Web技術の発達により、近年では多くの企業や店舗が自社のウェブサイトを持つことが当たり前の状況になりました。
しかし、ウェブサイトを作成するにはプログラミングなどの専門知識が必要であり誰もができるものではありません。
また、サイトの作成を制作会社に依頼した場合でも大きなコストがかかってしまいます。
そんな悩みを解決できるのが、Googleマイビジネスのウェブサイト機能です。
今回はこのGoogleマイビジネスのウェブサイト機能が具体的にどんなサービスであるか解説していきます。
ウェブサイトの導入を検討しているがコスト面などで悩んでいる方などは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Googleマイビジネスでウェブサイトが作成できる
Googleマイビジネスのウェブサイト機能は2017年6月にGoogleが公開したウェブサイトを無料で作成できるツールです。
あらかじめテンプレートが用意されているので、プログラミングの知識がなくても直感的に操作して誰でも簡単に作成できます。
通常ウェブサイトを作る場合にはサーバー契約やドメインの取得などが必要です。
そういった準備をすることなく、Googleマイビジネス内の操作だけでページ公開まで完了する便利なツールといえるでしょう。
また、スマートフォンやタブレットなどの画面サイズに応じて最適な表示を行うレスボンシブデザインも自動で行われます。
これも通常であれば専門知識がなければ設定できないので非常に便利な機能です。
このように専門知識がなくても、自社サイトを短時間かつ無料で立ち上げることができます。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
Googleマイビジネスのウェブサイト機能の特徴
Googleマイビジネスのウェブサイト機能の特徴について解説していきます。
無料ドメイン
ウェブサイトを立ち上げるにはドメインと呼ばれる、インターネット上の住所となるものが必要です。
アドレスとも呼ばれるもので、ユーザーはこのドメインを目印にウェブサイトに訪れます。
通常であればドメインの取得には、ドメイン取得サービスで有償契約をして取得するのが一般的です。
Googleマイビジネスのウェブサイト機能では、ドメインの取得が無料で行えます。
また、サイトを公開するのにも通常レンタルサーバーと契約しなければならないのですが、これも無料で行えるのです。
作成されるドメインは「https://○○○○.business.site」の形式で、○○の部分は任意で設定できます。
社名や商品名なども選択できるので、ユーザーが検索しやすいドメイン名を工夫して作ることができるのです。
作成できるのは1ページのみ
作成できるのは1ページのみになっており、コンテンツごとに複数ページに分けるようなことはできません。
通常のウェブサイトであれば、トップページにサイトの概要を記載しそれぞれのコンテンツの詳細な内容を別ページで説明します。
Googleマイビジネスのウェブサイト機能では複数ページを作成できないので、すべての情報を1ページにまとめなければなりません。
そのため、それぞれのコンテンツの内容について多くの情報は伝えられないでしょう。
それでも、店舗の内観や外観の写真の掲載やマップの表示などもできるので簡易的な店舗サイトとしての機能は十分に備えています。
・ウェブサイトは1ページしか作れないのであまり多くの情報を伝えるのには向いていない
Googleマイビジネスのウェブサイトの表示項目
Googleマイビジネスのウェブサイトでは店名や連絡先などの基本情報の他にも店舗の写真、見積もり依頼のボタンなども表示できます。
どのようなコンテンツを配置するか任意に選択ができて、自社で必要なものを選び表示することが可能です。
サイトの構成としては以下の通りとなります。
- 会社名・店舗名
- 概要の見出し・本文
- メインボタン
- 写真
基本的には会社名・企業名、事業内容の説明、連絡先などを載せ、店舗であれば内観や外観の写真を並べる形式が一般的です。
このメインボタンの部分は用途に合わせて内容を選択し、訪問者のアクションを促すことができます。
メインボタンの内容は、例えば「今すぐ電話」を選択するとGoogleマイビジネスに登録している電話番号に発信されるのです。
「見積もりを依頼」を選択すると、顧客の名前・電話番号・メールアドレス・問い合わせ内容が管理者のメールアドレスに送信されます。
サイトを訪れる訪問者のアクションを想定した上で最適なボタンを設置することができるのです。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
ウェブサイトの作成方法
実際のウェブサイトの作成方法について解説していきます。
Googleマイビジネスにログイン
