LINEをマーケティングに活用したいという人は多いのではないでしょうか。
多くの人が利用するコミュニケーションアプリ「LINE」を活用すれば、さまざまなマーケティング戦略が可能となります。
しかし、LINEでどのようなマーケティングができるのかや活用方法など分からないという人は少なくありません。
今回は、LINEをマーケティングに活用する方法やメリットなど詳しくご紹介します。
目次
LINEの特徴
SNSを活用したマーケティングの中でも、LINEマーケティングは多くの人に訴求できる可能性を秘めています。
その理由は、コミュニケーションアプリ「LINE」の特徴を見ればお分かりいただけるはずです。
ここではSNSマーケティングへの活用が期待されるLINEの特徴をご紹介します。
ユーザー数
LINEには、圧倒的なユーザー数という特徴があります。
国内では、LINEの他にInstagram・X(旧Twitter)・FacebookといったSNSが有名です。
複数あるSNSですが、ユーザーはそれぞれ利用目的や使い勝手などに合ったものを利用しているでしょう。
そんな中、LINEは国内で圧倒的なユーザー数を誇りその数は8,800万人といわれています。
この人数は日本の人口の6割以上にものぼり、ユーザー数で見ると国内第1位です。
ユーザー特性
LINEマーケティングを行う上で、ユーザー特性を知っておくことが大切です。
国内におけるLINEユーザー数は先述した通りですが、なぜそれだけ多くのユーザーがLINEを利用するのでしょうか。
その理由はLINEの利用目的にあります。
- メッセージ
- LINE電話
- タイムラインの投稿・閲覧
- キャッシュレス決済
- LINEニュース
LINEはコミュニケーションツールでありながら、さまざまな利用方法があるのです。
SNSというと若者向けという印象をもつ人もいますが、LINEはその利用目的から幅広い層が活用しています。
10~20代の若年層だけでなく、40~50代のユーザーも多いのが特徴です。
男女比に大きな差はありませんが、女性ユーザーの方がやや多いといわれています。
年代・性別ごとの利用実態
LINEの年代・性別ごとの利用実態は、マーケティング戦略に役立つ情報の1つです。
幅広い層のユーザーがいるLINEですが、年代別にすると20代・30代の利用率が高いといわれています。
ある調査では、男性は44歳以上、女性は49歳以上で利用する頻度が低下することが分かりました。
全体の男女比では女性の方が利用頻度が高いことが分かっています。
年代・性別ごとの利用実態を考慮すると、LINEマーケティングは20~40代をターゲットにすることがポイントです。
LINEのマーケティング活用でできること
LINEをマーケティングに活用するためには、LINEでどのようなことができるか知っておく必要があります。
ここではLINEのマーケティング活用でできることを5つ見ていきましょう。
LINE公式アカウント
LINEをマーケティングに活用するときに、まず検討したいのがLINE公式アカウントです。
LINE公式アカウントは、企業や店舗が利用するビジネス用のLINEアカウントのことをいいます。
個人用のアカウントにはないさまざまな機能があり、マーケティングへの活用ができます。
LINE公式アカウントは作成して終わりではなく、ユーザーに友だち登録をしてもらわなければなりません。
友だち登録でユーザーと繋がることによって、One to Oneのコミュニケーションが可能になります。
LINE広告
LINEをマーケティングに活用する方法の1つにLINE広告があります。
LINE広告を配信するためには、まずLINE公式アカウントの取得が必要です。
そんなLINE広告が掲載される場所を確認しておきましょう。
- トークリスト
- タイムライン
- LINEニュース
- LINEマンガ
これらの配信面に、ユーザーの興味・関心の高い広告が配信されるようになっています。
他にもLINEが提供するサービスの中に配信面があり、LINE広告の掲載が可能です。
ただしLINE広告の掲載には審査が必要で、掲載不可となる場合もあるので注意してください。
LINEプロモーションスタンプ
他のSNSにはない活用方法として注目されているのが、LINEプロモーションスタンプです。
スタンプがなぜマーケティングになるのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
LINEのスタンプは、コミュニケーションの1つとして多くのユーザーが利用しています。
メッセージのやり取りの中で、スタンプを1日1回以上使うユーザーは8割いるといわれているのです。
そのスタンプを活用することで、企業や店舗の認知度を向上させることが期待されます。
ユニークなスタンプを配信して話題になることも少なくありません。
LINEプロモーションスタンプによって認知度を上げ、集客に繋げることができるのです。
LINEミニアプリ
LINEミニアプリとはLINEアプリの中で提供するWebアプリケーションをさします。
