効果的に集客して売り上げにつなげるためにはアクセスしてくるユーザーの利用目的を分析することが重要です。
分析結果にもとづいてより良いサイトに改善していくことが商品・サービス購入につながります。
この解析するツールが、Googleが無料で提供するアナリティクスなのです。
Googleアナリティクスはデータを取るだけでなく、データから問題点を見つけだし改善していくためのツールです。
コンテンツを改善することでWebサイトの評価も上がり、アクセスの増加・検索表示の上位ランキング入りも可能になります。
目次
Googleアナリティクスの使い方を解説
自社が運営するサイトにアクセスしてくるユーザーの反応を把握するために企業はアクセス解析を行います。
例えば以下のような観点から分析していきます。
- ユーザーがどこから来たのか
- どんな目的で訪問して来たのか
- ユーザーの属性
- どの時間帯にアクセスが多いか
- どのページを閲覧していたか
- コンバージョンまで辿り着いたか
- サイトを離脱したページはどこか
こうしたユーザーの反応を調べ改善することが商品・サービスの売り上げにつながり企業の業績にプラスになるのです。
アナリティクスの使い方はシンプルでGoogleアカウントがあれば誰でもアナリティクスに登録できます。
それではユーザーの消費行動の分析に大きな役割を果たすアナリティクスの使い方を解説します。
アクセス解析の事例はこちら
アナリティクスで見るべきポイント
Googleアナリティクスで使うべきレポートは6つあります。
- ユーザーサマリー
- 目標サマリー
- ユーザーモバイルサマリー
- 集客チャンネル
- 行動サイトコンテンツランディングページ
- 行動サイトコンテンツすべてのページ
これらのレポートの使い方がわかればアナリティクスの運営は可能です。
次にあげる各メニューからこれらのレポートを抽出することができます。
ユーザーメニュー
サイト運営者・マーケターにとってどのようなユーザーがアクセスしてくるかを知ることは大変重要です。
1人でスマホ・PCなど複数の端末からアクセスしてくる件数やユーザー単位の分析も忘れてはいけません。
このメニューでは年齢層から男女比率も把握できるのでそれに基づいてマーケティングを考えることができます。
集客メニュー
ユーザーがどこから来ているのかを知ることは属性を知ることになり、どのようなニーズがあるのか推測できます。
どこのサイトから訪問してくるかを知れば自社のサービスの足りないところや強みも見えてくるでしょう。
集客レポートではサイトの流入元が検索エンジンなのか広告なのかがわかります。
人数・申込購目標はどれくらい達成されたのか把握も可能です。
行動メニュー
行動メニューではコンテンツの閲覧率を把握します。
検索して辿り着いたユーザーがサイトの表示を待つ時間が長いと離脱するのでページスピードも重要です。
行動メニューではユーザーが最初に訪れたランディングページへのアクセスがどうして多いのか分析することもできます。
またマーケターがユーザーに訪問して欲しいページにどれくらい誘導できているか確認することも可能です。
これにより誘導数が少ない場合は原因を解明し改善策を立案します。
コンバージョンメニュー
マーケターは商品の問い合わせをしてくるユーザーは潜在的顧客になる可能性が高いと考えます。
コンバージョンとは商品購入・問い合わせの完了など目標となるユーザーの行動のことです。
あらかじめ目標となる行動を登録しておくと、サイトを訪れたユーザーのコンバージョン状況もわかります。
基本的な使い方「サイト全体のアクセス数」の確認
マーケターにとってサイトに日々どれだけのユーザーがアクセスしているのかを知ることは欠かせません。
同一人物がスマホ・PCなど異なる端末からアクセスした場合のカウントは、各々1ユーザーとなります。
調べ方
サイト全体のアクセス数を確認する方法ですが、まずGoogleアナリティクスにログインします。
初期画面にある「ユーザー」の中の「サマリー」をクリックしてください。
どこを見る?
