動画というのはユーザーに伝わりやすいコンテンツであるためマーケティングでも活用されています。
そんな中で、従来の動画から進化した動画形態として注目を集めているのがインタラクティブ動画です。
今回はそんなインタラクティブ動画について紹介します。
目次
インタラクティブ動画を利用するメリットを解説
インタラクティブ動画は動画マーケティングの手法の1つとして様々な企業に活用されています。
インタラクティブというのは日本語で「相互に作用する」という意味を持つ言葉です。
この言葉からも分かる通り、インタラクティブ動画では視聴者と動画が相互に作用します。
動画を見る際、視聴者はそこに対して能動的に関わることはできませんでした。
しかしながらインタラクティブ動画はそうした制約を無くす新たな手法として注目を集めているのです。
そんなインタラクティブ動画ですが、そうした仕組みを活かすことで具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。
今回はインタラクティブ動画を利用するメリットについて詳しく解説していきます。
インタラクティブ動画の特徴
インタラクティブ動画は視聴者が触れられる仕掛けを動画内に作ることによって視聴者の行動を促すことのできる動画です。
今までは視聴者が動画を見るだけでしたが、この仕組みにより視聴者側も動画に関わっていくことができるようになりました。
これがインタラクティブ動画の最大の特徴だといえます。
動画マーケティングにおいて、こうした視聴者側から動画に対して働きかける仕組みというのは動画を印象に残す上で大変役立ちます。
動画が印象に残るため、マーケティングにおいても視聴者に対して自社のことを伝えやすいという側面があるのです。
インタラクティブ動画を利用するメリット
ご紹介したインタラクティブ動画の特徴を活用していく上で、そのメリットを知っておくことは大変重要です。
利用するメリットを具体的に解説していきます。
SNSでシェアされやすい
インタラクティブ動画はインパクトがあり、印象にも残りやすいためSNSなどでシェアされやすいというメリットがあります。
SNSで拡散されることによって大きな話題になれば、当初予定していた以上に集客を行うことができるでしょう。
インタラクティブ動画はコストを抑えてインターネット経由で多くの人に認知してもらえるという側面もあるのです。
視聴者が面白い・興味深いと感じる動画に仕上げることによって、SNSで評判になりやすいと考えられます。
どういったものがシェアされやすいのかなど、客観的な視点に立って動画作りを行うと良いでしょう。
最後まで動画を視聴してもらえる可能性が高い
インタラクティブ動画は従来の動画よりも興味を持って視聴してもらえる傾向にあります。
そのため最後まで動画を視聴してもらえる確率も上昇します。
最後まで視聴してもらえる可能性が高いということは、それだけ動画の内容に関しての理解が深まるということです。
自社について認知してもらう上でも、インタラクティブ効果は大変効果的な手法だといえるでしょう。
エンゲージメントを高めることができる
動画を最後まで視聴してもらえるということはそれだけ会社に対しての理解が深まるということです。
インタラクティブ動画では自分がその動画に対して働きかけることで、動画内の展開も変わってきます。
そのため視聴者は展開が気になって動画を注意深く見るようになるのです。
そんなインタラクティブ動画の中で会社について詳しく説明することができれば、商品に対してのエンゲージメント向上にもつながります。
商品理解を深めたり購買意欲を高めたりすることによって、商品の購入まで視聴者を誘導できる確率も向上させられるでしょう。
視聴者の動向を取得できる
インタラクティブ動画ではユーザーが操作したデータを収集することができます。
データからは視聴者がどういった情報を好み、どういった経路で視聴者が商品を多く購入してくれるのかなども知ることが可能です。
こうしたデータの収集というのは以前までの動画マーケティングでは双方向性がないため知ることができませんでした。
しかし、インタラクティブ動画は、企業が視聴者側の情報を収集することができるため、視聴者の動向を取得できるのです。
こうして収集したデータを分析することによって、動画の改善にも役立てることができます。
データを分析し、より訴求効果の高いインタラクティブ動画を作ることが可能なのもメリットの1つです。
・動画を最後まで見てもらえるため内容を理解してもらいやすい
・視聴者が気になって注目して見てくれるためエンゲージメントが向上する
・視聴者から収集したデータを分析して今後に活かせる
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
インタラクティブ動画のデメリット
次はインタラクティブ動画のデメリットについて解説していきます。
この手法には具体的にどういったデメリットがあるのでしょうか。
時間に余裕がなければ視聴されない
インタラクティブ動画はその特性上、再生時間が長くなる傾向にあります。
そのため視聴者に時間的余裕がなければ視聴してもらうことができません。
10秒ほどの動画CMとは違って、瞬間的に宣伝を行うという効果が薄いのがインタラクティブ動画のデメリットだといえるでしょう。
制作に専門知識が必要
制作する際には動画内でのインタラクティブな仕掛けを作るための知識が必要です。
そのため、従来の動画のようにただ動画を作成して終わりではないというデメリットがあります。
インタラクティブ動画を制作できる会社は限られているため、場合によっては通常の動画広告よりもコストが高くなることもあるでしょう。
・インタラクティブ動画に対しての専門知識がなければ制作することが難しい
インタラクティブ動画が普及した背景
インタラクティブ動画はどのようにして普及したのでしょうか。
その背景を知ることによって、この手法への理解を深めていきましょう。
スマホの普及
まず1つ目がスマホの普及です。
スマホが普及したことによって、多くの人がインターネット上の動画をいつでも見られる環境を手にしました。
これによって動画マーケティングの重要性が格段に上昇したのです。
動画マーケティングの優先順位が上昇したことによって、さらに宣伝効果の高い動画形態が求められました。
そんな中で登場したのがインタラクティブ動画です。
視聴者が動画に作用を与えることができるインタラクティブ動画は多くの企業に活用されるようになりました。
動画を配信するプラットフォームの増加
最近では動画を配信することのできるプラットフォームが増加したこともインタラクティブの普及に一役買っています。
動画プラットフォームが増加することは、それだけ企業が動画を配信できる場所が増えるということです。
プラットフォームを通して自社のことを知ってもらうことができるため、多くの企業がインタラクティブ動画を配信しています。
・動画を配信するプラットフォームが増えたためインタラクティブ動画の普及につながった
インタラクティブ動画の活用方法は?
