LINEの利用者数は、日本のSNSの中で最も多いといわれています。
LINEはメッセージのやりとりや電話まで無料でできてしまい、私たちの生活に欠かせないツールともいえるでしょう。
たくさんのユーザーが使用していることからLINEのCPF(友達追加広告)に注目する企業が増えているのです。
この記事では、LINEのCPF(友だち追加広告)の機能・メリットだけでなくCPFの費用やLINE広告CPFの活用事例や注意点も解説します。
目次
LINE広告 CPFの概要
LINE広告のCPFとはどのようなものであるのか、詳しく掘り下げていきます。
LINE広告の概要をおさらい
普段LINEを使用する際に、よく見かける広告。
LINE広告は、LINE関連のサービスにスポットを当てた、運用型広告配信プラットフォームのことを表します。
行動データなどを活用したターゲティングを活かし、効率的な広告配信を少額でスタートできるのが特長です。
CPFの意味と機能
CPFとは、Cost Per Friendの略で、友だち追加がされることに広告費を支払う仕組みのことを指します。
新規のファンやを獲得するためには、できるだけ多くの友だち追加をしてもらうことが重要です。
LINEは他のSNSとは違い、ユーザーが閲覧できるコメント開示もありません。
否定的なコメントでユーザーが逃げる心配もないのが魅力で、企業が伝えたい情報をダイレクトに伝えられるのがポイントです。
実際の友達から連絡を受け取るような感覚で情報を受け取ることができます。
またLINEは老若男女問わず、多くのユーザーが使用しているツールというのはお伝えしてきました。
X(旧Twitter)やFacebookなど他のSNSではアプローチできなかった層にまで仕掛けることが可能です。
LINEでのさまざまなサービス上で、公式アカウントを促す広告を自然な流れで配信できます。
CPFの配信面
LINE広告はLINE内で使用するサービスのさまざまな場所で配信されています。
LINE広告が配信されるのは、LINEで利用頻度の多い『トークリスト』や『タイムライン』だけではありません。
LINE提供のサービス『LINEマンガ』や『LINE NEWS』も同様です。
LINEマーケティングの事例はこちら
LINE広告 CPFを導入するメリット
LINE広告 CPFを導入するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく解説していきます。
配信面が自然で導線もスムーズ
LINE広告の特長は、各種サービスを利用する際に自然な流れで配信される点です。
ユーザーにとっては、サービスを利用するついでに興味関心をもつことになるので、インターネット広告でよくある煩わしさがありません。
またタップするだけで、簡単に友だち追加ができるというスムーズな流れもポイントです。
ロイヤリティの高いユーザーに訴求できる
今までは友だち追加+スタンプダウンロードを促すキャンペーンが多くみられていました。
期間限定で無料で使用できるため、多くのユーザーがスタンプ欲しさに友だち追加をし、ダウンロードします。
しかし、それではスタンプダウンロード後にブロックをするというユーザーが急増し継続利用には繋がりませんでした。
スタンプが欲しいという理由だけで、友だち追加をしているため配信される情報は煩わしさしかありません。
CPFでは、友だち追加をしたいとユーザーに思わせ、ダウンロードに繋げることができます。
ロイヤリティの高いユーザーを増やすことが可能です。
例えば、綺麗になりたい、スキンケアの方法など美容関係の情報を得たいとします。
「役に立つ美容情報を配信します」とアピールをし、友だち登録を促しておけばユーザーは情報を得るために長期利用をするのです。
長期的に友だちでいることに成功すれば、個人的にさまざまなアプローチや宣伝をすることが可能になります。
広告画像を容易に制作できる
広告のイメージを担っているといっても過言ではない画像ですが、この画像が簡単に制作できるのもLINE広告 CPFを導入するメリットです。
イメージメーカーという機能を使えば、CPF用の広告画像も簡単につくれます。
画像の制作というとクリエイティブなセンスが求められ、頭を悩ませる人も多い作業です。
イメージメーカーを利用すれば、テンプレートに合わせた画像を簡単に制作が可能になります。
ターゲティング機能を活用できる