ユーザーは新たにアプリをインストールする必要はなく、LINEアプリ上で利用できるのが特徴です。
アプリの開発にはコストがかかるため、なかなか踏み込めない企業もいるのではないでしょうか。
また、新規ユーザーを獲得してもすぐに離脱してしまう人も少なくありません。
しかし、LINEミニアプリであればコストを抑えた開発や運用が可能です。
そして、すでにインストール済のLINEアプリ上で利用するため、アンインストールのリスクはほとんどありません。
LINEミニアプリの運用でユーザーを獲得できれば、さまざまなデータの取得にも繋がるでしょう。
その他デジタル販促
LINE公式アカウントの機能の中に、ショップカードやクーポン配信のようなデジタル販促があります。
ショップカードは、ポイントカードとして活用することができるのが特徴です。
紙のカードを持ち歩いたり財布の中から探したりする必要がないため、ユーザーにとってメリットとなるでしょう。
またLINEのクーポンは友だち登録したユーザーにだけ配信されるようになっています。
ショップカードやクーポンなど、友だち登録することでユーザーにとってメリットになることがたくさんあるのです。
これらのものを活用することで、集客力を向上させることができるでしょう。
LINEマーケティングの事例はこちら
LINEマーケティングのメリット
SNSマーケティングの1つとして、LINEマーケティングは多くの企業が注目しています。
そんなLINEマーケティングには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、LINEマーケティングのメリットを4つご紹介します。
強いリーチ力・高いアクティブ率
LINEマーケティングのメリットには、強いリーチ力や高いアクティブ率があります。
ユーザーがLINE公式アカウントからメッセージやクーポンを受け取るためには、友だち登録が必要です。
友だち登録をするということは、そのユーザーはもともと企業や店舗に興味・関心を抱いていることが多いでしょう。
そのため、LINEをマーケティングに活用することで強いリーチ力が期待されます。
また、LINEユーザーの多くは毎日LINEを利用するアクティブユーザーです。
高いアクティブ率を誇るLINEなので、メッセージや広告がユーザーに届きやすいというメリットがあります。
ユーザーデータの活用
LINEマーケティングによって、ユーザーデータの活用ができることもメリットといえます。
LINE公式アカウントに友だち登録したユーザーのデータは、企業や店舗に興味・関心をもつ人の重要な情報です。
それを活用することで、より効果的なマーケティング戦略に繋げることができるでしょう。
LINE公式アカウントからクーポンを配信した場合、クーポンの利用者数や属性を確認できるのもポイントです。
開発費用を抑えられる
開発費用を抑えられることも、LINEをマーケティングに活用するメリットの1つです。
LINEマーケティングでできることとして、ショップカードやクーポンをご紹介しました。
他には、LINEミニアプリやメッセージ機能もあります。
これらのことを自社アプリで行おうとすると、アプリの開発をしなければなりません。
自社アプリは上手くいけば囲い込みができますが、開発費用がかかることがデメリットです。
しかし、LINEを活用すれば開発費用を抑えてさまざまなコンテンツを提供することができます。
基盤が整っている
LINEはすでに基盤が整っているという面で、活用にあたり大きなメリットとなります。
自社のWebサイトを制作してWebマーケティングをする場合、制作費用やサーバー費用などの予算が必要です。
そもそも制作から始めるとなると、かなりの時間を費やすことになるでしょう。
しかし、すでに基盤が整っているLINEであれば、その機能を上手く活用する戦略を立てることになります。
またLINEのシステムにトラブルが生じても、LINE側が対処するため自社での対応の必要はありません。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
LINEマーケティングの成功事例
LINEマーケティングで成功した企業や店舗はたくさんあります。
その中の1つである株式会社カネボウ化粧品の事例を見ていきましょう。
株式会社カネボウ化粧品は2020年10月にLINE公式アカウントとLINEミニアプリを導入しました。
もともと自社アプリを運用していたのですが、その機能を引き継いでLINEミニアプリを始めたのです。
LINEミニアプリには購入履歴や会員証など、ユーザーにとって便利な機能が備わっています。
また、LINE公式アカウントと連携させることでユーザーにとって有益な情報が配信されるようになりました。
LINEを活用した結果、LINEのメッセージ開封率やクリック率は、自社アプリのみのときよりも向上したのです。
新たにインストールする必要のないLINEミニアプリを導入したこと、LINE公式アカウントと連携させたことが成功のカギとなりました。
LINEマーケティングが向いている企業は?
