個々の働き方が多様化する状況において、副業で始められるドロップシッピングが注目を集めています。

限りなくリスクが少なく始められるドロップシッピングは、まさに副業に最適なビジネスだといえるでしょう。

雑誌など様々なメディアで取り上げられることも多いドロップシッピングですが、詳細についてはあまり知られていません。

この記事ではドロップシッピングのメリットに加え、その販売方法や注意点・代表的なDSPについて紹介します。

ドロップシッピングの特徴

特徴

ドロップシッピングを始めるには、その特徴を正確に把握することから始めましょう。

リスクが少ないとはいえ、思い描いているドロップシッピングの特徴と現実にギャップがあるとビジネスは成功しません。

ここでは、ドロップシッピングを始めるにあたって把握しておきたいドロップシッピングの特徴を紹介します。

在庫を持たないネットショップ運営

ネットショップ

ドロップシッピングを一言で説明すれば「ネットショップ」の運営です。

一般のネットショップとの大きな違いは、在庫を持たないことでありドロップシッピングの最大の特徴だといえます。

在庫を持たないことから在庫管理や保管するスペースなどを用意する必要もなく、在庫過剰による負債を抱えるリスクもありません。

また、販売した商品を顧客に発送する労力や決済に関する業務も行わないこともドロップシッピングの特徴です。

アフィリエイトとの関係性

アフィリエイトとの関係性が極めて強いのがドロップシッピングです。

ドロップシッピングの販売方法は後述しますが、ドロップシッピングの運営者は自身のWebサイトやブログで商材を販売します。

アフィリエイトの場合、商材を仲介するのがASPとなる点が、ドロップシッピングは異なります。

しかし、集客や販売までの手法は非常に似通っており、アフィリエイターがドロップシッピングを行うことも少なくありません。

 

ワンポイント
ドロップシッピングの特徴は在庫を持たないことであり、商品発送や決済などの手続きが不要であることを把握しておきましょう。

ドロップシッピングの販売方法

販売方法

ドロップシッピングは在庫を持たないネットショップですが、販売する商材を探し出し選定しなければなりません。

ドロップシッピングには3つの販売方法があり、それぞれの特徴を把握しておくことが大切です。

ここでは、ドロップシッピングの3つの販売方法について紹介します。

DSP型

DSP型とは、DSP(ドロップシッピング・サービス・プロバイダー)と呼ばれる仲介業者を通じて販売する方法です。

DSPには複数の企業が商品を登録しており、ドロップシッピングの運営者は自身のWebサイトにマッチした商品を選びます。

Webサイトなどで紹介した商材が販売されれば、その成果に応じてDSPを通じて報酬が振り込まれる仕組みです。

面倒な手続きは必要とせず、パソコン1台で始められることから初心者にも最適な販売方法だといえます。

直接契約型

契約

直接契約型とは、ドロップシッピングの運営者が個人事業主となって、直接卸元やメーカーと契約する販売方法です。

個人経営で質の高い商品を制作・販売している業者の場合、販路の確保に課題を抱えている場合も多く「狙い目」だといえます。

ただし実績がゼロの場合、相手にされない可能性が高いことから、ドロップシッピングでの実績を積み重ねることが大切です。

また、いきなり商談に入るのではなく販売したい商品に対する思い入れなどを伝え、信頼関係を先に作ることが得策だといえます。

オリジナル商品販売型

オリジナル商品販売型とは、ドロップシッピングの運営者のオリジナル商品を在庫なしで販売する方法です。

オリジナル商品を販売するとなると、余剰在庫を抱える不安がありますがドロップシッピングであればリスクは最小限に抑えられます。

具体的な手法としては、自身のサイトにオリジナルのデザインを掲載し、注文が入った時点で業者に発注をかけ発送する仕組みです。

Tシャツやトレーナーなど衣料品にマッチした手法であり、仕組みが構築されていることから安価で作成できるのも魅力だといえます。

 

ワンポイント
ドロップシッピングの3つの販売方法の違いを理解して、自身の手法にマッチした販売方法を選びましょう。

ドロップシッピングで販売する流れ

ネットビジネス

ドロップシッピングで販売するには、前項で紹介した販売方法を決めることから始めます。

なお、ドロップシッピングの販売の流れは以下のとおりです。

  • 販売する商材を決める
  • Webサイトを作成する
  • 商材の広告をWebサイトに掲載する
  • 集客を行う
  • 商品の売り上げに応じた成果が振り込まれる

