EC市場は日々拡大しています。

ECサイトを開設する企業が増えており、またECサイトを利用する消費者も増えているのです。

ECの市場が拡大されれば、それに伴いECに関係する仕事の求人も多くなってきます。

ECに関連した仕事に就きたいと考えている人も多いのではないでしょうか？

ここではECサイト運営の仕事内容について解説していきます。

必要なスキルや、未経験者がEC業界で働くためにやるべきことについても解説してくのでぜひ参考にしてください。

ECサイト運営の概要

ECサイト運営の仕事に携わりたい場合、ECサイトについてまず理解しておきましょう。

ECサイト運営の概要について解説していきます。

ECサイトって何

ECサイトのECはE-Commerceのことです。

E-Commerceとは、インターネットを通してモノやサービスを取引することを指します。

このECのことを電子商取引とも呼ぶので覚えておきましょう。

ECサイトは大きく分けて2種類あります。

• 自社ECサイト
• モール型ECサイト

自社ECサイトは、自社でサイトを構築しすべて自社で管理していくサイトのことを指します。

サイトの構築からサイトの機能の管理、決済機能の管理など自社で用意していくことが特徴です。

モール型ECサイトは、モールに出店する形のことを指します。

モールは下記のような種類です。

• 楽天市場
• Amazon

自社ECサイトとの大きな違いはECサイトの構築が必要ないことです。

モールから提供されているシステムを利用し、決済もモールを通して行うことになります。

モールの集客力も高く、購買意欲の高いユーザーが利用していることが特徴です。

ECサイトを運営する仕事のことである

ECサイト運営とは、ECサイトを運営する仕事のことです。

ECサイト運営には大きく分けて2種類の業務があります。

• フロント業務
• バックエンド業務

フロント業務とは、ユーザー目にするフロント部分の業務のことを指します。

主に商品の販売促進のための業務のことです。

商品を企画したり、プロモーションを考えたりなどECサイトの集客にも大きく関わってきます。

バックエンド業務は、ユーザー側からは見えない事務業務にあたる部分です。

商品購入後の発送の手配、受注管理、在庫管理などさまざまな業務があります。

フロント業務やバックエンド業務はECサイトを運営する上でどれも必要な業務です。

 

