性別問わず幅広い世代が利用しているコミュニケーションアプリ・LINE。
日本国内でLINEを頻繁に利用しているアクティブユーザー数は、2021年3月時点で月間およそ8800万人となっています。
国民全体のおよそ3分の2の人口が利用しているLINEで広告を配信することは、非常に効果的といえるでしょう。
この記事では、LINE広告のターゲティングの種類だけでなく、LINE広告の強み・配信の流れや活用のコツまで解説しています。
LINE広告に興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
目次
LINE広告には様々なターゲティング機能がある
LINE広告には、様々なターゲティング機能があることを知っていますか?
LINEは、老若男女問わず、非常にたくさんの人が利用しているコミュニケーションアプリです。
1日1回以上LINEにアクセスしているユーザーは、8000万人以上の月間利用者数のうちの約85%になります。
また、LINEにはメッセージを送信する以外にもさまざまな機能が備わっており、広告の配信メニューも豊富です。
目的に応じて配信メニューや配信先が選べるだけでなく、年齢・性別・居住地域・興味関心などの要素からターゲティングを行うことができます。
様々なターゲティング機能があるLINE広告は、非常に効果的な宣伝活動といえるでしょう。
LINE広告の強みは?
LINE広告の強みは、様々なターゲティング機能だけではありません。
多くのユーザーが利用するLINE広告の強みについて、さらに詳しくみていきましょう。
圧倒的リーチ力
8000万人以上の利用者数を誇る、LINEのリーチ力は圧倒的です。
年齢・性別問わず多くの人がLINEを毎日利用しています。
LINE広告を配信することによって、短期間で多くの人にアプローチできることは大きなメリットといえるでしょう。
精度の高いターゲティング
精度の高いターゲティングが行えることも、LINE広告の強みです。
年齢や性別などの属性だけでなく、ユーザー情報を活用してピンポイントで広告を配信することもできます。
LINEのアカウントを通じて獲得したデータをもとに、広告を配信することも可能です。
精度の高いターゲティングを行うことにより、費用対効果を最大限高めることができます。
豊富な配信メニュー
配信メニューが豊富にあることも、LINE広告の大きな強みといえるでしょう。
LINE広告の配信メニューは次の5つです。
- Card
- Square
- Vertical
- カルーセル
- 画像+テキスト
配信メニューによって、画像サイズや動画・静止画、後ほど紹介する配信面などが異なります。
例えば、CardやSquareは動画・静止画両方のタイプが使えますし、ほとんどの配信面で広告を配信することが可能です。
それに対して、Verticalは動画専用で、配信面はタイムラインのみとなっています。
ターゲットや広告の目的にあわせて配信メニューを選ぶことがポイントです。
少額からでも利用可能
最後に紹介する強みは、少額からでも利用可能ということです。
LINE広告の課金方法は2通りあります。
- クリック課金タイプ
- インプレッション課金タイプ
クリック課金タイプは、広告が表示された後、ユーザーが広告をクリック(タップ)して他のサイトに移動すると料金が発生する仕組みです。
インプレッション課金タイプは、動画が最後まで再生されると課金されます。
ユーザーが途中で再生を終了してしまった場合は料金が発生しません。
TVや新聞などのマスメディアへの広告と比べると、費用をかなり抑えることができます。
予算に応じて少額から始めることができるLINE広告は、経営資源が限られている中小企業にもおすすめです。
LINE広告のターゲティング3手法
LINE広告のターゲティング手法は3つあります。
- デモグラフィックターゲティング
- オーディエンスターゲティング
- 類似オーディエンス
それぞれ詳しく解説します。
デモグラフィックターゲティング
デモグラフィックターゲティングは、ユーザーの年齢・性別・居住地域・興味関心などの属性からターゲティングを行います。
属性からターゲットを絞ることにより、アクションを起こしやすいユーザーにアプローチすることが可能です。
ターゲティングに活用されるデータはユーザーの登録情報のほか、LINE内の行動履歴などから推測される「みなし属性」のデータも含まれます。
オーディエンスターゲティング
