企業のマーケティング戦略において、SNSの活用は欠かせないものとなっています。
効果的なSNSマーケティングを行うためにはアクセス解析を行う事が重要です。
X(旧Twitter)では無料で「X(旧Twitter)アナリティクス」という分析ツールを提供しています。
誰でも簡単に自分のアカウントがどのくらい見られているかや反応されているかの解析が可能です。
この記事ではX(旧Twitter)アナリティクスの機能やマーケティングの活かし方について解説します。
目次
アクセス解析でツイートの効果を上げよう
マーケティング戦略上のSNSとして企業がX(旧Twitter)を導入するケースは一般的なものとなりました。
SNSを活用したマーケティングを行う場合、そのアクセス解析を行う事は必須です。
アクセス解析によって得られた結果を適切に分析して活用すれば、X(旧Twitter)運用上の改善点を把握できます。
アクセス解析結果の活用がマーケティング効果を高めてくれるともいう事ができるでしょう。
X(旧Twitter)の場合には、ツイートが見られている数や反応(リツイート)等を解析する事が重要となります。
継続的にアクセス解析を行う事で、より顧客に響くようなツイートを発信する事が可能です。
今回はX(旧Twitter)が提供している「X(旧Twitter)アナリティクス」を中心に解析方法等をご紹介していきます。
X(旧Twitter)を活用したマーケティングに関心のある方はぜひ参考にしてください。
X(旧Twitter)アナリティクスは無料で利用可能
「X(旧Twitter)アナリティクス」は、X(旧Twitter)社が公式に提供しているアクセス解析ツールの事です。
アカウントを持っていれば誰でも無料で利用できます。
ただしパソコンからのみの利用となり、iPhoneやAndroidのスマートフォン端末のアプリからは利用できません。
このツールを利用する際は、パソコンからX(旧Twitter)アカウントにログインを行ってください。
アカウントのホーム画面の左メニューから「アナリティクス」をクリックすると本ツールを確認する事ができます。
X(旧Twitter)アナリティクスで分析する理由は?
なぜ「X(旧Twitter)アナリティクス」でアクセスの状況について分析を行う必要があるのでしょうか。
それはツイートの反応等を分析する事で、どのような内容を発信すればよいか把握できるからです。
「X(旧Twitter)アナリティクス」によって、効果的なツイートがわかればその後の戦略のヒントになります。
X(旧Twitter)はマーケティングにおいて、顧客との大切な接点のひとつです。
またX(旧Twitter)は閲覧した人の反応や行動が即座にわかるという特徴を持っています。
つまり分析結果から得られた改善策を試す際にも、すぐに結果をチェックできるツールともみる事ができるのです。
X(旧Twitter)ユーザーに効果的に訴求する投稿を増やすために「X(旧Twitter)アナリティクス」の分析が重要だといえるでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
X(旧Twitter)アナリティクスの機能を紹介
「X(旧Twitter)アナリティクス」ではマーケティングに役立つ様々なデータが取得できます。
ここでは、アクセス解析により確認できるデータやPDCAサイクルを回すために役立つデータをご紹介します。
解析ツールで取得可能なデータ
「X(旧Twitter)アナリティクス」で取得可能な主要データは以下のようなものです。
- インプレッション数:ツイートが表示された回数
- エンゲージメント数:ツイートに対するアクションの回数(リツイート、いいね、返信、フォロー等)
- エンゲージメント率:インプレッション数に対するエンゲージメント数の割合
インプレッション数はツイートの人気度を測る尺度のひとつですが、多ければ良いわけではありません。
マーケティングの効果測定の観点からは、エンゲージメント数もしっかりチェックしましょう。
ツイートに対して自主的なアクションの数ですので、ユーザーの関心度を測る重要な指標です。
また、エンゲージメント率を確認する事でツイートから実際のアクションに繋がった割合がわかります。
「X(旧Twitter)アナリティクス」では、指定期間内のツイートの効果を多面的に把握する事が可能です。
ツイートがユーザー目線で役立つものとなっているかを分析する強力なサポートツールといえます。
PDCAに役立つ機能