ECサイト運営の仕事内容

ECサイト運営にはどのような仕事内容があるのでしょうか。

具体的にそれぞれの仕事内容について解説してくので、参考にしてください。

サイト制作・管理

まずサイト制作・管理の仕事です。

ECサイトで商品の登録をしたり、更新する情報などを管理していきます。

自社ECサイトの場合は、サーバーなどの構築部分にあたるところも管理が必要になるので知識を必要とする場面もあるでしょう。

新商品やキャンペーンなど新しいコンテンツ作成などもサイトの修正が必要になってくるので管理していくことになります。

サイトのアクセス解析などを行いSEO（検索エンジン最適化）対策を求められることもあるでしょう。

商品企画

商品企画はECサイトを運営するにあたり、大きな仕事といえるでしょう。

どの商品を、どのような時期に販売するかなどを決めていきます。

販売する商品によってECサイトの売上が大きく左右されるので重要な仕事です。

商品を販売するにあたり、どのくらいの利益に繋がるのかなどを計算し、計画的に進めていくことになります。

計画をしっかり練らないと赤字になってしまう場合もあり、マーケティングのノウハウが求められることもある仕事です。

ユーザーのニーズを捉え商品を販売していくことで大きな利益へと繋がっていくでしょう。

商品管理

商品管理は、商品の仕入れや在庫管理などがあります。

どの部分を担当するかは企業によって変わってくるでしょう。

商品の仕入れは、多く仕入れすれば良いというわけではありません。

多く仕入れても売れなかったり、倉庫に保管出来なかったりしたら大変です。

しっかりと販売予測を立てることが大事になります。

また人気の商品などは、仕入先を複数管理しなくてはいけない場合もあります。

商品がなくならないよう倉庫の状況も見ながら調整が必要になってくるのです。

在庫管理は、自社で販売している商品の在庫を管理する仕事になります。

在庫管理も販売予測を目安に動いていくことになり、ノウハウが求められる仕事です。

人気の商品だからと在庫を多く抱えてしまうと、販売予測から外れ大量に売れ残ってしまった場合、大きな問題となってしまいます。

また商品の在庫がなく発送できないとなると大変です。

細かな調整が必要になってくる場面もあり重要な仕事といえるでしょう。

プロモーション

プロモーションは、マーケティングの知識を必要とする仕事です。

多くのユーザーに商品を購入してもらうためにもさまざまな施策を考えていきます。

主に広告などを用いてプロモーションを行っていくことが多いでしょう。

ECサイトは集客が重要です。集客をアップさせるためにも活用されるのがWeb広告です。

広告を上手く活用することで集客アップに繋がり利益へも繋がります。

最近よく活用されているのが、SNS広告です。

SNS広告はInstgramやTwitterなどを活用しプロモーションを行っていきます。

SNSから商品の口コミを調べているユーザーも多く、上手く活用できればとても相性の良いプロモーション方法といえるでしょう。

広告にもさまざまな種類があり、費用も大きく変わってきます。

どのくらいプロモーションに予算をかけるか明確にし、上手く活用していくことが重要です。

アフターサポート

アフターサポートは、顧客の購入後をサポートする仕事です。

電話やメールなど企業によって対応方法が変わってきます。

このアフターサポートの内容によって顧客の満足度が変わってくるので企業が力を入れている業務でもあるのです。

アフターサポートがしっかりしていることで顧客は企業へ良いイメージとなります。

イメージが良くなり満足度が上がることで、リピーターとなるのです。

EC事業にとってリピーターはとても重要な顧客となります。

新規の顧客を獲得するには、プロモーションなどを考え日々施策を練っていかなくてはいけません。

新規顧客の獲得が少ない月には、売上へも大きく影響してしまいます。

リピーターがいることで、企業にとっては収益の安定へも繋がるのです。

売上管理

売上管理とは、ECサイトの売上を管理する仕事です。

目標に対してどのくらいの売上となったのか把握しておく必要があります。

目標の達成具合によってプロモーション方法を変えたりなど施策を行わなくてはいけないかもしれません。

売上がどのくらいだったのか、利益がどのくらいでたのかなどを管理していく業務です。

また入金管理なども行います。

ユーザーの決済方法は、個々で変わってくるためそれぞれのシステムについて知識が必要です。

銀行やクレジットカード、代引きなどで入金が完了しているのか確認する必要があります。

 

マーケティング戦略の事例はこちら

 

ECサイトを運営する上で有利な資格はある？

ECサイトを運営する上で、有利な資格はあるのでしょうか？

活用できる資格についてご紹介するので参考にしてください。

ネットショップ実務士（ネットショップ検定）

ECサイト運営で有利な資格として、ネットショップ実務士という資格があります。

EC業界での実務能力を証明する資格です。

資格の区分は、レベル1からレベル3までと3区分あります。

レベル3以上はレベル2を取得していないと受験することができません。

レベルのそれぞれの求められる知識は下記のようなものです。

• レベル1…基礎知識
• レベル2…実践知識
• レベル3…実践試験

レベルごとに検定料が変わり、7,000〜7,500円です。

レベル1とレベル2はEC未経験でも取得することができます。

通販エキスパート検定

通販エキスパート検定は、通販のマネジメントの能力を測る資格です。

検定の区分は5つに分かれます。

3級から1級と、スペシャリストコースのカスタマー・セントリシティとデータドリブン・マーケティングの5つです。

3級では通販に関する実務の基礎的な知識の内容になります。

2級は応用も含まれた実務の内容となっており、1級ではマネジメントの知識も含まれたレベルが高い内容です。

スペシャリストコースのカスタマー・セントリシティは顧客中心主義を実践するための知識の内容になります。

データドリブン・マーケティンでは、データ分析の知識が必要です。

受験料は級によって変わり、6,000円〜8,500円になります。

ECサイト運営をする上で必要なスキル

ECサイトを運営する上でどのようなスキルが必要になるのでしょうか。

必要とされるスキルについてみていきましょう。

情報分析能力

1つ目は、情報分析能力です。

ECサイトで商品を売れば必ず大きな利益になるとは限りません。

売上の情報、ECのサイトのアクセスの情報などそれぞれ分析していくことが必要となるのです。

それぞれのデータを分析し、いまの施策で問題ないのかなど判断していくことが求められます。

ECサイトでは顧客の情報やサイトのアクセス情報などを分析していくことが可能です。

ターゲットとなる顧客に訴求できているのか、集客は出来ているのかなどデータから確認し分析する能力が求められるでしょう。

顧客対応能力

2つ目は顧客対応能力です。

ECサイトを運営している場合も店舗と同じように顧客への対応が必要な場面があります。

問い合わせやアフターサポートで対応していかなければいけないのです。

企業の顧客への対応方法によって、顧客の満足度が変わってきます。

顧客に対して雑な対応をしてしまうと企業へのイメージも悪くなり売上げも影響してしまうでしょう。

ECサイト運営には、顧客対応の能力は必須です。

Webサイト運営の知識

3つ目はWebサイト運営の知識です。

Webサイト運営には専門的な知識を必要とする場合もあります。

内容によってはプログラミングの知識も必要となるでしょう。

ECサイトを運営する場合も開設してそのままではなかなか売上を伸ばしていくことも難しいです。

サイト情報の更新や自社ECサイトであればサーバーの管理なども必要になってきます。

EC業界も目まぐるしく変化してきており、その変化に合わせてサイトの修復も必要になる場面もあるでしょう。

EC業界やWebサイトの知識について日々情報収集していくことが求められます。

 

