ベンチャー企業で働く人に対するイメージはどのようなイメージを持っていますか?

向上心がある?野心家?自分をしっかり持っている人?

ベンチャー企業への就職を目指していても、自分に合うのか、知ることが必要になってきます。

ベンチャー企業に向いている人の特徴を徹底調査

オフィス

ベンチャー企業に対する評価は年々上がってきています。

評価の上昇により、ベンチャー企業への就職を希望する人も多くなりました。

安定した企業で言われたことを黙々とこなすことよりも、自分が主体になって働く場を求めている人が多くなったようです。

新しいもの、新しいことに挑戦したいという気持ちがある人には、ベンチャー企業に合っているように思います。

実際にベンチャー企業に合う人というのはどのような特徴があるのでしょうか?

ベンチャー企業について知ることと同時にベンチャー企業が求めている人材の特徴について調べてみましょう。

ベンチャー企業の理解を深めよう

資料

ベンチャー企業は社歴が浅い企業というイメージがあります。

大企業というよりは中小企業で、若い人材が集まっているの集まる会社というイメージもあるのではないでしょうか?

若い人材を活用し、常に新しいことにチャレンジをしている感じもします。

イメージばかりをお伝えしましたが、実際のベンチャー企業とはどのようなものなのでしょうか?

ベンチャー企業の人気がある理由

営業

安定した大手企業を選ぶ世の中で、ベンチャー企業に就職を希望する人の数も増えてきています。

ベンチャー企業を選ぶ理由とは何なのでしょうか?

理由は複数あると思いますが、大きな理由として「雇用や働き方への考え方の変化」が大きいです。

終身雇用が崩壊しつつある中で、自分のスキルを武器として活かすことができるベンチャー企業は魅力を感じるでしょう。

既存のルールに縛られず、部門を越えたメンバーとの交流をすることができます。

事業全体への知見も得られやすく、意識の高いメンバーと働ける場は魅力的です。

人的リソースが少ないベンチャー企業では、自分の業務の範疇を超える作業であっても、場合によっては業務を行う必要があります。

いろいろなことをチャレンジすることができる場であるので、そこに魅力を感じる人が多いことが人気なのでしょう。

ベンチャー企業の定義は?

男性

ベンチャー企業に定義は存在しませんが、ベンチャー企業と呼ばれる会社には以下のような共通点があります。

  • 年数が浅く、若い企業………設立から5年前後の企業。
  • 新しいことに挑戦している企業………新規事業機会を開拓すべくリソースの結集を行い、付加価値を創造していく企業である。
  • 中小企業に近いこと………大企業に対しては年数が浅くともベンチャー企業とは呼びません。
  • 成長志向がある………新しい分野でのリスクを取り企業を開始していく起業家などの存在がある。

4つの成長指標

タブレット

ベンチャー企業の成長指標には、「シリーズシード」と呼ばれる指標を持って分類することができます。

特に多額の投資を行うベンチャーキャピタルなどが、企業の成長段階を判断する際にシリーズシードを活用しています。

  • 「シード」………創業準備中の状態を指します。創業計画書などをまとめている時期になります。
  • 「シリーズA」………商品やサービスが認知され始め、事業が軌道に乗り始める時期です。創業8年以内、売上高2億以下、従業員数人程度の場合に判断されることが多いようです。
  • 「シリーズB」………安定した売り上げがたっている時期です。売上高は5億以上、従業員数が2桁の企業が判断されることが多いです。
  • 「シリーズC」………スタートアップ企業の最終段階といわれています。全国展開や海外展開を視野に入れ、株式上場やM&Aだけではなく、新事業の立ち上げも考えているような段階です。売上高は30億を超え、従業員数は3桁といった企業が判断されています。

 

