Facebookは日本でも約2,600万人以上が利用するSNSです。
中でも精度の高いターゲティングを利用した広告を活用できるのも大きな特徴です。
しかし、せっかく広告出稿をしたのにコンバージョンが思うように増えないと悩んでいる企業も多く存在しています。
実際に広告運用の課題を抱えている担当者もいるでしょう。
コンバージョンの伸び悩みの背景にはランディングページの問題が強く影響しています。
今回はFacebook広告のランディングページビューの仕組みを詳しく解説します。
併せてランディングページビュー最適化が重要な理由もお話ししますので、参考にしてみてください。
目次
Facebook広告のランディングページビューの特徴
Facebook広告の効果を図る指標のひとつにランディングビューページがあります。
ランディングビューページとはLanding Page Viewの頭文字を取ってLPVとも呼ばれています。
ユーザーが広告をクリックしてリンク先のランディングページ(LP)を閲覧した数といってもよいでしょう。
多くの方は広告がクリックされた数がそのままランディングビューページ数になるのではと考えるのではないでしょうか。
実はクリック数とLPVの数はイコールにはなりません。
なぜならLPVはクリック後にランディングが正しく表示された数のことを指すからです。
ユーザーが間違ってクリックをした場合やLPが正しく読み込まれなかった場合はカウントされません。
これがLPVの大きな特徴といえるでしょう。
LPVの機能を活用する際には事前にFacebookピクセルタグを設定しておきましょう。
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ランディングページビューの仕組み
ランディングページビューの仕組みはどのようなものなのでしょう。
通常、ユーザーがFacebook広告をクリックするとリンク先のランディングページが表示されます。
このランディングページの閲覧数をカウントし数値化したものがLPVなのです。
LPVは単純にクリック数をカウントするのではなく、ある条件に基づいて数値化されています。
この条件について詳しく解説していきましょう。
リンク先ランディングページのアクセス数
リンク先ランディングページのアクセス数はリンククリックと一致しません。
これは正確なコンバージョン数をカウントするためです。
通常、ユーザーが誤ってクリックをした・LPが表示される前に離脱した場合でもクリック数にカウントされます。
しかしLPVの場合、ユーザーがLPを閲覧していないためアクセス数は変わらないのです。
「意図的な閲覧」のみをカウント
LPVの数値はユーザーが広告をクリックしLPを閲覧することで増加します。
これはユーザーが意図的にLPを閲覧したことと同じといえるでしょう。
LPVの数値を確認することで自社のLPがどれだけユーザーに認知されているのかが把握できます。
仮にクリック数とLPVの数値に大きな差があった場合、広告運用に何らかの問題が発生していると考えられます。
具体的な問題としてLPの読み込みに不具合があるなどが挙げられるでしょう。
LPVはこうした問題点の発見や改善に活用ができます。
LPVはFacebook広告を見たユーザーが意図的に自社のLPを閲覧した回数を数値化するツールです。
これにより自社のLPがどのくらいのユーザーに閲覧されているかが把握できます。
リンククリック最適化の特徴と問題点
リンクのクリックとはユーザーが広告をクリックすることをいいます。
リンククリック最適化は広告をクリックしそうなユーザーに配信される配信方法のことをいいます。
ここではリンククリック最適化の特徴と問題点について詳しく解説します。
リンククリック最適化の特徴
Facebook広告を出稿する際、様々な設定を行う必要があります。
その中のひとつに最適化があります。
では、この最適化とはどのようなものなのでしょう。
最適化とは自社の広告を効果的に運用するために行う設定のことを指します。
最適化にはさまざまざな目的に応じて設定することができ、クリックリンクもその対象に含まれています。
Facebook広告でコンバージョンが思うように挙がらない場合、最適化する対象をリンククリック数に設定してみてください。
最適化を選択することで、ターゲット層の中からウェブサイトへのリンクをクリックする可能性の高い人に向けた広告表示が可能になります。
全てのクリックをカウント
リンククリックの問題はクリックされた数をすべてカウントすることです。
LPVと違い誤ってクリックされた数までカウントされるので正確な分析が行えません。
リンククリックを最適化することで、多くの利用者の中でも自社のターゲットへ効果的に表示することができるのが特徴です。
しかし、LPVと違いすべてのクリック数がカウントされるので正確な分析は行えません。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ランディングページビューを活用するメリット
