様々な事情から、日本を飛び出して海外で働きたいというケースもあるでしょう。

マーケティング分野でも、海外でWebマーケターとして働きたいが、情報が少なく困っているという人もいるようです。

ここではWebマーケターとして海外で働くために必要なことについて解説していきます。

海外で働く場合に求められるものや年収・注意点などもあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Webマーケターとして海外で働くために必要なことを解説

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日本でのWebマーケターとしての経験や実績を活かし、海外で働きたいと考える人もいるでしょう。

海外でWebマーケターとして働くためには、どのようなスキルが求められ、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

この記事ではWebマーケターとして海外で働く際に必要になることについて詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧になり、Webマーケターとしてのキャリアパスを考える上で参考になさってください。

Webマーケターの主な業務内容

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まずはWebマーケターという仕事の内容について確認していきましょう。

Webマーケターの業務内容には以下のようなものが含まれています。

  • SEO対策・マーケティング調査
  • 広告の出稿・編集・最適化
  • キャンペーンのマネジメント
  • A/BテストやCV向上施策

それぞれについて具体的な仕事内容を見ていきましょう。

SEO対策・マーケティング調査

Webマーケティングの施策といえばまず挙げられるのがSEO対策でしょう。

自社のWebサイトを検索エンジンに最適化することで集客率を上げ、ブランディングやコンバージョンにつなげるためには必須の作業です。

マーケティング調査では、データの収集方法や分析方法などについての正しい知識をもとに、必要な情報を集めていきます。

この調査をもとに施策の方向性が決まることもあり、Webマーケターがその重要な役割を担っているといえるでしょう。

広告の出稿・編集・最適化

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Web上やSNSにおける広告の出稿・編集・最適化もWebマーケターの仕事です。

それぞれのメディアの特徴の違いやユーザー層などをよく把握したうえで効果的な広告を出稿する必要があります。

Web上の広告では運用型広告も多く、月ごとの予算や費用対効果などによってその運用方法も最適化していかなければなりません。

Webマーケターにはこのような広告についての幅広い知識も必要とされます。

キャンペーンのマネジメント

Webマーケティングにおいては、個別の施策だけでなく複数のマーケティング施策を統合的に管理していく必要があります。

そういった複数の施策を運営・管理していくキャンペーンのマネジメントもWebマーケターの仕事です。

目的を達成するためにどんな施策を実施すればよいかを検討し、それぞれの施策のタイミングや詳細を決めていきます。

実施後はその結果を都度把握しながら、どの施策が効果的だったのかを分析し、その効果を検証していくことも重要な仕事です。

A/BテストやCV向上施策

SEO対策をして集客力を上げたコンテンツに対して、A/Bテストなどを実施しながらCV率を向上させるのもWebマーケターの役割です。

LPO対策とも呼ばれ、せっかくLPを訪れたユーザーが途中離脱しないように、ユーザー目線に立って様々な改善を施していきます。

CV率を向上させることによって、商品やサービスの購入に直接つながる場合もあり、Web上の営業担当者ともいえるでしょう。

 

ワンポイント
Webマーケターの業務内容はSEO対策や広告の出稿・キャンペーンのマネジメント・LPO対策など多岐にわたります。

Webマーケターとして海外で求められるもの

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Webマーケターとして海外で働くために求められるものは、日本とは異なるのでしょうか。

海外で働くためには、当然ビジネスレベルの英語力が必要となります。

また、日本と違ってマーケティングに関連した学位が求められることも特徴的です。

さらに即戦力として実務経験が重視される部分も、日本の求人とは若干異なる部分があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ビジネスレベルの英語力

