メディアレップは市場の拡大が著しいインターネット広告業界でも特に注目されている存在だといえます。

9,800万を越えるWebサイトがあるといわれる現代、広告枠を適切に管理・運用できるメディアレップは欠かせません。

今回の記事ではそんなメディアレップの志望動機の書き方について詳しく解説します。

メディアレップに求められる適性や志望動機の例文・面接の際のポイントなどもご紹介しますのでぜひ参考にしてください。

メディアレップの広告業界での立ち位置

男性,クライアント

メディアレップの広告業界での立ち位置について語る時、一般的な広告代理店との関係について触れないわけにはいきません。

一般的な広告代理店は様々な媒体の広告枠を扱います。クライアントの意向に応じて広告作成を行う小売業者的役割を果たしてきました。

それに対してメディアレップはインターネット広告のみを扱い、広告代理店に対しても枠を販売する卸売業者的な役割を果たします。

インターネット上に無数に存在する広告枠を管理する手間は膨大なため、メディアレップは非常に重要な存在といえるでしょう。

 
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メディアレップの仕事内容

データ,分析

インターネット広告業界の卸売業者にあたるメディアレップは、媒体主との契約によって広告枠を管理・販売します。

媒体社そのものの発掘も行います。また媒体社と共同で取り組む広告商品の開発なども欠かせない業務に当たるでしょう。

サイトの運営会社が広告収入を目的に自分で掲載希望者を募り、広告商品の開発を行うとなると労力がかかって仕方がありません。

そんな労力を肩代わりして、媒体社と広告掲載希望者のマッチングや広告枠の管理を行うのがメディアレップの主な仕事です。

メディアレップの代表的な会社

大企業

日本におけるメディアレップの代表格とも呼べる企業が2社あります。

メディアレップとしての活躍を志す皆さんの多くも、このどちらかに入社することを希望しているのではないでしょうか。

この項目ではメディアレップの代表的な2社についてそれぞれ詳しく解説します。

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)

DACはインターネット関連事業やインベストメント事業を主な業務とするインターネット広告代理店です。

大きく分けて以下の5つの事業・サービスを展開しています。

  • 広告取引関連サービス
  • コンテンツマーケティング
  • クリエイティブ
  • データ×テクノロジー
  • グローバルビジネス

日本最大のメディアレップであるDACでは、広告取引で蓄積した膨大な数のデータを活用して様々なサービスを展開しています。

広告の配信設計・予算管理・掲載後のデータ分析・改善施策の提案など総合的なサービスを期待できる点が魅力です。

株式会社サイバーコミュニケーションズ(CCI)

CCIはソフトバンク株式会社と株式会社電通の合弁によって設立されたインターネット広告会社です。

媒体社向けには国内の主要な広告会社とのリレーションによる販路拡大や広告在庫資産の収益最大化などのサービスを行っています。

広告主・広告会社向けのソリューションは実に多様です。特に注目すべきはデジタルマーケティング分野のサービスでしょう。

CCIはGoogleアナリティクス認定パートナーであり、高度な能力を持つアナリストによるコンサルティングを受けられます。

単なる広告会社に留まらない活躍を続けているメディアレップだといえるでしょう。

メディアレップに求められる適性

相談

メディアレップに求められる適性には、一般的な広告会社の社員に求められるものに加えて絶対に欠かせないものがあります。

進化や革新を続けるインターネット関連の技術・常識への深い理解と学び続ける姿勢です。

これらが欠けていると時代に取り残され、クライアントに対してより良い提案ができなくなる可能性さえあるでしょう。

この項目ではメディアレップに求められる適性として上記の他に主だったものを3つご紹介します。

デジタル広告や業界に対する関心

スマホ

メディアレップに求められる適性、1つ目はデジタル広告や業界に対する関心です。

一口にデジタル広告といってもその種類は以下の通り実に様々で、素人にはなかなかすべてを把握することはできません。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • ネイティブ広告
  • アフィリエイト広告
  • リターゲティング広告

