SEO対策においてキーワードの選定はまず取り組むべき課題であり、とても重要な役割を担っていることは周知の事実でしょう。
しかし、実際に選定しようとするとどのようなキーワードを選べばいいのか迷ってしまう場面も多いものです。
ここではSEO対策におけるキーワードの選び方を詳しく解説していきます。
選定の手順はもちろん、選定の際に知っておくべきことや困った際の対処法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
SEOキーワードの選び方を解説
SEOキーワードを選定しようとする場合には、明確な戦略性をもってキーワードを選ぶ必要があります。
しかし、何を基準に選べばいいか分からなければ、SEO対策として効果的な選定はできないでしょう。
そこで、この記事ではSEOキーワードの選定について、選ぶ手順やテーマの決め方などを詳しくご紹介します。
これらを参考にすることでSEO対策を効果的に行い、より上位表示されやすいコンテンツの作成を目指しましょう。
SEOキーワードの種類
SEOの基礎知識として、キーワードにはビッグキーワードとロングテールキーワードの2種類があることを覚えておきましょう。
この2つの特徴や違いをよく理解しておくことで、成果につながりやすいキーワードの選定が可能になります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ビッグキーワード
ビッグキーワードとは、検索ボリュームが大きいメジャーなキーワードのことを指します。
例えば「東京」や「パソコン」など、様々な角度から検索されやすいキーワードは自然と検索ボリュームが大きくなるものです。
これらは競合が多く上位表示の難易度が高いため、よほどの強いドメインでなければビッグキーワード1つで勝負するのは無謀といえます。
加えて、このような漠然としたキーワードではコンテンツのターゲットも絞りづらく、コンバージョン率も下がってしまうでしょう。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが小さくニッチなキーワードや、いくつかの単語を組み合わせたスモールキーワードのことです。
ロングテールキーワードは競合が少なく種類が多いため、多種多様なコンテンツが作成できるというメリットがあります。
また、ユーザーの検索意図が明確であるためターゲティングが容易になり、その結果コンバージョン率が高くなりやすいのです。
これらのロングテールキーワードで作成したコンテンツを増やしていくことで、将来的にビッグキーワードに対応することも可能になります。
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SEOキーワードを選ぶ手順
次に、SEOキーワードを選ぶ際の手順について見ていきましょう。
基本的には以下のような5つのステップで行うのがおすすめです。
- テーマを決める
- 候補を選出する
- キーワードを絞る
- 検索意図を考える
- 競合調査を行う
それぞれの手順においてどのようなことを考えながら進めればいいのか、詳しく解説していきます。
コンテンツのテーマを決める
数あるキーワードの中からどれをピックアップするか判断するには、コンテンツのテーマが決まっていなければなりません。
「ユーザーに有益な情報を提供する」「ユーザーの悩みを解決する」という視点で、ユーザーニーズからテーマを決めていきましょう。
テーマの設定方法にもいくつか種類があり、キーワード自体からテーマを絞っていく方法や目的からテーマを決める方法など様々です。
あるいは競合調査から自サイトの強みを探っていくこともできますし、将来性があるテーマかどうかも重要になってきます。
キーワード候補を選出する
ユーザーのニーズと自社の商品やサービスからコンテンツのテーマを導き出したら、次はそれに適合するキーワード候補を選出します。
大量のキーワードを洗い出すには人力では時間がかかりすぎるため、後述する便利なツールを利用するのがおすすめです。
後々絞り込みを行うので、ここではとにかく多数のキーワードを抽出して選択肢を広げておきましょう。
キーワードを絞る
大量のキーワードを抽出したらそれを分類し、優先順位をつけながらキーワードを絞る作業に入ります。
分類する際には「ビッグキーワードかロングテールキーワードか」「競合が多いか少ないか」にそれぞれ分けて考えましょう。
この中で一般的に考えて優先順位が最も高くなるのは、「ビッグキーワード」かつ「競合が少ない」という分類になります。
検索ボリュームが大きく競合が少なければ、それだけ多くの集客が見込めるからです。
逆に「ロングテールキーワード」かつ「競合が多い」という分類には一般的に考えて旨みがなく、優先順位は低くなるでしょう。
検索意図を考える
優先順位の高いキーワード群が明らかになったところで、もう一度ユーザー目線に立ち返ってみましょう。
ユーザーの検索意図には「情報収集型」や「取引型」などがあり、情報収集型は調べて答えが分かればそれで終わりという傾向が多いです。
それに比べ、取引型は値段や口コミを調べる段階で購入を検討している分コンバージョンにつながりやすいという特徴があります。
コンテンツの目的が集客やブランディングであれば情報収集型、購入や問い合わせであれば取引型のキーワードを取り入れましょう。
競合調査を行う
キーワードが決まってきたら、実際に検索エンジンでそのキーワードを検索し、1ページ目から競合となるページを調査していきます。
例えばリスティング広告が多い場合には、競合が多く上位表示が難しいキーワードであることがわかるでしょう。
同様に検索結果をよく調査・分析していくことで、どのようなページが評価されやすいのかを知ることができます。
調査は目視で行ってもいいですが、もし効率よく進めたい場合や分析を深掘りしたい場合は便利なツールなどを利用するのもいいでしょう。
SEOキーワードの選定手順
- ユーザーニーズからテーマを決める
- 多数のキーワード候補を抽出する
- 優先順位をつけて絞り込む
- 検索意図を考慮して組み立てる
- 実際の検索結果で競合調査を行う
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
コンテンツのテーマを決める方法
前項の中で述べた「コンテンツのテーマを決める」の部分について、どのように決めたらよいか分からない場合もあるでしょう。
ユーザーのニーズを考えて決めるとはいっても、ユーザーのニーズも千差万別です。
