広告に多くの費用をかけている企業はたくさんあります。
効果的な広告を運用するためにも、どの広告を導入するか迷っている企業もあるでしょう。
最近では、スマホの普及に伴いWeb広告を活用する企業が増えています。
RSA広告もその1つです。
ここではRSA広告を活用するメリットについて解説していきます。
効果的に運用するポイントや注意点についても解説していくので、参考にしてください。
目次
RSA広告の特徴
まずは、RSA広告の特徴について理解しておきましょう。
RSA広告の特徴のついて解説していきます。
Google広告の「レスポンシブ検索広告」
RSA広告はGoogleが提供している検索広告の1つです。
Responsive Search Adsの略であり、訳すとレスポンシブ検索広告となります。
ユーザーが検索した内容に関連して広告内容が表示される仕組みです。
リスティング広告の1種であるレスポンシブ検索広告ですが、複数の見出しなどを入稿できることが大きな特徴になります。
複数入稿できることで、ユーザーが検索した結果との関連性の一致率が高まり、高いコンバージョン率(成果率)を見込めることができるのです。
見出しや説明文を自動で組み合わせる
RSA広告の最大の特徴といえるのが、複数の見出しと説明文を登録でき自動で組み合わせてくれることです。
見出しは、3種類から15種類、30文字以内まで登録することができます。
説明文は、90文字以内の2種類から4種類まで登録することが可能です。
似ている広告の種類に、Googleが提供している拡張テキスト広告があります。
拡張テキスト広告も見出しと説明文を登録する方法です。
拡張テキスト広告の場合は、組み合わせを何個か作成しABテストを用いてどの組み合わせが良いのか判断していきます。
この作業には、手間や時間がかかってしまうことがデメリットでもありました。
RSA広告は、最適な組み合わせを自動で行ってくれるのです。
テストを行う手間も省けるので、時間を節約でき業務効率が上がるでしょう。
RSA広告の基本設定方法
RSA広告の設定方法について解説していきます。
まずGoogle広告を開いてください。
ホーム画面の「広告と広告表示のオプション」をクリックします。
クリックすると「レスポンシブ検索広告」が表示されるので選択しましょう。
選択すると「広告グループ選択」の画面に切り替わります。
詳細画面に移動すると「見出し」や「説明文」を入力する画面になるので内容を入力してください。
詳細画面では下記のような内容を設定していきます。
- 最終ページURL
- 見出し
- 説明文
最終ページURLは、ユーザーが広告をクリックした際に表示されるページのURLです。
インターネット広告の事例はこちら
RSA広告を活用するメリット
導入を考えているのであれば、メリットなど気になるところだと思います。
RSA広告を活用するメリットについてみていきましょう。
デバイスに合わせた広告文を作成
メリットとして、デバイスに合わせた広告文を作成できることです。
以前はパソコンがインターネットを閲覧する場合主流でしたが、現在ではスマホやタブレットなどさまざまなデバイスが増えています。
デバイスによって画面の大きさが変わってくるので、そのデバイスごとのページを作ることが必要です。
ユーザーが活用するデバイスが増えたので、企業はそのデバイスに合わせた広告を運用しなくてはいけません。
RSA広告はレスポンシブデザインに対応しているので、デバイスに合わせて自動調整してくれるのです。
ユーザーはページを閲覧した際にデバイスに合わせたレイアウトとなっているのでストレスなく閲覧できるでしょう。
逃していたターゲットにもアプローチできる
RSA広告は、登録した見出しや説明文から最適な広告文を自動で表示してくれることをお伝えしました。
ユーザーが検索している内容と関連性が高い状態で広告が表示されるのでコンバージョンに繋がりやすいです。
そして逃していたターゲットにもアプローチすることが可能になります。
自社で分析しテストを行い最適な広告文の内容で打ち出しても、全てのターゲットに必ずアプローチできるわけではありません。
高いコンバージョン率には繋がりますが、自動で最適な広告文になることで今まで訴求できなかったユーザーにもアプローチできるのです。
自動で作成し最適な状態で広告を表示してくれるので、効率よくアプローチができるようになるでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
RSA広告のデメリットは?
