つためには、その国の近くにサーバー拠点を置く必要があります。
もちろん他にも業務拡大による人的コストなども高くなってしまうのです。
そのため、何かと高コストになってしまうのがデメリットとなります。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
海外向けにSEO対策を行う前に知っておくべきこと
ここでは海外向けにSEO対策で知っておくべきことについて紹介していきます。
- 特別な対策が必要である
- キーワード戦略
- 国による違い
特別な対策が必要となってくるので、意識して対応することが必要です。
特別な対策が必要である
元となるコンテンツの質を上げることも必要ですが、その他にも対応しなければならないところがあります。
例えば次のようなところです。
- ページ内容の言語を明確にする
- 最寄りの国のサーバーを使用
- hreflang やサイトマップなどで地域を明示
主にURLの整備・サーバーの手続き・言語設定などが必要になってきます。
例えば重複コンテンツとしてみなされないよう、ページ内容の言語を明確にする必要があるのです。
また、最寄りの国のサーバーを使用するようにしましょう。
これはサイト表示の速度が速くなるからです。
サイト表示が3秒以上になると急激に離脱率が上がるため、離脱を避けるためにも必要となってきます。
最後にhreflangとは別言語のコンテンツを検索エンジンに伝えるための方法のことです。
多言語サイトを作成する上ではどれも重要になってきます。
キーワード戦略
同じコンテンツで勝負しようと思っても、海外であればキーワードが若干異なってきます。
そのため、まずは適切なキーワードを設定することから始めなければなりません。
以下の2点を踏まえてキーワード戦略を練るといいでしょう。
- 現地の方にキーワード調査・精査の依頼をする
- スモールワードから攻めていく
時間コストの削減のためにも、現地でSEOに詳しい方に対応してもらうのが手っ取り早いです。
また、検索回数の少ないスモールワードから攻めていくことをおすすめします。
なぜなら競合が比較的少ないからです。
ちなみに各国によって上位表示されているコンテンツは異なります。
そのため、必ず国ごとにキーワードに対する上位表示されているページは確認するようにしてください。
国による違い
海外向けにSEO対策をしようと思った際、何かと日本のようにはいかないことが多いです。
例えば、国によっては次のようなことが変わってきます。
- 対象国で利用されているサーバー
- キーワードのニーズ
- 主流で使われている検索エンジン
特にキーワードに対してどのようなニーズが求められるかも国によって変わります。
なぜなら文化が違うので、日本人の感覚とは異なる可能性が高いからです。
また、主流の検索エンジンに関しては次の章で解説しているので、そちらを参考にしてください。
海外SEOで意識すべき国によって異なるポイント
ここでは、海外SEOで国によって意識すべきポイントについて解説していきます。
- 主流の検索エンジン
- 言語による競合数の変化
では順に紹介していきます。
主流の検索エンジン
言語も異なれば、主に利用されている検索エンジンも変わってきます。
例えば、次の国で利用されている検索エンジンは以下のようなものです。
- 中国:baido
- 韓国:NEVER
- ロシア:Yandex
検索エンジンが変わるということは、アルゴリズムも変わるということです。
ちなみにアルゴリズムとは、順位を決定するための基準のようなものになります。
そのため、まずはその国で使われている検索エンジンをまず知らなければなりません。
その上で、その検索エンジンのアルゴリズム対策を行っていく必要があります。
言語による競合数の変化
もちろん言語によって、競合数も変化していきます。
例えば中国語や英語など、世界的に有名な言語であれば、競合数が多くなる傾向です。
なぜならその言語を使っている人が世界的に多いからです。
一方それ以外の言語であれば、英語や中国語ほど競合数は多くありません。
要は需要と供給のバランスです。
SEOの場合需要があるものは、すでに供給が追いついている場合が多い傾向にあります。
そのため海外SEOを行う上では、ニッチな言語を攻めるということも戦略の1つです。
もちろん、英語圏や中国など主要なマーケットを狙うのもいいでしょう。
海外SEOのコスト面の問題
ここでは、海外SEOのコスト面の問題について紹介していきます。
- 良質なコンテンツを作るには
- 必ずしも結果が出るわけではない
特に良質なコンテンツを作るためには、海外のSEOに詳しい方に依頼するのが手取り早いです。
良質なコンテンツを作るには
海外SEO対策で良質なコンテンツを作るには、その地域に在住しているSEO専門にしている方に話を聞くといいでしょう。
特にキーワード選定がSEO対策を行っていく上では、非常に重要になってきます。
そのため、キーワード選定を対象の地域に住んでいるSEO専門の方に外注するのも1つの手です。
もちろん、コンテンツの構成から内容作成までも委託するのもいいでしょう。
ただし、全てを任せっきりにすると認識の違いが起きうるので、必ず途中経過や方向性について確認するようにしてください。
必ずしも結果が出るわけではない
もちろん必ずしも結果が出るとは限りません。
分析やコンテンツ作成にも時間がかかりますし、何より結果も不安定だからです。
そのため結果を出すためにも、トライ&エラーで施策を繰り返し行っていく必要があります。
何事もそうですが、すぐに結果が出るほど簡単ではありません。
地道にコツコツと施策を行っていく必要があるのです。
なお、コンテンツ対策の根本的なところは日本でSEO対策をすることとあまり変わりません。
海外SEOの方法
基本的な手順は日本においてコンテンツを作成していく手順とあまり変わらないです。
簡単に手順を確認しましょう。
- キーワードボリュームを把握する
- キーワードを基に、どのキーワードでコンテンツを作るか精査する
- 上位5〜10ページを見て構成を練る
- 実際にコンテンツを作成する
キーワードに対するキーワードボリュームを把握します。
把握した後、どのキーワードでコンテンツを作るかを決めます。
そして上位ページをざっと確認して、独自のページとなるようコンテンツの構成を練るのです。
最後は実際にコンテンツを作って、Webにアップするという流れになります。
2〜3週間ほど様子を見て、適宜リライトを行い改善していくようにしましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
海外SEOのポイント
海外SEOを行っていく際は、言語ごとに独自のURLを設定するようにしましょう。
これは読者がどのコンテンツを読めばいいか混乱してしまうからです。
また、検索エンジンの仕組みの都合で、言語ごとにURLを変えなければうまく評価されないということにもつながります。
対策方法は次の3パターンです。
- 各国ごとのドメインを取得しておく
- サブドメインは国ごとに変える
- サブディレクトリで情報をセクションごとに分ける
どの方法でも問題ないので、ご自身が気になるもので対応するようにしてください。
SEO対策の事例はこちら
海外SEOで悩んだら
海外SEOについてはこれまで述べてきた通りです。
しかし、「自社のメディアの状況を踏まえてどういう対策をしていくべきかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そんな時はデジマクラスまでご相談ください。
デジマクラスは海外のSEOも含め、SEO対策に精通したコンサルタントが多数在籍しています。
加えて、ご自身の状況を把握した上で、どういう施策を行うと適切か提言することが可能です。
海外向けのSEO対策で、より効果を上げるための施策を弊社と一緒に考えていきましょう。
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まとめ
ここまで海外SEOの対策について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
簡単に振り返っておきましょう。
- 世界を視野に入れている方は海外SEO対策が必要
- 検索による流入も増えるが、そもそも失敗する可能性がある
- 海外SEOであれどコンテンツの質を意識して対策するようにしよう
日本国内や海外のどちらであろうと、SEOにおいてもっとも大事なのはコンテンツの質です。
そのため、質の高いコンテンツを提供して、各国にて上位表示を狙うようにしましょう。
この記事があなたにとって参考になれば幸いです。