海外で働きたいと考えるのであれば、まずは仕事上のやりとりがスムーズにできるレベルの英語力が必須といえます。

ネイティブレベルである必要はありませんが、顧客企業とのミーティングなどでマーケティング戦略を英語で説明できなければなりません。

自分が話せるだけでなく、取引先や上司など相手の話をよく聞いて理解するリスニング能力も特に重要になります。

もちろんマーケティング用語だけではなく、基本的な会話やビジネス用語の他、取り扱う商材についての英語力も求められるでしょう。

マーケティング関連の学位

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日本では単に「大卒以上」とされる場合もありますが、海外の場合にはマーケティング関連の学位を取得していることが求められます。

海外の場合には大学での専攻は職務に通じるものであるという風潮があるためでしょう。

マーケティングの学位を持っていない人は、ビジネススクールなどでMBAを取得することで専門知識を習得することができます。

小さな企業であれば学位を求められないこともあるため、どうしても学位の取得が難しいようであれば検討してみるとよいでしょう。

マーケティングの実務経験

日本では実務経験がなくてもポテンシャル採用という場合もありますが、海外の場合は全て即戦力採用です。

そのため、実務経験がなければ採用されるのは難しいと考えた方がよいでしょう。

とはいえ、未経験から実務経験を身につけられる職場を探すのはなかなか難しい面もあります。

未経験でも雇ってくれそうな小さな企業を探してみたり、あるいは転職エージェントに相談したりして実務経験を積める場を探しましょう。

 

ワンポイント
Webマーケターとして海外で働くためには、ビジネスレベルの英語力・マーケティング関連の学位・実務経験が求められます。

海外で働く場合と日本で働く場合の違い

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国が違えば様々な環境が違うことは想像に難くないでしょう。

海外で働く場合と日本で働く場合で、どのような違いがあるのかも簡単にご紹介します。

日常で使用する言語はもちろんのこと、宗教や文化・就労ビザなどの各種手続きについても日本とは異なるため注意が必要です。

日常の言語が異なる

海外で働く場合には、当然日常の言語が異なります。

単に言葉が違うという以上に、会話で重点を置くポイントや使われているボキャブラリーなど、意外にも多くの壁を感じるものです。

特に日常で使用される言い回しなどは教科書通りの表現でないことも多いため、慣れていないと業務にも支障をきたすでしょう。

大量のキーワードやデータを扱う立場のWebマーケターとしては、日常的な言語にもしっかりと気を配って習得しておく必要があります。

宗教や文化が異なる

住む場所が変われば現地での宗教や文化も異なります。

それにより考え方やふるまい方も異なり、それを理解できていないと無意識に失礼な態度をとってしまいかねません。

Webマーケターは仕事で顔を合わせる相手だけでなく、ペルソナとなるユーザーの感じ方や考え方も汲み取る必要があります。

仕事で成果を上げるうえでも、宗教や文化についての理解は必須といえるでしょう。

就労ビザや各種手続きが必要

海外で働くためには、就労ビザを始め、海外転出届の提出などの各種手続きが必要です。

就労ビザについては雇用する企業側が申請するのが通常ですが、国によって条件などが異なるためよく確認しておく必要があります。

また海外に1年以上滞在する場合は必ず海外転出届を出し、国民健康保険や住民税・国民年金などの支払い義務を停止しておきましょう。

これらの手続きは国内での就業には不要でなじみがないため、うっかり忘れてしまわないように注意が必要です。

 

ワンポイント
海外で働く場合には、言語や文化・各種手続きなどの違いがあります。

Webマーケターとして日本で働く場合の年収

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Webマーケターの年収についても詳しく見ていきましょう。

Webマーケターとして日本で働く場合の平均年収は500万円台前半といわれており、日本の平均年収から見ると少し高めといえます。

もちろん職種や企業によっても幅があり、またフリーランスで働く場合でも異なってくるでしょう。

また、Webマーケターとしての知識を活用して副業で稼ぐ人も多く、努力次第ではより高みを目指すことも可能です。

Webマーケターとして海外で働く場合の年収

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Webマーケターとして海外で働く場合の年収は、もちろん国によって違いはありますが、アメリカの場合は約67,000ドル前後です。