ドロップシッピングで成果を上げるには、いかに効率よく集客するかがポイントです。

したがって、商材の広告を掲載するWebサイトには、適切なSEO対策やSNSを活用するなどの仕掛けが必要となります。

ドロップシッピングを行うメリット

メリット

ドロップシッピングを始める人が多い背景には、多くのメリットが得られることがあげられます。

効率的にドロップシッピングを始めるには、事前にそのメリットを確認しておくことが大切です。

ここでは、ドロップシッピングを始めるにあたって確認しておきたい、そのメリットについて解説します。

在庫管理・発送の手間が省ける

ドロップシッピングの特徴は「在庫を持たない」ことであり、在庫管理や発送の手間が省けることは大きなメリットです。

一般のネットショップでは、仕入れから入荷後の在庫管理は運営者で行うことから在庫管理システムの導入が必要となります。

さらに在庫を保管するスペースも必要となり、発送にかかる負担も無視できません。

ドロップシッピングであれば、これらの負担がないためサラリーマンや主婦にとっても始めやすいビジネスだといえます。

費用を抑えられる

コスト削減

ネットショップを運営する上で無駄な費用を抑えられることもドロップシッピングの大きなメリットだといえます。

費用が抑えられる項目としては以下のとおりです。

  • 在庫管理に必要なスペースの賃貸料・光熱費
  • 在庫管理システムにかかる費用
  • 余剰在庫にかかった仕入れの費用
  • 梱包・発送にかかる送料・梱包材にかかる費用
  • 在庫管理システムにかかる費用

また事業規模が大きくなれば、一般のネットショップではアルバイトの雇用も考えなければなりません。

何より、在庫管理や発送にかかる労力を人件費に換算すれば、ドロップシッピングは費用面でも大きなメリットがあるといえます。

 

ワンポイント
ドロップシッピングは在庫を持たないことから「手間」「費用」で大きなメリットがあることを理解しておきましょう。

ドロップシッピングを行うデメリット

デメリット

ドロップシッピングはメリットばかりではなく、いくつかのデメリットもあります。

しかし、ビジネスを展開する上で致命的なものではなく、デメリットを事前に把握しておくことで十分に対処可能です。

ここでは、事前に対処できるようドロップシッピングのデメリットについて解説します。

発送までに時間がかかる

ドロップシッピングのデメリットは、発送作業を販売元に委ねることから発送までに時間がかかる点になります。

運営者のWebサイトでオーダーがあるとDSPなどを通じて販売元に連絡が入り、そこから発送作業を行うのが一般的です。

販売元に連絡が入るまでの時間は要しませんが、販売元が繁忙であったり在庫が切れていると発送までの時間がかかります。

デメリットを回避するには販売元との連携を密にする、もしくは常に時間がかかる販売元であれば別の商材に切り替えることも必要です。

利幅が小さくなる

利幅が小さくなることもドロップシッピングのデメリットの1つです。

特にDSPを通じて商品を紹介する場合、手数料が必要となることから利幅は小さくなる傾向にあります。

しかし、在庫管理や発送の手間を考えれば、ドロップシッピングの特性として許容できる範囲です。

また、同じ商品であっても報酬額が異なる場合もあるので、複数のDSPをチェックすることも必要になります。

 