ターゲティング機能は、ユーザーの情報を細かく設定し、分けて配信できる機能です。
設定できるのは、ユーザーが現在住んでいる地域・性別・年齢・OS・趣味や興味のあるカテゴリなど。
多くのユーザーが利用しているLINEだからこそ、それぞれのユーザーが求めている情報を分析してアプローチが必要になります。
配信したいターゲットを細かく設定し、絞り込んでアプローチをかけることで、効率よく宣伝ができるという訳です。
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LINE広告 CPFの単価・費用
掲載される広告はオークションで決定されます。
効果を存分に発揮するには、入札単価の設定が重要です。
主にかかる費用は以下のようになります。
- 自動入札:友だち追加1件につき最低75円、最低日予算1日につき75円
- 手動入札:友だち追加1件につき最低50円、最低日予算1日につき1円
最低価格は低いですが、あまり低く設定しすぎると配信されない場合があるので注意が必要です。
LINE広告 CPFの活用事例
LINE広告 CPFを活用して成功している企業は数多く存在しているのをご存じでしょうか。
活用事例をご紹介します。
事例①:熊本ラーメン 黒亭
熊本県に4店舗を構えるラーメン店『黒亭』もLINE広告 CPFを活用しています。
店舗とECショップにそれぞれのLINE公式アカウントを作成しました。
力を入れているのは、週末に利用数を増やすための活動です。
『黒亭 ゆめタウン光の森店』で、利用できるクーポンやお知らせを毎週金曜日の午前に配信しています。
2019年には、ユーザーの誕生月に年齢の数の餃子をプレゼントする友だち限定クーポンを配布する企画を実施しました。
1か月で最高1,500個のオーダーが入り話題を呼んだのです。
またECショップ専用アカウントはメールマガジンと合わせて、毎週土曜日の午前に配信も。
『黒亭』ECショップ専用アカウントは、友だち数が少ないのが悩みでした。
ラーメンやサイドメニューを自宅でも味わえるように、リッチメニューを利用して、各コンテンツへ誘導することに成功しています。
結果LINE広告出稿を月2~3万円の予算で続けていくと友だち数は約7倍に増加したのです。
事例②:株式会社新出光
創業100周年も間近である、老舗石油会社の株式会社新出光についてご紹介します。
若年層で車所持者や全国のガソリンスタンド数の減少で、利用者数が伸びないことが悩みでした。
そこでLINEアカウントと会員情報の連結強化したLINE友だち『イデ友』を開設。
ロイヤリティの高いユーザーや来店者を増やしたいという目標を設定しました。
このようなユーザーに登録をしてもらうにはどのようにすればいいか試行錯誤を重ねます。
2019年にLINE広告を通じて、新たな友だち登録者数増加に向けたキャンペーンを実施しました。
プロ野球チケットが当たるキャンペーンや、地元が主催した花火大会の有料観戦席チケットが当たるキャンペーンを実施。
プロ野球チケットの当選者には、直接店舗へ取りに来てもらうように工夫しました。
店舗のスタッフともコミュニケーションをとることで、親近感を持たせファンの確保に繋がったのです。
その結果、10倍もの登録者数を増やすことに成功しました。
工夫次第でお客様を喜ばせることができ、ユーザーを増やすことにも繋がるのです。
LINE広告 CPF出稿方法
LINE広告 CPFを出稿するには、どのような手順が必要であるか簡単に説明していきます。
LINE広告 CPFは、LINE広告やLINE公式アカウントの管理画面から出稿可能です。
キャンペーンの設定
広告配信をするために、まずキャンペーンの設定を行います。
- 基本情報設定:キャンペーン名を記載とステータスを変更
- 掲載期間設定:継続的に配信または日時設定が可能
- 任意設定:キャンペーンの上限予算、予算の最適化の有無の変更
広告グループの設定
ターゲットについての細かい設定や、入札や予算の設定ができます。
- 基本情報設定:キャンペーンの選択・広告グループ名設定、ステータスを変更
- ターゲット設定:国や地域など配信したいターゲットの設定が可能
- 広告フォーマット設定:インストリーム動画の配信希望のチェック
- 広告の配信設定:自動配信または配信先を指定することも可能
- 最適化と入札設定:入札単価の設定方法を変更
- 予算設定:1円以上の予算を入力
広告の設定
最後に広告を作成していきます。