未経験者がEC業界で働くためにやるべきこと

ECサイト運営の仕事に就きたいがEC業界が未経験であるという人もいるでしょう。

未経験者がEC業界で働くためにやるべきことについてご紹介します。

自分で購入するもの全てをECサイトから購入してみる

ECサイトでモノを購入したことがないという人もいるのではないでしょうか？

まず自分で購入するものすべてをECサイトから購入してみましょう。

ECサイト運営の仕事に携わるのであれば、ECサイトに触れておくことがまず重要です。

実際に自分で購入してみることで、ECサイトでの流れも把握することができるでしょう。

ECサイトによってはプロモーション方法や、活用しているプラットホームも変わってきます。

どのようなECサイトが購入したいと思えるか、多くのECサイトに触れることで明確に把握することができるのです。

メルカリやヤフオク!で仕入れて販売してみる

自分でメルカリやヤフオク!で仕入れて販売してみましょう。

自分自身で仕入れから行ってみることで、どのくらいの仕入れ値であれば利益に繋がるのか把握することができます。

商品の値段には、1商品にあたる仕入れの値段や送料、そして利益も含まれるのです。

送料や利益のことを考え値段をつけていかないと、赤字になってしまうかもしれません。

ECサイトを開設しなくてもメルカリなどで販売することができるので、挑戦してみることをおすすめします。

ECサイトを運営してみる

自分でECサイトを運営してみることもおすすめです。

ECサイトを最初から構築するのは大変です。

しかし最近ではプラットフォームが用意されて簡単にECサイトを開設できるサービスも増えてきています。

よく話題になっているのがBASEです。

CMでも話題となっており2021年には140万店舗のショップ数に達しています。

BASEではサイトのテンプレートが用意されており、簡単にサイトを開設することができるのです。

サイト開設後はそのサイトのオーナーとして商品を販売していきます。

実際に運営してみることで、仕組みなども理解することができるでしょう。

 

どんなプラットフォームが良い？

ECサイトには下記のようなプラットフォームの種類があります。

• フルスクラッチ
• ASP
• オープンソース
• ECパッケージ

フルスクラッチは、自社ですべて1から構築していく方法になります。

オープンソースは、基本機能が揃っているプログラムをインストールし構築していく方法です。

ASPはECサイト運営に必要なシステムをインターネット上で提供しているシステムになります。

ECパッケージは、ECサイト運営に必要なものが揃ってパッケージ化され販売されている商品のことです。

自社にECサイト構築に詳しい人材がいない場合は、ASPやECパッケージが良いでしょう。

ECパッケージは費用が高いので、比較的規模が大きいサイトによく活用されます。

機能やカスタマイズを独自で進めていきたい場合は、フルスクラッチがおすすめです。

どのようなECサイトを開設したいのか明確にしてプラットフォームを選びましょう。

 

ECサイト制作の事例はこちら

 

コロナ禍で、ECサイトを持つ企業が増えている！

コロナが流行り始めてから店舗を経営することが難しく店舗を閉める企業が増えています。

店舗を運営していくには、家賃や人件費のコストなどさまざまな経費がかかってくるからです。

店舗に来店する人数が減ってしまうと売上にも大きく響いてきてしまいます。

そこで注目されたのがECサイトです。

ECサイトであれば家賃や人件費のコストも削減できるため効率的に商品を販売することができます。

コロナが流行り始めてからECサイトをもつ企業が増えているのです。

ECサイトの将来性

ECサイトは前項でもお伝えしましたがコロナの影響もあり、ECサイトを開設する企業が増えています。

またスマホの普及もありECサイトであれば手軽に商品を購入できるため利用者も増えているのです。

今後ECの需要は高まり、ECサイトを開設する企業が増えていくことが予想されます。

開設する企業が増えれば、競合となる企業も出てくるでしょう。

競合に埋もれないためにも、プロモーションなどが重要になってきます。

 

Webマーケティングの事例はこちら

 

ECサイト運営の仕事に就きたい場合はどうすればいい？

ECの市場が大きくなってきているので、EC業界に転職を考えている人も多くいるでしょう。

またECに関わる企業も増えてきており、どの企業が良いのか悩んでいる人もいると思います。

ECサイト運営の仕事に就きたいと考えている場合はデジマクラスへご相談ください。

要望などをヒアリングして最適な企業を提案させていただきます。

デジマクラスに相談して転職を成功させましょう。

 

まとめ

ECサイト運営の仕事内容についてご紹介しました。

EC業界は目まぐるしく成長しており、ECに関わる仕事に興味をもっている人も多くいます。

EC業界で活躍していくためにも、スキルを身につけたりなど準備しておきましょう。

未経験でどのようなことから始めれば良いのか悩んでいる場合はデジマクラスへご相談ください。

転職に成功できるようにアドバイスさせていただきます。