X(旧Twitter)はInstagram・Facebook・LINEと並び4大SNSの1つです。
X(旧Twitter)の投稿のなかで、カンバセーショナルカードを用いたツイートを目にする機会が増えました。
使用するハードルが低いうえにリツイートされる機会も多いためキャンペーンでも多く活用されているのです。
本記事では、カンバセーショナルカードの作成方法から、使用するメリットを深く掘り下げていきます。
実際に活用している企業の事例もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードの特徴
カンバセーショナルカードは、X(旧Twitter)の投稿にコールトゥアクションボタンを付けユーザーに投稿を誘導できます。
話題になるような画像や動画に、ハッシュタグを挿入したボタンをつけておくことが必要です。
ユーザーがコールトゥアクションボタンを押すと、広告主に挿入されたハッシュタグとメッセージが自動的に表示されます。
その後、簡単にツイートできる仕組みです。
自分で投稿しなおすのは手間がかったり、宣伝色が強く抵抗があるというユーザーも多くいます。
しかし、ボタンを押すだけであらかじめ設定されていた文言が自動で入力され本来のツイートよりも時間を取られません。
また、ツイート後には投稿したお礼のテキストが届きます。
ユーザーとのコミュニケーションを取ることができ、シェアをされることも多いためキャンペーンなどで多く活用されているのです。
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードの作成方法
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードは、どのようにして作成するのか作成方法をご説明します。
基本的な作成方法
基本的な作成方法のご説明です。
アカウントにログイン後、『クリエイティブ』の中から『カード』を選びます。
カードライブラりのページに移動したら、「カードを作成」をタップしてください。
静止画は「イメージカンバーセーショナルカード」、動画は「ビデオカンバセーショナルカード」をクリックします。
以下の項目の入力が必要です。
- メディア
- ハッシュタグとハッシュタグのツイートに挿入する文
- ヘッドライン
- お礼テキスト・URL
- カード名
最後にプレビュー画面で確認し、『作成』をタップする流れでカンバセーショナルカードは作成されます。
画像・動画の作成方法
カンバセーショナルカードに使用する画像や動画に適した仕様があります。
仕様に気を付けながら作成していきましょう。
画像の場合はこちらです。
- 推奨横幅:800ピクセルから
- 高さと幅の比率:1.91:1
- 画像の形式:JPEG・PNG・GIF画像(アニメーションは対象外)
- ファイルサイズ:3MBまで
続いて動画の仕様についてご紹介します。
- 再生時間:最大15秒
- ファイル形式:MP4・MOVのどちらか
- ファイルサイズ:1GBまで
公式サイトにも詳しく情報が記載されていますので、事前に確認してからの作成をおすすめします。
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードのメリット
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードのメリットはどのようなものでしょうか。ご紹介していきます。
拡散される可能性が高い
カンバセーショナルカードは従来のツイートよりも、拡散力が高いのが大きな特徴です。
元々、SNS自体がリツイートやシェア機能が充実しているため拡散力が高いコンテンツといえるでしょう。
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードは、広告主が設定した画像や動画が挿入された状態でタイムラインに出てきます。
文字だけの投稿よりも注目されることが多く、不特定多数のユーザーの目に留まり拡散される確率が高くなるのです。
フォロワーを多く持ったユーザーに拡散してもらえば、更に広がり広告をたくさんの人に見てもらえるようになります。
知らないうちにどんどん広がっていくのです。
ユーザーに広告をツイートしてもらいやすい
カンバセーショナルカードは、ボタンを押すだけで引用文が挿入されるので、通常のツイートよりも気軽に取り組めます。
通常であれば文章を考えたり、入力する作業が煩わしく離脱するユーザーにとっても敷居が低く参加しやすいのがメリットです。
また、自動に表示された文章を編集したり、付け加えたい文があれば追加することもできます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
カンバセーショナルカードを使ったキャンペーン
カンバセーショナルカードを使ったキャンペーンについて、3つご紹介します。
クイズ形式
