スマホが普及してからVODの市場が大きく拡大しました。
映画やドラマをスマホで観ているという人は多いのではないでしょうか?
今後もVODのサービスが増えていくことが予想されます。
ここではVODの市場規模が成長を続ける理由について解説していきます。
今度VOD市場に参入を考えている企業はぜひ参考にしてください。
目次
VOD市場の傾向
VODとはビデオオンデマンド(Video On Demand)のことです。
スマホやタブレット、パソコンなどのデバイスからインターネットを通して、動画を視聴できるサービスになります。
デバイスがあればどこからでも映画やドラマなどを視聴でき、スマホの普及とともに活用の幅が広がっているのです。
またコロナの流行も関係しています。
VODサービスはステイホームで楽しめることもあり需要が拡大しました。
見たいときにどこからでも動画を見ることができるので、場所を選びません。
家でも楽しめるように初めてサービスを利用したという人も多いのではないでしょうか?
そんなVODの市場規模は2019年と比べ2020年が約33%伸び、3894億円となりました。
この結果はコロナの流行も関係し、家で楽しめるエンターテイメントに関心が高まったということが関係しています。
NetflixやAmazon Prime Videoの定額動画配信サービスも2020年に大きく急成長し利用する人が増えました。
今後もこのVODサービスを活用する人が増えることが予想できます。
また今後も市場の需要は拡大していくでしょう。
VODの市場規模が成長を続ける理由
VODの市場規模は大きく急成長し続けています。
この成長が続いているのにはどのようなことが関係しているのでしょうか。
VODの市場規模が成長を続ける理由について解説していきます。
顧客の視聴体験の向上
今まで映画やドラマを見る際は、テレビから見ることが当たり前でした。
そして過去に放送された作品は、DVDをレンタルして見ることが主流だったのです。
いままでの視聴方法とは大きく異なるのがVODになります。
VODでスマホから気軽に映画を見ることができるようになり、顧客の視聴体験が向上したのが大きく関係しているでしょう。
DVDを借りに行く手間も省け、気軽に楽しめるということがあり活用する人が増えたのです。
デジタルビデオランドスケープの開発
デジタルビデオランドスケープの開発も大きく関係しているでしょう。
ランドスケープとは横向きのことを意味します。
スマホを横にすると、表示されている画面の内容も横になる仕組みのことです。
VODのアプリでスマホから見ると、テレビと比べて画面が小さくなってしまいます。
縦画面で見ているのであればさらに映画の画面自体が小さくなってしまうのです。
映画やドラマを大画面で見たいという人は多いのではないでしょうか?
そんなスマホのような小さな画面でも大画面で見れるように開発された仕組みがデジタルビデオランドスケープです。
スマホを横向きにして大画面で見ることができます。
この仕組みはユーザーの満足度を上げることに大きく貢献し、VOD市場を拡大させた理由でもあるでしょう。
モバイルユーザーの急増
3つ目の理由がモバイルユーザーが急増したことです。
スマホはここ10年で急激に普及しました。
今ではスマホの利用率は8〜9割を超えているのです。
最近ではスマホを低額で利用できるプランも増えてきており、今後もスマホ普及率は下がらないことが予想されます。
このようにモバイルユーザーが急増したことで、スマホを活用したサービスの市場が拡大しているのです。
VOD市場の成長を妨げる要因
VOD市場の成長を妨げる要因として懸念されているのが、動画の無償提供サービスです。
VODサービスは、定額やスポットで費用がかかることで企業の売上に繋げています。
無償提供サービスが増えてしまうとユーザーがVODサービスを利用しなくなってしまう可能性を高めてしまうのです。
無償提供サービスとの差別化を図ることが重要視されています。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
VOD市場の将来性
VOD市場の将来性について解説していきます。
DVD・Blu-ray市場の傾向
VOD市場が拡大していくなかで、DVD・Blu-rayをレンタルするユーザーが減っています。
DVD・Blu-rayの市場はVODの市場と比べると縮小している傾向にあるのです。
VODは定額で見放題のプランもあり、追加料金がかかることなく作品を見ることができます。
DVD・Blu-rayは購入やレンタルの度に費用がかかることもあり、VODがお得だと考えているユーザーが多くいるのです。
VOD市場の将来予測
今後、VOD市場はさらに拡大していくことが予想されます。