この他にも色々なものがあります。メディアレップはこれらを熟知した上でクライアントにベストな提案をしなければなりません。

しかも業界には新しい技術や手法が生まれ続けています。

そんなデジタル広告と業界に対する高い関心を持ち続けることができ、学び続けられる人こそ適性があるといえるでしょう。

高いコミュニケーション能力

ビジネス,優れている

メディアレップに求められる適性、2つ目は高いコミュニケーション能力です。

メディアレップは媒体社側とも広告主・広告会社側とも円滑なやり取りをして成約に導かなければなりません。

その際、高いコミュニケーション能力は必須といえるでしょう。

クライアントのニーズを的確に把握してより良い提案をするためにも欠かせない能力です。

論理的な思考力・分析力

グラフ

メディアレップに求められる適性、3つ目は論理的な思考力・分析力です。

インターネット広告の場合、一般的な広告とは違って、その広告の効果を具体的な数値として把握することができます。

そのようなデータとしての数値を分析して次の施策に繋げるにあたって、論理的な思考力と分析力は欠かせません。

PDCAを意識して継続的に広告を運用し、結果を残していかなければならないという点はメディアレップの厳しさの1つです。

 

ワンポイント
インターネットやIT技術への高い関心と新しいものを学び続ける意志は非常に大事。

メディアレップの志望動機を書くための準備

ビジネスマン

メディアレップの志望動機を書くための準備について確認しておきましょう。

志望動機に限ったことではありませんが、何の準備もないまま書き始めるとそれが文章にも表われてしまうものです。

逆にしっかりと準備をしてから書いた場合はそのことがきちんと伝わる良い文章になります。

採用担当者に好印象を抱いてもらうためにもしっかり準備をしてから書くようにしましょう。

この項目では志望動機を書くための重要な準備を2つに絞ってご紹介します。

自己分析を徹底する

メディアレップの志望動機を書くための準備、1つ目は自己分析を徹底することです。

自分にどのような適性があり、なぜメディアレップを目指すことにしたのかを再確認しましょう。

論理的思考力やコミュニケーション能力の高さがうかがい知れるエピソードがあれば具体的にメモしておきたいところです。

自己分析は箇条書きでも構いません。性格的な傾向もこれまでの経験や身に付けた知識も残らず書き出してみましょう。

それらの情報の中から志望動機にふさわしいものをピックアップして使います。

志望企業やメディアレップの情報収集をする

メディアレップの志望動機を書くための準備、2つ目は志望企業やメディアレップの情報収集をすることです。

面接の場で志望動機の内容について質問される場合もあります。そんな時、情報収集が不十分ではまともに受け答えできません。

また志望企業について入念にリサーチしておくことは特に重要です。なぜそこで働きたいのかを明確にする必要があります。

採用担当者から「この人はメディアレップでありさえすればどこの企業でもいいのだな」と思われないようにしましょう。

 
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メディアレップの志望動機の書き方

ノート

この項目ではメディアレップの志望動機の具体的な書き方について詳しく解説します。

ここは押さえておいた方が良いというポイントが3つありますので、ぜひチェックしてみてください。

すでに志望動機を書き終えている方は、自分の文章が要点を押さえたものになっているかどうか確認しましょう。

なぜデジタル広告業界・メディアレップを志望するのかを伝える

メディアレップの志望動機を書く時は、なぜデジタル広告業界・メディアレップを志望するのかを明確に伝えるようにしましょう。

何となくこの業界が自分に合っていて良いと思ったから、ではまず採用されません。

業界の今と昔についてよく調べて把握し、今後の動向にも自分なりの考えを持っておきたいところです。

業界とメディアレップの今とこれからについて大いに関心があることを感じ取れる文章であれば採用担当者の心証も良くなります。

保有スキルと即戦力性を伝える

メディアレップの志望動機を書く時は、自分の保有スキルと即戦力性がしっかり伝わる文章にしましょう。

多くの企業が中途採用者に望むのは即戦力となることです。メディアレップの場合もその例に漏れません。

自分がこれまで培ってきたスキルや経験が、メディアレップとなった時にいかに有用かを強くアピールしましょう。

インターネット広告に関連した技術や専門知識に通じていることも一緒にアピールできるとなお採用の確率が上がります。

入社後のビジョンを伝える

メディアレップの志望動機を書く時は、入社後のビジョンをはっきりと伝えるようにしましょう。

入社後のビジョンを伝えるためには自分がどのような形で会社に貢献できるかを明確にしなければなりません。

会社や業界が抱える課題・問題について触れ、自分の入社によってそれらを解決する、という流れにできれば好印象です。

また入社後の明確なビジョンがあれば担当者も指導がしやすくなるので喜ばれるでしょう。

 