カンバセーショナルカードを使用しクイズ形式にしたキャンペーンは、X(旧Twitter)でよく見かけます。
画像や動画・投稿の本文内に質問を表示し、いくつかの正解候補のハッシュタグボタンを選んでツイートするものです。
他には動画を再生すると、答えが確認できるといったキャンペーンなど。
上手く拡散されるようになれば、X(旧Twitter)の『トレンド』やインターネットのニュースにも取り上げられます。
自ずと広まっていくのです。
メッセージ
カンバセーショナルカードを使ったキャンペーンで、メッセージが届く内容のものもよく見かけるものの1つです。
アカウントをフォロー後、カンバセーショナルカードを選び投稿し当選すると数日後にダイレクトメールでメッセージが届けられます。
好きな芸能人や話題の人からのメッセージであれば、それだけ注目される機会も多いのが特徴です。
お題に対して回答を得る
何か特定のお題を出して、回答を得るという方法もカンバセーショナルカードを使用したキャンペーンでよく見られます。
「○○といえば」のように〇〇の中を自由に埋めてもらうタイプや、大喜利のようにある画像を見て回答してもらうものなど。
ユーザーに対して、自由な回答を求めることで枠にとらわれない面白い回答を集めることができます。
この方法は話題になることも多く、注目されて拡散されることも多いためUGCを獲得するメリットにも繋がるのです。
また、質問内容によってはユーザーの意見や感想をダイレクトに知ることができ、マーケティングにも活かすことが可能となります。
カンバセーショナルカードは使い方次第で、さらなる可能性を期待できるツールであることがわかるでしょう。
プロモーション戦略の事例はこちら
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードの活用事例
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードを活用した事例はたくさんあり、その中の6社をご紹介します。
JAL
カンバセーショナルカードを使用し、人気プロ野球選手への応援メッセージを投稿するキャンペーンを実施しました。
ツイートをした中から抽選で航空券などが当たります。
さまざまなキャンペーンがありますが、応援メッセージを投稿できるというキャンペーンはレアです。
飛行機を利用するユーザーはもちろんのこと、野球ファンのツイートも期待していることが伺えます。
日清
どん兵衛の公式アカウントでは、東と西どちらのどん兵衛が好きかを投票してもらうというキャンペーンを行いました。
人気ラッパーを起用し、ラップを見てどちらが好みかをツイートするというキャンペーンです。
投票数が多かった地域を選んでツイートした中から抽選でダイレクトメッセージが届くというもの。
多くのツイートが集まり、話題を集めました。
UNIQLO
UNIQLOもカンバセーショナルカードをよく活用しています。
例えば、「あなたは週に何回シャツを着る?」という投げかけに対し、4つの選択肢から当てはまる回答を選ぶことが可能です。
ここで面白いのは、4つの選択肢それぞれ挿入されている文言が違います。
選択肢によって違う文言が表示されるため、新鮮味があり話題になることにも繋がるのです。
このような細かな工夫がユーザーの「リツイートしたい」という意欲を引き出すことに繋がります。
カルピス
カルピスもカンバセーショナルカードを使用し、定期的にキャンペーンを行っています。
例えば、カンバセーショナルカードを押し、お題に沿って自分のエピソードを追加し特典動画が見られるといった例がありました。
最初から自分のエピソードについて文章を考え、投稿するのは、手間がかかります。
カンバセーショナルカードを使用すれば、テンプレートに付け加えるだけなので参加のハードルも下がるのがポイントです。
マーベル
スーパーボウルに合わせて行った映画のプロモーションが注目されました。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に登場する『#TeamCap 』と『#TeamIronMan』の絵文字を使用します。
ユーザーに対してどちらのキャラクターを応援するのか、投げかけました。
このキャンペーンを行った後、映画のブランドリフトや利用者参加率に大きな影響を与え、話題を呼んだのです。
コカ・コーラ
コカ・コーラは、人気飲料『い・ろ・は・す』の公式アカウントでキャンペーンを行いました。
「#いろはす甘くない総選挙」と題したキャンペーンです。
通常の『い・ろ・は・す』とレモンがほのかに香る『い・ろ・は・す天然水にれもん』のどちらが好きか投票を促すものでした。
投票をしたいハッシュタグを押すだけでリツイート内容が表示されます。
抽選で製品のセットが当たるという特典付きで注目を集めました。
これらの事例は、SNSの特性を上手く利用できているといえます。
マーケティング戦略の事例はこちら
カンバセーショナルカードと組み合わせて活用できる機能は?