ベンチャー企業に向いている人の特徴をチェック

打ち込む女性

ベンチャー企業についての定義などについて説明してきました。

実際にベンチャー企業を目指す場合、どのような人が向いているのかチェックしてみましょう。

自己管理が得意

ベンチャー企業では自分の範疇を超える業務を行うことも少なくないので、業務管理などは自分で行うことが必要です。

自己管理が行えることで、業務を円滑に進めることが可能になります。

柔軟な対応ができる

さまざまな業務を行うことがベンチャー企業では、自分の得意分野以外の業務を行うこともあります。

苦手だからと避けているのではなく、柔軟に対応し、何事もそつなくこなせることが重要です。

実行力がある

ベンチャー企業では、経営者との距離が近いことが多いです。

そのため、若いうちから大きな権限・裁量を発揮するチャンスがあります。

そのチャンスを活かすことの出来る実行力がある人は、その後も責任のある仕事やプロジェクトを任せることができます。

自分の裁量で仕事をしたい

ベンチャー企業では、何もないところから仕事をスタートさせることがほとんどです。

プログラミング1つにしても、いわれたものをやるのではなく、自分でプログラムをして新し価値を生み出します。

進捗度や仕事の内容を自分の裁量で仕事をすることができます。

誰かからいわれたことしかできない人はベンチャー企業に向いているとはいえません。

負けず嫌い

何に対しても負けず嫌いな人が、ベンチャー企業には向いています。

インフラや事業が確立されていないベンチャー企業では「失敗してチャレンジをする」の繰り返しです。

自分で道を切り開いていくことになりますので、「負けず嫌いな人」は結果を残すことができます。

ベンチャー企業は「負けず嫌い」の集まりといっても過言ではないので、衝突も多いかもしれません。

同じような特徴を持つ人たちでもあるので、社内で評価されやすいです。

 

ワンポイント
ベンチャー企業は何もないところからのスタートが多いので自分の力を試したい人に向いています。

あてはまったら要注意!ベンチャー企業に向かないタイプ

男性

ベンチャー企業に向いている人についての特徴は理解したと思います。

逆にベンチャー企業に向かいない人はどのようなタイプなのでしょうか?

入社後に不向きだと悩む前に、自分が向いていないかをチェックすることも必要です。

安定した収入・仕事を求めている

ベンチャー企業のほとんどは企業5年以内の若い企業です。

事業計画や業務内容を自分で作り上げて行くことになります。

安定よりは挑戦の多い仕事ばかりでしょう。

安定した収入や仕事を求めている人には不向きです。

受動的な性格

若い企業であり、自らの手で仕事を作り上げて行くことが必要になるベンチャー企業。

受動的であっては、いつまでも仕事が回ってくることはないでしょう。

ベンチャー企業では、積極的であったり、多少図々しいくらいの推しの強さがあっても問題はありません。

高収入や福利厚生を重視している

ベンチャー企業の従業員数は起業したばかりであれば、数名ほどかもしれません。

福利厚生などはまだまだ充実しているとは言えないはずです。

自分の手で作り上げていくことになるかと思うので、高収入を期待はできません。

自分の力でこれからの収入のアップや、福利厚生を充実させる事になるので、今の時点では福利厚生や高収入の期待は無理でしょう。

ベンチャー企業は即戦力を求めている

ビジネスマン

ベンチャー企業はこれから発展していく企業です。

1日も早く会社が成長することを期待しているので、新人や未経験者よりも即戦力になる存在を求めます。

新人を1から教育していく時間を作る余裕が創業直後などであれば、ほとんどないからです。

転職などを経験し、ある程度の知識を蓄えた人が新しいことを始めてくれる方が、会社にとっては有益になります。

 

ワンポイント
ベンチャー企業に合う人材であれば、即戦力として活躍できる!

ベンチャー企業と中小企業の関係性

企業

ベンチャー企業は中小企業の比較的設立年数の若い企業を指しますが、その関係性について考えてみましょう。

ベンチャー企業には定義などはありませんが、中小企業には法的な基準があります。

中小企業には法的な基準がある

中小企業の定義は中小企業庁の定義によって分類分けがされています。

業種によっての定義もあります。

  • 製造業その他………資本金の額又は出資の総額が3億以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社および個人
  • 卸売業………資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
  • 小売業………資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
  • サービス業………資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社又は個人

中小企業庁:中小企業・小規模企業者の定義

ベンチャー企業に定義はありませんが、ベンチャーの意味は「冒険的な企て」という意味があり、収益が未確定な新規事業を行うこと全般をベンチャーといい、企業体になることがベンチャー企業となるのです。

ベンチャー企業にも大手企業は存在する
規模の大きさで大企業かベンチャー起業家を判断するかもしれませんが、ベンチャー企業にも大手企業(メガベンチャー)は存在します。