アクセス数を分析するための7つの指標がご覧いただけるでしょう。
「セッション」から始まり「新規セッション率」まで7つあります。
サイト全体のアクセス数はセッションとして表示されています。
例えば、同一人物が1日に2回そのサイトを訪れた場合のセッション数は2です。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
基本的な使い方「ページ別のアクセス数」の確認
ユーザーはどのページに関心を持ち、どのページに興味を示さないかページ別のアクセス数で判明します。
各ページのアクセス状況にばらつきがあれば改善が必要かもしれません。
調べ方
Googleアナリティクスにログインしてアナリティクスの左側にあるメニューから「行動」を選択します。
次に「サイトコンテンツ」を選び「すべてのページ」をクリックしましょう。
どこを見る?
まず表示されるデータは「ページビュー数」でユーザーがページを訪問した回数を示します。
ページ別のアクセス数ではページごとのビュー数が把握できるので、少ないページは改善余地があるということです。
ページビュー数は同一人物が異なる端末でアクセスした場合、各々1ユーザーとなります。
次に「平均ページ滞在時間」は1つのページの平均的な滞在時間です。
滞在時間が少ない場合は魅力的な画像を使うなどコンテンツを改善しましょう。
例えば記事のコンテンツ数を増やす・文字の説明を減らして画像に差し替えてインパクトを与えるなどです。
「直帰率」とはこのページにアクセスした人が他のページに行かずに離脱した割合を指します。
離脱させずに他のページに誘導したい時に欠かせない数値です。
「離脱率」とは、他のページを回遊していたユーザーが最終的に辿り着いたページで離れた割合を示したものです。
注意したいのは他のページよりも離脱率が高い場合は何かユーザーに関心を失わせる要因があるかもしれません。
基本的な使い方「サイトへの流入元」の確認
ユーザーがどのようなきっかけでサイトを訪れたか知ることは大切です。
マーケターにとってもユーザーがどのサイトからやってきたのか知ることでユーザーのニーズもわかるのです。
そのためには流入元の確認は欠かせない条件となります。
実態を知ることで効果のない広告を減らせSEO対策に注力できます。
流入元を探すのは時間もかかり手間ですがアナリティクスを使えば簡単にリサーチが可能です。
調べ方
メニュー画面の左側にある「集客」を選択し「チャンネル」をクリックしてください。
そうすると画面に流入元が表示されます。
どこを見る?
画面には以下のような項目が見えるでしょう。
- Referral
- Display
- Direct
- Organic Search
- Paid Search
- Social
Referralは他のWebサイトにあるリンクをユーザーがクリックして流入してきたことを示します。
Displayはバーナー広告をクリックして訪問してきたことを示しています。
Directは直前まで閲覧していたページが取得されないことを示したものです。
URLを入力してサイトを訪問したケースなどが該当します。
Organic SearchはGoogleやYahooで検索して流入してきたことを表しています。
Paid Searchはリスティング広告を見て流入したということです。
SocialはTwitter・Facebook・ブログを経由してきたことを示します。
このようにどういうルートからサイトを訪問したのかがわかるのでマーケターは分析して広告の見直しに活用できるのです。
次に画面にある「セッション」とは訪問者数を表します。
「コンバージョン率」はユーザーがとった行動を表しています。
マーケターとしては訪問者数を増やすことはもちろんですがコンバージョン率を上げて購入に結び付けることが目標です。
そのためには費用対効果が悪いコンテンツを見直しSEO対策の強化が求められます。
アクセス解析の事例はこちら
基本的な使い方「サイトを利用しているデバイス」の確認
今やWebサイトを閲覧するのはPCだけでなくスマホ・タブレットなどデバイスはいくらでもあります。
デバイス別で利用しているサイトがわかればユーザーの消費行動が掴めるのです。
そうすればどこに注力すればよいかサイト戦略が見えてきます。
デバイスにかたよりがある時は画面の見やすさ・使いやすさが原因かもしれません。
その場合は他のデバイスではどのように表示されているか確認し、改善する必要が出てくるかもしれません。
調べ方
調べ方は画面左側にある「オーディエンス」に中にある「モバイル」の「概要」をクリックします。
その結果デバイス別のデータが表示されているでしょう。
どこを見る?