RSA広告のメリットについてお伝えしましたが、デメリットについても理解しておくことが必要です。
デメリットについて解説していきます。
組み合わせ別の成果測定ができない
RSA広告は、組み合わせ別の成果測定ができないことがデメリットです。
広告を出稿する際には、効果的な組み合わせを分析しテストしてコンバージョンに繋がるようにしていくことが主流になります。
効果的な組み合わせを知ることで、ユーザーへどのようにアプローチしていくか方針を決めることができるからです。
しかしRSA広告は自動で組み合わせが決まり、その組み合わせの内容を確認することができません。
全体の成果を確認することはできますが、どの組み合わせがコンバージョンに繋がったのかは確認出来ないのです。
ユーザーへ効果的な組み合わせを知りたい場合は、RSA広告は成果測定ができないので活用できないことがデメリットといえるでしょう。
違和感のある組み合わせが行われる可能性がある
RSA広告は組み合わせを自動で最適な状態に行ってくれますが、違和感のある組み合わせが行われる可能性もあるのです。
組み合わせを自社で行う他の広告に関しては、違和感などないように自分たちで組み合わせを決めています。
決められた組み合わせで広告が表示されるので、あまり違和感をもつユーザーはいないでしょう。
しかしRSA広告は、自動で見出しと説明文が組み合わさることで違和感をもつユーザーもいるかもしれません。
違和感を与えないためにも、見出しと説明文の内容は気をつけて作成することがポイントです。
RSA広告を効果的に運用するポイント
RSA広告は高いコンバージョン率を見込めることができます。
効果的に運用していくには、どのようなことをポイントにしていけば良いのでしょうか。
効果的に運用するポイントについてみていきましょう。
見出し・説明文はたくさん設定する
まず見出し・説明文はたくさん設定するようにしましょう。
見出しと説明文は下記のようなシステムになっています。
- 見出し…入力可能数:3〜15個、2〜3個自動で組み合わさり表示される
- 説明文…入力可能数:2〜4個、1〜2個自動で組み合わさり表示される
上記のように見出しは最大15個、説明文は最大4個まで登録することが可能です。
見出しと説明文は最大数登録しておくことがポイントになります。
たくさん登録しておくことで、組み合わせ数を増やすことができるからです。
RSA広告は、幅広いユーザーが広告を見る可能性があります。
多く登録しておくことで、多くのユーザーへアプローチすることができるでしょう。
クリック率の高いキーワードを追加する
クリック率の高いキーワードを追加することがポイントです。
見出しと説明文を登録する上で、キーワードを選定することは重要になります。
そのキーワードはクリック率の高いものを選びましょう。
クリック率が低いキーワードを見出しや説明文に組み入れると、コンバージョンへ繋がる確率を減らしてしまいます。
自社の広告のコンバージョンに繋がるユーザーが検索しているキーワードはどのようなものが多いのか調べてみましょう。
また他の企業の広告はどのようなキーワードを選んでいるのか注目してみることもポイントです。
企業によって視点が変わってくるので、クリック率の高いキーワードを見つけることができるかもしれません。
広告の有効性を確認する
RSA広告を運用していく場合、広告の有効性を確認するようにしましょう。
RSA広告に限らず広告を運用する場合、その有効性を確認していくことは重要です。
どのくらい成果が出ているのか定期的に確認しなければいけません。
確認しないと、成果の出ていない広告を出稿し続けてしまうことになります。
またRSA広告は、多くの見出しと説明文を登録することが特徴です。
時代に合わせてユーザーの趣味嗜好の内容は変わってきています。
定期的に有効性を確認し、その時期にあったキーワードを組み込んでいくことで高い成果へと繋がるでしょう。
・見出しと説明文は多く設定する
・クリック率の高いキーワードを入れ込む
・広告の有効性を確認する
RSA広告の広告文の考え方
RSA広告を効果的に運用していくためにも広告文は重要です。
広告文の内容をどうするか悩んでいる企業は多くあるでしょう。
内容をしっかり考えていかなければ、成果にも繋がりません。
RSA広告の広告文の考え方について解説していきます。
独自性のある見出しを作成する
検索広告は多くの企業が活用しています。
ユーザーにクリックしてもらうためにも、独特性のある見出しを作成することがポイントです。
他の企業の広告と差をつけ、ユーザーを惹き付けなければいけません。
興味のある内容であるほど、ユーザーは広告をクリックします。
