SEO対策を外注業者に依頼する場合、その料金体系は固定報酬型と成果報酬型の2種類があります。

対策の目的や目標とする結果によってメリットとデメリットが変わりますので、まずは自社に必要な対策の把握から始めましょう。

頼れるパートナーとしてデジタルマーケティングコンサルタントのサポートもおすすめです。

SEO対策外注時の費用相場を解説

ビジネス,電卓

自社サイトなどのSEO対策を外注する場合、料金体系は大きく分けると以下の2つが挙げられます。

  • 固定報酬型
  • 成果報酬型

また、SEO対策はどのようなサービスを受けるのかによっても相場が異なります。

例えば、コンテンツSEOを行う場合、トータルの費用を決定するのは下記の要素です。

  • キーワード数
  • キーワードの難易度
  • 記事数
  • 誰が記事を作成するか など

他にもサイト規模やサポートを受ける期間などによって最終的なトータルの費用が100万円単位で変わることは珍しくありません。

SEOを外注するならまずは自社にどのようなサポートが必要なのかを把握し、料金体系ごとの相場感を確認してみてください。

SEO対策の料金体系の特徴

SEO対策の料金体系は大きく分けると固定報酬型SEO対策成果報酬型SEO対策の2つです。

固定報酬型SEO対策

料金表

固定報酬型SEO対策は上位表示されるか否かを問わず月々の固定料金が発生する料金体系です。

サービス内容によっては一括支払い型のSEO対策になることもあります。

固定報酬型SEO対策の料金体系はどのサービスがどのくらいの価格なのかが比較的明確に提示されている傾向です。

また、対応できるサービスが幅広い大手のSEO外注業者であれば自社に必要なサービスをカスタマイズできることもあります。

ただし、対策内容によって追加料金が発生する可能性に注意が必要です。

成果報酬型SEO対策

料金表

成果報酬型SEO対策とは検索エンジンでの順位が上昇するなど成果がでれば費用が発生します。

一般的な計算式は「ランクインした日数○○日」×「キーワード単価」です。

キーワード単価は一般的にランクインさせる難易度によって変わります。

例えば、渋谷区内で中古マンションを多く取り扱う不動産会社がSEO対策を行う場合を考えてみましょう。

この場合、キーワードは2つの方向性が考えられます。

1つは地域名やユーザーの目的を広くカバーしているビッグキーワードで対策する方向性です。

「東京 不動産会社」といったキーワードが考えられるでしょう。

もう1つは地域名やユーザーの検索目的を絞ってターゲットをピンポイントで狙う方向性です。

「渋谷 不動産会社 中古マンション」「代々木 不動産会社 中古マンション売却」などのキーワードが考えられます。

キーワードをランクインさせる難易度は競合の多さから「東京 不動産会社」の方が高いです。

そのため「東京 不動産」というキーワードで対策する方がより高額になります。

固定報酬型SEO対策の費用相場

固定報酬型SEO対策の費用には初期費用月額費用がかかります。

初期費用を支払った段階では調査・分析サポートがメインです。

月々のサポートとしては初期段階で行った対策のPDCAや対策結果の報告・追加提案が挙げられます。

初期費用

初期費用

固定報酬型SEO対策の初期費用相場はおよそ10~20万円です。

対策スタート時に受けられるサービスとして下記サポートが挙げられます。

  • 初回のキーワード調査
  • 競合サイトの調査
  • 自社サイトのアクセス分析
  • 自社、競合サイトの構造分析
  • トップページ・情報コンテンツ・カテゴリの構成や情報量分析
  • キーワード提案 など

スタート時点で受けられるサービスとして調査・分析サポートがメインとなるのが特徴です。

月額費用

固定報酬型SEO対策の月額費用相場は月々30~50万円程度と考えられます。

代表的なサポート内容としては下記が一般的です。

  • コンテンツSEO
  • SEO外部対策
  • SEOコンサルティング

コンテンツSEOを行う場合、どの程度のクオリティを求めるかによって記事単価が変わってきます。

一般的には単価2~3万円程度で見積もっておけば大きくはね上がることはありません。

ただし、コンテンツ内容の企画・構成・デザインにクオリティを求める場合5~10万円程度の記事単価となる可能性もあります。

SEOコンサルティングで受けられるサポートは下記が一般的です。

  • Googleサーチコンソールの調査・分析
  • Googleアナティリクスの調査・分析と結果のレポート報告
  • 対策内容と結果、その結果を受けてのさらなる提案 など