ワンポイント
自分に何ができてどのような貢献ができそうか具体的にアピールしよう。

メディアレップの志望動機の例文

パソコンとノート

メディアレップの志望動機の例文を2件ご紹介します。

どちらもポイントを押さえた良い文章になっているのでぜひ参考にしましょう。

またNG例も1件ご紹介します。もしも志望動機を書き終えている場合は自分の文章とNG例が似ていないかチェックしてください。

自作の志望動機の文章がより好例の方に近くなるよう自分で添削をしてみましょう。

広告業界経験者

「私は広告代理店の営業部員として○年間働いております。最大で6社の顧客を同時に担当したことのある高い管理能力が強みです。

近年のデジタル広告業界の市場の伸びを受けてぜひメディアレップの仕事で能力を活かしたいと思い、応募させていただきました。

私は日頃から顧客の皆様の業務上の悩みに寄り添い、広告の力でそれを解決することを目標に仕事を続けております。

蓄積したデータをコンテンツマーケティングに活かす御社の姿勢はまさに私が理想とする所だと感じました。

これまで培ってきた営業としての知識と経験を活かして、よりお客様に適したクリエイティブの開発に尽力したい考えです。」

広告業界未経験者

「私は英会話教室の講師として5年間勤めております。TOEICで800点以上を獲得したこともある高い英語力が自慢です。

広告に関して相談に乗ってくださった貴社の○○様の働きぶりに感銘を受け、私も同じように活躍できればと応募した次第です。

貴社ではグローバルビジネスにも力を入れており、複数の海外拠点で事業を展開中であるとうかがいました。

将来的にはそれら海外拠点のいずれかに赴任し、持ち前の英語力とコミュニケーション能力を発揮して活躍したい考えです。」

NG例:具体性に乏しい上にネガティブな印象

「私は広告代理店の営業マンとして働いています。最近、売上げの低迷にとても悩んでいるところです。

インターネット広告の市場の拡大に比べて、テレビCMや雑誌の広告の需要の落ち込みはかなり激しいものがあります。

このままでは非常にまずいと感じたので、メディアレップである貴社の営業部員に応募させていただきました。

時代はインターネット広告だと強く感じています。私ならこれまでの経験を活かして大いに活躍できると思います。」

NG文にならないために

NG例文は全体的に具体性に乏しく、またネガティブな印象を受けます。

採用担当者は応募者のことを何も知りません。志望動機にはできるだけ具体的な数値やエピソードを添えましょう。

ネガティブなものよりも将来への展望のようなポジティブな内容の志望動機の方が好印象を与えることができます。

また、たとえ現職に強い不満があってもそれを表には出さない方が賢明です。

 

ワンポイント
志望動機は「この人と一緒に働きたい」と感じてもらえるような書き方をしよう。

面接で好印象を与えるポイントは?

ビジネスマン

メディアレップの面接で担当者に好印象を与えるポイントは、業界に関する詳しさスキルの保有をアピールすることです。

また、媒体社・広告主・広告代理店の担当者とやり取りをするつもりでハキハキと会話をしましょう。

採用担当者は応募者が自社の社員になった時のことをイメージしながら面接をする場合があります。

即戦力として活躍しうる存在であることを、容姿の面からも言動の面からも強くアピールしましょう。

 
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メディアレップへの転職はエージェントの活用が安心

爽やか

近年、インターネット広告の広告費の増大が市場の大きな関心となっています。

テレビ・ラジオ・雑誌などの広告費とは対照的な伸びを示しているからです。

そんなインターネット広告を専門的に扱うメディアレップへの関心も、今後はさらに高まっていくに違いありません。

競争はこれからいよいよ激化していきます。そんな時に自分の力だけでライバルたちと闘うのには限界があるのではないでしょうか。

もしもメディアレップへの転職を希望しているなら、ぜひデジマクラスコンサルタントに相談してみてください。

業界に精通したプロフェッショナルが親身になってお話をうかがい、適切なアドバイスをさせていただきます。

 

ワンポイント
メディアレップへの転職で悩んだらプロに相談するのが解決の早道。

まとめ

代理店

いかがだったでしょうか。今回の記事ではメディアレップの志望動機の書き方や求められる適性について解説しました。

これから先、社会のデジタル化が進むのに比例してインターネット広告の需要も高まっていきます。

それに応じて優秀なメディアレップの存在が不可欠となることは想像に難くありません。

社会から大いに必要とされるメディアレップになるべく、今のうちから動き出してみてはいかがでしょうか。

本稿が優秀なメディアレップになることを志す皆さんの一助となれば幸いです。