X(旧Twitter)運用によるマーケティングはユーザーの反応が速やかに把握できる点が特徴です。
マーケティングの効果を高めるには、PDCAサイクルを回して改善策を見つける事が重要となります。
つまり、ユーザーの反応の変化を確認して投稿の良かった点・悪かった点を考察するのです。
その際は上記でご紹介したデータとともに以下の機能を活用すると良いでしょう。
- 複数のユーザーを比較する機能
- ユーザーグループのデータ比較機能
広告機能を紹介
「X(旧Twitter)アナリティクス」では、ユーザーの行動に基づいた広告機能もあります。
主な機能としては以下の2つです。
- コンバージョントラッキング機能
- イベント機能
コンバージョントラッキング機能では、ユーザーの行動に基づいて成果に繋がりやすそうなユーザーを発見して広告を表示します。
またイベント機能では、関心を持っているユーザー層が確認できるため認知度アップや広告のターゲティングに有効です。
「X(旧Twitter)アナリティクス」は主要データの取得だけでに加え、PDCAに役立つ機能も持っています。
さらに広告機能も備えており、マーケティングの一連の流れをサポートする機能が充実しているといえるでしょう。
Twitterマーケティングの事例はこちら
X(旧Twitter)アナリティクスの使い方
「X(旧Twitter)アナリティクス」は以下の3つの画面のいずれかから利用できます。
- ホーム画面
- ツイートアクティビティ管理画面
- 詳細画面
それぞれの使い方について順に見ていきましょう。
ホーム画面
ホーム画面では過去28日間のツイートに関する統計データが確認可能です。
過去28日間のツイート数やプロフィールへのアクセス数をチェックしたり、トップツイートの確認をしたりできます。
ユーザーが強く反応したツイートや高い成果を上げたツイートを探す際に便利です。
ツイートアクティビティ管理画面
ツイートアクティビティ管理画面では、ツイートごとのエンゲージメント率などのデータを確認できます。
過去のツイートごとに、その成果を分析したいときに有用なデータとなるでしょう。
詳細画面
詳細画面では「動画アクティビティ」と「コンバージョントラッキング」を確認できます。
「動画アクティビティ」では、動画付きのツイートの動画再生数等をチェック可能です。
プロモーションで動画付のツイートをした場合に、どれくらいユーザーに興味を持たれたかがわかります。
また「コンバージョントラッキング」ではツイートを見た後のユーザーの行動データを追う事が可能です。
そのため、ツイートのコストパフォーマンスの分析に役立つといえるでしょう。
X(旧Twitter)アナリティクスをマーケティングに活かす方法
ここまで「X(旧Twitter)アナリティクス」の主要な機能やアクセス解析を行う理由をお伝えしてきました。
この分析ツールから得られたデータ等をマーケティング戦略に活かすにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、取得してデータをマーケティングに活かすための、具体的な方法について解説します。
現状把握と仮説立て
まずすべき事は現状把握です。
「X(旧Twitter)アナリティクス」で取得したインプレッション数やエンゲージメント数、エンゲージメント率等から現在の状態を客観的に把握します。
現在の状態がわかったら行うのは、続いて仮説を立ててマーケティング戦略の課題を見出だす事です。
たとえばツイートへの反応している年齢層が当初のターゲットとずれていれば、何らかの問題があると考えられます。
アクセス解析によるデータ分析では、正確な現状把握が重要です。
現状把握をしたうえで、適切な対策がうてるようにまずは仮説を立てていきましょう。
改善案の実施と検証
仮説をもとに戦略を見直し、改善案を考える事となります。
改善案の効果を正確に計測するため、複数の改善案は同時に実施せず1つずつ実施するようにしましょう。
有効と思われる改善案から順に実行していき、その効果を客観的なデータを用いて検証します。
検証をふまえて、最も効果的な対策を選択すると良いでしょう。
分析データの活用方法
X(旧Twitter)運用における分析データは、どのように活かせば良いのでしょうか。
具体的な活用法について3つご紹介していきます。
フォロワーを増やす
自社の商品・サービスの認知度アップやファン作りを目的にX(旧Twitter)を運用するケースは多いです。
