「コアアップデートの対策方法を知っておきたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。
コアアップデートはSEOにもろに関わってくるので、しっかり対策を行わないと順位が下がってしまう可能性があります。
加えて、様々な変更なども適用されるので、常に動向を把握しておく必要があるのです。
そこで今回はコアアップデートの対策方法について、1から解説していきます。
事例も含めて解説していくので、そちらも参考にしてください。
目次
コアアップデートって
コアアップデートとは、コアアルゴリズムアップデートの略で、主に順位決定の基準をアップデートするということです。
コアアップデートが行われると、基準がガラッと変わったりするため、順位変動が非常に起きやすくなります。
簡単に次の観点からも解説していきます。
- 歴史
- 事前告知
では紹介していきますので参考にしてください。
歴史
コアアップデートは、現状年に3回のペースで行われています。
ただし、どれも不定期で行われているのです。
2019年に関しては、3月・6月・9月の中で行われています。
また、2020年に関しては、1月・5月・12月でアップデートが行われているのです。
全ての回でアルゴリズムが大幅に変動されています。
ちなみに2021年は6月3日〜12日・7月2日〜13日の2回に分けて実施されています。
事前告知
アップデートの際は、Googleから事前にコアアップデートを行うことが発表されます。
これはGoogleのX(旧Twitter)を通して行われます。
そのため、その期間になるまでに想定されるような対策やコンテンツの見直しを行う必要があるのです。
SEO担当者が知っておくべき動向
ここではSEO担当者が知っておくべき動向について紹介していきます。
- YMYL
- E-A-T
- Core Web Vitals
どれもアップデートの際に改変されてきたものばかりですので、これらの概念をまず押さえておきましょう。
YMYL
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略称で、お金・健康・生活などに影響があるジャンルのことを指します。
お金や情報など、その人の生活を左右するような情報は、厳格に評価することを目的としています。
なぜなら、間違った情報が掲載されてしまっていると、そのユーザーが不利益を被ってしまうからです。
例えば、ダイエットに関する情報を検索したユーザーが、コンテンツ内でおすすめしたサプリを飲んで体調を崩したとします。
この場合もちろんコンテンツを作成した方も問題なのですが、そもそもGoogleがこのページを掲載していることに問題があるのです。
そのため、そういった問題を避けるために、正しい情報を提供するように厳しい評価基準でコンテンツを評価しています。
例えば次のようなジャンルが、YMYLとして厳格に評価されやすいものとなっています。
- 法律
- 投資や保険など金融分野
- ダイエットや病気など健康に関する分野
以上のことからYMYLに引っかかっていないか常に気を配る必要があります。
E-A-T
E-A-Tとは、3つの頭文字を取ってGoogleが定めたものです。
その頭文字は次の3つです。
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
専門性は、そのコンテンツの情報の専門性が高いかどうかということです。
キーワードに対する答えだけでなく、他にも関連するニーズを満たせ、専門的な知識を提供できているかがポイントになります。
2つ目は権威性です。
権威性は簡単にいうと被リンクの量になります。
Googleは被リンクが多くあるコンテンツを高く評価します。
なぜなら被リンクを多く獲得しているページの方が、他のページと比べて信頼されていると判断できるからです。
そのため、被リンクが多い権威性のあるコンテンツを作成できるような施策を行うことが必要になります。
最後に信頼性です。
これは主にサイト運営者が信頼できるかどうかということです。
例えば健康に関するコンテンツを提供するとしましょう。
この時、管理栄養士が発信するか、一般の素人が解説するかでは信頼できる度合いが全く異なってきます。
もちろん、信頼できる人が発信したコンテンツをGoogleは評価します。
そのため、今回の場合管理栄養士の方が書いたコンテンツを優先されるでしょう。
以上のように「E-A-T」の3つは高品質なコンテンツを提供する上でも非常に重要なのです。
Googleも品質評価ガイドラインにて重要と公言していますので、当然SEOにもダイレクトに関わってきます。
そのため必ず意識して作成していくようにしましょう。
Core Web Vitals
Core Web Vitalsとは、UXを向上させるために必要なことを指します。
ちなみにUXとは、ユーザー体験のことを指します。
特に次の3つのことを重要視しているのです。