日本円にすると700万円台前半といったところでしょうか。日本と比較すると高いことが分かるでしょう。

前述の通り、海外ではマーケティング分野の専門知識を必要とされており、高いレベルでの成果を求められます。

その分しっかりと業績を上げることで報酬アップにつながりやすいといえるでしょう。

Webマーケターとして海外で働く場合の注意点

男性

いざ働き出してから困らないように、事前に注意点について確認しておきましょう。

まずは求人情報をしっかりと読み、求められるスキルを正確に把握することが重要です。

また、英語が分からない場合は早急に対策を取りましょう。

そしていざ困ったという時に相談できる人脈を作っておくことも忘れてはいけません。

順に詳しくご説明します。

求められているスキルを正確に把握する

仕事に求められるスキルを正確に把握し、自分がそのスキルを身につけているかどうかよく吟味しておきましょう。

実力がないのに採用だけもらっても、実際に働き出してから困るのは自分です。

企業が求める即戦力として貢献できるのかどうか、求人情報だけで分かりづらい場合は直接質問するなどして正確に把握しましょう。

自分が持っているスキルやこれまでの経験をまとめたポートフォリオなどを作成しておくことでも、誤解や行き違いを減らすことができます。

英語がわからない場合は対策を早急にとる

女性

これから海外で働こうと考えているのに英語力に不安があるという場合は、早急に対策を取りましょう。

例えばTOEICの点数は十分にあるが、自分の考えを説明したり交渉したりする力がないというケースを多く耳にします。

海外で働くには英語を読む・聞く力ももちろん必要ですが、それ以上に話す・書く力がなくてはなりません。

英会話スクールなどで自ら英語で発信する力をしっかりと身につけておきましょう。

困った時に相談できる人脈を作っておく

住み慣れた日本ではなく海外で生活するにあたり、いざという時に頼れる人の選択肢もぐっと減ってしまいます。

現地ですぐに連絡がつく友人や、何かと相談しやすい立場の人を見つけ、信頼関係を築いておきましょう。

海外での生活を心豊かなものにするためにも人付き合いは欠かせません。

自分が困ったときだけ一方的に頼るのではなく、普段から人のために力を貸し、助けてもらいやすい関係を作っておくことが重要です。

 

ワンポイント
海外で働く場合には求められるスキルを正確に把握し、英語力を早急に身につけ、頼れる人脈を作っておきましょう。

Webマーケターとしてのキャリアパス

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Webマーケターとして海外で働くことで、以下のようなキャリアパスが考えられます。

  • 1つの企業で昇進・キャリアアップする
  • 別の企業に転職する
  • 独立してフリーランスとして働く

1つの企業で昇進・キャリアアップする場合は、その企業内でどのように成果を上げれば昇進につながるかを良く把握しておきましょう。

別の企業に転職する場合は、例えば経験を活かして別の業種のWebマーケターとして転職するというケースもあります。

独立する場合はWebマーケターの他にもコンサルタントやブログの運営などで収入を得るパターンもあるでしょう。

海外で働くWebマーケターに転職するには?

握手をするビジネスマン

海外でWebマーケターとして働くためには、応募先企業の選定から国ごとのビザの発行方法など、様々な知識が必要となります。

全ての作業を1人でこなすのは大変ですし、手続きに不備などがあれば思い通りに働けなくなってしまうこともあるでしょう。

慣れない海外でWebマーケターの転職を考えるのであれば、海外向けの転職エージェントを活用するのがおすすめです。

応募先の選定や現地企業との折衝などもしっかりとサポートしてくれるため、海外への転職がより成功しやすくなるでしょう。

まとめ

ビジネスマン

Webマーケターとして海外で働くために必要なことを説明してきました。

海外で働くためには、日本で働くのとは異なる手続きやスキルなどが必要となります。

また生活の上でも、異なる言語や文化への配慮も重要なポイントです。

企業から求められていることや注意点などをしっかりと把握し、プロの力も借りつつ、海外での転職を無事に成功させましょう。