世界最大の広告プラットフォームAmazonはECコマース事業者なら出店を検討するECモールです。
AmazonはGoogleやFacebook に並ぶ広告媒体です。
Amazon広告について理解を深め活用すれば商品の売り上げがアップできると期待されています。
今回はAmazon広告についての事例から広告の種類、利用するメリットまで解説します。
Amazon広告を利用したいと思う方は参考にしてください。
目次
Amazon広告の事例を解説
Amazon広告を活用して売り上げが上がったという企業は多く存在します。
日本では2016年に正式にAmazon広告を導入し始めました。
これまで、ネット広告では、GoogleやFacebookといった広告が有名でした。
Amazonで商品を購入する人の割合が5,000万人以上(2019年時点)といわれています。
例えば、皆さんがAmazonで欲しい商品を検索していたら、関連した商品がいくつも表示されるといった経験はないでしょうか。
興味のある商品と関連した商品が表示されると、商品の比較が簡単にできて便利です。
そして、Amazon広告をマーケティング戦略として活用している企業もあります。
Amazon広告を利用し、開始3週間で売上が2017年の販売実績の約20倍の売上を達成することができた企業もあります。
Amazon広告は費用対効果が高いのがポイントです。
Amazon広告の種類は?
Amazon広告には、下記の6種類の広告があります。
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーブランド広告
- スポンサーディスプレイ広告
- ディスプレイ広告・動画広告
- カスタム広告
- AmazonのDSP
広告の選び方としては、商品によって、広告を組み合わせながら出稿する方法がおすすめです。
ここからは、上記の6種類のAmazon広告をひとつひとつ詳しく解説していきます。
スポンサープロダクト広告
スポンサープロダクト広告とは、Amazon内で個々の出品している商品を宣伝するクリック課金制(CPC広告)のことです。
Amazonに広告を掲載したことがない未経験の人でも比較的簡単に出稿できる広告です。
スポンサープロダクト広告は商品を検索すると似ている商品を表示させます。
これにより検索しているユーザーの意図を把握し、商品ページへ誘導させる仕組みになっています。
スポンサーブランド広告
スポンサーブランド広告とは、ブランドロゴやカスタマイズ可能な見出しとともに最大3つの商品を詳細ページに表示できます。
いわゆる検索連動型広告で、複数の商品を掲載するクリック課金制(CPC広告)のことです。
また、自社のブランドのロゴを認知してもらうのにも役立ちます。
ブランドロゴをクリックすると商品のランディングページに移動します。
商品を購入しようとしているユーザーに商品を認知してもらう為に高い効果があるのです。
商品を認知させたいという人は、このスポンサーブランド広告の活用をおすすめします。
スポンサーディスプレイ広告
スポンサーディスプレイ広告とは、セルフサービスのディスプレイ広告ソリューションです。
Amazon内のビジネス成長を促進させる役割を行なっている広告のことです。
具体的には、Amazonのトップページ・商品詳細ページ・ウェブサイト・アプリに表示される広告になります。
Amazonの内外で商品を購入している情報を察知し、それに関連性の高いユーザーにアプローチする広告になります。
ディスプレイ広告・動画広告
ディスプレイ広告は、次の4つの場所に表示させることができる広告のことをいいます。
- Amazon内のトップページ
- 検索結果画
- 商品詳細ページ
- 決済完了ページ
トップページに出稿させる広告は、これから商品を検索する人に広告を表示させることができます。
また、ユーザーが過去に閲覧した商品が表示されている場合、クリックされる確率が高くなります。
動画広告は、ディスプレイ広告などと比べて、多くの情報を短時間で伝えることができるのです。
Amazonでは2019年の8月頃から動画広告のサービスを始めました。
動画広告が出稿される場所としては、トップページ・商品詳細ページの2つの場所に出稿されることが多いです。
また、Amazonの動画広告には3つのルールがあります。
そのルールを守った上で動画広告を出稿する必要があります。
- 動画の時間は3分以下にする
- 音声は必須
- 動画広告の50%が画面の入った段階で、ミュート状態での再生がスタート
上記の3つのルールを守っていない場合、Amazonで動画広告を出稿することができません。
カスタム広告