- LCP
- FID
- CLS
LCPとは、ページの読み込み時間のことです。
当然ユーザーからすれば、ページの読み込み速度が速い方が使いやすく感じます。
そのため、ページの読み込み時間が早いコンテンツを優先して表示させるようにしているのです。
またFIDはインタラクティブ性を指します。
これは何らかのアクションを起こしてから、待ち時間がどれくらいかといった指標のことです。
例えばリンクの貼ってある箇所を押して、2秒の待ち時間が発生したということがあげられます。
最後にCLSは、ページコンテンツが視覚的に安定であるかということです。
例えばスマホでWebサイトに入って、レイアウトが崩れていないかどうかということが重要になってきます。
このようにユーザーにとって、良い体験ができるようにページを作成していく必要があるのです。
コアアップデートの影響力
コアアップデートは、検索結果に非常に大きな影響をもたらします。
検索順位が大きく変動されるので、これまで下位のコンテンツだったものがいきなり上位に来ることもあります。
もちろん逆も然りで、これまで1位にずっと位置していたものが突然圏外に飛ばされたという事例もあるのです。
ちなみにジャンルごとに変動されるので、自身の関連したジャンルに絞って順位変動の状況を追っていくといいでしょう。
以上のことから、普段からコアアップデートされることを前提にYMYLの対策なども行っていく必要があります。
では次の章から具体的な直近の事例について解説していきますので、それぞれ参考にしてください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
事例①2021年6月3日〜12日のコアアップデート
ここでは2021年6月3日〜12日に行われたコアアップデートを見ていきます。
特にYMYL関連で、大幅な変動が行われました。
どのような変動が見られたか
特定のジャンルにおいて、キーワードの順位が大きく変動されています。
主にYMYLが大きく関係しています。
例えば次のようなジャンルです。
- IT
- 暮らし
- 法律
- 健康・医学
その他にも美容に関しても順位が変動しています。
検索への影響
中でも健康系のキーワードが検索変動が激しいという結果になっています。
これは新型コロナウイルス感染症が大きく関係しているからだと考えられます。
正しい情報を提供し、国の情報を引用しているページは上位表示されやすくなりました。
逆に、明確でない情報を掲載しているページは順位が下落した傾向にあります。
事例②2021年7月2日〜13日のコアアップデート
7月のコアアップデートに関しては、6月に行われなかったアップデートをまとめて対応したという形になっています。
主に次のUXの観点で対応したとのことです。3つあります。
- コンテンツが更新されているか
- 製品レビューの見つけやすさ
- モバイルフレンドリー対応
その他にも変更した部位があるとのことなので、詳細を見ていきましょう。
どのような変動が見られたか
7月のアップデートでは、例えば次のようなところが上位表示される傾向になりました。
- 対象業種のサービスを持っている
- 1次情報が掲載されているサイトである
対象業種のサービスを持っているとは、例えば婚活に関するメディアを運営しているサイトが、婚活サービスを行っていることです。
また、1次情報であるかどうかも検索順位に関わってきます。例えば監修記事などもその例の1つです。
これはより信頼性を高めるために実行したアップデートであると見て取れます。
検索への影響
以上のような変動があったため、対象業種のサービスを持っているサイトは上位表示されています。
他方、比較サイトやまとめサイトは、順位が下落している傾向にありました。
また、1次情報が掲載されていないものや、出典元が不明なところは下降傾向にあります。
そのため、いわゆる商標系のコンテンツは大きく順位が変動したといえます。
その他にも、商品に対する良い口コミを見つけやすいコンテンツは上位表示される傾向にありました。
コアアップデートへの対策
ここではコアアップデートへの対策方法について紹介していきます。
4つ紹介していきます。
- 品質評価ガイドラインを理解
- コンテンツの質に集中
- 専門性の担保
- テクニカルSEOを強化
では順に紹介していくので、参考にしてください。
品質評価ガイドラインを理解
まずはGoogleが提供している品質評価ガイドラインをしっかり理解するようにしましょう。
Googleがサイトを検索エンジンを運営している以上、Googleのルールに従わなくてはなりません。
そのためまずは、次のようなことを意識してコンテンツを作成するようにしましょう。
- YMYLを意識したコンテンツ
- ページ速度の改善
- ユーザーニーズに合ったコンテンツ作成
何を持って質が高いといわれているかを理解することで、検索結果で上位表示できる確率がグッと上がります。
コンテンツの質に集中