マーケティング方法は、業種や規模によって向き不向きがあります。
そのためLINEマーケティングが自社に向いているかどうか気になる人もいるのではないでしょうか。
まずLINEマーケティングが向いている企業の特徴を見ていきましょう。
- 大勢のユーザーを対象にしている
- サービスを提供している
大きく分けて、この2点がLINEマーケティングに向いている企業の特徴です。
LINE公式アカウントの機能である一斉メッセージ送信や自動送信機能は、大勢のユーザーを相手にしてこそ有効活用できます。
これらの特徴を踏まえると、以下のような企業や店舗がLINEマーケティングに向いているでしょう。
- アパレル業界
- 小売業
- 飲食店
- 美容院
- 宿泊業
- 娯楽業
もちろんこれ以外の業界でもLINEマーケティングの活用は可能です。
相性も大切ですが、どのように機能を活かすかということにも着目していきましょう。
LINEマーケティングと相性のいいツール
LINEをマーケティングに活用するメリットはたくさんありますが、「これだけだと不安」と思う人もいるでしょう。
また「もっと効果的に運用したい」と考える人もいるはずです。
そのようなときには、LINEと相性のいいツールを一緒に活用することをおすすめします。
LINEと相性のいいツールの例はこちらです。
- Liny:顧客のセグメント分けやデータ分析ができる
- TSUNAGARU:顧客のデータを基にメッセージを配信するプラットフォーム
- AURA:新規顧客獲得をサポートするLINEの公式パートナー
LINE公式アカウントに友だち登録するユーザーは、もともと興味・関心が高い可能性があります。
しかし、その中でもセグメント分けすることでよりユーザーにとって有益な情報を配信できるでしょう。
効果や効率を考えて、LINEとツールを一緒に活用してみてはいかがでしょうか。
それぞれのツールにはメリット・デメリットもあり、コストがかかるため目的や予算に合ったものを検討してください。
LINEマーケティングの事例はこちら
LINEマーケティング成功のポイント
ユーザー数が多いLINEを活用したマーケティングでは、その機能を活かしてさまざまなことが可能になります。
しかし、成功させるためにはどうすればいいか悩む人もいるのではないでしょうか。
ここではLINEマーケティングを成功させるポイントを2つご紹介します。
認証済アカウントを作成する
LINEをマーケティングに活用するにあたり、ビジネス用のLINE公式アカウントの開設は外せないポイントです。
そんなビジネス用のアカウントの中には、未認証アカウント・認証済アカウント・プレミアムアカウントの3種類があります。
マーケティングに活用するのであれば、審査が必要な認証済アカウントの作成がおすすめです。
認証済アカウントを作成すると、友だち検索の結果に表示されるようになります。
これによって、よりユーザーの目に留まりやすくなり友だち登録者を増やすきっかけになるでしょう。
メッセージの配信頻度に注意する
LINEマーケティングを成功させるためには、メッセージの配信頻度に注意する必要があります。
メッセージの一斉送信機能はとても便利ですが、あまりに頻繁にメッセージが送られるとユーザーが鬱陶しく感じるリスクがあるからです。
メッセージを開封せずに削除するだけでなく、アカウントブロックという可能性もあります。
LINE公式アカウントは気軽に友だち登録ができる一方で、簡単にブロックできることに注意しておきましょう。
ユーザーが求める情報を、適切な頻度で配信することがLINEマーケティング成功のポイントといえます。
支援実績やコンサルティングの詳細は、実績・事例紹介のページをご覧ください。
誰でも気軽に始められるLINEマーケティング
SNSマーケティングというと、難しそうなイメージをもつ人も多いのではないでしょうか。
難しそうというイメージが、一歩踏み出すのを躊躇させることも少なくありません。
しかしLINEマーケティングなら、誰でも気軽に始められるポイントがたくさんあります。
LINEの機能を上手く活用して、認知度や集客力の向上を目指していきましょう。
LINEマーケティングで成功をつかむなら
LINEを活用したマーケティングには、その企業によってさまざまな可能性があります。
しかしLINEでできる機能がたくさんあり、どの機能をどう使うか悩むこともあるでしょう。
また、より効果を発揮するためにいくつかの機能を組み合わせたいという人も多いのではないでしょうか。
LINEマーケティングで成功をつかみたいのであれば、ぜひデジマクラスにご相談ください。
目的や予算を伺いながら、より最適な活用方法を一緒に検討させていただきます。
LINEマーケティングの事例はこちら
まとめ
今回はLINEのマーケティング活用について、メリットや事例を交えてご紹介しました。
SNSの中でも圧倒的なユーザー数を誇るLINEには、マーケティングに活用できるさまざまな機能が備わっています。
LINEをマーケティングに活用するときは、LINE公式アカウントを運用しましょう。
デジタル販促やLINEミニアプリなど、自社に合った機能を検討してください。
LINEマーケティングでお困りのことがあれば、ぜひデジマクラスにご相談ください。