カスタム広告とは、Amazonで商品を販売する必要はなく、プロモーションとして使用することができる広告の手法になります。
カスタム広告の具体的な手法は下記の通りです。
- インシップ広告(チラシ)
- ブックカバー広告
Amazonで商品を購入した際、商品と一緒に梱包して購入者に届けてくれる商品のことです。
関連する商品に関心を持たせることで、購入に繋がる確率が高くなるのがカスタム広告の特徴です。
Amazon DSP
Amazon DSPとは、Demand-Side Platformの略で、広告主の広告効果最適化を目指すプラットフォームという意味です。
主に広告枠の買い付け・配信・クリエイティブの分析まで幅広く行い、最適化します。
DSPは、SSPという媒体側のプラットフォームと連携することによって、始めて機能します。
両方あることによって、始めて広告としての機能を発揮するのです。
Amazon広告の事例
Amazonの広告を出稿したことによって大きな反応があった事例がいくつもあります。
例えば商品の売上が上がったり、自社のブランドの認知度が高くなったなどです。
ここからは、そのような事例の中の3つをピックアップして取り上げていきます。
おもちゃやガジェットに特化して広告キャンペーンを改善
某テックガジェットおもちゃメーカーは英国に拠点を置いています。
Amazonの中でも、北米、ヨーロッパ、オーストラリアで商品を販売しています。
この企業の最大の特徴は、リモコンの操作のおもちゃや家庭用ガジェットに特化して商品を販売しているのです。
そして、ディスプレイ広告やソーシャル広告などを取り入れ、キーワードを使用します。
上記のおもちゃを探しているユーザーに向けて広告を配信することによって、商品の売上を伸ばしたのです。
その結果、キャンペーンの効率性とACOS(売上高広告費比率)を削減する為にサポートを受けられるようになったのです。
自然療法商品ブランドの自動化と最適化
生ハチミツやプロポリス、ビーポーレンなどの蜂の副産物に由来する、ヘルスケアやパーソナル商品を取り扱っている企業です。
企業のブランド化・自動化・最適化によって成功を収めた事例となります。
2019年、ブランドのニーズに合ったAmazon Advertising APIベースのツールプロバイダーPerpetuaと提携することを決めたのです。
Perpetuaのツールを使用すると、ブランドや代理店は、スポンサー広告キャンペーンを効率的に管理・最適化できます。
これによって、広告のパフォーマンスを向上させられます。
さらにコストの削減・時間の節約もできるようになったのです。
機械学習広告を使用して売上を伸ばした方法
アメリカのコロラド州に本社があり、革新性と快適性を誇るカジュアルシューズメーカーです。
2002年発売以降、世界中で3億足以上もの靴が販売されています。
その企業の従業員は、約4,000人以上いるといわれています。
販売方法としては、機械学習広告を使用して売上を伸ばした企業です。
この企業では、Perpetuaと提携することによって、キャンペーン管理と最適化が可能になります。
そして、プロセスからどのようなメリットが得られるのかを把握でき、その結果売上を伸ばしたと考えられます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Amazon広告を利用するメリット
Amazon広告を利用するメリットは下記の2つがあります。
詳細なデータ分析が確認できる
Amazon広告のメリットは詳細なデータ分析が確認できることです。
例えば広告を出稿した商品が、女性、男性、どの年齢層に人気なのか購入者や商品サイトの閲覧者を詳しく知ることができます。
このような詳細なデータを確認することによって、そのターゲットに絞った広告を出稿することができるのです。
購買意欲の高いユーザーに広告を配信できる
購買意欲の高いユーザーに広告を配信できるというのもAmazon広告のメリットです。
購買意欲がないユーザーに広告を配信しても商品購入に繋がりにくく、広告を配信する意味があまりないといえます。
しかし、Amazon広告では、購買意欲の高いユーザーに絞って広告を配信することができるので、結果的に商品購入に繋がりやすくなります。
Amazon広告の利用方法
Amazon広告を出稿する際のポイントとして、Amazonで商品が販売されているということが条件になります。
Amazonに商品を販売する方法は、下記の2種類の方法があります。
- ベンダーセントラル・e託販売サービス
- セラーセントラル
ベンダーセントラル・e託販売サービスは、Amazonに商品を卸すというやり方です。