コンテンツのテーマの決め方について、具体的に確認していきましょう。
サイトのコンセプトに合わせる
まずはサイトのコンセプトに合わせてテーマを決める方法があります。
サイトのコンセプトに沿ったコンテンツであれば、ページを訪れたユーザーが他のページも見てくれる可能性が高くなるためです。
ユーザーの離脱率が下がることで、サイトの評価を高めることにもつながります。
いくら集客力が高そうなキーワードでも、サイトのコンセプトに大きく外れるコンテンツは避けた方がよいでしょう。
ユーザーの悩みを解決する
すでに述べた通り、コンテンツを作成する上では「ユーザーの悩みを解決する」という視点は無視できません。
より多くのユーザーに価値のある情報を提供することで、コンテンツの評価が高まる仕組みになっているからです。
そのためにはサイトのターゲットとなるペルソナをよく理解し、どのような悩みを持ち、どんな情報を求めているかを深く分析しましょう。
特定の商品やサービスを紹介する
コンテンツの目的が商品やサービスの販売・問い合わせなどのコンバージョンであるという場合もあるでしょう。
自サイトのLPを新たに作成する場合やキャンペーン用ページなどの場合は、ユーザーに行動喚起することがコンテンツの主目的となります。
この場合には前述した「取引型」のキーワードが適しています。
コンテンツのテーマの決め方
- サイトのコンセプトに沿ったものにする
- ペルソナの悩みと要求を想定する
- 商品やサービスのコンバージョンにつなげる
コンテンツ作成はキーワード選定がカギを握る
ニーズのない情報をいくら盛り込んだところで、ユーザーにとって価値のあるコンテンツとはいえません。
逆にどんなにユーザーにとって有益な情報を提供するページであっても、読んでもらえなければその価値は半減してしまいます。
多くの人の目に止まり、価値のある情報を提供するためには、適切なキーワードを選定して検索しやすくする対策が不可欠です。
作成したコンテンツが価値のあるものになるかどうかは、キーワードの選定がカギを握るといっても過言ではありません。
SEOキーワードの入れ方
せっかくSEOキーワードを使ってコンテンツを作成しても、その入れ方次第では十分な効果が得られません。
SEOキーワードを入れる際は、以下の4か所にキーワードを使用しましょう。
- タイトル
- メタディスクリプション
- 見出し(h1・h2・h3)
- 本文
特に<h1>タグ内にキーワードを盛り込むことで、Googleがどんな内容についてのコンテンツかを判別することが可能になります。
それ以外の部分に入れる場合もユーザーの目線を意識し、記事に興味を持ってもらえるような書き方を心がけましょう。
SEOキーワード選定に便利なツール
前述した通り、キーワードの選定を全て人の目でやろうとすると多くの時間と労力がかかってしまいかねません。
そこで、SEOキーワードの選定に役立つ便利なツールをご紹介します。
無料でも有料でも様々なツールがありますが、ここでは主に無料のツールについて見ていきましょう。
Googleキーワードプランナー
無料ツールとして最も代表的なものは、Google広告のキーワードプランナーです。
Google公式のツールであり、検索ボリュームやキーワードの候補・競合性について情報を得ることができます。
またキーワードをCSVファイルとしてダウンロードすることも可能で、キーワードリストを作成する際にも役に立つでしょう。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは関連キーワードの抽出に役立つ無料ツールです。
素早くキーワードを抽出できるため、時間や労力を大幅に短縮することができます。
キーワードについてのQ&Aを調べられるためニーズの調査にも役立ち、高い情報網羅率が特徴です。
1日20回まではユーザー登録なしで利用できますが、ユーザー登録をする場合も無料のため、登録しておいて損はないでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
SEOキーワードで知っておくべきこと
SEOキーワードの扱い方には知っておくべき点もあります。
Googleのアルゴリズムによって見分けられるため、人の目で見たときとは勝手が違う点に注意しなければなりません。
特に「キーワードの重複」には注意が必要です。詳しく見てみましょう。
キーワードの重複は避けよう
サイトのコンセプトに沿ったコンテンツの作成を心がけていると、どうしても内容が似通ってくることもあるでしょう。
重複したキーワードを使用してしまうとGoogleに「重複したページ」とみなされ、ユーザーの不利益になると判断されてしまいます。
運営者としては全く別の意図をもって作成したコンテンツであっても、重複している=存在価値がないと判断されるのは避けたいものです。
そこで、キーワードが複数のコンテンツで重複しないよう十分注意する必要があります。
ロングテールキーワードを狙おう
サイトとしての統一感を考えれば、ビッグキーワードを使用するとどうしても複数のコンテンツで重複してしまうことになります。
そこで対策として、できるだけロングテールキーワードを狙ってコンテンツを作成するようにしましょう。
ロングテールキーワードなら狙いがかなり絞られるため、1つのキーワードにつき1つのコンテンツに収めることが可能になります。
ロングテールキーワードを活用し、良質なコンテンツであることをGoogleに示すよう心がけましょう。
SEOキーワードの選定に困った時は?
SEOキーワードの選定には様々な視点を考慮した対策が必要となります。
もしキーワードの選定に困った場合は、プロのマーケティングコンサルタントに相談しましょう。
専門知識を持ったコンサルタントが適切な手順や分析により、目的に沿ったキーワードの選定をサポートしてくれます。
変化の早いデジタルマーケティング分野で効率的に成果を上げるためにも、プロの力を上手に活用しましょう。
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まとめ
SEO対策として、SEOキーワードの選定はコンテンツ作成のカギを握る重要なポイントです。
SEOキーワード選定の知識があれば、同じ内容であってもGoogleから見たコンテンツの価値をより高めることができます。
せっかくのコンテンツを無駄にしないためにも、SEOキーワードの選定についての知識をしっかりと身につけておきましょう。