毎日スマートフォンを使用している私たちは、アプリを当たり前のように利用しています。

プッシュ通知など便利な機能がたくさんあるアプリですが、マーケティングに活かしている企業が増えているのです。

毎日使うアプリだからこそ、軌道に乗れば効果も期待できます。

では一体どのような工夫が必要なのでしょうか。

この記事ではアプリマーケティングの事例を詳しく解説しながら、必要な理由を深く掘り下げていきます。

アプリマーケティングの事例

解説

アプリマーケティングはさまざまな企業が取り組み、成功しています。

上手くいっている企業を参考にし、戦略を立てることが成功への鍵です。

3社の成功事例をご紹介します。

株式会社メルカリ

国内最大級を誇るフリマアプリ「メルカリ」はアプリマーケティングに成功しています。

アプリをリリースした2013年当初は知名度も低く、限られた人が利用している状態でした。

そこで買い物への意欲が高いF1層(20歳~34歳)にターゲットを設定します。

2014年当時F1層に人気だった、テレビ番組出演者をCMに起用しました。

2016年には4000万ダウンロードに到達しています。

人気YouTuberをインフルエンサーとして起用し、メルカリで出品する様子の配信や人気アイドルの私物が当たる企画も開催。

F1層が喜ぶ企画を次々と実践し、新規アプリダウンロード数や継続者数を伸ばしていきました。

今では、「フリマアプリといえば、メルカリ」といわれるほどの知名度となっています。

日本航空株式会社

日本航空株式会社も、アプリマーケティングに成功している企業の1社です。

定期的にアプリをダウンロードしたお客様へ、マイルや航空券をプレゼントするキャンペーンを開催しています。

継続的に利用すれば、またキャンペーンがあるかもしれないという思いに繋がるのです。

そして、SNSでの発信にも力を入れています。

贔屓にしている航空会社がない、旅好きの人をターゲットに各国の綺麗な風景や画像を投稿。

まるで旅行に行ったようなワクワクした気持ちにさせてくれる画像がたくさんあります。

ユーザーは「飛行機を利用する場合は日本航空株式会社を利用しよう」という思いがアプリダウンロード数や継続利用に繋がるのです。

日本コカ・コーラ株式会社

日本コカ・コーラ株式会社「Coke ON」といったアプリでアプリマーケティングに成功している1社です。

コカ・コーラの自動販売機で商品を購入する際、アプリとの接続ができるようになっています。

1つの商品を購入するごとに、スタンプがたまり15個にあると1ドリンク無料になる仕組みです。

また、週の目標歩数達成や累計歩数によってもスタンプがもらえるようになっています。

アプリのダウンロードから継続利用を促す上手な戦略といえるでしょう。

3社からわかることは、きちんとペルソナを設定し、ペルソナに向けたキャンペーンや投稿をしているということです。

ただダウンロードをしてもらうだけでなく、アプリを利用したいという思いにさせることが重要だといえます。

 

ワンポイント
アプリをダウンロードした後の状況を想像できるかが重要です。

アプリマーケティングが必要な理由は

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アプリマーケティングが必要な理由について、詳しく解説していきます。

アクティブユーザー数

アクティブユーザーとはその名の通り、アプリに関心があり利用頻度の高いユーザーのことです。

アプリはダウンロード数だけが増えても意味がありません。

アプリにはダウンロードしたものの、まったく使わずそのまま放置しているといった『幽霊会員』も存在します。

アプリは自社のみの有益情報や特典を多く発信できるのが最大の強みです。

このような情報を多くのユーザーに見てもらうにはアプリを常に使ってもらう必要があります。

アクティブユーザー数を増やすための工夫が大切です。

まず使ってもらうため

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ユーザーはアプリをダウンロードし、使用したのちに「このアプリは使用する価値があるのか」を判断します。

つまり、まずは一度使ってもらうことが重要であるということです。

ユーザー自ら「ダウンロードしたい!」という気持ちにし誘導する流れが必要となります。

その気持ちを掻き立てるために、アプリマーケティングでのアプローチが鍵となるのです。

 

マーケティング戦略の事例はこちら

 