まずはGoogleマイビジネスに登録してログインする必要があります。
このサービスはGoogleマイビジネスと連動している機能であるため、登録を済ませなければ利用できません。
登録には会社名・店舗名や業種の選択、住所などの基本情報の入力が必要です。
また、ウェブサイトの情報とGoogleマイビジネスの設定は連動しているので変更が簡単に行えます。
営業時間などに変更があった場合にはGoogleマイビジネスの情報を変えるだけでウェブサイトに反映されるのです。
テーマ選択
次にウェブサイト全体の色などに関連するテーマを選択します。
テーマ色のタイルが選択できるので、好きな色のタイルを選択するとその色に合わせて文字色などが決定されるのです。
また、フォントも選んだテーマに合わせて設定されます。
自社のイメージに合わせた色使いやフォントを選択しましょう。
ウェブサイトの情報編集
ウェブサイトの情報編集では、ページに掲載する文字情報を編集していきます。
編集できるのは大きく分けて「ヘッドライン」「概要の見出し・本文」「メインボタン」の3箇所です。
ヘッドラインはページのタイトルになる文字で、主に会社名や店舗名を記入します。
概要の見出しでは、会社の概要を説明する箇所で詳しい業務内容を説明する箇所です。
メインボタンはCTAボタンとも呼ばれ、ボタンをクリックすることで訪問者がさまざまなアクションを起こすことができます。
例えば「今すぐ電話」を選択するとボタンクリックで電話がかけられるのです。
他にも「メッセージを送信」を使うと、管理者へSMSの形式でメッセージを送信することができます。
写真を選択
会社の一通りの概要の文字情報を入力したら、写真を選択します。
写真はタイトル部分に大きく表示されるヘッダー写真と、Googleの検索結果に表示できるプロフィール写真などが選択可能です。
写真を使って画像のイメージを伝えることで、訪れた人に実際の企業や店舗のイメージを湧きやすくさせる効果があります。
基本的にはシンプルな見た目のウェブサイトとなるので、見栄えの良い写真を配置することでサイトの印象も大きく変わるでしょう。
URLを設定・公開
最後にURLを設定しウェブサイトを公開します。
通常であれば、URLはドメイン取得サービスで有料で割り当てられますが、Googleマイビジネス経由では無料でURLを設定可能です。
また、URLは無料ながらも「https://○○○○.business.site」の形式で○○の部分は任意で設定できます。
会社名や商品名などを好きなようにつけることができるので、ユーザーが検索する時に探しやすくなるでしょう。
ウェブサイトの公開にもレンタルサーバーを使うことなく、すぐに公開できるのも大きなメリットの1つです。
Webサイト・LP制作の事例はこちら
Googleマイビジネスでウェブサイトを作成するメリット
Gogoleマイビジネスでウェブサイトを作成するメリットをご紹介しましょう。
誰でも簡単にウェブサイトが作成できる
通常ウェブサイトを作成して公開するためにはプログラミングなどの専門知識が求められます。
文字を表示させるのにもタグと呼ばれる規則に従って入力する必要があるので、知識を学ばなければ作成できないでしょう。
また、スマートフォンやタブレットの画面サイズに合わせて表示形式を変更するレスポンシブ対応も専門知識を使わなければなりません。
これらの知識を持ち合わせてなくても直感的な操作でウェブサイトを作成できるのは大きなメリットでしょう。
さらに、有料プランなどに加入する必要もなく無料で公開できるのも非常に魅力的なポイントです。
スマートフォンからも利用できる
ウェブサイトの設計は前述の通り、通常プログラミングの技術を使用するのでパソコンからしか操作できません。
しかし、Googleマイビジネスからのサイト作成であればスマートフォンからも作ることができます。
そのため、外出先などでも簡単に変更作業などが行えるのです。
複雑な操作を必要としないので、スマートフォンからでも簡単に設定できます。
Googleマイビジネスと連携可能
ウェブサイトはGoogleマイビジネスと連携することができます。
営業時間などを変更した場合では、Googleマイビジネスの情報を変えればそのままウェブサイトの情報も変更できるのです。
そのため、それぞれの情報の変更作業の手間が省けて変更漏れなどのミスも減らすことができるでしょう。
Googleマイビジネスでウェブサイトを作成するデメリット
いろいろとメリットもありますが、デメリットとなる部分も存在します。
Googleマイビジネスでウェブサイトを作成した場合のデメリットについて解説していきましょう。
デザインをカスタマイズできない
直感的な操作で簡単に設定することができますが、その反面決められたデザインをカスタマイズすることはできません。
タイトル文字の位置や写真の配置場所を変えることはできないのです。