ベンダーセントラルとは、Amazonに納品し販売してもらうことです。
ベンダーセントラルを利用すれば、Amazon販売と記載されます。
e託販売サービスとはAmazonに商品を卸し、カスタマーへの販売・配送・サポートを提供するサービスです。
一方、セラーセントラルとは、Amazonのサイトに商品を載せてもらいますが、あくまで販売システムを借りる形で販売自体は、販売者が直接行います。
上記の2つの販売方法では、Amazon広告の種類が違ってきます。
- ベンダーセントラル・e託販売サービス・・・スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告
- セラーセントラル・・・スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告
Amazon広告にかかる費用
Amazon広告にかかる費用は、いずれもクリック課金(CPC)で行なっています。
広告を見たユーザーがアクションしない限り、課金されないようになっているのです。
それによって、高い費用対効果が見込めます。
まとまった広告費を必要としないため、必要に応じてAmazon広告を出稿することが可能です。
また、最低出稿料金も必要ありません。
データ解析・活用の事例はこちら
Amazon広告を利用する際の注意点
ここからは、Amazon広告を利用する際の注意点を2点紹介していきたいと思います。
利用条件を確認する
Amazon広告を利用する際には、利用条件を確認するということです。
上記でも解説しましたが、Amazon広告を利用するには2つの方法があります。
ベンダーセントラル・e託販売サービスとセラーセントラルの2つの方法です。
この2つの方法では、利用出来る広告の種類が違ってくるのが特徴です。
利用する商品と広告の種類の組み合わせがいいものを先に決めておく必要があります。
ターゲットにあった広告を運用する
Amazon広告を利用する際、ターゲットにあった広告運用することを心がけておく必要があります。
ターゲットとは、商品が誰向けなのかということです。
女性、男性、年齢層、どのような職種の方向けなのか、など具体的にターゲットを決める必要があります。
ターゲットを明確にすることによって、広告運用がスムーズに行なっていき、効率よく運用できます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
Amazon広告で成果を得るコツは?
「Amazon広告の出稿を考えているけど、成果を得るコツについて知りたい!」
上記のような疑問を持っている方に向けて、ここからは、Amazon広告の成果を得るコツを2つ紹介していきたいと思います。
商品ページの最適化
商品ページの最適化は、Amazon広告で成果を得る為に必要なことです。
商品ページの最適化を行うことで、インプレッション率が高くなり、商品購入に繋がりやすくなります。
商品最適化を具体的に言うと下記の通りです。
- 商品ページに関連のあるキーワードを散りばめる
- 見やすく、分かりやすいように商品情報を盛り込む
上記の2つのことを実践する必要があります。
最適化した商品ページは、検索順位やランキングで上位表示されやすくなるのです。
広告検索以外の自然検索からのアクセスも伸びる傾向にあります。
広告の特徴を理解する
広告の特徴をしっかり理解すれば、Amazon広告で成果を得ることができます。
Amazon広告の特徴とは、下記の通りです。
- 購入までの距離が近い
- Amazonの売れる仕組みに乗る
- 強力なターゲティング
上記の3つの特徴がAmazon広告にはあります。
他のサイトにはないAmazonの特徴をしっかりと把握し広告の運用をスムーズに進めましょう。
Amazon広告の運用で困った時は?
Amazon広告の運用で困った時は、専門のコンサルタントを使うこともできます。
自社の商品をAmazonで多くの人に知ってもらいたいが、初心者には難しいという方にデジマクラスをおすすめします。
自社のマーケティングに合った戦略をデジマクラスに相談して立案・実践してみませんか。
経験豊富なスタッフが全面的にサポートしてくれるので安心です。
データ解析・活用の事例はこちら
まとめ
Amazon広告についての事例から広告の種類、利用するメリットまで解説しました。
これからAmazon広告を出稿しようか迷っている方は、上記で紹介した広告のメリットや利用方法などを参考にしながら広告運用を行なって下さい。
Amazon広告の特徴をしっかりと捉えることによって、広告の費用対効果が良くなり商品の成約率に繋がります。
是非実践してみることをおすすめします。