企業アプリとは企業が導入しているアプリのことです。企業アプリを導入した企業の事例にはどのような特徴があるのでしょうか。

こちらでは企業アプリの導入に成功しているアプリオブザイヤーを受賞した企業の事例を紹介しています。

また導入事例の共通点についても話しています。ぜひ参考にしてください。

企業アプリの概要

オフィスにいるビジネスマン

企業アプリとは企業が導入しているアプリケーションソフトウェアです。集客を主な目的として多くの企業に利用されています。

また企業アプリはネットワークを通じて多くの顧客に同時にサービスを提供できるソフトウェアでもあるのです。

企業アプリを導入するメリットは何といっても直接ユーザーの目に入りやすいということにあります。

スマホを起動するたびにホーム画面に企業アプリのアイコンが表示されるのです。その都度ユーザーは企業を思い浮かべるという訳です。

このように企業アプリはユーザーの目に留まりやすいという利点を持っています。

企業はアプリを導入することでユーザーに向けての企業広告を最も身近なスマホなどで効率よく届けているといえるのです。

企業アプリの概要は顧客の最も身近で効果のある企業の広告であるということになるでしょう。

 

マーケティング戦略の事例はこちら

 

「アプリオブザイヤー」の特徴

ポイント

企業アプリの中で特に成長率の著しい企業に贈られる、「アプリオブザイヤー」はフラー株式会社主催のApp Ape Awardで選ばれます。

アプリオブザイヤー受賞の企業からわかる共通点や特徴についても解説していきましょう。

受賞企業のアプリ運用法を見ていくと、参考にすべき点が多くあることに気付きます。どのような特徴があるのか確認しましょう。

  • アイキャッチとしてのアプリ
  • プッシュ通知で直接メール配信
  • ポイントやクーポン発行のお得感

広告の役目を果たすアプリは、スマホやタブレットを起動するとすぐに目に飛び込んでくるアイキャッチとしての効果が絶大です。

プッシュ通知でユーザーに直接届くメッセージにも大きな効果が期待できます。メッセージはホーム画面に表示されダイレクトに届きます。

ポイントやクーポンを発行してアプリをダウンロードすることでのお得感を打ち出してユーザーに利用してもらうのです。

実際にアプリオブザイヤーを受賞した企業の事例を見ていきましょう。

 