また、大手外注業者であればGoogleの解析ツールだけでなく独自解析システムを持っている場合もあります。

固定報酬型SEO対策のメリットやデメリット

固定報酬型SEO対策は手厚いサービスがメリットです。

結果や利用度合いにかかわらず固定費が発生するため、気軽にどんどん活用することをおすすめします。

メリット

固定報酬型SEO対策のメリットはサービスの手厚さです。

ほとんどの場合、担当コンサルタントがついて初期段階からSEOコンサルティングのサービスを受けることができます。

Googleがアルゴリズムを公開していないためSEOについてはよくわからないという方も多いです。

担当コンサルタントからSEOにかかわる全体的なアドバイスや不明点の解説を受けられるのは大きなメリットといえるでしょう。

また、料金がキーワードの難易度に左右されず対策結果・相談内容次第では追加対策の実施も可能な場合が多いです。

デメリット

ビジネス,電卓

固定報酬型SEO対策のデメリットとして挙げられるのが、成果にかかわらず契約期間中の固定費が発生することです。

固定報酬型SEO対策は手厚いサービスを実現するために、人・時間・情報といったリソースを割いています。

つまり、成果にかかわらず経費がかかっているので活用しないともったいないサービスモデルとなっているのです。

 

ワンポイント
固定報酬型SEO対策は月々の固定費が発生するものの、サービスの手厚さがメリットです。

 
SEO対策の事例はこちら  

成果報酬型SEO対策の費用相場

成果報酬型SEO対策の費用も固定報酬型SEO対策と同様に初期費用と月額費用に分かれます。

ただし、月額費用については結果が出れば発生するシステムが特徴です。

初期費用

成果報酬型SEO対策の初期費用は10~20万円程度で固定報酬型SEO対策と同じくらいの金額です。

また、サービス内容に関しても固定報酬型SEO対策と同様に調査・分析やキーワード提案がメインになる点で共通しています。

月額費用

月額費用

成果報酬型SEO対策の月額費用は結果がでれば費用が発生するシステムが特徴です。

費用が決まる要素はキーワードの難易度で1キーワードあたりの単価が2~30万円とかなりの幅があります。

SEOはビッグキーワードと呼ばれる競合が多いキーワードほどランクインが難しいシステムです。

そのため、キーワードの難易度に比例して費用も大きくなるシステムとなっています。

また、成果報酬型SEO対策のメインサービスとして被リンク対策などの外部対策も特徴です。

費用相場は3キーワードで5~15万円程度となっています。

成果報酬型SEO対策のメリットやデメリット

成果報酬型SEO対策のメリットはランクインした期間だけ費用が発生する点です。

短期決戦型のSEO対策でメリットが大きい手法ですが長期にわたり腰をすえて取り組むタイプのSEOには向いていません。

メリット

ビジネス,プレゼン

成果報酬型SEO対策のメリットは成果がなければ費用が発生しない点です。

ビッグキーワードなど難易度の高いキーワードで対策する場合に費用面でのメリットが大きくなります。

例えば、期間が決まっているキャンペーンなど特定キーワードを一定期間だけ上げたい時には成果報酬型が向いているでしょう。

デメリット

成果報酬型SEO対策のデメリットとして下記が考えられます。

  • 初回提案・初回対策以降はサービスが手薄になる傾向
  • 成果が出続けている限りは報酬の支払いが発生
  • キーワード難易度とランクイン期間によってはどの程度の予算がかかるのか想定困難
  • メイン商材が複数あるビジネスモデルの場合は利用しづらい
  • Googleのアルゴリズム次第で順位下落リスクの可能性
  • ブラックハットSEOとしてペナルティを受けるリスク など

長期で取り組む場合のSEOではデメリットの方が大きくなってしまう傾向があるのが特徴です。

 

ワンポイント
成果報酬型SEO対策はキーワード難易度によって費用が変わるため、キーワード選定に妥協は禁物です。

 
SEO対策の事例はこちら  

SEO対策を外注する時に知っておきたいポイント

ビジネス,指示棒

SEOは外注業者と信頼関係を結べるかが重要なポイントです。

信頼できるかどうかを見分けるポイントは「できる・できない」を明確にしてくれるかどうかに注目してみてください。

SEOは安定したランクインを狙う場合、2~3年計画の長期戦になることもあります。

もし、長期間上位表示させたい目的で依頼するにもかかわらず「すぐ上がる」と成果を強調する営業には注意が必要です。

また、ビッグキーワードにこだわりすぎないことも覚えておきたいポイントの1つとなります。

企業規模や業種によってはターゲットを絞ったロングテールキーワードや地域名を絞ったローカルSEOが有効な場合も少なくありません。

例えば渋谷区内でランチメニューのあるイタリアンを探す場合、多くの人は「渋谷 イタリアン ランチ」と3語程度で検索します。

場合によってはさらにエリアを絞り「恵比寿」「千駄ヶ谷」「代官山」などの地名で検索するでしょう。

自社サービスをどのような人が利用するのか、ターゲットを明確にすることが重要です。

 