そして他の企業の広告内容とは少し違った見出しにすることで興味を引くことができるでしょう。
ポイントとしては、キャッチコピーなどを活用することです。
興味を引くようなキャッチコピーがあると良いでしょう。
ユーザーの全体像を把握する
効果的に運用していくためにも、ユーザーの全体像を把握することが重要です。
大きなポイントは、誰に何をどのように伝えるのか、明確にできているかということになります。
そしてターゲットとしているユーザーの全体像がみえているかということです。
全体像を把握しておくことで、どのようなことを訴求ポイントに進めていくか明確にすることができます。
また効果のある見出しと説明文の内容を作成するのに、ユーザーの全体像は大事な情報です。
顧客ニーズを細分化する
広告文を作成する際には、顧客のニーズを細分化して考えましょう。
顧客は広告文を見て気になる場合、広告をクリックするでしょう。
広告文で顧客のニーズを把握できていないと、コンバージョンに繋がりません。
顧客のニーズを細分化して、さまざまパターンで考えてみることがポイントです。
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RSA広告運用時の注意点
RSA広告の運用のポイントなどお伝えしてきましたが、注意点も理解しておく必要があります。
広告運用時の注意点についてみていきましょう。
見出し・説明文は順不同でも意味が通じるようにする
RSA広告は、見出しと説明文が自動的に組み合わさり表示されます。
その表示される組み合わせは自社で選択することができません。
見出しと説明文が順不同でも意味が通じるように作成しなくてはいけないのです。
クリック率の高いキーワードだけを組み込み過ぎてしまうと、表示された際に違和感のある文章となってしまうかもしれません。
また広告文の内容がユーザーに伝わりづらくなってしまう要因になります。
見出しと説明文のそれぞれの内容だけで意味が分かるようにすることがポイントです。
広告グループ内のRSA広告は1つにする
広告グループは複数作成することができます。
複数の広告グループを作成し、複数RSA広告を活用すると組み合わせのパターンが多くなってしまうのです。
多くなるとどの広告文がコンバージョン率が高かったのか判断しづらくなります。
また複数ありすぎて最適化しづらくなってしまい、コンバージョン率が上がらない要因になってしまうかもしれません。
広告グループ内のRSA広告は1つにするようにしましょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
RSA広告の掲載結果の評価確認
広告は出稿して終わりではありません。
正しく運用していくためにも評価を確認し改善を行っていくことが重要です。
評価の確認方法は、まず管理画面にログインしてください。
広告のタブから「アセットの詳細を表示」を選択すると確認することが可能です。
それぞれの見出しや説明文が「優良」「良」「低」で評価されます。
「保留」「調整中」の場合は、評価する情報がまだ足りていないということです。
この評価を確認するには、RSA広告の上部広告枠への表示された回数が過去30日で5000回ほどあることが必要になるので注意してください。
「低」と評価された見出しや説明文は改善が必要といえるでしょう。
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RSA広告の運用で困ったら
RSA広告は最適な広告文を作成してくれ高いコンバージョン率に繋げることができます。
Web広告の需要は高まってきており、導入を考えている企業もあるでしょう。
広告は正しく運用していかないと、成果を出すことが難しいです。
RSA広告の運用で困っている場合は、デジマクラスへご相談ください。
デジマクラスにはコンサルタントが揃っています。
広告の運用やマーケティングに関する知識をもっているのでサポートしていくことが可能です。
効率的に運用できるようお手伝いさせていただきます。
まとめ
RSA広告についてご紹介しました。
このレスポンシブ検索広告は、ユーザーが検索した関連性の高い最適な広告文を自動で作成してくれることが大きなメリットです。
自社で広告文を作成する場合はテストなどを行い最適な内容を探していきます。
広告を運用する上で広告文の内容は重要であり定期的に見直しが必要になるのです。
この広告文を自動化することで、業務効率が良くなるでしょう。
今後このような自動化するシステムが発展していくことが予想されます。
RSA広告をまだ活用していない企業は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。