ワンポイント
アプリオブザイヤーを受賞した企業のアプリの特徴や運用法には学ぶべき点が多いです。

待ち時間解決と入店予約:スシロー

スマホ

回転寿司チェーンのスシローではアプリを導入することにより、大手飲食店の抱える待ち時間の問題を解決しました。

スシローのアプリでは今の来店顧客状況や待ち時間が確認でき、そのまま入店予約ができるのです。

ユーザーは凡その入店時間を見越して自宅を出ればよいので、ストレスを感じることなくスシローを利用できるという訳です。

事前予約などユーザー心理にマッチした機能

スシローではアプリ導入前は店舗に行き、あまりの来店客の多さにそのまま帰ってしまう顧客も多く見受けられました。

また店内や車の中で入店を待つ効率の悪さが、顧客にとっても大きなストレスとなっていたのです。

アプリをダウンロードした顧客は、待ち時間を確認できストレスなく予約入店できるようになり、効率面でも心理面でも成功したといえます。

アプリでは事前予約「後から行く」と「今から行く」を選ぶことができ、チェックインするとポイントが付与される仕組みになっています。

ポイントが貯まると値引きやオリジナルグッズが貰えるので、ユーザーには嬉しい特典です。

ランクアップ制度の導入

また、利用すればするほどお得が持続するランクアップ制度を導入したこともユーザーの心を掴んだ理由の1つです。

来店回数によりランクが上がりステージによって値引きや商品のプレゼントがあります。

あと何回でワンランクアップ、というワクワク感もユーザーを惹きつける要因といえるのでしょう。

その他にもスシローのアプリには楽しい工夫が満載で、暇つぶしゲームからお得な情報がいち早く届く新着情報まで内容も充実しています。

豊富なクーポン:Round1

アプリ

Round1はボーリングなどを中心とした屋内型複合レジャー施設の企業です。アプリを登録することで入会当日から割引料金が適応されます。

アプリを登録しクラブ会員になるとスマホ自体が会員カードとなり、登録翌日から特典を利用できるのです。

内容も満載でアプリ登録したユーザーの満足度も高く、来店数によってグレードが上っていくのもユーザーを惹きつける原因なのでしょう。

会員カードとして利用できる

アプリ登録して会員になるとスマホが会員カードとなるので、アプリのQRコードを端末機にかざすだけで利用可能という便利さです。

もちろん来店回数やグレードも確認でき、次のグレードまでの回数も瞬時に確認できるのも特徴です。

ボーリングではスコアの記録からアベレージなどの詳細データが確認できる「マイスコアデータ」も保存可能なので便利です。

ユーザーに使い易くて便利なので使ってみようと思わせる工夫がたくさんあり、ユーザーを引き込むアプリ導入が重要なのだとわかります。

豊富なクーポン

Round1の場合もアプリに登録するとクーポンが発行され、バースディクーポンや定期的に届くスペシャルクーポンなど特典満載です。

レーンの予約状況の確認や待ち時間の確認ができ、もちろん予約を取る事も可能なので待ち時間のイライラを解消してくれます。

他にもダウンロードでムーンライトストライクゲームに参加でき、達成すると記念写真がゲットできるのも盛り上がるサービスです。

Round1のアプリにも参考にしたい工夫がたくさんあります。

施設を利用するユーザーにとっては会員になるのならアプリ登録と紐付けられるのも、アプリ登録数増加の結果に繋がった例でしょう。

 

ワンポイント
スシロー・Round1は待ち時間の問題解決や顧客のお得感でアプリ導入に成功しています。

シンプルな利用方法:日本交通株式会社

任せる 男性

タクシーを気軽に利用してもらうために日本交通株式会社では、タクシーアプリ「GO」を導入して成功しました。

若い人だけでなく高齢者も利用しやすいように、できるだけシンプルに使えるように工夫をしたのです。

その結果スマホの苦手な高齢者でもアプリをダウンロードして利用する人が増えました。年齢を問わないユーザーの取込みに成功した例です。

全国のタクシー会社と提携

全国どこでも利用が可能なタクシーアプリ「GO」を導入することで、アプリを通して日本交通タクシーの指名を増やすことに成功しました。

「GO」は全国のタクシー会社が提携しているアプリです。どの地域からでもタクシーを希望している人のニーズに応えられるのが特徴です。

タクシーアプリ「GO」に登録した人は必ずしも日本交通タクシーを希望するとは限りません。

それでも1度利用してもらえれば次回は指名で呼ばれるように、徹底した上質なサービスでユーザーの心を掴む努力をしています。

シンプルな機能

高齢者にでもわかりやすいように、動画による利用方法など配慮のあるサービスは安心と利用増加に繋がります。

アプリの利用方法はいたってシンプルで使い易いものになっています。

  1. 乗車位置の指定
  2. 会社を指定する…日本交通を選択
  3. タクシーを呼ぶボタンを押す

上記3ステップでタクシーをすぐに手配できるのですから、アプリを利用する人が増えるのも頷けます。

シンプルな利用方法に特化してアプリ利用者の増加を狙った事例といえるでしょう。

 

マーケティング戦略の事例はこちら

 

高いユーザーの満足度:ドミノ・ピザ

ガッツポーズ

アメリカで誕生したドミノ・ピザはテイクアウトや宅配で日本でも全国展開しているピザ販売企業です。

ドミノ・ピザもまた企業アプリを充実させ売上を向上させている企業の1つといえるでしょう。

特に宅配ピザは何よりもスピードが売りといえます。食べたいと感じた時にスピーディーに注文でき、速やかに宅配される必要があるのです。

アプリを利用することで簡単にスムーズに注文完了させることができ、届けて欲しい場所に熱々のピザが届くシステムがドミノ・ピザの強みです。

またドミノ・ピザはアプリを使用することでよりお得なクーポンを取得できるのも魅力です。詳しく解説していきましょう。

クーポン発行などの機能が充実

ドミノ・ピザのクーポンアプリをダウンロードすることで、より多くのクーポンを手に入れることができるのです。

プッシュ通知で今だけの特別なクーポンも逃さずゲットでき、特別価格でテイクアウトも宅配もスピーディーに注文ができます。

会員登録をしなくても、アプリダウンロードで面倒な手間もかからず注文できるという気軽さがドミノ・ピザのアプリの特徴でしょう。

GPS機能を活用した宅配

スマホを操作する男性

ドミノ・ピザアプリのもう1つの魅力はGPS機能を使った届くまでのワクワク感でしょう。

注文して短時間で届くピザですが、その時間を過ぎても届かず不安な気持ちになった事はありませんか。

もしかして注文が通ってないのでは…などと心配することもあります。そんな時に安心を与えてくれるのがアプリの「GPS DRIVER TRACKER」です。

注文完了後「Pizza tracker」で注文状況を確認すると、「GPS DRIVER TRACKER」で配達状況がリアルタイムで表示されるのです。

まさに届くまでのワクワク感が実感できて、その待ち時間をより楽しくしてくれるゲームで運がよければ50%オフのクーポンまで当たります。

ドミノ・ピザはアプリの様々な機能を最大限に使いユーザーの満足度を高めて企業アプリの導入に成功しているのです。

 