オーディエンスターゲティングは、ユーザー情報を利用したターゲティングです。
サイトへのアクセス履歴や商品の購入履歴、LINEの友だち情報をもとにターゲットを絞って、広告を配信したり、対象から外したりすることができます。
企業が保有している顧客情報を活用してオーディエンスを作成することも可能です。
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、オーディエンスターゲティングで選ばれたユーザーと似た属性のユーザーに広告を配信することです。
設定できる類似オーディエンスの濃度は1%~15%となっており、数値が小さいほど類似性が高くなります。
類似性が高くなるにつれてアプローチできるユーザー数は少なくなりますが、アクション率のアップは期待できるでしょう。
広告の目的やマーケティング施策にあわせた濃度を選ぶことがポイントです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
デモグラフィックターゲティングの種類
年齢や地域からターゲティングを行うデモグラフィックターゲティングは、全部で5種類あります。
- 地域ターゲティング
- 年齢ターゲティング
- 性別ターゲティング
- OSターゲティング
- 詳細ターゲティング
それぞれ1つずつみていきましょう。
地域ターゲティング
地域ターゲティングは、従来の都道府県や市区町村の地域別に加えて、居住地・勤務地・現在地についても設定できるようになりました。
住所やピン、緯度・経度で地域を指定して、半径3km~50kmの間でエリアを設定することもできます。
設定したい地域が複数の市区町村にまたがっている場合にとても便利です。
設定した地域に広告を配信するだけでなく、対象から除外することもできます。
年齢ターゲティング
年齢ターゲティングでは、細かく年代を区切ってターゲティングすることができます。
設定できる年代区分は次のとおりです。
- 14歳以下
- 15~19歳
- 20~24歳
- 25~29歳
- 30~34歳
- 35~39歳
- 40~44歳
- 45~49歳
- 50~54歳
- 55~59歳
- 60~64歳
- 65歳以上
年代を絞り込めるだけでなく、10代への広告配信ができることも大きな特徴です。
性別ターゲティング
性別ターゲティングは、男女の性別を指定したターゲティングです。
初期設定ではすべての性別が選択された状態になっています。
OSターゲティング
OSターゲティングでは、Android OS・iOSの指定のほか、各OSのバージョンについても設定することができます。
詳細ターゲティング
詳細ターゲティングでグループ分けできるセグメントは次の3つです。
- 趣味・関心
- 行動
- 属性
趣味・関心のセグメントはスポーツやファッション、音楽など18種類のカテゴリーから選ぶことができます。
さらに、自動車のカテゴリーに関しては軽自動車やステーションワゴンなど、9種類の車種から選択可能です。
行動のセグメントはテレビ視聴頻度や携帯のキャリア、プレイしているゲームの種類などに分かれて15種類のカテゴリーがあります。
属性のセグメントのカテゴリーは、配偶者・子供・携帯キャリア・推定収入の4種類です。
例えば、ファミリー向けの旅行プランの宣伝の場合、「子供有り」のユーザーに広告を配信することが有効といえます。
詳細ターゲティングでさまざまな条件を設定することにより、効率の良いマーケティング戦略が可能になるでしょう。
オーディエンスターゲティングの種類
全部で8種類あるオーディエンスターゲティングのうち、LINE内での行動履歴やユーザー情報を利用したものは次の4種類です。
- ウェブトラフィックオーディエンス
- モバイルアプリオーディエンス
- 類似オーディエンス
- 動画視聴オーディエンス
オーディエンスの作成は、特定のサイトへのアクセスやアプリ内でのアクションをもとに行われます。
動画視聴オーディエンスでは、指定した動画の再生率を設定することも可能です。
企業が保有する顧客情報を活用したオーディエンスターゲティングは次の4種類になります。
- IDFA/AAIDアップロード
- 電話番号アップロード
- メールアドレスアップロード
- LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
オーディエンスターゲティングは、みなし属性のデータが含まれるデモグラフィックターゲティングよりも効果的なターゲティング方法といえます。