ワンポイント
ドロップシッピングでは発送までに時間がかかり、利幅が小さくなることがデメリットです。

ドロップシッピングを行う際の注意点

注意点

ドロップシッピングを初めて導入する場合、販売方法として適切なのがDSPだといえます。

DSPには様々な商品が登録されており面倒な手続きも不要であることから便利である反面、注意すべき点も少なくありません。

ここでは、DSPを活用してドロップシッピングを行う際の注意点について解説します。

DSPの扱う商品が頻繁に入れ替わる

DSPには様々な商品が登録されていることから、自身のサイトにマッチした商品が選びやすいのが強みです。

また、販売元との交渉など面倒な手続きも不要ですが、取り扱う商品が頻繁に入れ替わることも少なくありません。

商品が入れ替わるのは販売元の都合であり、自身ではどうすることもできません。

したがって、常に商品は「入れ替わるかもしれない」ことを念頭においておき、代替品に差し替えるなどの対応を行いましょう。

在庫切れをおこす可能性がある

人気商品になると「在庫切れ」をおこす可能性もあります。爆発的なブームとなると数か月間、入荷しないことも少なくありません。

1つの商品だけを紹介していると、入荷するまでの間は収入が入らない状況に陥ります。

ドロップシッピングの強みは在庫を持たないことです。様々な商品を紹介し過ぎると散漫な印象にもなりかねません。

しかし在庫切れをおこしても慌てないよう、1つの商品だけではなく関連商品や類似品の品揃えも充実させておくのが得策です。

代表的なDSP

DSP

国内には20社を超えるDSPがあり、これからドロップシッピングを始める場合、どのDSPを選ぶべきか悩む人も少なくありません。

これからドロップシッピングを始めるなら2~3社に絞り込み、必要に応じて増やすのが得策です。

ここではドロップシッピングを始める人におすすめしたい代表的なDSPについて、その特徴を紹介します。

TopSeller

「TopSeller」の強みは豊富な商品数であり、その数は数十万点を超えておりオールジャンルに強いDSPです。

登録社数も1,000社を超えており「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」といった誰もが知っているネットショップも登録しています。

また「セレクトコース」「全商品コース」が用意されており、掲載商品数によって手数料が異なる点も費用の抑制につながるメリットです。

ドロップシッピングを始めるなら、少なくとも無料登録しておくべきDSPだといえます。

通販ラボ

家具・インテリア用品に特化したDSPが「通販ラボ」であり、その商品は130点を超えています。

家具などの大型商品は客単価が高額になり魅力的ですが、個人で取り組むには在庫管理が課題でした。

「通販ラボ」では在庫管理から発送に加え、アフターサービスについても自社で行っているのが特徴です。

さらに自身のWebサイトに使える商品ページのサンプルやバナー、売れるキーワードの提供なども行っています。

家具に特化したドロップシッピングを行うなら、是非登録しておきたいDSPです。

オロシー by Santasan

「オロシー by Santasan」は楽天市場で数多くのランキング1位を獲得している、日本タイガー電気株式会社の直営の卸販売サイトです。

美顔器・健康用品に加え、ヘアアイロンや財布・バッグに至るまで、女性ユーザーをターゲットとした商品を数多く取り扱っています。

美顔器や健康用品はネットショップとの相性も良く、人気商品であれば短期間に爆発的に実績をあげることも可能です。

また、商品ページに掲載されている写真・キャッチコピー・バナーが使い放題である点も大きなメリットだといえます。

ドロップシッピングの今後の展望

将来展望

在宅ワークの励行や働き方の多様化により、サラリーマンであっても「副業」が認められる企業が増えているのが現状です。

こういった状況において、ドロップシッピングに取り組む人が増えており、雑誌などのメディアにおいても取り上げられています。

しばらくこの傾向は続くと思われますが、ドロップシッピングに取り組む人の全てが稼げているわけではありません。

つまり、ドロップシッピングに取り組む人が増える反面辞めていく人も多く、稼げるサイトだけ残ることが想定されます。

ドロップシッピングそのものは巣ごもり需要の増加などにより、需要が低下することは考えられません。

したがって、これからドロップシッピングを始める人は戦略をしっかり立てて、稼げるサイト作りが必要となります。

ドロップシッピングの導入で悩んだら

コンサルティング

ドロップシッピングは副業としてサラリーマンや主婦にも人気のビジネスです。

しかし、ドロップシッピングで成果をあげるには商材の選び方やWebサイトへの集客方法など、チェックすべき点は非常に多くあります。

デジマクラスの強みは、これまでの実績からノウハウを積み上げ、成果が出せるよう丁寧なコンサルティングを行っている点です。

ドロップシッピングの導入で悩んだら、デジマクラスのコンサルティングを活用してみましょう。

まとめ

ドロップシッピング,成果

ドロップシッピングは在庫を持たないネットショップであり、副業としてサラリーマンや主婦の注目を集めています。

ドロップシッピングの販売方法には直接販売元と交渉する方法やオリジナル商品を販売する方法がありますが、DSPの活用が一般的です。

ドロップシッピングのメリットは、在庫管理や決済及び発送といった手間がかからないことであり費用面が抑えられる点です。

ただし、発送までに時間がかかる点や利幅が小さくなるといったデメリットもあるので注意しましょう。

ドロップシッピングは副業として、簡単に起業できますが稼げるようになるには正しい方法で取り組むことが不可欠です。

デジマクラスでは、ドロップシッピングのノウハウを数多く持っており丁寧なコンサルティングを行っています。

ドロップシッピングの導入・運用で行き詰まったら、デジマクラスのコンサルティングを活用するのが賢明です。