アプリマーケティングの方法(1)

IT,ツール

アプリマーケティングはさまざまな方法が存在しており、まずは4パターンをご紹介します。

Webサイト

公式のWebサイトからアプリのダウンロードへ誘導する方法です。

公式のWebサイトは、信頼感を与えられるのが一番の魅力といえます。

わかりやすい箇所にQRコードの表示やアプリのダウンロードサービスのページへ飛ぶ流れを作ることが重要です。

そうすることにより、ユーザーのアプリダウンロードをする流れへと誘うことができます。

アプリ機能の紹介や、アプリを使うことで得られるサービスを詳しく紹介することで継続するメリットを想像できるのです。

また自社サイトであれば、Web広告を投稿することもできます。

Web広告であれば、ターゲットに合わせて表示を変えることができるため効果が期待できるのです。

状況や環境によってうまく利用しましょう。

ソーシャルメディア

SNS

ソーシャルメディアは影響力が大きい手段だといえます。

現代では、老若男女問わずさまざまな世代が利用しているツールです。

ソーシャルメディアを上手く活用しアプローチできれば、アプリマーケティングの成功にも近づくことができます。

公式アカウントで、自社アプリの紹介をすることが必要です。

またソーシャルメディアであれば、実際のユーザーの声も聞きやすくなります。

どのようなユーザーが利用しているのか、またニーズは何なのかに耳を傾けやすく参考にしやすいでしょう。

シェアやリツイートなどといった機能は、知らない間にユーザー以外にも広げてくれるというメリットもあるのが嬉しいポイントです。

新しい機能や、アップデートの情報などを定期的に更新することが必要となります。

広報活動

インターネットの使用が一般的な世の中で、ついオンライン上でのアプリマーケティングに力を入れてしまいがちです。

しかし、オフラインでの広報活動も効果的であるといえます。

店舗を持っている企業であれば、レジ前や店頭にポスターやPOPを表示させ興味を持ってもらうのがおすすめです。

電車内や駅構内など人が多く集まる場所にポスターを張るのも、たくさんの人に注目してもらえるといえます。

ASO

ASOとは、App Store Optimizationの略でアプリストア最適化を意味します。

アプリストアでの検索を上位にし、ユーザーへのの認知拡大やダウンロードしてもらうための取り組みのことです。

世の中は、さまざまなアプリで溢れています。

その中から自社アプリを選んで使用してもらうためには、ASO対策が必要不可欠です。

  • アプリのタイトル名は覚えやすく個性的であるか
  • アプリに繋がるキーワードは入っているか
  • アプリの詳細をきちんとわかりやすく簡潔に説明できているか
  • アイコンはインパクトのあるものか

などを意識することが大切です。

アプリストアの開発者へ向けたガイドラインにもポイントが記載されています。

これらを忘れずに、改善を繰り返していくことが重要です。

 

ワンポイント
アプリは機能だけでなくストレスなく使うことができるかが問われます。

アプリマーケティングの方法(2)

コンピューター デスクワーク

続いて、アプリマーケティングの方法3パターンをご紹介いたします。

インフルエンサー

SNSの利用が多い世の中で、インフルエンサーを活用するのも効果的な方法といえます。

企業の宣伝やアピールは信頼度は高い反面、一方的に感じるユーザーも多いです。

インフルエンサーの場合、『消費者目線』での発信であるため実際感じたメリットだけでなくデメリットも知ることができます。

ユーザーは、ダイレクトな感想を求めているのです。

ただ、アプローチしたいターゲットによってインフルエンサーの選定が鍵を握ります。

慎重に行うようにしましょう。

店舗等

ショッピングカート 光の背景

店舗がある場合は店舗アプリを活用したイベントを行うのも有効といえます。

例えば、店舗アプリをダウンロードしたお客様にプレゼントがあるイベントやお得なクーポンを配布するキャンペーンなどです。

「また楽しいイベントがあるかもしれない」とアプリを利用することで満足度が上がり、企業のファン獲得に繋がります。

定期的にイベントやプロモーションを行っていくのもポイントです。

口コミ

意外と侮れないのが、口コミです。

何かを購入したり、サービスを利用する際に広告は参考にせずうっとうしく感じるユーザーが増えています。

広告ではなくて口コミやレビューといった、消費者の意見を参考にしているユーザーが多くなってきているのです。

実際使用した嘘のない感想をユーザーは求められていることがわかります。

またプラスの口コミが増え拡散すれば、アプリのダウンロード数も増えることに繋がるのです。

口コミサイトを上手く活用するのも効果的といえます。

 