Facebook広告の運用をしているにも関わらずLPの閲覧数が伸びないといったことはないでしょうか。
この場合さまざまな原因が考えられますが、要因のひとつに通信速度の問題が考えられます。
この問題の原因のひとつにトラフィックの増大が挙げられます。
ではトラフィックの増大とはどういうことをいうのでしょうか。
トラフィックとは通信回線やインターネット上で送受信されるデータ量や密度のことを指します。
またデータそのものをトラフィックと呼ぶ場合もあります。
トラフィックが増大すると通信回線上に膨大なデータが蓄積されることになるでしょう。
これによって通信速度の低下や質が落ちることにつながります。
通信速度が下がることによって広告をクリックしても表示までに時間が掛かってしまいます。
こうした問題はなかなか見つけるこができません。
LPVは広告をクリックされた数と実際にLPが閲覧された数を明確に把握することができます。
広告クリック数に対してLPの閲覧数が少ない場合、LPの表示に関係した問題が起きていることが分かります。
このようにLPVを活用することで問題の根本を把握することができるのです。
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ランディングページビュー最適化が重要な理由
LPV最適化の目的はいつくかありますが最も重要な理由は以下の2つといえるでしょう。
- トラフィックの質を向上させる
- 最終的なコンバージョンの増加
それぞれの理由について詳しく解説していきましょう。
トラフィックの質を向上
トラフィックが増加すると通信速度が下がることはすでにお話ししました。
しかし、トラフィックが増えるということはそれだけ自社の広告をクリックするユーザーが多いともいえるでしょう。
ここで重要なのがトラフィックの質です。
クリックをするユーザーの中には自社にとって有益でないユーザーが含まれている場合があります。
例えば悪質な業者や自社のターゲットではないユーザーなどがこれにあたるでしょう。
こうしたユーザーのクリックを防ぐためには広告の配信方法を変えることが必要になります。
具体的には広告セットの設定方法を見直すことなどが挙げられます。
最終的なコンバージョンの増加
Facebook広告の出稿の目的はコンバージョンの増加ではないでしょうか。
広告運用の最大の目的は自社の商品やサービスの購入や自社の認知度を向上させることです。
その場合、広告の配信設定の際にコンバージョン最適化を選択するとよいでしょう。
通信速度が下がることでユーザーは自社の広告を閲覧する前にページを離れる可能性が生じます。
これを防ぐためにも事前の対策を講じることが重要になります。
ランディングページビューの活用シーン
LPVの活用についてシステム面でのメリットについてお話ししてきました。
LPVを活用すればLP自体の改善や新たなユーザーの獲得にも役立つでしょう。
ここではLPVの活用シーンについて詳しく解説します。
ランディングページの問題の発見
Facebookの広告システムでは広告の評価を行っています。
ユーザーやビジネスに有益でないと判断された広告は低品質な広告と判断されます。
低品質な広告はオークションでの競争率が下がり、表示される機会が激減するでしょう。
仮にLPV最適化を行っているにも関わらずコンバージョン数が少ない場合、LP自体に問題がある可能性があります。
こうした広告は低品質な広告と判断されかねません。
その場合はLP自体を見直す必要があるでしょう。
パフォーマンスによるユーザーの取りこぼしを防ぐ
LPの問題を改善することによって、広告のパフォーマンスを向上させることができます。
パフォーマンスが向上することで広告やLPの表示機会は増えるでしょう。
その結果、多くのユーザーが自社のLPを閲覧するチャンスも増えるので新たな顧客の獲得にもつながります。
LPVを活用することで、自社のランディングページの問題点の洗い出しや改善に役立ちます。
ランディングページを改善することは新たな見込客の獲得にもつながることでしょう。
ランディングページビュー活用時の注意点
LPVを活用する際に注意することは以下の2点です。
ピクセルの設定を確認する
LPVの分析や最適化を行うにはFacebookピクセルの実装がかかせません。
しかし、ピクセルを実装しても正しく設定されていなければ正確な数値を図ることはできないでしょう。
もし、ピクセルを実装しているのに正しく測定できない場合は設定方法を確認しましょう。
複数の指標を定期的に確認する
Facebook広告にはLPV以外にも広告の効果を測定するための指標がいくつかあります。
広告効果を正しく測定するには複数の要素を分析し,その結果を基に運用を進めていくことが求められます。
LPV以外の指標も含めて定期的なチェックを行うことを忘れないようにしましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Facebookピクセルの設定方法