- 基本情報設定:キャンペーン・広告グループ・広告名を入力しステータスを変更
- 広告フォーマット設定:CPFの場合は画像を選択しアップロード
- 広告設定:タイトルやデイスクリプションを入力
このように、簡単な流れで設定をし、出力することが可能な点も注目されています。
LINE広告 CPF導入時のポイント
LINE広告 CPFを導入する際はどのような点を意識すればよいのでしょうか。ポイントをまとめましたので、詳しくみていきます。
友だち数を随時確認
LINE広告 CPFをいざ導入しても、思い通りにいかないことがほとんどです。
想定したペースもより早く目標数に達することもあれば、なかなか目標到達には届かないケースもあります。
友だちが追加されるたびに課金をされるため、随時確認し臨機応変に対策を練ることが必要です。
株式会社JR小倉シティから学ぶ調整力
株式会社小倉シティは、北九州市小倉駅付近にある商業施設アミュプラザ小倉を運営しています。
紙媒体の集客に苦戦したことをきっかけに、LINE公式アカウント導入に力を入れることを決めたのです。
2018年の11月~12月の間で合計13日ほどの期間で、LINE広告 CPFを活用しました。
可愛いパンのイラストを使用した画像を広告クリエイティブとして使用。
アミュプラザ小倉LINE@お友達追加したユーザーには店内の人気パンが抽選でもらえるクーポンも用意しました。
その結果13日の期間の中で、2回に分けて対応する予定が想定よりも早く配信を止めることにしたのです。
配信回数を調整したおかげで、獲得単価を約180円に抑えることに成功。
目標としていた友だち数2万人にも到達し、1650人の友だちを増加させることに成功しました。
お客様の心を掴むキャンペーンを企画し、見事な調整力で効率よく友だちを獲得した成功例です。
LINE広告 CPFの注意点
LINE広告 CPFを活用していくうえで、特に気を付けておきたい注意点を説明していきます。
友達登録済みのユーザーにも広告は表示される
残念ながら、LINE広告 CPFは友だち登録済みのユーザーにも表示されてしまいます。
登録済みのユーザーにクリックされた場合でも、料金がかかることはありません。
認証済みアカウントでのみ配信可能
LINEのアカウントには、『認証済みアカウント』と『未認証アカウント』が存在します。
審査で合格した認証済みアカウントのみ、広告配信を認められているのです。
未認証のアカウントで配信したことが発覚した場合は、強制的にアカウントを止められてしまう場合もあります。
入札のこまめな調整が必要
LINE広告は、実際どの広告を使用するかはオークションによって決められることはお伝えしてきました。
効率的に効果を得るためには、予算や目標の友だち獲得数に合わせて、入札価格をうまく調整することが必要です。
最初は高めに設定して少し様子を見るなどし、負担にならない程度に調整していくことをおすすめします。
友だち獲得後の戦略も重要
友だち獲得に成功しても、ブロックされてしまっては意味がありません。
友だち追加後もいかにユーザーを楽しませる工夫ができるか、ユーザーの悩みやニーズに沿った価値のある情報を発信できるかが鍵です。
細かく戦略を立てることが重要になってきます。
上手くいっている会社の成功事例をリサーチし、分析してみること必要かもしれません。
LINE広告のCPFで悩んだらプロに相談しよう
日本でユーザー数が多いLINE。
LINE広告 CPFをどう活かすかによって、結果も大きく左右されてきます。
コストを抑えるために自社で解決するのも素敵なことですが、もし行き詰っているのに解決しないままにしては、意味がありません。
どのように進めたらよいかわからないとお悩みの方は、プロに相談してみるのも1つの方法です。
デジマクラスはSNSマーケティングのご相談も得意です。
専門知識が豊富なコンサルタントが揃っていますので、的確なアドバイスでお力になります。
どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。
LINEマーケティングの事例はこちら
まとめ
LINEのCPF(友だち追加広告)について、ご紹介してきました。
LINEは現代で1番使われているツールです。
LINEのCPF(友だち追加広告)を上手く活用できれば、集客が見込めます。
さまざまな工夫をして成功している企業は多くありますので、活用事例も参考にして戦略を立てていきましょう。