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アプリストアでの評価指標

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アプリストアでの評価は、アプリマーケティングを行う上で重要なものです。

評価指標を確認していきます。

ダウンロード数

アプリのダウンロード数は、アプリの認知度を知ることができる数字です。

ダウンロード数をされているということは、それだけ魅力があるアプリであるということになります。

どういった経路でダウンロードされているのかもしっかりと分析し、戦略を練ることが大切です。

アクティブユーザー

アプリを積極的に使うユーザーこそ、アプリマーケティング戦略のキーパーソンです。

アクティブユーザーが多いアプリは、使いやすく役に立つアプリであるといえます。

また、実際使用したレビューや口コミの割合も多くなるのが特徴です。

実際に使用した感想を自分でチェックすることができ、良い感想だけではなく悪い感想も確認することが可能になります。

評価

ユーザーがアプリをダウンロードする際に一番重要視している部分といっても過言ではありません。

評価次第で、見込み顧客だけでなく潜在顧客を獲得することにも繋がります。

アプリのランキングにも反映されるため、不特定多数の目に留まることが多いのです。

評価をいかに上げることができるかどうかが最大のポイントとなります。

ヒットアプリを活用したマーケティング戦略

電球とグラフ

ヒットしたアプリの例として、キャッシュレスアプリがあげられます。

日本は現金で支払うことが当たり前でしたが、時代と共にキャッシュレスでの支払いに注目が集まるようになりました。

キャッシュレスに注目した企業は、スマートフォン決済ができるアプリに力を入れ、対応可能な店舗やサービスを増やしていったのです。

お財布を持たなくてもスマートフォンだけで支払いが可能といった利便性も加わり、一気にユーザーを増やしました。

これからのアプリに大切なこと

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これから、時代が進むにつれ予想もしない変化がどんどん起こっていきます。

時代の変化と共にユーザーは何を求めているのかを考えることが必要です。

常にアンテナを張り、時代の流行や注目されていることに耳を傾けることが重要であるといえます。

ユーザーのニーズは何なのか、何が必要とされているのかをキャッチし、アプリに活かしていくことが大切です。

 

ワンポイント
ユーザーのニーズに応えられるアプリが継続利用されるポイントです。

顧客満足度のための施策

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では、実際顧客に満足してもらうためには、どのような施策が重要でしょうか。

顧客満足度を上げるためには、高品質のサービスを常に提供しなければなりません。

定期的にユーザーに対してアンケートを実施する、ポイント還元のキャンペーンを行うなどさまざまな施策を行うことが重要です。

競合他社の取り組みや成功例なども参考にし、ユーザーの反応を見ながら試行錯誤していくことが大切になります。

 

ワンポイント
ユーザーの意見を大事することで質の良いアプリへと繋がるのです。

アプリマーケティングで悩んだら

悩むビジネスマン

アプリを活用したマーケティングに取り組むにはさまざまなことを意識していかなければなりません。

最初は意気込んでスタートしても、なかなか思うように結果が出ずにさまざまな壁にぶつかることもあります。

そんな時は、ぜひデジマクラスにご相談ください。

アプリマーケティングの知識が豊富なコンサルタントが、丁寧にお話を伺いアドバイスさせていただきます。

悩みは抱え込まずにプロフェッショナルの力を活用しましょう。

 

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まとめ

アプリケーション

アプリマーケティングの事例を元にお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

スマートフォンが欠かせない世の中で、手軽に使用できるアプリを上手く味方につければマーケティングにも活かすことが可能です。

ユーザー目線であることを意識して、アンテナを張ることを意識していきましょう。

さまざまな企業の事例を参考にし、戦略を練って活用してみてください。