必ずコンテンツの質に集中するようにしてください。
検索順位ばかりにとらわれていたら、検索結果で上位表示するためにコンテンツを作成することにもなってしまいます。
それではユーザーが求めているニーズを満たすことはできません。
そのため、ユーザーニーズに合った質の高いコンテンツを作成する必要があります。
まずは、次のようなことを意識してコンテンツを作成しましょう。
- キーワードに対するユーザーのニーズを知る
- 図解や表を入れてわかりやすくする
- スマホで閲覧して使用しやすい作りにする
普段から丁寧に対策を行っていれば、ちょっとしたことでは順位は下落しにくいです。
専門性の担保
専門性を担保したコンテンツ作りを行いましょう。
Googleは「E-A-T」を重要視している以上、専門的な知識を踏まえた上でコンテンツを作成する必要があります。
それを踏まえた上で、次のようなことを意識して対応すると良いです。
- 根拠を持って言及する
- 出典は必ず明記する
必ず根拠を持って言及するようにしましょう。
例えば国・公的機関・大企業など信頼性の高い企業から情報を引用するようにしてください。
また、その際は必ず出典を明記するようにしましょう。
細かいところですが、しっかり対応することで質の高いコンテンツを作成することができます。
テクニカルSEOを強化
最後にテクニカルSEOを強化することもコアアップデート対策につながります。
テクニカルSEOとは、ページ表示速度やモバイル対応などのGoogle向けの対策になります。
もちろん「ユーザーファースト」であることが根本的には重要です。
しかし、Googleからも評価される必要があるので、しっかり対策する必要があります。
例えば次のようなことを対策するようにしましょう。
- 画像のファイルサイズを削減する
- タイトルやディスクリプションを適切に設定する
- パンくずリストを設定する
画像の容量の大きさは、ページ速度に直結してきますので、必ず圧縮するようにしましょう。
また、パンくずリストとは、Webサイトを利用しているユーザーがどこにいるか簡単にわかるような仕組みのことです。
例えば「Web > SEO」などのように設定することがあげられます。
ユーザビリティの事例はこちら
コアアップデート対策事例
コアアップデートの対策をする上では、次のようなことを行うといいです。
- E-A-Tの高いコンテンツを提供する
- ユーザーニーズを満たすコンテンツを作成する
- UXを高めるコンテンツを作成する
特にユーザーニーズに合ったコンテンツを作成することが重要です。
なぜかというと、特定のKWを検索するユーザーは、何らかの情報を知りたいがゆえに検索を行っているからです。
そのため、そもそも検索ユーザーのニーズを満たすことができなければ、上位表示される可能性は低いです。
コアアップデートでも、順位が下がってしまう要因になるので、必ずニーズを満たせるようなコンテンツを作成しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
もし対策をしなかったら?
もしコアアップデートの対策を行わなければ、検索順位が下がった状態のままになってしまいます。
仮に良い内容のコンテンツを提供していたとしても、YMYLで引っかかってしまって表示されないということにもなるのです。
そのためせっかくいいコンテンツを作っても、努力が水の泡になってしまいます。
以上のことを踏まえて、その時々に慌てて対応するのではなくて、普段からYMYLやUXを意識したコンテンツを作る必要があります。
どれか1つをやっておけばいいというわけでもありませんので、必ずこのページで紹介したことは行うようにしてください。
UX・CXの事例はこちら
コアアップデートのSEO対策で悩んだら
コアアップデートに関してはここまで述べてきた通りです。
しかし中には、「コアアップデートでどうSEO対策を行っていけばいいかわからない」という方もいるかと思います。
そんな時はデジマクラスまでご相談ください。
デジマクラスは、コアアップデートのみならず、SEO対策を専門としているコンサルタントが多数在籍しています。
加えて、あなたの状況に応じて、どのようにSEO対策を行っていけばいいか提言することが可能です。
コアアップデート対策もしっかり行って、検索結果で上位表示されるよう、弊社と一緒に施策を考えていきましょう。
SEO対策の事例はこちら
まとめ
ここまでコアアップデートの対策に関して紹介してきましたが、いかがでしたか。
簡単にここまでのことについて振り返っておきましょう。
- コアアップデートは順位決定の基準をアップデートするということ
- コンテンツの質や専門性の高いページにする必要がある
- コアアップデートは不定期に行われるので普段から対策する必要あり
コアアップデート対策以前に、普段からしっかりユーザーのためになるようなコンテンツを作るようにしましょう。
この記事があなたにとって参考になれば幸いです。