代表的なメガベンチャー企業

  • サイバーエージェント
  • DeNA
  • グリー
  • 楽天
  • ヤフー
  • ぐるなび
  • リクルート

ご存じの企業がベンチャー企業としてスタートを切り、大企業と成長しております。

ベンチャー企業のすべてが大企業へと成長したわけではありませんが、近年はベンチャー企業のような新規事業へ取り組み成功した企業が、大企業へなっていることが多いです。

 

ワンポイント
ベンチャー企業は大企業への一歩と考えて冒険的な事業を行っていくことを指しています。

実際にベンチャー企業へ転職した人の事例

打ち合わせ

ここで、実際にベンチャー企業へ転職した人が、どのような経緯を経て転職をしたのか、例に挙げてご説明します。

転職を考えている方はぜひ参考にして下さい。

30代でベンチャー企業へ転職した人

年功序列要素の強い大手日本企業に勤めていることに疑問を抱き、各々が主体的に動き回り、従業員の裁量が大きいということに魅力を感じ、ベンチャー企業へ転職をしました。

能力主義で自分の頑張りが賃金を変えることができ、達成感を得ることができることに魅力があり、その部分がモチベーションにつながります

設立したばかりの会社は賃金も以前に比べて少ないですし、残業は以前同様の量、割に合わないなと思うこともあります。

しかし、会社が少しずつ業績を拡大していく様子が分かるので、大変ではありますが、充実した日々を送ることができています。

憧れだけでベンチャー企業を選んだ人

製造業の営業マンから、新規事業を自分の力で開拓することができるベンチャー企業に魅力を感じ転職をしました。

営業を行っていたので、新規事業開拓は得意分野。

どんどん事業を拡大していくことも可能だろうと思っていました。

実際には新規開拓だけではなく、営業以外のさまざまなことも自分行わなくてはいけないことが多く、前職に比べて賃金も今は少ない状態です。

納得して転職はしましたが、想像以上に厳しいこともあり、挫折感も味わいました。

周りに助けられどうにか頑張っている最中ですが、転職を考える前に様々な情報を得て、自分があっていると思うようであればベンチャー企業へチャレンジしてみてください。

ベンチャー企業を志望する時の注意点

ポイント・注意点

実際に転職された方の事例をいくつかご紹介しましたが、実際にベンチャー企業を志望する際には何を注意すべきでしょうか?

注意点をチェックしてみましょう。

目的を明確にする

ベンチャー企業は与えられた仕事をする場ではなく、自らの手で仕事を作り上げていくことが求められます。

何を自分がやりたいかと言う目的がなければ、入社後に即戦力として活躍することが難しくなります。

目的を持って働くことがとても必要です。

成長意欲を持つ

ベンチャー企業自体がこれから成長をしていく企業です。

自分自身も企業と共に成長していくと言う意欲を持ち、一つ一つの事業や業務に向き合うことを求められます。

安定性や与えられた仕事をそつなくこなすことを考えず、常に企業や自分自身の成長を考えた行動をすることが求められていくでしょう。

共感できる理念の企業を選ぶ

自分自身と企業が成長していくためには、企業理念などが共感できると、より仕事や成長する目的が明確になります。

ベンチャー企業を志望する際の選択肢として、共感できる理念の企業はモチベーション維持のためにも必要な選択肢です。

向いていると感じたらベンチャー企業に飛び込んでみよう

ビジネスマン

ベンチャー企業に魅力を感じ、自分に向いていると感じるのであれば、ベンチャー企業を目指してみてはいかがでしょうか?

自分の能力を充分に発揮することが可能であれば、即戦力として活躍することが可能でしょう。

 

ワンポイント
ベンチャー企業に向いていれば、即戦力として活躍することができるでしょう。

まとめ

社内

ベンチャー企業に向いている人の特徴などをご紹介しました。

中小企業との違いについてや、ベンチャー企業ならではのやりがいなどをご理解されたことと思います。

ベンチャー企業は安定性を求めて就くことはできませんが、入社後の努力で企業を安定性のある企業にすることができる可能性があります。

自分の力と能力で、いくらでも成長できるベンチャー企業にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。