FacebookピクセルとはFacebook広告の効果を測定するWebサイト用のJavaScriptコードのことをいいます。
具体的には以下のようなシーンで活用できます。
- コンバージョン計測
- リマーケティング設定
- 効果的なFacebook広告を自動で配信する
- オーディエンスや類似オーディエンスリストを作成する
Facebook広告の効果を測定するのに欠かせないツールといってもよいでしょう。
このFacebookピクセルの基本設定や計測方法などについて詳しく解説します。
ピクセルの基本設定
Facebookピクセルの設定手順は以下の2つです。
- Facebookピクセルを作成する
- 作成したピクセルを計測したい全てのページに設置する
具体的な手順を解説します。
Facebookピクセルを作成する
Facebook広告内から広告セットを選択します。
広告セット内にピクセルを選んでピクセル名を入力します。
この時、どの広告に紐づいているのかが分かるような名前にしておきましょう。
作成したピクセルを計測したい全てのページに設置する
ピクセルが作成出来たら実際に計測したいLPに設置していきます。
データソースから「ピクセルの設定を続行」を選択します。
この時、リンク方法の選択の画面が表示されるので、Facebookピクセルを選択してください。
そうするとピクセルコードのインストール方法の選択画面が表示されます。
手動でピクセルコードをウェブサイトに追加を選択しましょう。
次にベースコードと呼ばれるJavaScriptセルが表示されるのでコピーしてページに貼り付けます。
この時に気を付けたいのが貼り付ける場所です。
ベースコードは必ず計測したいページの<head>タグのすぐ上に貼り付けてください。
設置場所を間違えるとピクセルが作動しない可能性もあります。
これでFacebookピクセルの設置が完了しました。
コンバージョンの計測設定方法
コンバージョン(CV)の測定を正確に行うにはカスタムコンバージョンとイベント設定ツールを活用しましょう。
この設定を行うことで最適化機能も利用可能になります。
それぞれの設定方法について詳しく解説します。
カスタムコンバージョンの設定
データソースの中のイベントマネージャーを選択します。
次にツールバーからカスタムコンバージョンを選択し、「カスタムコンバージョンを作成」をクリックしましょう。
次にコンバージョン地点のURLやカテゴリを入力します。
この時、サンクスページのURLを入力しましょう。
サンクスページとはユーザーがアクションを起こした際に表示されるページのことを指します。
具体的には商品やサービスを購入した際や会員登録をした際に表示されるページのことです。
カテゴリはサンクスページに対応するアクションを選択しましょう。
これでカスタムコンバージョンの設定が完了しました。
イベント設定ツールの設定
データソースから「イベント追加」をクリックします。
続いて「ピクセルから」を選択し、計測をしたいURLを入力します。
入力後は「ウェブサイトを開く」を選択してください。
そうすると入力したURLに遷移します。
遷移先の画面上でコンバージョン地点を設定しましょう。
すべての作業の後に「設定を終了」を選択すると作業は完了です。
設定の確認方法
すべての設定が完了したら正常に作動しているかを確認します。
動作の確認はデータソースで行いましょう。
データソースからテストイベントを選択します。
画面内のブラウザーイベントのテストの欄に作動させたいページのURLを入力します。
この時「ウェブサイトを開く」を選択すると該当URLに遷移しますが、そのまま管理画面に戻りましょう。
この時にイベントの発火が確認できればピクセルの設定が正しく行われていることが確認できます。
ピクセルの設定後は必ず正常に作動しているかの動作確認を行いましょう。
間違って設定した場合、正確な計測が行えない可能性もあります。
Facebook広告のランディングページビュー活用で困った時は?
Facebook広告のLPVの計測や問題点の把握は自社の担当者でも行うことができます。
しかし、改善が必要になった場合、社内の担当者だけでは適切な対応策を講じることは難しいでしょう。
そんな時はWebサイトの運用に長けた専門家に相談してみましょう。
LPVの分析結果を基に最適な改善策を見つけることができるはずです。
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まとめ
今回はFacebookのランディングビューページの仕組みについて解説しました。
Facebookは日本でも利用者の多いSNSです。
さらに実名制なのでユーザーからの信頼度も高くコンバージョン率の高く実用性のあるツールといえるでしょう。
しかし、運用方法に問題があるとせっかく広告を出稿していても効果はありません。
こうした問題を防ぐためにもLPVを活用しましょう。
LPVは正確なコンバージョンが図れるので、運用の際のトラブルに素早く対応できます。