ワンポイント
シンプルなアプリで成功した例や反対にアプリの機能を最大限に使う導入法など方法はさまざまです。

幅広い顧客の誘導に成功:GU

店舗

「もっと自由に」をコンセプトに若い世代に人気のGUは、今やファストファッション業界の勝ち組ともいわれています。

この成長の一端は企業アプリが担っているといっても過言ではありません。

GUへ特別に会員登録しなくてもGUアプリのダウンロードとともに会員証としてのバーコードが表示され、すぐに買物可能となります。

買物のたびにジーユーマイルが貯まっていき、貯まったマイルは商品と交換できるのは嬉しい特典です。

アプリ会員限定価格の設定

計算機を持つ男性

GUではアプリ会員証を提示すれば、マイル付与とともに会員限定価格の商品に対しては限定特別価格が適応されます。

これはオンラインショップでも店舗でも同様です。レジで会員証のバーコード提示をすることで会員価格でのショッピングが可能なのです。

期間限定価格などの画像が目を引く形となっており、つい購入してみようという気持ちにさせアプリダウンロードに誘導しています。

マイルを商品と交換できる

貯まったマイルは商品と交換できます。また1年間の購入金額によってランク付けがされており、ステージにより特典も違ってきます。

顧客の購入額でステージを定め、ステージによってモニターや特別体験などの特典が利用できるのも顧客の購買意識を高めるのでしょう。

昨今では若い人だけでなく、中高年層もスマホを利用してショッピングをすることが多くなっています。

GUはファストファッション世代だけでなく、アプリを通して広く顧客を誘導することに成功した事例といえるでしょう。

導入事例の共通点

ポイント

企業アプリ導入で成功した企業の事例を挙げましたが、いかがでしょうか。

それぞれの企業で特色のあるアプリの戦略を立ててユーザーに働きかけているのがわかります。

そして企業アプリの導入に成功している企業にはいくつかの共通点があるのも見えてきます。

顧客が行動するきっかけをつくる

アプリは顧客を購買に向けるきっかけを作るのに役立っているものです。スマホを立ち上げると最初の画面に企業アプリが表示されます。

視覚に訴えるのは大切なことで、スマホのアプリは四六時中コマーシャルを行っているのと同じ効果があります。

スシローならお寿司が食べたいと思うし、ピザ・ドミノならピザが食べたいなと思うユーザーの気持の後押しをする役目です。

アイコンを押すだけで、ユーザーはそのきっかけを行動に移すことが可能となるのです。

顧客のメリットになる機能を搭載

アイコンをタッチする男性の手

購入を促すことが大きな目的のアプリですが、顧客にダウンロードしてもらう必要があります。

アプリをダウンロードすることによるメリットが多いことがアプリ導入には不可欠です。

ポイントやクーポンを発行して次回購入時に値引きができるなど、登録すると得だと感じてもらう必要があるのです。

実店舗へ顧客が訪れる機会につながる

スマホ世代はオンラインを利用する顧客が多く、実店舗への顧客数が減る傾向にあります。

そのためアプリをダウンロードすれば実店舗でも特別価格での購入が可能になるよう連携し、実店舗への顧客誘導につなげています。

企業アプリの導入に成功している企業は、顧客のメリットとなる多くの機能を搭載してデメリットを克服しているのです。

 

ワンポイント
アプリで成功した企業は顧客の行動を促すこと顧客のメリットを最大限に考えることで共通しています。

企業アプリの活用で困った時は?

連携,打ち合わせ

企業アプリが購入額に大きく関わっていることはおわかりいただけたでしょう。

導入に成功した企業例では集客や売上向上とともに、顧客の満足度も高くなっていることがわかります。

店舗や企業に企業アプリを導入する場合、コストや機能面で様々な問題も多いのが実情です。

困った時にはデジマクラスに相談してください。デジマクラスでは様々な問題に対して適切なアドバイスが期待できます。

 

マーケティング戦略の事例はこちら

 

まとめ

男性

企業アプリはユーザーの目に留まりやすく効率よく集客するためにの企業が導入しているアプリのことをいいます。

導入に成功した事例では、アプリをダウンロードすることで会員証と一体型となり、ポイント発行など顧客の満足度に応えているのです。

企業アプリ導入では、まず顧客の行動を促しお得感を感じてもらい売上向上につなげる必要があります。

成功した企業の事例を参考にして、効率のよい企業アプリの導入を考えることが大切なのです。それには専門的な力が必要になるでしょう。

販促や集客に有効な企業アプリの導入に関しては、デジマクラスなどコンサルタントに相談することをおすすめします。