カンバセーショナルカードと組み合わせて活用できる機能があるのはご存知でしょうか。
2つをご紹介します。
インスタントアンロックカード
カンバセーショナルカードで広告をシェアしたユーザーに、お礼のテキストとプラスで別の画像や動画を見られるようにする機能を指します。
投稿をすると、限定の動画や画像を見ることが可能であるため特別感を感じることができるのです。
カンバセーショナルカードと合わせて使用することで、広告主とユーザーがコミュニケーションをとることができます。
オートリプライ
オートリプライ機能は、キャンペーン参加者に対して自動で返信してくれるシステムのことです。
ユーザーがキャンペーンに参加してすぐに返信することで、返信を送信する作業が必要ありません。
このオートリプライシステムは、カンバセーショナルカードと相性がとてもよいといえます。
クイズ形式にして、ツイート後にクイズの結果が見られたり、特典としてスペシャル動画が見られるような場合に使用されるのです。
ユーザーはツイートすることで、特典が得られるので楽しみながら参加することができます。
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカード作成時の注意点
カンバセーショナルカードを作成する際、動画を選択したい場合は注意が必要です。
動画を選ぶ際、『メディアライブラリ』の中に入っている動画のみ選ぶことが可能となります。
カンバセーショナルカードを作成する前に準備として、あらかじめ『メディアライブラリ』にアップロードしておかなければなりません。
X(旧Twitter)公式サイトで紹介している仕様でならば選択が可能となります。
事前に準備を行ってから、カンバセーショナルカードの作成に取り掛かることが重要です。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
カンバセーショナルカードが作成できないときの対処法
まれに、カンバセーショナルカードが作成できないことがあります。
X(旧Twitter)はアカウントの広告への参加資格を設けているのですが、参加資格がないとカンバセーショナルカードが作ることができません。
主に該当する項目は以下の内容となります。
- 国
- 言語
- X(旧Twitter)を始めてからの経過日数
- 非公開アカウントかどうか
- 凍結・削除アカウント
これらの資格に当てはまっているかどうか確認が必要です。
X(旧Twitter)の「広告ヘルプセンター」からも確認できますので、参考にしてみてください。
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードの活用で悩んだら
カンバセーショナルカードについて、さまざまな情報をお伝えしました。
カンバセーショナルカードは上手く活用できれば、さまざまなメリットが期待できます。
しかし、慣れてない作業も続き本業への負担にも繋がる例も少なくありません。
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードの活用で困ったことがあれば、専門家に相談することをおすすめします。
デジマクラスは、X(旧Twitter)を始めとするSNSマーケティングのコンサルタントが多く在籍するプロ集団です。
細かい点までヒアリングをし、それぞれに合った的確なアドバイスをします。
些細なお悩みでもまずはご相談ください。
SNSマーケティングの事例はこちら
まとめ
X(旧Twitter)のカンバセーショナルカードの作成方法や使用するメリット、活用事例についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
「気軽にできる」ことや「楽しみながらできる」ことがユーザーの参加意欲を掻き立てることに繋がります。
カンバセーショナルカードを上手く活用し、ユーザーの立場になって考えうまく戦略を練っていくことが重要です。
企業の成功事例も参考にして、活用してみてください。