ワンポイント
有効なSEO対策を行うために信頼できるパートナーを見つけユーザーニーズを分析するところから始めましょう。

SEO対策の費用の事例をチェック

どのようなSEO対策をした場合にどのくらいの費用相場なのかをチェックしてみましょう。

SEOコンサルティング・コンテンツSEO対策・SEO内部対策が必要な事例をそれぞれ紹介します。

何から手を付ければ良いのかわからない例

女性,お手上げ

SEO対策を初めて依頼するため、そもそもSEOについて何なのかがよくわかっていない事例です。

費用感はもちろん「どのようなサービスを受けられるのか」「何をすれば良いのか」について知りたいと考えています。

<おすすめのサービス>SEOコンサルティング 費用相場:10~50万円※事業規模・サイト規模による

まずはSEOコンサルティングのサービスを受け、自社サイトのアクセス状況や必要なSEO対策について調べましょう。

SEOコンサルティングで受けられるサービスとして下記が挙げられます。

  • 自社サイトの調査、分析
  • ユーザーニーズに沿ったキーワード調査・提案
  • コンテンツのテーマ・構成の企画
  • 競合サイトの調査
  • 現状で必要と考えられるSEO対策内容の提案 など

SEOコンサルティングではSEOに関する不明点を解消し対策のファーストステップを明確にできます。

SEO対策が必要なことはわかっているけれど、具体的に何をすれば良いのかわからない場合におすすめです。

コンテンツ作成が自社ではできない例

自社サイトにユーザーが訪れるきっかけとなる情報を用意できていない事例です。

<おすすめのサービス>コンテンツSEO対策 費用相場:記事本数×記事単価@2~10万円

コンテンツSEO対策のサービスは作成ノウハウがない企業にSEOに特化した記事コンテンツを提案するサービスです。

記事コンテンツを作成する場合、記事を書くライターやデザインを整えるコーダーなど人・時間・ものといったリソースが必要になります。

  • ユーザーニーズとキーワードの調査・分析
  • 適切なキーワードの提案
  • 競合サイトの調査
  • コンテンツのテーマ・構成の企画
  • 提案した企画内容に沿ったコンテンツの作成
  • コンテンツ作成を行うWebライター・コーダーの確保 など

コンテンツSEO対策は作成リソースを自前で用意できない企業が情報資産となるコンテンツを入手できるサービスです。

また、SEOコンサルティングのサービスと組み合わせることで、自社で用意したコンテンツの添削指導も受けられます。

これまでのSEO対策がコンバージョンにつながっていない例

構造,整理

サイト内の情報充実度は検索順位1位のサイト競合サイトに負けていない自信がある事例です。

しかし、問い合わせやサービス提供といったコンバージョンにつながらずSEO対策にかけた労力分の効果が得られていません。

<おすすめのサービス>SEO内部対策 費用相場:10~20万円程度

この事例の場合、コンテンツ作成ノウハウは自社で用意できています。

そのため、有効な情報資産であるコンテンツを効果的に活用するための内部対策サポートが必要です。

  • 自社サイト内の動線調査と整備
  • サイト内構造のチェック
  • モバイルフレンドリー調査
  • Googleサーチコンソールからサイトマップのクロールをリクエスト など

まずは、用意したコンテンツから自社へのお問い合わせにつなげる動線を用意する必要があります。

サイト内の内部リンクを充実させ、お問い合わせフォーム・CTAなどの設置状況調査・提案が必要です。

また、ユーザーがサイト内でどの階層のどのページにいるか直感的に把握できるようにする環境整備も欠かせません。

その場合、サイトマップページの用意やパンくずリスト・サイドバナーの設置検討が必要になります。

その他にもスマートフォンからアクセスした場合の表示速度やユーザビリティの確認ができるのが内部対策のメリットです。

 

ワンポイント
自社サイトの現状から必要なSEO対策を特定することで有効なアプローチができます。

SEO対策をどの会社に外注しようか悩んだ時は?

ビジネス,チーム

SEO対策をどの会社に外注しようか悩んだ時は自社に必要なSEO対策が得意な外注業者を選びましょう。

  • コンテンツSEOが強い外注業者
  • Googleマイビジネスなどを活用したMEO対策も対応できる外注業者
  • 月次レポートの解説力や次回施策の提案力がある外注業者 など

依頼する業者によって得意なサービス内容が異なるので自社にあったサービスを提案できる会社を選ぶことが必要です。

また、SEOを選択肢の1つと考えデジタルマーケティング全般のコンサルティングを受ける選択肢も検討してみてください。

売り上げにつながるデジタルマーケティングはSEOコンテンツマーケティングをはじめ幅広いアプローチが考えられます。

デジタルマーケティングを広い視点からコンサルティングできるパートナーはSEO対策でも的確なアドバイスを提案できるでしょう。

 
SEO対策の事例はこちら  

まとめ

女性,ビジネス,グラフ

SEO対策は費用相場を見ると決して安い金額とはいえません。

費用面でも納得感のある外注業者・サービスを選択するためには自社が本当に必要とする対策を的確に実行することがポイントです。

何の対策をどのタイミングで行えば的確なのか把握するため、デジタルマーケティングのコンサルティングサポートも検討してみてください。