そのようなケースでは分析データをフォロワー数のアップに活用する事になるでしょう。
X(旧Twitter)のフォロワー数のアップを狙う場合、プロフィールへの遷移率を増やす事が大切です。
フォローボタンはX(旧Twitter)上のプロフィール画面に設置されているためです。
プロフィールへの遷移率が充分あるもののフォロワー数が少ない場合、ユーザーの興味をひくツイートを増やすようにしましょう。
Webサイトへの導線
資料請求等の具体的な行動に誘導する際は、URLを記載したツイートをするケースが多いです。
ツイート経由でのWebサイトへの導線を強化したい場合は、URLのクリック数を確認しましょう。
URLのクリック数のデータ推移を分析する事で、誘導しやすいツイートやWebサイトの種類が分かります。
自社のツイートだけでなく、競合他社などのツイートも含めてチェックすると良いでしょう。
ツイートの拡散
自社の商品・サービスのプロモーション等の場合は、X(旧Twitter)の強い拡散力を活用する事が重要です。
ツイートの拡散を促進したい場合、リツイート数やいいね数を分析する事をおすすめします。
他社のツイートも含めて分析し、いいねやリツイートされやすいツイートを増やしていきましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
PDCAをサポートする解析ツールの紹介
X(旧Twitter)運用によるマーケティングにおいてPDCAをサポートしてくれる主なツールを3つご紹介します。
どのようなツールかをチェックし、自社のX(旧Twitter)運用にも取り入れてみてください。
SocialRank
自社のX(旧Twitter)アカウントのフォロワー分析ができるツールです。一部有料で英語表記となっています。
ツイート数やいいねの平均数、エンゲージメント率を表で分かりやすく確認する事が可能です。
また詳細設定のできるフィルターを利用すれば、プロフィールや地域等でフォロワーを分類できます。
このフィルター機能はフォロワーの属性別の傾向の検証したり、地域別の分析にも活用できるでしょう。
さらにエンゲージメント率の高いフォロワーにDMを送り、関係強化を図る事もできます。
hashtagify
ハッシュタグをリサーチできるツールで、現在使っているハッシュタグの効果が弱い時のヒントが得られるでしょう。
無料で利用できる機能には制限がありますのでご注意ください。
このツールでは、入力したキーワードの人気度や月次・週次のトレンドがグラフ形式で確認できます。
人気順の関連キーワードやインフルエンサーとなりえるユーザーのほか人気の高いツイート等もチェック可能です。
Twstat
X(旧Twitter)アカウント名を入力すれば、そのアカウントの情報をチェックできるツールです。
無料で利用でき、会員登録も不要なため比較的気軽に利用できるツールではないでしょうか。
このツールでは以下のような情報を確認できます。
- ツイートの平均数/日
- リツイート率
- 1ツイートあたりの平均字数 等
ターゲットがツイートする事が多い時間にツイートし、リツイート率アップを図る等に活用できるでしょう。
X(旧Twitter)のアクセス解析方法で悩んだら?
X(旧Twitter)は企業がマーケティングを行う際に重要なツールとなっています。
「X(旧Twitter)アナリティクス」だけでなく、必要に応じて他の分析ツールを活用する事で費用対効果の高い運用ができるでしょう。
「アクセス解析をして対策したがうまくいかない」など悩んだ時は、早めにプロに相談してみましょう。
デジマクラスではSNS運用を含めた豊富なマーケティングノウハウを持ったコンサルタントが在籍しています。
どのようにX(旧Twitter)を運用すれば、最大限の効果が得られるか等の戦略立案を全力でサポートします。
まずは、デジマクラスへお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回はX(旧Twitter)のアクセス解析について、公式の「X(旧Twitter)アナリティクス」やその他分析ツールの機能を解説してきました。
X(旧Twitter)を通じたマーケティングは、ユーザーからのリアクションがすぐにわかる方法です。
ツイートを様々な角度から分析し、PDCAサイクルを回す事で効果を高めていく事ができます。
「X(旧Twitter)アナリティクス」を始めとする分析ツールとともに、プロのコンサルティングを活用して効果的なマーケティングを実施しましょう。