なぜなら、LINE内や企業のデータに基づいて広告を配信するターゲットを設定できるからです。
オーディエンスターゲティングを活用することにより、無駄のないマーケティング戦略が可能になります。
LINE広告の配信までの流れ
これまでLINE広告のターゲティング機能について詳しく解説してきました。
次に、LINE広告の配信までの流れを簡単に説明します。
まず、広告用のアカウント作成に必要なLINE Business IDを取得しましょう。
LINE Business IDはメールアドレスがあれば取得可能です。
広告のアカウントを作成したら、クレジットカード情報を登録します。
次に、配信する広告をアップロードして様々な配信設計を行い、LINEの審査を通過すれば広告が配信されるという流れです。
申し込みや支払いなど、全ての手続きをオンライン上で行われるので、手軽に始めることができます。
ただ、LINE広告には掲載できない業種や商材が存在します。
広告配信を申し込む前に、ガイドラインの内容をきちんと確認しておきましょう。
実際にLINE広告を活用する際に意識したいこと
実際にLINE広告を活用する際に意識したいことは、次の3つです。
- クロスターゲティング機能の活用
- 適切なKPIを設定する
- 広告配信面が指定できないことは要注意
それぞれ詳しく解説します。
クロスターゲティング機能の活用
ターゲティングの精度を高めるためには、クロスターゲティング機能の活用をおすすめします。
クロスターゲティング機能とは、公式アカウントやLINEポイントADで得られたデータを活用したターゲティング機能のことです。
つまり、LINE広告を配信するのであれば、LINE公式アカウントを作成しておくことは必須といえます。
公式アカウントの情報をLINE広告に活用することにより、ユーザーに対してより的確なアプローチが可能になるでしょう。
適切なKPIを設定する
LINE広告を活用する際、適切なKPI(重要業績評価指標)を設定しておくことも重要です。
期間を決めて、友だち登録の数や売上金額などの具体的な達成目標を決めておきましょう。
適切なKPIを設定することで、LINE広告をマーケティング戦略に活かすことができます。
広告配信面が指定できないことは要注意
LINE広告で気をつけなければならないことは、広告配信面が指定できないことです。
LINE広告の配信面は全部で11種類あります。
- Smart Channel
- LINE NEWS
- タイムライン
- LINEマンガ
- LINE BLOG
- LINEポイント
- LINEショッピング
- LINE広告ネットワーク
- LINEチラシ
- LINEクーポン
- ウォレット
LINE広告は先に紹介した配信メニューによって配信面が決まっています。
どの面に配信するかを選ぶことはできませんので注意しましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
LINE広告の将来性は?
現在、LINE広告の配信メニューや配信面は多様化しています。
宣伝目的にあわせて効果的な配信スタイルを選択できるLINE広告は、非常に将来性の高い宣伝活動といえるでしょう。
また、ターゲティング機能を活用することにより、さらに効率の良いマーケティング戦略を行うことが可能です。
LINE広告の重要性は、さらに高まることが予想されます。
広告運用で悩んだらプロに相談しよう
LINE広告の運用で悩んだら、Web広告のプロに相談することをおすすめします。
広告データ作成や配信設計・マーケティング施策など、LINE広告で成果を出すためには専門的な知識が必要です。
デジマクラスでは、Web広告についてのさまざまなご相談を受け付けています。
LINE広告で困ったことがあったら、Web広告のプロに相談してみましょう。
まとめ
LINE広告には様々なターゲティング機能があります。
主なターゲティング機能はデモグラフィックターゲティング・オーディエンスターゲティング・類似オーディエンスです。
ユーザーの属性や行動履歴からターゲットを絞り込むことによって、効果の高いマーケティング活動を行うことができます。
LINE広告を配信するには広告データの作成や配信設計・ターゲティング機能の活用など、多くの専門知識が必要です。
LINE広告の活用で悩んだときは、Web広告のプロのデジマクラスに相談することをおすすめします。