「desktop」・「mobile」・「tablet」はそれぞれパソコン、スマホ、タブレットを表します。
次に「セカンダリディメンション」から「オペレーティングシステム」を選択してみましょう。
するとユーザーの使用しているOSなどを表示します。
また「モバイル」にある「デバイス」メニューを開けば「モバイルの端末の情報」が分かる仕組みになっています。
Googleアナリティクス分析のコツ
Googleが提供するGoogleアナリティクスはSEO対策を含め効果的なマーケティング戦略を練るために必要なツールです。
アナリティクスには役立つ情報が満載です。
しかし、利用者にとってどの情報を使えば戦略的なマーケティングができるか見極める必要があります。
アナリティクスを分析する際に見るべきポイントは以下の通りです。
- リアルタイム
- オーディエンス
- 集客
- 行動
- コンバージョン
それぞれに詳細なデータが提供されていますので分析して自社のサイトへの集客に役に立ててみてください。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Googleアナリティクスでのアクセス解析事例
それではいくつかGoogleアナリティクスを利用した解析実例を紹介しましょう。
Googleアナリティクスを使うとこれまで見えてなかった問題に気づかされます。
企業にとっては弱みといえるでしょう。
そこを改善するのにGoogleアナリティクスがいかに貢献しているのかがわかります。
クリック率の改善
あるBtoBメーカーの例です。
これまでメーカーから卸売していたのを販路拡大のためECサイトを利用することになりました。
しばらくしてGoogleアナリティクスでWebサイトの改善しようとしました。
するとWebサイトのメニューにあるボタンによってクリック率に違いがあることが分かったのです。
つまりボタンをクリックする回数が多いのはユーザーの強い欲求の印であるということです。
そこでクリック率の高いボタンを左側に持ってきたことでコンバージョン率が改善しました。
直帰率の改善
あるメディアサイトの例です。
この会社では多くのユーザーがサイトを訪問してくれて広告で収益を伸ばしていました。
収益を上げるためより多くの人にページを読んでもらうことが重要です。
そこでGoogleアナリティクスで調べたところ意外なことが判明しました。
1ページだけ読んで離脱する直帰率が90%と非常に高いことです。
改善策としてGoogleアナリティクスを使い、よく読まれている記事を関連記事として掲載することにしました。
すると直帰率が5%も改善し、ユーザーがサイトを回遊してくれるようになりました。
アクセス解析の事例はこちら
Googleアナリティクスの使い方がわからない時は?
Googleアナリティクスの優れた点がおわかりいただけたでしょうか。
誰でも無料で利用できる優秀なツールですが活用しないと意味がありません。
Googleアナリティクスをうまく活用して成果を出すためには技術サポート・確かなコンサルティングが必要です。
Googleアナリティクスはカスタマイズも可能です。
どの情報をどのように活かすかわからない時は専門のコンサルティング会社に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
GoogleアナリティクスはWeb運営には欠かせないツールです。
ユーザー像を正しく分析・把握しビジネスの拡大に活かすならGoogleアナリティクスが最適です。
ただうまく活用できていない企業が多くあるのが現状です。
確かな高い技術を持つコンサルティング会社を使えばGoogleアナリティクスの分析結果を最大限まで活かすことができます。
Googleアナリティクスを使ったことがない方には専門用語もあり難しく感じるかもしれません。
しかし、Googleアナリティクスを活用すればコンテンツ向上・サイトへのアクセス向上も可能になります。
Googleアナリティクスをビジネスに大いに役立てましょう。