5Gの利用が広まれば、通信速度も早くなり快適に作品を見ることができるでしょう。
そしてコロナの影響も続いていくとVODの市場にも関係してきます。
インターネットさえあれば利用できるVODの価値は高まり、利用するユーザーは増えていくでしょう。
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VODのビジネスモデル
VODには3つのビジネスモデルがあります。
それぞれのビジネスモデルについて解説していきます。
SVOD(定額動画配信)
1つ目はSVOD(サブスクリプションビデオオンデマンド)というモデルです。
決まった月額の料金を払えば、動画を見ることができます。
毎月500〜3000円くらいでサービスを利用でき、映画やドラマが見放題となる仕組みです。
どれだけ見放題になるかは利用するサービスによって変わってきます。
SVODのサービス例は下記です。
- Netflix
- Amazon Prime Video
- Hulu
それぞれでドラマや映画、アニメなどの見放題になっている内容が変わってきます。
どのジャンルを見たいのかによってサービスを決めると良いでしょう。
TVOD(レンタル型動画配信)
2つ目はTVOD(トランザクショナルビデオオンデマンド)というモデルです。
見たい作品をレンタルし、そのレンタルする際に費用がかかる仕組みとなります。
DVDをレンタルする仕組みと似ているのが特徴です。
DVDは店舗に行く必要がありますが、TVODは店舗に行く必要がなく作品を見ることができるというのが大きなメリットといえるでしょう。
TVODのサービス例は下記です。
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
一度だけ映画やドラマを見たいという人におすすめです。
見放題ではなくても良いという人が利用するサービスになります。
AVOD(広告型動画配信)
3つ目はAVOD(アドバータイジングビデオオンデマンド)というモデルです。
広告を見ることで動画が見れる仕組みになっています。
動画が始まる前や途中で広告が流れるというのが特徴です。
広告を出している企業からの収益によって成り立っているモデルになります。
AVODのサービス例は下記です。
- Youtube
- AmebaTV
視聴するユーザーは無料で利用することができます。
広告が流れてくるのでユーザーにとっては、鬱陶しいと感じる場面もあることがデメリットです。
SVOD市場で高いシェアを誇る企業
最近ではSVODサービスの活用が広まっています。
SVOD市場で高いシェアを誇る3つの企業について紹介していきます。
Netflix
1つ目はNetflixです。
全世界にユーザー数が2億人を超えている大手配信サービスになります。
Netflixはアメリカの企業であることもあり、海外ドラマや映画が充実したラインナップとなっているのが特徴です。
またNetflixオリジナル作品も多くあります。
オリジナルですが、作品のスケールは大きくクオリティーが高いものがありとても人気です。
また字幕をユーザー側で簡単に変更することができます。
作品によって、英語以外の中国語やスペイン語、ポルトガル語などさまざまな言語があるので語学勉強にも役立てることもできるでしょう。
料金プランは3つです。
月額990円のベーシックプランと月額1,490円のスタンダードプラン、月額1,980円のプレミアムプランがあります。
料金によって変わってくる内容は、画質と同時視聴可能な画面数です。
現在、基本的には無料のキャンペーンなどは行っていません。
Amazon Prime Video
Amazon Prime VideoはAmazonが提供しているサービスです。
Amazonプライム会員であれば、追加で登録料などかかることなくサービスを利用できます。
プライム会員以外は、月額500円か年間プランの4,900円を払うことで利用することが可能です。
国内・国外の映画やドラマなど幅広く作品が揃っています。
国内の作品ではバラエティに力を入れているのが印象的です。
Amazon Prime Videoにもオリジナル作品があり人気があります。
地上波にはない面白い作品が多く注目を集めており、オリジナル作品を見るために登録したという人もいるでしょう。
SVODのサービスの中でも比較的料金が安価に抑えられているサービスです。
U-NEXT
3つ目はU-NEXTです。
月額料金は2,189円(税込)になります。
少し高めの設定ですが、見放題のコンテンツ数が21万本以上あり国内最多の数です。
また31日間の無料体験のプランもあり、試してみたいというユーザーにとって嬉しいプランといえるでしょう。
U-NEXTは1契約で4アカウント利用することができます。