そのため、同じGoogleマイビジネスで作られた他社のウェブサイトの見た目で差別化を行うことは難しいかもしれません。
コンテンツの詳細な内容を説明することなども難しいので、あくまでも企業情報の窓口のような位置づけとして使ったほうがよいでしょう。
SEO対策に向いていない
掲載できる情報が限られているため、SEO対策にはあまり向いていません。
地域情報を限定したローカルSEOでは強みを発揮しますが、検索範囲を広げた場合では上位表示は難しいでしょう。
実店舗を持ち直接顧客が店舗に訪れるような場合であればローカルSEO対策ができていれば一定の成果を挙げられます。
しかし、ネット販売などを視野に入れ全国的に展開する場合などでは独自ドメインで別にWebページを立ち上げたほうがよいでしょう。
アクセス解析が不可能
ウェブサイトではどれだけの訪問者が訪れたかなどページ情報を精査するアクセス解析が重要となります。
しかし、Googleマイビジネスで作成したウェブサイトではアクセス解析で使われる「Google Analytics」が設定できません。
そのため、訪問者の流入数や流入経路などの詳細な数値を計測することが難しくなっています。
ただし、Googleマイビジネスの機能である「インサイト」を利用すると検索クエリや検索方法などある程度把握が可能です。
基本的に掲載できる情報も限られているため、流入経路も通常のウェブサイトに比べれば多くはないでしょう。
ウェブサイトからの顧客流入の比重を高め効果を図りたい場合には、やはり独自ドメインのサイトを別で作る必要があります。
Googleマイビジネスのウェブサイトを活用するコツ
Googleマイビジネスを使ったウェブサイトの1番の利点は、誰でも簡単にウェブサイトを無料で作成できることでしょう。
通常ウェブサイトを作るにはHTML言語といったプログラミングの専門知識が必要となります。
そういった技術が自社にない場合は外注で作成を依頼しますが、簡単なサイトでも最低数万円~数十万円が相場です。
また、サイト内容を変更したい場合には再度依頼を行わなければならないので費用がかさんでしまうでしょう。
これらの費用を一切かけずに短時間でウェブサイトを作れるのは大きなメリットといえます。
他にもウェブサイトを無料で作れるアプリなどのサービスもありますが、SEO対策が弱く検索で上位表示されないことが難点です。
対して、Googleマイビジネスと連携しているウェブサイトではローカルSEOの中では強みを発揮できます。
企業情報に変更があった場合でも、Googleマイビジネスの情報を書き換えればウェブサイトに反映することができるのです。
・ローカルSEOであれば一定の効果を得られること
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Googleマイビジネスのウェブサイト機能を活用しよう
Googleマイビジネスのウェブサイト機能は、主に中小企業や個人営業の店舗などで大きな効果を発揮しています。
中小企業や個人経営の店舗では、大企業と違い大きな広告費をかけることが難しいでしょう。
Googleマイビジネスでウェブサイトを作成すると無料で自社ホームページを立ち上げることができるのです。
実際に導入した事例で、個人営業の飲食店ではGoogleマイビジネスのウェブサイトを導入し以前に比べ約6倍に売上が伸びました。
他にも酒造業者では導入することで、サイト訪問者のコメントなどを集めることができるようになり開発に役立てているそうです。
今まで自社のホームぺージを持っていないような企業にとっては、認知が広がる大きなきっかけとして活用されています。
Googleマイビジネスのウェブサイト機能の活用で困った時は
Googleマイビジネスのウェブサイトの機能は無料で利用できる便利な機能です。
しかし、初めてウェブサイトを作成する場合などでは戸惑うことも多いでしょう。
また、作成できたとしても効果を実感できず有料で別サイトを立ち上げるべきか悩むこともあると思います。
ウェブサイトの作成などで悩みがあれば、ぜひデジマクラスにご相談ください。
デジマクラスでは幅広い分野でのノウハウを豊富に持ち合わせているため、悩みに合わせた最適なプランをご提案できます。
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まとめ
Googleマイビジネスを使ったウェブサイト作成は無料で使える高機能なサービスです。
うまく活用できれば、コストをかけずに認知を広げられる効果的なメディアとして運用できるでしょう。
しかし、無料で使えるサービスであるため使用できるデザインが限られるなどの制限があります。
ウェブサイトから大きな効果を求める場合には、デジマクラスにご相談ください。
事業方針に合わせてウェブサイトの活用方法や効果的なサイト構成など、悩みに合わせたアドバイスをさせていただきます。