インタラクティブ動画は具体的にどのような形で活用すると良いのでしょうか。
その活用方法について解説していきます。
EC連携
まず紹介するのが、インタラクティブ動画から直接ECサイトへアクセスできるように連携するという活用方法です。
EC連携を行うことによって購買行動につながりやすくなり、収益向上を望めます。
インタラクティブ動画は普通の動画よりも最後まで見てもらいやすいため、ECサイトへのアクセス率も高くなります。
購買行動につなげるための手段としてインタラクティブ動画を活用するのも良いでしょう。
フォーム動画
フォーム動画は、動画を再生した後に動画上からフォーム入力ができるという形式のインタラクティブ動画です。
従来の動画であれば、フォーム入力してもらうために外部リンクに飛んでもらう必要がありました。
そのため、商品に対しての問い合わせをしてもらう際にハードルが高いという欠点があったのです。
しかしフォーム動画では動画からシームレスにフォーム入力に移行することができます。
レクチャー動画
レクチャー動画でインタラクティブ動画を活用することで、視聴者は自分が直接レクチャーを受けているような感覚を与えられます。
動画内で視聴者に問題を出したり、疑問に思っている点を選択肢で聞いたりすることでより理解が深まるのです。
レクチャー動画をインタラクティブ動画で制作すれば、視聴者に参加してもらうことができるため能動的に学習してもらうことができます。
採用動画
インタラクティブ動画を採用動画に活用することで、採用活動の効率化を行えます。
応募者が知りたいことが何なのかを動画内で選択肢形式で尋ねることで、その応募者の要望に沿った採用動画にすることができるのです。
応募者が知りたいことを全て知ることができれば、会社説明会などを開催するコストを削減することができます。
また、企業理解を深めてもらうのに、興味深く見てもらえるインタラクティブ動画は向いているといえるでしょう。
Webマーケティングの事例はこちら
インタラクティブ動画の利用が効果的なシーンは?
インタラクティブ動画は、注目して動画を見てもらうことができるため企業のマーケティングで重宝されます。
特に自社の商品・サービスなどを多くの人に知ってもらいたい場合には、インタラクティブ動画を利用すると良いでしょう。
印象的な動画を作りやすいため、効果的に認知してもらうことができます。
従来の動画よりも制作する手間やコストはかかりますが、SNSなどで拡散してもらえればコスト以上の効果が期待できるでしょう。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
インタラクティブ動画の活用事例
次はインタラクティブ動画を活用した具体的な事例を解説していきます。
インタラクティブ動画が実際にどのような形で活用されているのかを知り、理解を深めていきましょう。
IKEAの活用例
IKEAでは自社の商品を紹介するインタラクティブ動画の中で、その商品を購入することのできるサイトへのリンクを貼っています。
動画を見ている視聴者がその商品が欲しいと思った時にすぐ購入できるようにしているのです。
動画を見た後に検索する必要がなく、その場ですぐ目的の商品の購入ページを開くことができます。
従来の宣伝動画で購入までに必要となる一手間を省くことによって、商品の購入までのハードルを下げることに成功した例です。
三井住友カードの活用例
三井住友カードではカード入会・利用の促進を目的としてインタラクティブ動画を配信しています。
この動画では選択肢が提示されて、視聴者がその選択肢のいずれかを選ぶことによって物語が分岐するというものです。
物語が分岐するため、つい最後まで見てしまう仕掛けとなっています。
カードの入会というのは手間がかかるため、ハードルが高いものです。
しかし、このようにインタラクティブ動画を通してカードについて知ることで、そのハードルを下げることができます。
時間をかけて視聴者に訴求できるインタラクティブ動画ならではの活用方法だといえるでしょう。
インタラクティブ動画の活用で困った時は?
もしインタラクティブ動画の活用に関して困ったことがある場合にはデジマクラスのコンサルタントへ相談してみましょう。
動画マーケティングというのはSNSなどでシェアしてもらうことで宣伝効果が大きく向上します。
そのためコンサルタントの専門的な意見を取り入れれば、より効果的な活用方法を実践していくことができるはずです。
コンサルタントを活用して効果的な動画マーケティングを行っていきましょう。
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まとめ
今回はインタラクティブ動画のメリットについて解説してきました。
動画マーケティングは多くの企業に取り入れられており、その中でもインタラクティブ動画は大きな注目を集めています。
この手法をうまく活用できれば、これまでとは比べ物にならないほどの宣伝効果を生み出すことが可能です。
また、もしそのインタラクティブ動画の活用方法について困ったことがある場合にはデジマクラスのコンサルタントに相談してみましょう。
コンサルタントはマーケティングの専門家であるため、効果的なマーケティング方法をアドバイスしてくれるはずです。
この機会にぜひ利用していただければと思います。