それぞれのアカウントで同時視聴ができるのので、個々に見たいときに見ることが可能です。
映画やドラマも幅広く用意されており、アニメの作品数が多いのが特徴になります。
また毎月ポイントがもらえる仕組みとなっており人気のポイントの1つです。
ポイントの使い道としては、雑誌やコミックの電子書籍を購入したり、映画館のチケットと引き換えたりすることができます。
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VOD市場の新規参入におすすめのジャンル
VODの市場が拡大されていくことが予想されます。
今後新規参入を考えている企業もあるでしょう。
新規参入におすすめのジャンルについてご紹介していくので参考にしてください。
ライブ配信
おすすめのジャンルがライブ配信です。
ライブ配信はリアルタイムでの動画配信のことを指します。
ライブ配信と聞いたら、歌手などのアーティストのライブを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
コロナの影響もありライブに行くことが少なくなったため、アーティストのライブが見れるサービスは需要が高まっています。
自宅からライブを見ることができるため、気軽に楽しむことができるのです。
また最近注目されているのが、ライバーと呼ばれる人たちのライブ配信です。
ライバーがスマホでリアルタイムの配信を行い、視聴者はコメントなどをすることができます。
コメントはリアルタイムで反映されるので、ライバーとコミュニケーションを取ることができるのです。
このライバーの幅は広く、テレビに出ている有名人から一般の人など数多くのライバーが存在します。
スマホがあるだけで気軽に行えるサービスであり、今後需要がさらに高まっていくことが予想され新規参入におすすめのジャンルです。
VODアプリ
今後もVODの市場が拡大されるにつれ需要が高まるのがVODアプリの制作会社です。
VODアプリは今でも多くの数が存在します。
アプリによって使い勝手やデザインが大きく異なり、ユーザーのニーズを捉えたアプリは活用するユーザーの増加を期待できるでしょう。
ユーザーを増やすためにもVODサービス提供の企業は、優秀なアプリ制作会社を探します。
企業は、機能面や金額面またセキュリティ面などさまざまな面から制作会社を選んでいくことになるのです。
企業のニーズを捉えた制作会社は需要が高まっていくことが予想されます。
スマホのアプリからのVODを利用するユーザーも増えていくことが予想されるので、アプリ制作会社の需要が高まっていくでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
代表的なライブ配信アプリ
最近ではライブ配信アプリの需要が高まり、アプリの数も増えています。
代表的なライブ配信アプリは下記です。
- SHOWROOM
- 17LIVE
- ツイキャス
SHOWROOMは、 SHOWROOM株式会社が運営しているサービスです。
有名人やアイドルが配信していることもあり有名なアプリになりました。
17LIVEは、17LIVE株式会社が運営しているサービスです。
4,500万のユーザー数を突破し、日本の中でも高いシェアを誇っています。
有名人のほか一般のライバーも数多くおり、毎月イベントが開催されるので多くの視聴者を楽しませてくれるのが特徴です。
ツイキャスはモイ株式会社が運営しているサービスです。
2010年からサービスが提供されライブ配信の中では歴史が長いアプリになります。
X(旧Twitter)のアカウントと連携することで、リアルな友人と会話を楽しむようなスタイルで配信できることも特徴です。
カスタマーサクセスの事例はこちら
VOD市場への新規参入を考えているなら
コロナの影響もありVOD市場は急激に拡大しました。
新規参入を考えている企業が多くいることが予想されます。
急激に拡大する市場の中で生き残っていくためにも、他社との差別化を図ったサービス内容が重要視されていくでしょう。
VOD市場へ新規参入を考えているのであれば、デジマクラスへご相談ください。
新規参入でビジネスを成功できるようお手伝いいたします。
まとめ
VOD市場についてご紹介しました。
VODのサービスを提供している企業は現在もこの短期間で増えています。
視聴者であるユーザーはどのサービスを利用するか悩んでいるでしょう。
ユーザーに利用してもらうサービスとなるためにも、他にはない機能やサービスがあることで注目を集めることができます。
新規参入を考えているのであれば、ノウハウが必要な場面も出てくるので知識が必要です。
VOD市場の新規参入でお悩みがある場合はデジマクラスへご相談ください。
悩みを解決できるようサポートいたします。